再生するタワゴトver.5
りばいぶ



 おきなわ

昨日から沖縄入り。
思ったより涼しい。
が、日差しと空はやはり夏の国。

だが、
朝のラジオの第一声。
「いやぁ、冷え込んできたよぉ〜」
恐るべし、沖縄。

公開舞台稽古があって、
急きょの地元局の取材なんかを受けて、
本番。
さすがに、沖縄に実際にくる「修学旅行」
それぞれに去来するものがあるのか、硬さが見え隠れ。
最終的には楽しく見てもらった。
この芝居は本当に、観る前と観たあとで、人がグッと変わる。
ダメ出しを明日にまわし、
その後、交流会、兼、座談会。

午前はホテルを移動し、
なんか、朝、ダニにやられたらしい腕、
…うーむ、こんなところまで、沖縄、恐るべし。
出来てから乗ったことのなかったモノレールを「話のネタ」に乗り、二駅、レンタサイクルをして、国際通りを疾走。
目的のお店がなくなっていたりして、唖然とする。
公設市場でポークたまご。
なにしろ暑い。こんな時に限って、帽子を忘れたりする。

その後、会館に移動し、
昨日のダメ出しを一時間きっちりと。
終わり、すぐに地元の学生さんたちを対象としたワークショップ。
短い時間だが、最終的には舞台まで上がって想像力を駆使したゲームまで。

明日は、十時から本番。
さてさて、いい沖縄旅のスタートになりますよう。

2008年10月30日(木)



 PCの変換

台本やなんかを打っていたりすると、
必ず日本語の変な漢字変換があるのはもう、今や、携帯電話だってそうだし、殊更に珍しいことでもないのだが、
大体、今も、「台本を売っている」って、終演後のロビーかなんかに早代わりしているし、台本をPCで「打つ」という流れがなければ、
台本でホームランする。
みたいなことになってくる。

んー、そんなことはどうでもいいか。
問題は、
「医者の千田真里」
である。
なにせ、千田真里だ。
しかも、医者ときている。
何科のお医者さんなのか、これだけで察する術はない訳だが
わかるのは、苗字がどうも「戦だ」×←なんだこれ…
苗字がどうも「千田」で名前が「真里」であるということ。
もしかしたら「千」の「田真里」かもしれないが…

どうも語感から感じるに、貧乏してどうの…というタイプではない。
まして、「人を助けたい」から医者を志したのでもなさそうだ。
いわんや、体の弱かった両親の死に際に小さい頃に会っていて、「わたしが大きくなって、病気を治してあげる」と猛勉強したなんてことはないだろう。

そう、千田真里は、子どもの頃から、なんでもできる子だった。
古くからの医者家系に育ち、何の疑問も持たぬまま、当たり前に「医者になる」だと思って、生きてきた。そういうDNAだから大した苦労はしらない。

…だからなんだと言うんだ。。。
ちょっと妄想してしまったじゃないか。イメージとは怖いものだ。
私はただ。

「医者の血溜まり」

と打ちたかっただけなのだ。
読んで字の如く。
「血溜まり」と「千田真里」
一体そこに何があるというのだ。



日曜日、レッスン終りで慌てて移動、
なんとかネムロさんの千秋楽に間に合う。
四の五のよりも、なにより、気持ちがよかった。
「舞台、そして生身でなければ味わえないモノ」を誠実に。
なにせ、人の家の打ち上げにまで参加(珍しい)。
その前には、同じく観に来てたクロカミの加藤くんと久々にちょっとビールと言いつつ…
触発されるのは嬉しい。

明日から沖縄のたちあげに。

2008年10月28日(火)



 なんだか

午前中、プークさんの大人の人形劇を今月二回目(作品は別)観劇。
本城くんと。
うん、やはり、いいです。
空間もとても手触りがよくて、広さもよくて。
終演後は、舞台裏を覗かせてもらって、狭い空間を上手く扱う工夫もしっかり見せてもらう。

難しいとこだけど、門戸はいつでも開放しておくべきだよなぁと、改めて思う。←自分のことね(で、ダメなのみると萎えるのだが…)

で、少し遅れて約三十の稽古。
いったりもどったりの繰り返し、
生身の強みをちゃんと見つけんといかん、なんて思ったり。
是非にも、自分の足場をちゃんと感じていって欲しいなと思う。
舞台上の役割をつくる、こなすのではなく。
そこに稽古でしっかりと根をはり、気がついていくことなのだ。
日々動いていく稽古の中で、その部分は揺るがなくブラッシュアップされて見えてくることを。
桂枝雀いわく、
稽古でやってないことは、本番でもできないのです。
稽古した分しか、成果は返ってこない。

…たぁしかに。
爆笑王にしてこうである。(ま、無類の稽古好きであったことは差し置いても)

全体の雰囲気は好転している。
日々を大事に。

そしてそしてなにより、
読売ジャイアンツ、六年ぶり日本シリーズ進出!
めでたい。(全く前文と関係がない…)
観れてないけど…



2008年10月24日(金)



 発見の場

昼から養成所、

夜からまた約三十。

ようやく、けいこ場の灯がともり始めたかな?
やはり、けいこ場は積み上げの場であることも確かだけど、
「発見の場」であることを再確認する。
発見の連続で、偶然の連続なのである。
「発見する」作業。つまるところ、見る、聴く。
これを怠っていては、何もならない。
相手を受け入れることのできる身体。
と、
相変わらず、「こう喋ろう」に行きがちな心を溶いて。

理屈だけで芝居がつくれたら、これほど楽なことはないけど。
そんなものだけで立ち上がるはずもなく、皆で「発見」を「積み上げ」ていかなければ。
すべて、どの話も、その場で聞いている人物たちは「初めて」見て、聞いて感じているのだから。

さ、ここから。

2008年10月21日(火)



 栃木県

今週も、約三十の稽古、
自由であることと、ただ自由であろうとすることの違い、難しさを感じている。
今までどうしていたんだろうなぁ…
自分の声、体、特徴は、武器にも致命傷にもなる、是非にもっともっと興味をもってほしい。
シンプルに「面白いもの」をつくるだけだ。
本気でその日をその場を成立させながら、先へ先へ。

養成所、休み明けから続けてきた、ワークショップから、台本を読むにシフトチェンジ。いろんな作家さんの本を読んでもらう。
一応、現代劇でいこう思う。(ってかなりのざっくり感)

本日は栃木県は佐野市にワークショップにきた。
演劇によるまちづくり、の一環。
さすがに、寒い。
なにせ、街灯がない。
車だったので、遅れてはいかんとちょっと余裕をもって(それでも予定より遅くでた)出たのだが、首都高、東北道、とどこもまったく混んでいない。。。佐野藤岡インターを降りた時に、まだまだ外も明るく、アウトレットモールでしばし時間を潰し、その後、会館へ。
しかし、一時間前にはついてしまい、しかも、喫茶くらいあるだろうと高を括っていたわたしの期待はもろくもくずれた。
さすがに、寒い。
で、街灯がない。
車に戻り、今日使おうかと思っている台本を改めて見る。

七時にスタート、総勢三十余名
年齢は十六歳くらいから六十○歳くらいまで、
体をほぐす、から始めて、声を出す準備、
で、総勢の人間で、そのテキストを輪読。
擬音とかも創造してねつ造していれて(バサッ!とか、ギーーーィとか)、
最初は硬さもみられたが、みるみると変わっていく。
会場が完全にホールだったので、それを利用して、最後には二班に分けて、「どうしたら言葉は伝わるか」
班ミーティングみたいなこともやってもらい、舞台に並んで発表。一方は会場の一番後ろに座って。
お互いの班を感じあう。
あっという間の二時間半強。
もちっと時間があればなぁ…と思ってみたり。

いつものことだけど、
こういうことをやらせてもらうと、
リフレッシュになったりする。改めて初心に帰っちゃったりして(笑)
だから余計に、「俳優」を名乗る人たちのことを考えたりして(汗)

しきりの方と、参加者二名と
佐野で唯一あいている養老の滝で乾杯。。。

明日は、こんな蕎麦やラーメンの有名な土地に折角来たというのに、一時、外苑前の仕事のために、早々に出なければ。嗚呼
佐野厄除け大師(関東の三大師)←関東の人間はこのCMが流れると、年末を感じるのだ
くらいはちらとでも行こう。



2008年10月18日(土)



 修学旅行、旅出

福生の市民会館で旅立ち前最終舞台稽古。
この後、公演班は二週間ばかりの間、関東、東北などを廻り、
下旬から、十二月の頭まで沖縄。
で、戻って再び関東。
最後に、わたしにとってはとても所縁のある足利での公演まで、
全37ステージ(今日現在…)。
わたしが次に観られるのは、沖縄の公開ゲネプロ。
また新たな心で出会いたいと思う。

ちょっと来年の旅前のスケジュールについて打ち合わせ。
なかなかにタイトで、舞台稽古をなんとか二日にしてもらうよう調整。。。

午前中は人形劇団プークさんの「大人向け」公演。(三週連続→週末=約三本立て、入れ替え)
制作さんに是非観ろ。
という(直接そんなことは言われていない)感のメールを頂、
更に、ありがたや午前中公演だったので、なんとか…

いや、しかし…

すばらしかった。

一言です。
四の五のはいいです。
時間あったら、是非、行ってみてください。
(ちなみに来週再来週は私が観たのとは演目がちがうので、責任はとりません(笑)→でも、わたしも再来週なんとか都合つけるつもり)
ポットもやかんも無機質なものが、その表情をこちらにしっかり想像させる…(あ、四の五の言ってる…)
手袋のコメディ、兎角いいです。
再来週はなんと手袋で、「オセロー」です。

とーっても創造ココロをかき立てられたわけです。

2008年10月13日(月)



 JAM

SESSIONを観劇。
西沢氏率いる集団で、荒井くん、しげ美さんなどが出演。
奇跡的にこの時間が空いたので、いざ赤坂へ。
非常に感覚的でありつつも、絵と色を多様した演出、いつの間にかその世界に浸らせられている。
原作からの西沢氏の構成モノ、好きです。
ざらついてるところも含め、
舞台だから、できること。
荒井くん、良かった。
途中一度停滞するハナシを持たせたのは、彼の存在感ですな…
しげ美さんもいい出会いを続けている。
明日まで、赤坂REDシアターにて。
お時間ありましたらば、是非。

といいつつも、夜は約三十の稽古。
ダブルチームの合同稽古の日二日目。
まだ足並みがそろって来ない。(俳優さんのNGが多いことはさておいておいても)
ま、焦ったところでしかたないのだが。

明日は修学旅行舞台稽古。


2008年10月11日(土)



 元体育の日

今年から、「貯金箱」の日なんだそうな。
1010
という形から連想せよ。ということらしい。

さて、昨日今日と修学旅行は舞台稽古前の通しを。
まだ時間的にはかかっている感だが、ただ音階に陥っていない証拠なので、ここをあと一回でグッと詰めて…
其々の立ち位置をきっちりして、臨んで、
何千人何万のお客さんとよい出会いをして欲しい。

そんなころ、祝、ジャイアンツ、メイクレジェンド。
13ゲーム差逆転は長い長いプロ野球の歴史でも初めて、
長島ジャイアンツの頃のメイクミラクルよりも、離されいたわけだからな…
なのに…

地上波は試合の中継すらしてません。
どうせ見れやしないけど
悲しい…

そりゃあ、面子を見れば、当たり前の優勝であるべきだとは思うが…
そして、嘗ては、優勝でスペシャル番組が多くなった記憶(ニュースの冒頭は必ず野球から)があるのだが、パリーグなんて西武の優勝なんて、ちらっと取り上げられるだけだし。
さびしい…

ま、クライマックスシリーズがこれからで盛り上がるんでしょうが…

とはいえ、めでたいものはめでたい。
パターンで言うと、クライマックス三連敗な予感がしないでもないが、
そういう日本的負け方のような王道を、今度もよい意味で裏切って欲しいなぁ。


2008年10月10日(金)



 連日

修学旅行、
約三十の嘘、

芝居の中の「自由」であることを探す稽古が続いている。
自由にはルールがある。
ルールがあるから自由があるのか。

自由になれるために、何をすべきか。
俳優さんも含め、わたしも日々自問自答している。
「これでいいんだよ」
に行きがちな、段々近道を覚え、その道しるべの出し方も上手くなってくる自分に気がついたりして、これじゃあいかんと、別角度からモノを見直してみたりする。
殊更におもろかった「ダークナイト」なんかを観て思う。
「舞台だからこそできること」

コーロさんのパンフにも書かせてもらったが、
「出会う」こと。
で、次の日には出会ったことを「疑う」こと。
だから、「出会い」「続ける」こと。
出会った自分がまた「未知」と「出会える」こと。
そういう自分をどう作れるか。
その自分がどこに立っているのか、
口で言うのは容易い。しかし、
…難しい。
だから、面白いのだ。

2008年10月05日(日)



 今週は

合間をぬって
文学座+金沢市(?)の「おーい幾多郎」と、
何年か振りで
「ラフカット」を観に行く。

「おーい幾多郎」はそれこそ、市民の戯曲ワークショップから始まって、立ち上げられ、最終的に、市と文学座、両方がやることになった作品。
長い期間かけて、作品自体は熟成されていた感。
良質なホンでした。っぽさがも少し少ないといいなと。(なにぽさ?=安心して観て、最後にほろ?)
芝居もホンも。

ラフカットは
うー、
まさに、「ラフ」
そういう企画だからいいのか…(毎年、四作品くらいを持ち回りで作家さん、演出家さんが集まり、一般からオーディションして、公演をする=この企画出の人らは結構いる)
ものによって、まあまあのもあるが、
「大人」が「ラフ」な仕事をしているような印象があるのは気のせいだろうか…
それとも、出ている人らと同じ目線だった頃とは見方が変わってしまったからか、
それとも、この企画は「見せる」
というよりは、
その後の「繋がり」を「作る」
方が大事というか(どっちもね)、そっちがメインだからか、
企画自体に「勢い、新鮮さ」がなくなったからなのか…
ま、荒かったです、色んな意味で。

2008年10月02日(木)
初日 最新 目次 HOME