再生するタワゴトver.5
りばいぶ



 約三十の嘘

無事、閉幕。
最終的には、両チームとも、それぞれの味が出て、それを客席と共有していたのではないかと思う。
一人欠けたが、他の誰が欠けてもできあがらなかった作品。
俳優さんたちは、その日によって、、、はあるものの、誠実に相対してくれていたと思う。

九月の初顔合わせから始まって、実に三ヶ月弱。
結局のところ、ダブルキャストとは名ばかりで、同じ台本、同じ装置を使った、二つのお芝居を作っていたわけで、それはつまり、人が変われば全体の見え方も変わるのだ、相手役が変われば自分も変わるのだという、基本をベースにしていたからで。大切なのは、その役の、「立ち居地」(その物語、役同士の関係においての)をどう、腑にオトスのかだ。腹がしっかり決まれば、その先は、現場(舞台上、または稽古場)での対応になる。化学反応がおきる。物語が「説明」でなく「立ち上がる」、それはテンションなんていう言葉だけでは片付けられない。
芝居の醍醐味ってさあ、というところでのすり合わせには、やはりかなりの時間を労した印象はあるが、
是非、それぞれの場所に戻ったり、これから創めるに当たって、大事にして欲しいと思う。
そして是非にも精神論に甘んじない芝居つくりをして欲しいと思う。
勿論、自分にも改めて課す。

続けていく人間は、
もっともっと、、、
と思い続けること、安住しないこと、
その為に何をすべきか考え続けることを大事に。

…はい。(これがなかなかに難しいのだ((自分も含む)))

2008年11月30日(日)



 大阪行き

朝出、大阪へ向け出発。
12月にも、大阪はドーンセンターで「ハナシがちがう!」の本番が控え、また10日ばかり行くことになるのだが、
先の話で、来年の旅を廻すことを前提とした話し合いの為。

東京に代表だけ来てもらうこともできたのだが、
なるべく、多くの人の意見を聞きたかったので、新大阪まで出向く。

一般公演から学校公演に廻すにあたっては、
ある程度の規模の縮小(装置、役の人数など)と、芝居の時間のカットが大きくは必要となる。

十二月はあって…と考えると、ひどくややこしい気がする。
ま、私が思うところは、
縮小しても
「面白いこと」
または
縮小、カットしたから
「更にシャープになって(ブラッシュアップされて)、よかった」
となること。

作品の質は高めつつ、全体の時間は短くしつつ、キャラクターを更に深める。
要は、みなからいただいた意見はこういうこと。

う〜ん、言うは易し、行うは難し(笑)
結局、ある方向性はとらざるを得ず、
作品自体の面白みを失わないという大前提の為にも、
来年4月からの旅行きにあわせて、
3月に二週間余りの稽古をいれることを確認する。

…ここいらは別件をいれたかったのだが…
修学旅行に続き、来春から二作品がまわることになるのは嬉しいことだ。

在阪時間三時間十五分、アイスコーヒー二杯、帰りののぞみ号に乗り込む。
七時からは阿佐ヶ谷にて約三十の嘘、ソワレ。
で、本番後、もう一件、打ち合わせ…

2008年11月29日(土)



 思えば遠くにきたもんだ。

さて、
紆余曲折あって、
昨日、「ぶるけちゃ版約三十の嘘」は両チーム、ゲネを終え、
結局のところ、小屋の退館時間にダメだしがおさまらず、
寒空の下で(笑)

本日から本番です。
わずか四日、各チーム四回ずつという短い期間ではありますが。
アルシェならではという美術で、
その美術ならという照明で、
その人物ならではの作品に。

さ、とはいえ、これから稽古だ。

お時間ありましたら。阿佐ヶ谷へ。

2008年11月27日(木)



 そんな昨日の今日。

「で、昨日はあれだけのダメだしをもらって、帰って何をやってたんですか?」

「読んでて、…二場の途中で寝ました。」←五場まである


だそうで、人には堪忍袋というものがやはりあって、
これはもう、どうにも仕方がないので、切りました。
仕方がない、という言葉を知りますね。

周りがこの人の事でやっきになって心配して眠れないし、
かつ、作品を良くする為にはと、夜を徹して話し合いが続いている中、
ご本人だけは、夢の中だったようです、自分が悲劇の主人公の。

夢見心地だったのでしょう。何からなにまで。
帰り際、それでも気に留めてくれたのに、何人か言いやすい人間だけに(ここがポイント)
「もう金輪際会うこともないから、云々…」
という捨て台詞を吐いて言ったそうです。
捨て台詞、という言葉が本当にあるんだな、と知りますね。
そんなセリフだけ「当てて」いくとは…
勉強になります。
実にくだらない…


さて、そんなことはどうでもよくて、
面白い装置が立ちました。
ちょっとない絵が見られます。
切磋琢磨をちゃんと続けてきた人たちの作品。
日にち廻って、明後日から阿佐ヶ谷はアルシェにて。
今日久しぶりにアルシェに行って、
そう言えば、こうやって芝居作りがまだ「仕事」になりかけの頃から、
かなり鍛えられた場所だなぁ、と、五年ぶりかな?の来小屋は感慨深い。
小屋主さんにも久しぶりに会って、懐かしい話が出たりして、
改めて、明日のふんどしを締めなおす。
席にはどうもまだ余裕があるようですので、お時間ありましたらば是非。


2008年11月25日(火)



 これはもう。。。

ま、こんなところで愚痴を言ってもしかたないのだが、
だが、しかし、驚いた(笑)
こういう仕事をしている関係上、年々、不思議な俳優さんというものに出会うわけだが、というか、特殊な人を除いたって色々な俳優さんと出会う。
そして、そこを目指している、様々な若手と。
で、さらに、そういう世界に触れたい、と思っている、全くの素人さんと。
そして、まだそれをやりたいかどうかもわかっていない子どもさんと。

お陰さまで、年間でも、百名近くの表現を志したり、根ざしたり、期待されたりしている方と新たに出会わせてもらっている。
努めていえるのは、「上手くなりたい」人であること。
言葉を変えれば、「綺麗に」「格好よく」なりたいでもいい。
基本はそこである。
「向上心」があること(なんか説教くさいな)
向上心について、足りない部分を考えること。
未知のものに対して、貪欲であること。
スタートが有名になりたい、とかだけであっても。

「酔いたい人」はだめだ。
「酔いたい人」はわたしのように、飲み屋にいけばいい(獏)
「何もない人」はまだいい。
「何もない」を自覚していて
「何かを得ようと邁進する」から。
「何もないのに、プライドだけある人」これはもう、どうにも仕方がない。
そして、周りの人間に全く興味を持たない人、これはもう、救いようもない。で、「更に言うに事欠いて、悩んでいることを人に好意的に見られていると勘違いしている大人」
これはちょっと困ったことである。
更に、周りがどんだけの思いでいるのかも、今日のこの日まで全くわかってもかすってもいない人。
匂いは感じていたが、ここまでできる、大人はすごい。
というか、時点で大人でもなんでもないが。
というか、大人でも、ましてや、表現者では絶対にない。
頼むから、「俳優」とか言わんで欲しい。
あなたを「俳優」だと認識する人の「俳優」という職業に対するものさしがかわるから。

わたしは兎にも角にも、節操なく色んな作品つくりをしている方だけど、現場で一つだけ口をそろえて言われること、それは「待ちますねぇ」である。この場合の「待つ」とは、俳優さんの「自家発電」の瞬間のこと。
でもそれは、はっきりと、「何とかしようと思っている」人との関係において成立しているのだな、と思った次第。

口が開いて塞がらない。


でもね、「何とかしたい」人の集まりの集団の、大勢の思いに答えようと思う。この過程にはちゃんと結果を伴わせることが至極大事な気がしている。

2008年11月24日(月)



 再度、来週本番です。

約三十の嘘、来週木曜日からで、再度告知


旗揚げ公演〜ハンバーグにもぶるどっく☆けちゃっぷでしょ〜

演劇ユニットぶるどっく☆けちゃっぷ
【約三十の嘘】
2008年11月27日(木)〜30日(日)
@阿佐ヶ谷アルシェ
作  土田英生(MONO)
演出 藤井ごう(R‐vive)

チケット料金 前売り2200円 当日2500円 ※全席自由


【タイムスケジュール】

11月27日(木)
14時〜(Sチーム)/19時〜(Мチーム)

11月28日(金)
14時〜(Mチーム)/19時〜(Sチーム)

11月29日(土)
14時〜(Мチーム)/19時〜(Sチーム)

11月30日(日)
13時〜(Sチーム)/17時時30〜(Mチーム)
※最終日のみ公演時間が変わりますのでご注意ください。

【Sチーム】
阪上善樹
北川翔子
吉森琢也
谷口 一
坂井憲尚
高橋さおり
市川考樹

【Мチーム】
山本恭敬
柴田みゆき
服部雅広
日野出清
荒牧冬樹
北川茉奈美
市川考樹

※チームによって出演者が異なります。

「映画になった作品」と言った方がわかりますね、これ。
わたしが至極好きな本なのです。
その元舞台台本です。圧倒的にわたしはこっちの方が好き。
ダブルキャストですが、手触りまったく違いますので、二つ見比べる、さらに、見る位置も大分とかかわりますので、両方観ても二度おいしい(?)

http://buruburu5050.jugem.jp/

チケットはわたしでも、
直接でもどちらでも構いません。
お時間ありましたらば、ちょっと、よってみてください。

2008年11月20日(木)



 原チャリ。

久しぶりに原チャリに乗る。
今、約三十の稽古場が要町にあって、午前中から夜まで。
で、合間に、小竹向原にある養成所に行かねばならないことが週約二回。
で、直線距離で結ぶと近いのだが、両稽古場とも駅から徒歩十分以上の場所にあるので、これがまた、もどかしい。
なんだかんだで、四十分以上の、往復で、一時間半近くの時間を費やさなければならなかった。
しかし、この時期になると、洋々稽古を、「はい、ここまで」というわけにも行かず、時には俳優さんのバイクで送って貰ったりして(バイクの免許はありませんので)、で、
今回出演の日Dくんの原付が目に入る。

…これで全て解決じゃないか。

H出Kくん、ありがとう。
なにせ、渋滞も関係ないし、
行き道も要町通りをただまっすぐ。
別に飛ばすわけではないのだが、十分で済みます。

…これで全て解決じゃないか。
車は維持費かかるし、これかなぁ…

なんて思ったり。
しかしまあ、安全第一ですからね。

しかしHD清くん、「はい」とかいいながら、
原付がない日があるのである。
あてにしているから、こちらとしては、やられた感いっぱいである。
当人は、申し訳なさそうな顔をしながら、実際のところ、なんとも思っていないのでしょう。顔だけです。顔だけ。
そして金曜日、差し迫った日も、あろうことか、別件の仕事も入って(笑)
原付ではないのだそうな。

他人のものなのに
「なに?」
とか思う。
楽って、一度経験すると、ダメだよねぇ。

2008年11月19日(水)



 初通し。

今回の約三十の嘘はSチームとMチームの両二つのチームでやっている。
で、こんな差し迫った時期、ついに初通し。(笑)
とはいえ、ま、こんなものだ。最近は。
全体像を俳優さん自身がしかと捉えてもらって、さて、これから…

両チームとも、二時間四十分越え。

すごいなぁ、超大作だ(笑)
私としては、まあ、いつものことなので(私のやり方として)、ここからしっかり時間も芝居も刈り込んでいければと思っている。
その作業の中で、しっかり足並みをそろえることができれば、きっと素敵な作品になるでしょう。
しかし、二時間四十分通してかかると、同じ時間ダメだしにかかり(汗)それが一日に二つになると、都合五時間近く喋りっぱなし。
喉がいたい…

うんまいものでも食わねば。

養成所の卒業公演、台本を決める。
道学先生拝観。
やることはつきないな…
体力はつきないか…(笑)

2008年11月17日(月)



 沖縄の空のように。

宮古島から帰京。
最終日、出発を前に、暴風雨はどこへやら。
公演班を見送った後、制作さんと出立までの時間を再び島めぐり。
暴風雨の時とは全く違った表情を見せる、空と海。
さとうきび畑と低い雲と高く青い空。

まさに
ざわわざわわざわわ〜

なのである。
気温三十度。
この前三日間が嘘のような。
まるで、台風が過ぎ去ったような(笑)
ぼーっとする、という言葉は、こういうところで使うためにある言葉なんだと思う。

Kさんとリベンジ!
と言っていたのだが、独りで、リベンジしてしまった。

で、揺られ揺られて、東京はあろうことか十度。
気温差二十度。

東京に降り立って笑ってしまった。

約三十の稽古、ゆっくりゆっくりと進む。
なかなか、雲が晴れるようにはいかないものなのだ。
一つさると、また次が。
やはり、
「だめだし」というのが、
「ダメな部分だけを抽出する」作業だと思っている方がまだ幾人か…
じゃなくて、
作品を「よくする」ことなんだってば。
だから、一つの「だめだし」は是非にも、全体に広がって考えて欲しいのだが、、、
あと二週間、
ダブルキャストで考えると単純計算であと一週間、
やれることは、沢山ある。

稽古場の温度を上げていくか…
二十度くらい(笑)




2008年11月15日(土)



 宮古打ち上げ

一般公演と、
高校、中学生への公演、あわせて3ステージ終了。
公演班はこの後、石垣に渡り、そこでも一般公演と学校公演、
で、本島に戻って、一般公演と学校公演が続く。

石垣かあ…、いいなぁ(笑)

昨日は生憎の雨と風の中(ここのところそればかり言っている)
「せっかくなので」
車をお借りして、
今回、ワークショップの為にやってきた音響プランのKさんと共に、朝出して昼のダメだしまでの間に観光。とても観光日和とは言えないが、誰も居ない平安名埼灯台にて(東の突端、周りには広がる海ばかり…)突風に煽られ、道行の車は風でハンドルをとられ、さとうきび畑は不気味に揺れ動き、来間島にいたって展望台でまた突風。草を掻き分け出た浜の海は尋常でなく青く、緑で、透明で、その時、一瞬だけお久しぶりの日差しに一分くらいあたる(雲の切れ間から)。
で、街中に戻って、遅めの朝ごはんと言いつつ「タコス」をほおばる。

で、ダメだしをはさんで(笑)

わたしは再び街中へ、昨日のうちに目をつけておいた、理髪店兼手作り三線のおっちゃんがいるお店へ(なんのこっちゃやらの店である)。ここは蛇皮と人工蛇皮の他に、こっちの布を使っての三線があり、ちょっとどころではなく(?)ココロひかれていたのだ…
購入を決め、弾き方をちょっとの間教えてもらう、
んー、ずっと続くかどうかははっきりいって疑問だが、まあいい。

で、本番をはさんで(笑)

北の池間島まで、ひとっ走り、島に渡る長い端の左右で、海の色がまったくに違う。これは圧巻。もちろん、突風の中。

で、明日からのためのだめだし(チェック)をして。

打ち上げへ。
料理取り放題、酒呑み放題。(まあ、時間制なわけですが)

地元の方の歓待と、唄と踊りとを交えた、素敵な夜。
やはり人間が暖かいのである。
明日から東京帰って、この体内時計、早々にもどさなければ…




2008年11月12日(水)



 連日の

せっかくの宮古島。
あいにくの雨。というか、強風、というか暴風雨。
遮るものがないので、風が通る通る。
傘は三秒でひっくりかえってダメになるし、
そもそもこっちの人は全く傘なんてささないし。

北風が島に吹き、、
これから秋がくるのだそうだ。
そういえば、高校生も、学ランを着ていたな、衣替えはいつなんだろう(笑)

芝居は、二日目、しっかりと前半と後半がかみ合う。
本当に繊細な芝居だ。

どうも、最終日までこの曇り、強風、波浪、続くらしい。


この芝居のせりふから引用。

〇おれはなんのために沖縄に来たんだぁ!
〇せっかく海が青いのにどうして遊べないのかしらねぇ。


〇なんのためにって、仕事、でしょ?
…はい。

土地と空気と音楽にすっかり影響され、三線を物色しているわたし。

2008年11月10日(月)



 何はともあれ

午前中に家を出て、
沖縄本島に、三時過ぎに到着。
ここまでは、いつもどおりなのだが、
ここから、宮古島に移動。
二時間ほどある乗継時間を、
音響さん、コーディネーターとちょっとビールで過ごす。

さて、宮古について、
その前に、激しい飛行機のタッチダウンがあったり、
そんなこんなで、ついてすぐ、
、、、ぬるまゆいけど、寒い。
そんな天気。

道路は濡れている。

せっかく離島まできて、
雨の三日間予想。

明日はもう仕方ないだろう、やっとこさの一般公演なのだが…

こっちの人は傘をささない。
というか、山もない島なので、横殴りの風が大いに吹く。
すさまじい暴風雨に気がつけばなっていた。
昨日までは、昨今まれにみる暑さだったというのに。

今日行った、民謡酒場のマスターが言っていた。

「北風が吹くと、寒くなる」

ただ強い風が吹いているような…

とにもかくにも、明日の一般公演、さまざまな人が楽しいことを願って。

2008年11月08日(土)



 午前中から

なにせ今月末にある約三十の嘘。
完全ダブルキャストにつき、今、まさに普通の芝居で言うところの
三週間前くらいなのだが、
ダブルということは、二つのチームというわけで、
かつ、私みたいな人の場合、おんなじものをつくる、あわせるのが好きでなしの為、(別にあえて何かを変えるとかはしないけど、自然発生的に変わるものは俳優が違えば変わるのだ)結局のところ、二つの芝居を同時進行にて作っているときと同じことになる。
ということは、時間的な制約が確実にあるわけで、
実質のところ、今あげた時間の半分しか、ない、と、いうわけ(笑)

だけど、焦らずに、熟成と発酵を待ちつつ、
段々と、具体的な方向へ。
美術もほぼ決まり、ここからは、バックアップチームの足並みもちゃんと揃って、さらに…

なんて言ってる傍から、八日から宮古島へ。。。

2008年11月05日(水)



 本をください。

某外苑前の本屋さんLブロ。
仕事のついでに行ってみる。
で、久々のジャケ買い。
…なんかねぇ、どうも溜まることが多くて(笑)

四冊ほど、大型本を持って。
しかも、ジャンルもめちゃくちゃ。
↑完全に発散だなこれ…
元々、新しい本を買うつもりもなかったので、
現金の持ち合わせもなく、カードで(汗)
で、わたし、暗証番号を知らないので、未だにサイン。
↑毎度、その度に、「あ」と思いつつ、すぐに忘れる。
しっかりカバーをつけてもらい、伝票にサインをする。
店員さん、サインを一応の体で確認し、カードを返してくれる。
と、領収書と、伝票の控えをもらう。

店員さん「ありがとうございました。またのご来店お待ちしています。」

あまりの自然な流れに、思わず。

わたし「はい」

とか言って、二三歩カウンターから離れそうになった。
しかし、わたしはブツをもらっていないのである。
そう、例のブツを。

わたし「あの、本、ください」


カバーをされ、その店員さんの手元に、私がもらうべく、金銭の授受をしたから、もう私のものである四冊の本があった。

ここは某外苑前の某Lブロという本屋である。
本屋というのは、基本的には「本」を売っている。
最近は、昔に比べると、いろんなものを確かに売っている。
でも、本屋に行って、

「本、ください」

って、どうーよ。

本屋歴二十年越えしていると思うが、

「本、ください」って、初めて使った。

ユニクロ行って、服ください。
八百屋行って、野菜ください。
酒屋行って、酒ください。
金物屋行って、金物ください。

店員さん「し、しつれいしました!」

いや、別にいいんだけどさ。



2008年11月03日(月)



 集団論。

について殊更に思う今日この頃、
そして本年。
いつの間にか、残すところあと二ヶ月となっていますが。

どこのグループにも長短あって、
それが、その、現時点での、見え方、売れ方、処し方、によって長、の部分が増して見えるのか、
短、の部分が殊更に見えるのか、それは、個人の裁量。
裁量って、書き換えると最良って、もっとも良いって。いい言葉だ。

R−viveを創めてからもう、気付くと八年。
その間もいろんなことがあったし、
人が増え、減り、
そんなことを繰り返しながら、今。

その中で、はっきり嫌いになった人間もいたり(作品の好みがどうのこうのでなくね=当たり前の礼儀をわきまえない人)、
今でも、情報交換を繰り返す人間もいたり、

集団て一体なんだろうな、と思う今日この頃。

約三十の嘘をやっているせいと、
今の、置いている状況と。

ただ、礼は当たり前に尽くすべきだと思う人たちとつきあっていたいな、とそう思った昨今。
やりたいこと、と、やりたい人、と。仕事と。
若干、恵まれているからこそ、今、何ができるか、ということにことさら思う。
そして、一緒にやっている方には、是非、この「一回きり」にどれだけの思いと、熱情を向けてくれるのか(体育会系論ではなくね=プロとして)
なんてことを思うのだ。

あせらず、そういうものも含めて、形にしていく。
集団というのは、本当に、形がありそうで、なくて、
で、とっても一人ひとりの思いに支えられているのだなぁと、思ったり。

是非にも、面白い関係を。



2008年11月02日(日)
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