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■ ラジオでオリンピック
一月と二月、 二月の十八十九日と栃木県は足利市で市民による演劇大学の講座ワークショップの修了公演あったので、東京と栃木を行ったりきたり、最初は電車で…だったのだが、距離的にも日帰りできてしまうという微妙な移動時間。 乗り換え連絡が上手くいかないと、寒風の中三十分くらい待たされる深夜の田舎駅、で、結局、車の方が時間的に早いので、あまりにも疲れていない時は車移動に変える。
もう既にトリノオリンピックは終わってしまったけど、スポーツ馬鹿の私が結果すらよく知らない状況の中、栃木から東北道を通って、外環…と戻る道すがら、それを聞いたのだ。
スノーボード、それはたしか、成田童夢とメロの兄妹の独壇場だと言われていた筈で、結局のところ、二人とも悔し涙を流していたわけだが、その結果を言った後の、実況である。アナウンサーも「それではトリノからの…」云々、スノーボードハーフパイプの実況(日本人限定だが→結果だからね)に移る、しかし…
……。 ……。 ……。
これがなんだかさっぱりわからないのである。 そりゃあ、私自身、ウィンタスポーツの中でも、採点があるような物は、ルール自体よくわからないし、仮に感動しても点数が低かったり(荒川静香は確かに凄かったが、わたしはムラヌシと書いてスグリの方が良かった)、原田は四十を間近にしてありえないミスをしたけど、でもそんなルール自体知らないし、なのではあるが、「さあ、スタートしました」「いいスタートですね」←何がいいスタートなのだろう。「さあ、まず」(と、滑る音がしっかり聞こえている)「あ〜!」「転倒、転倒です!」。間間は、しらないカタカナ語を(多分実況のアナウンサー自体もよくわかっていないと思われる)連呼するだけで、挙句、「あ〜!」と「転倒、転倒です!」と叫び、状況をちゃんと伝えられない始末で(現場の臨場感と、日本で、しかも、車で、しかも、耳だけで聞いている人間には伝わらない)、その中継録音をブチッと切って、「いやー、メロ選手、残念でした」という東京のアナウンサーもどうかと思う、きっと君らのところにはそりゃあモニターでもあるんだろうが… これではなんだかさっぱりやっぱりわからないのである。 先に結果を聞いているのにこれである。
結論1、冬のオリンピックはラジオ放送には向かない。
いや、そんなの表立って言わなくてもいいのだろうが、
結論2、耳だけでゲームなりスポーツなりを理解する、理解させるにはそれなりの技術が必要。
いや、そんなの表立って言わなくてもいいな、野球だって、ルール知らない人からすれば、ラジオ聞いたってさっぱりだろうし… が、しかし、残念でした!転倒!…これなら、素人でもできる…
そんなことを考えながら、東京の高速出口を間違える私なのであった。
荒川静香、ベッケンバウアー!(間違い)
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2006年02月26日(日)
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