ゆれるゆれる
てんのー



 土砂降りで暮れる5月 / my referer的謎

降るぞ、降るぞと脅し続けて3日目にやっと降りました。
ってわけで今日はお休みー

やんだのがちょっと遅かったので、今日は引きこもりで。
のーんびり部屋で過ごしておしまいです。
昼飯なんかちきんらーめんですよ。

***
エンピツネタ。
my refererって結構リンク情報取得ミスが多いんじゃないですか?

この欄にエンピツ日記のURLが出るのは、結局どういうことなんだろう。リンク貼られてるわけでもないし。。。たいていまるっきりジャンルの違う日記さんばっかりだし。
あとなんだかよく分からないがプロのライターさんのページとかからもよく飛んできていることになっている。これも、どこにもリンクなんかない。謎。

一番謎なのは検索のキーワードですけどね。

最近何度も来られてるのが「(日本)三大ぶす」。
も、申し訳にゃい。

「弟子」とかさ。
「平成十五年」とかさ。
「レモン 100本」とかさ。

あんたら、まじで何のページを探してるんだー!!
激しく気になるじゃねえかー!

2004年05月31日(月)



 獅子御一行様 / 「深呼吸の必要」 重信シネマサンシャイン

行ってきましたよD後温泉。
高そうなホテルに車横付けーの、入ったらマドンナ衣装(もちろんアレではなく、「坊つちやん」のマドンナ)のねーさんに案内されーの、おおごとです。

なにがすごいって、結局温泉はいらずにシャワーだけで帰ってきた俺。ぅゎぁぁん

というのはさておき(おくのか)、この日のためにつらく厳しい冬、じゃなかった練習にも耐え、たくさんの「御花」(ご寄付)もいただいたわけで、むちゃくちゃ大騒ぎです。はい。大好きですこういうの。

宴会場にコンパニオン呼んで……という「おとな宴会」デビューを果たしたてんのーなわけですが。
興味津々わくわくわく。

(まあ女性の方がこれ読んでてんのー像を曲解するだろうことは必至だがそこらへんがてんのー日記。あくまでありのままで。ていうか曲解じゃなくてストレートな理解じゃないかという声がいま聞こえた)

なんかね、もう一月以上のつきあいだからだいたい分かるんだけど、獅子の人らってある意味でとても“清潔”なのね。
確かに男しかいないし、酒飲んだらそりゃ下ネタ大爆裂だし姉ちゃんの話しかしない(ように見える)奴らなんだけどさ。

どこそこの風俗でどうしたとか、去年はコンパニオンとああなったとか言いながら、今日の宴会を鼻の下と首を長ぁくして待ち焦がれてたような奴らなんだけどさ。

でも清潔なんだよね。
今思いついたけど「からっとしたエロ」って感じ。はたから見てて嫌な感じじゃないんだ。
だからコンパニオンの子たちもかんなりノリよかったし(まあ、それがお仕事ではあろうが)、楽しもうって気分でやってるから女の子が嫌がるようなこともしないし、それでむちゃくちゃ盛り上がるんだからいいもんです。

けっこうおっさんだらけなのに(含む俺)「なんでみんなこんな面白いんですかぁ、芸人さんとか?」とか言わせちゃうのもそのあたりだろな。

***

んで、記憶なくしました。
はい。
痛恨。

リポ●タンDが効くぞと言われていたので、胃袋に仕込んでおいたんだが、これがほんまにむちゃくちゃ効いた。
すごいチャンポンで飲んでたし、豪快につぶれたのでいつもなら次の日は日暮れまで死んでるはずなのに、朝飯から5皿も平らげてしまいました。つうか絶好調。

牛乳でマクつくってる場合じゃございません。
まあ、生まれて初めて飲んだし、普段はサプリ系も風邪薬なんかも極限までのまない質なんで、そらー効かないほうがおかしいわけだけど。



朝はもう流れ解散だったので、もったいないと思って映画を観にいくことにした。
そんな元気あるの俺だけでしたけど。

「深呼吸の必要」

前にも書いたように、まるで期待していなかったんだけど、これが……かなり良い。

キビ刈りがどんなのかは知らないけれど、経験者なら何人か知ってるので勝手に感情移入してたかもしれないけども、ね。

篠原監督ってやっぱり「間のとり方」と「光線のつかまえ方」が天才的。特に、水が関係する場面――雨や、したたる水、夜に井戸で髪を洗う場面の、ほとんど官能的なまでの美しさは、その水の匂いをかいだかと思うほど。

あと、役者さんたちがほんとに良かった。全員はまり役と言っていいかも。
成宮寛貴が意外に(失礼)いい表情をしているなあと思った。じゃにーずかよ!ってそうとうナメてたんですが(笑

肩の力が抜けててね。沖縄で農作業、ってことでてんのーが飛びつかないわけないんですが、俺みてて違和感なかったし。こういう状況だったら、ああそうなるだろうな、って妙に安心して観てました。。

主役の香里奈ちゃん……かわいいーーっすねーー
映画の中で、風呂上りのシーンで髪をあげて後ろをぴょこんとくくっているのが思い切り俺をヒット。

今週から、「天国の本屋〜恋火」「海猿」と、3週連続で出演作が公開とのことで、まさに飛躍の年、なんかもね。
彼女の公式サイト見たけど、日記みたいなの読むとけっこう面白い文章書きそうな感じだし。ええねえ。

沖縄行ったことない人にも。
ちょっとだけ行った人にも。
沖縄中毒な人にも。

この映画ねえ、
まじ良かったー。

2004年05月30日(日)



 黒い顔、白い髪、白いくちびる

朝5時前に起きて、半日はがっつりEM@園地H。
昼からは県の事業の関係で松山へ。
夜は町の農業後継者のグループの会合とやらに顔を出し、やめときゃいいのに二次会までつきあって夜中までおねえさんのいる店でボトルおろしたりして、なんで自分こんなに元気なのか今ほんとに不思議です。

大街道(松山で一番の繁華街な)を歩いていたら、ありえない存在感を放つ「ガングロこぎゃる」女子高生に出くわした。
早めに世界遺産にでも登録しとくとOKな。
彼女がたむろってたのがラフォーレ前ってのもシュールでよし。



はあ、貴重だ貴重な経験だと思いながらいなか生活にどっぷり浸かっているわけですが。
けっこう排他的な地域社会に入り込んでる自分の適応能力にますますニヤリ( ̄ー ̄ としているわけなんですが。

だめだな、時間なくてうまくまとめられないけど、そうじゃないんだ、ちがうんだ、ってことです。また日を改めて。
明日は夜から泊まりで獅子の大打ち上げ会@D後温泉。
えらいことになりそう。

2004年05月28日(金)



 「自分ってヤバイかも」と思う瞬間なんて……まさか……

いやというほどEM散布。@園地G。
つうかね、明日は5時朝ごはんです。江戸時代かよ。って江戸時代は一仕事してから朝飯だっけか。「朝飯前」なんてな。

おかげさまで最近3日間は午後9時台に電気消して寝てます。
「彼女なんてただの飾りです。偉い人にはそれがわからんのですよ」



・わたしの中のプチ狂気(本家プチ狂気はこちら

エレベーターの中で、頭上の「B1 1 2 3 4 5 6」って数字をみんなが目で追っている様子を、つい眺めてほくそえんでしまう。

幼稚園のお道具セットに入っていたハサミを、今でもメインで使っている。こいつじゃないと切った後どうもすっきりしない。
マレーシアにいたころ、あまりにも欲求不満が溜まり、ハサミを実家から空輸してもらったことがある。

便意を催しても、「まだいける」「あと5分我慢できたら俺はえらい」とか思って極限と戦ってしまう。

(極限と戦うといえば、「プラスチックの下敷きがどこまで“たわむ”か、ビヨビヨやって結局割っちゃう」とか、自分だけかと思ったらみんな経験してて「オマエラ好きだー!」って思った。高校のとき、友人Yは「路面電車の線路にどこまで靴が入るか」試してて真剣に轢かれそうになっていた。俺はこいつほどバカじゃないとマジメに思った)

昔のイタイ思い出(たいてい女のコ関係)をふと蘇らせては、心臓がきゅっとするような痛みに耐えてから、鼻歌うたったり独り言をいって落ち着こうとしてしまう。やめりゃいいのに、ついついやっちゃう。

竹のものさしを見ると、どうしても匂いを嗅いでしまう。その後ものさしの断面(?)で、30cmなら30cmだけ鼻の下を「ぴーっ」っとなぞってしまう。
年代もので、マーカーとかの赤い跡がついてたりすると、もういてもたってもいられない。



もう最近では自分の変態性を否定する気もおきません。
というよりもっともっと、いくらでも思いつける自分がすごい好きになってきた。

うほっテンションあがってきた。さあ寝るぞ。

2004年05月27日(木)



 電車男と、物語のための東京というウツワについて

今日もまた、5時半朝ごはん生活。
その代わり10時ぐらいから昼休みなんで、各種支払いを済ませたりして久しぶりに金を使う。
つうか、半月ぶりぐらいに財布を開きました。
ある意味すごい生活。



電車男のお話 (from 日々の凧あげ通信

電車のなかで酔っ払いから女性を助けたアキバ系男(彼女いない歴=年齢)が、2ちゃんねる毒男板でみんなに相談しながら、そのコに恋をして告白するまで(+α)の物語。

物語("story")の素敵な一面。
すでに一つの文学作品か、それ以上のものになってます。
リアルタイムで追っかけて泣いた人の気持ち、分かる気がする……。

このまとめサイトは現時点で36万hit、「今さら」ですけども。

この見渡す限りの空の下のどこかで、人の知らない物語がきっと。。
そう思わせる気分そのものが、東京というウツワなんだろうと、思いました。
(愛媛や広島じゃありえないし。この物語が持ってるスケール自体が。)

ぐだぐだ言ってますが、好きなんです。一人の彼女なしとして、しっかりと読ませていただきました。



最近あちこちのサイトへのツッコミばかりで、よくないね。

ここへ来て農家生活はじめて、もう半年。ちょっと中だるみ気味かもな。
なんとなく、あと半年かな、という気はしています。

2004年05月26日(水)



 オレンジうらない / 皇紀2664年の閏年

今日も早起き、5時半朝ごはんでばっちりEM@園地M。
今日はこれぞ5月っていう素晴らしい青空でしたね。

島影がそれはくっきり浮かび上がって、広島の山並みまでよく見えた。



・やってみました
オレンジうらない@オレンジデイズ公式サイトビタミンX

あなたはどんな環境にもすぐに溶け込む「みかん」。皮が柔らかいので、押しに弱い性格ですが、親しげな雰囲気を醸し出して相手にまず安心感を与えるので、第一印象で嫌われる事はまずありません。ただ、ひと皮むいた中身は、甘いのあり、酸っぱいのあり、と見た目と違う場合も多く、話してみるとこんな人だったんだ?、という意外性あり。周りが勝手に作っている自分のイメージに、やりづらい時もありますが、飾るタイプでもないのでありのままを見せていくのがあなたらしさに。頭脳明晰さは自他共に認めるところ。それに加えて練習より本番に強い、という羨ましい能力で夢を実現していきます。地元友達や同級生といった同じ時期を同じ場所で過ごした仲間意識が強く、大人になってからも昔の友達つながりで遊ぶことが多いのも「みかん」の人の特徴。どこの出身?ってまず聞くタイプ。また、環境に馴染みやすい分、周囲の影響を受けやすいのも事実。居場所や付き合う人によって、極端に良くも悪くもなるので、環境選びはあなたにとって大事なこと。ひとつの場所にとどまるより、自分の可能性を信じて挑戦し続ける生き方があなたの魅力を伸ばします。大きな野望を叶えられる人だからどんどん上を目指すべき。


はい、みかん農家のみかんちゃんです。
あたって……るねえ。びびった。
「そういう人間でありたい」ってのもあるけど。
外れてるのは頭脳明晰と第一印象ぐらいだよまじで。どんどん上を目指させていただきましょう。

ってかいかにもドラマに合わせて「てきとーに作りまスタ!」って匂いが漂いまくってる気がするんですけど。そんな占いが当たっちゃう自分のてきとーさ加減にもびっくり。

生まれた年と月に日を足して……っていうこのパターン、生年月日同じヤツなんて五万といるだろうにここまで言い切っちゃっていいのか。血液型占いみたいにアバウトなら無難なのに。(でも図星で当たってる俺)
お昼の二大巨頭、タモリとみのもんたの性格がまったく同じでいいのか!(生年月日同じだってくりぃむしちゅーのカタワレがミリオネアで言ってた)(でも図星で当たってる俺)

……ところでオレンジデイズって何すか?(痛



あんまりいい天気だったので、こういうのを「五月晴れ」というんだな、と思ったが、よく考えるとこういう古い言葉は当然旧暦ではないかと思い、こよみのページに飛んだわけだが。
(サミダレを集めて早し最上川、の五月雨は、6月の梅雨のことだし。)

結局みつけられず、代わりに「皇紀=神武天皇即位紀元は現在も法律上有効である」という小ネタを手に入れる。

日本では、閏年は皇紀を基準に計算されているらしいです。上のリンクで引用されている、当時の勅令を訳すと、

皇紀が4で割り切れる年を閏年とする。ただし、皇紀から660引いて(注:皇紀元年は西暦紀元前660年)、100で割り切れる年のうち、さらに4で割り切れない年は普通の年とする。

ってことらしい。めんどくさ。
しかも現在も正式にこの定義のままなんて……すてき。
今年がなぜ閏年かって? 神武天皇のおかげなんですよ。ふふふ。
八紘一宇。
ススメ。ススメ。ヘイタイ、ススメ。

2004年05月25日(火)



 

昼からは毎月恒例EM散布。



今日はどうも機嫌が悪いので、ぐちぐち言わないようにさっさと寝ます。

2004年05月24日(月)



 

細まゆ君は来年後半の就農に向けて、頼りないながらも走り始めているようだ。

ええと、農業をやる、っても家庭菜園から専業or兼業の家族経営、有限会社化、株式会社化まであるわけで、どこから就農です、っていう決まりなんてないんだけど、細まゆ君は現在の生活もあるから行政の就農支援を受けてるわけですね。

そうすると、当然ながら「就農計画書」なんてものを提出して「認定就農者」になり、一件落着、というオチが必要になってくるわけで。
そこまでがお役人のお仕事ですから。

日本人初の宇宙飛行士になったTBSの秋山さん、宇宙で思うところあったらしくて退社して農業に転身したって一時期話題になったけど、なんとなーくあんなふうに、「んだば農業でもやっか」的お気楽なんじゃないかな、ってみんな多かれ少なかれ思ってるんじゃないか、と思うのね。

細まゆ君を見ていると、そういう感覚とはまるで遠くて、なんだか窮屈そうに見える。
だいいち楽しくなさそうだし。

俺はそういうの嫌だなあ、と思うけれど、行政に限らず人さまのお金を自分のために使うというのは窮屈なもんだろうとは思う。
いくら農林漁業が衰退してて、国の政策として後継者を育てているとはいってもね。

なんといっても、お金が要るわけで。
秋山さんがお金持ちだったかどうか知らないけど、少なくとも勤続数十年分の退職金ぐらいはつぎ込む覚悟じゃないと、いわゆる世間のイメージどおりの「自由業」的な農家、というのにはなれなさそう。

ますますね。若造には窮屈な業界だと思うよ。
農家自身が自分の息子や娘に「農業じゃ食えないから就職しろ」って言う時代だし、せっかく新規で入ろうと思っても、始めから数千万の借金を抱えろとか、重箱の隅をつつくような書類を浴びるほど提出しろ、とかギャーコラと軟弱そうなお役人にせっつかれるんじゃね。

日本人というのはもともと楽しいはずの事を徹底的に楽しくないものにする天才的な能力をもった人たちなんではないか、と思ったりもする。

ま、なんでそんなこと書くかというと、その支援事業の活動の中で、細まゆ君も日誌を書かなきゃいけないんだが、今日彼がのたまうのに、
「5月の始めからつけてないんよー。天気とか作業内容とか覚えとらん?」

アンタ、夏休みの絵日記つけてんじゃねーんだからよ(笑)

とりあえず、この日記で分かる範囲のことは教えてあげた。
それでまあ、もうちょっと作業内容とかちゃんと書いておこうかな、と。

今日は園地Mで一日中、草倒し。
瀬戸の島々がくっきりと浮かび上がって、なんともいい眺めです。



Windows Media Player 9で、ライブラリから削除しようとするとエラーが出るじゃん。今までろくに検索もせず、舌打ちするだけだったんだが、ネットを散歩している間に偶然直し方を目にする。XPの俺は、

C:\Documents and Settings\ユーザー名\Local Settings\Application Data\Microsoft\Media Player\CurrentDatabase_59R.wmdb

を、削除すればよいとのこと(ネタ元)。
一発で直ったので感動してみた。

メインで使うのは他のフリーソフトだけど、何だかんだ言ってちょくちょく使うんだよねぇWMP。ライブラリにしてもこれに慣れちゃってるからなあ。

2004年05月23日(日)



 みているもの、していないこと

神輿の担ぎすぎで、腰がもろにやられてしまった。中腰の作業で負担がきつい。
やーめた、とつぶやいて、車一台通らない園内道にごろんと転がった。

久しぶりの青空に、ちぎれたような雲がたくさん浮かんでいる。
これも久しぶりに、ほーっ、とため息をつく。

どこにいて、何を見てるんだろう。
ここでの生活が、自分にはきっと必要だと信じているから、毎日土まみれにもなる。さわれなかった軟体動物たちとも仲良くする。
それでも……。


よく、わかっている。
何をしなければいけないか。
したいことを、迷い迷いして、何千マイルも遠回りして、しっかりとつかんできた。今だって、そうしている。
それなのに、しないまままた一日を終えてしまった自分。
そして、そんな自分にまた言い訳をしている。

キツネの芸と同じなのだ。
びびっているかぎり、成功することは絶対にない。
つかんだものを信じて、自分が踏ん張る。逆立ちおりでもブリッジでも、「絶対無理」を少しずつ無理ではなくしていく。

そんなことを考えて、でもやっぱり、それに向かって何もしないまま。
怠け続けて、言い訳を用意し続けて、汚い自分にうんざりしながら、素敵な速度で老化していく。

このまま、死んでいくか。
それもまた一興。
それまでに、何文字の御託と何百kgのうんこを垂れ流すことやら。



もう、5月22日。ちなみに、
2003年05月23日の日記
2002年05月29日の日記

俺の近眼は、何を見ているんだ。
2001年05月22日なら、覚えている。上海から蘇州号に乗船した日のはず。

2004年05月22日(土)



 祭りがすんで

書くことが多すぎて、しかも酒を飲みすぎてて完全にオーバーフロー(そういや最近聞かないなこの言葉)気味です。

今日は4日ぶりにまともに農作業だったんですが、もう体は動かないしあちこち痛いし。
しかたがないので隙を見てさぼってました。

ほんとにね、考えることがたくさんあります。
ものすごい刺激を受ける毎日。大部分は、自分が子供のころから育ってきた世界と重なることなわけで、それを再発見したということにすぎないわけですが。
きっと文字にして残しておこうと思うんだけど、とりあえず今日は無理ー。

2004年05月21日(金)



 ---神社祭礼

祭り2日目、今日は八幡さまの祭礼ではなく、集落内の一番奥にあるサブっぽい神社の神様が集落をめぐるという祭りである。

前の日記にも書いたように、結局起き上がれず、神社内での神事・獅子には参加できないまま、神輿がめぐり始めた1軒目から合流する。
この、もてなしをうける家をそれぞれ「宿」と呼ぶんだけど、宿になる家、その順番は20年も前から決まっているらしく、その気合の入りようといったらない。
朝から、酒にビールに「せんざんき」(ご当地名物、鳥のから揚げの一種)に、もう血液どろどろです。

昨日よりさらに強い雨の中、神輿を担いで、輿音頭(こしおんど)というやつをうなりながら練り歩いていく。

この輿音頭っていうのがねえ……。
最初は何言ってんのかわからなかったけど、よく聴いていくととんでもない唄ばっかりなのである。

 桜三月 (ヨイヨイ)
 あやめは五月 (サー ヤットコセ シャントセー)
 咲いてヤエー 年取る (ヤーレー 梅の花)

とりあえず無難なやつを例にとると、この
「桜三月 あやめは五月 咲いて年取る 梅の花」
七・七・七・五の都都逸調の部分がさまざまに入れ替わるわけですが。

ひどいんです。下ネタもいいとこです。さすがのてんのーも伏字にしなきゃ書けないんですが。

 わしとお前は 卵の仲よ わしが白身で きみを抱く
 してもしたりぬ 若後家さまは 今朝も二度した 薄化粧

 三十女と お寺の鐘は つけばつくほど うなりだす
 奈良の大仏 ○○○○かけば 奈良の都は 糊の海

 ち○○、ち○○と 威張るなち○○ ち○○、ま●●の 爪楊枝
 ま●●、ま●●と 威張るなま●● ま●●、ち○○の 植木鉢

 ここの娘は 馬より強い 村の若い衆を みな乗せた
 今の娘は 郵便箱よ どこのどなたが 入れるやら

こんなのを延々と大声でわめき続けるわけです。
しかも、宿でもやるわけで、当然その家の奥さんとか、子供とか、目の前にいるのにおかまいなしで。

すごすぎ。

2004年05月20日(木)



 八幡大神社例大祭

曜日に関わりなく、ここの集落では毎年5月19,20と年に一度のお祭りをおこなう。

まず神事として獅子が奉納され、奴道中(やっこどうちゅう。江戸時代の参勤交代で、行列が宿場に入る際の露払い役)が披露され、最後に拝殿から神輿が降ろされてムラじゅうをめぐりはじめる。

サラリーマンは別として、集落の人たちはまず例外なくこの2日間仕事を休んで、盛大にお祝いする。「奉寄進」の幟がたなびき、なんだか懐かしいような、ちょっと21世紀とは信じられないような不思議な空気が集落じゅうにただよっている。

まず、早朝5時半。
お迎えの車に乗り込んで、海岸へ。男どもがおもむろに服を脱ぎ捨て、まだ冷たい5月の海に飛び込む。「行」、祭りの前のお清め。
「お前はまだ上がられんよ」
「もっと海が濁るぐらい清めんか、日ごろ悪いことばぁーしよるくせに」
なんて言いながら。

集会場(兼・獅子保存会本部)にまわり、前日準備しておいたいろんな道具を積み込んだり、奴の半纏を着付けしたり、子役の化粧を整えたり。

そして八幡さんの表参道まえにある供応役の家でお神酒を頂いたら、大舞台のはじまりはじまり。
参道には露店もけっこう出て、朝早いのに参拝客も集まり始めている。

お祭りは午前9時半から。
神輿を送り出す(「宮出し」)までの進行は、

・神事芸(「うえ」=神社拝殿前)
 「奴」:奴道中の宮回り
 「参り」:にぎやかに獅子を振って始まりを告げる
 「ダイバ」:天狗の面をつけた男が笹の束や扇子、刀などを使って舞う、悪魔祓いの儀式

・場使い(「いしだん」=鳥居から拝殿までの間の石段85段を下りながら)
 「三継ぎ」:最上段で、大人の上に大人、その上に子役が乗る立ち芸
 「奴」の中学生が下りていったら、
 「二継ぎ」:大人が子役を肩に乗せる立ち芸
 そのあとを「獅子」が舞いながら下りていく。
 そして、「神輿」がいよいよ下りていく。

・馬場(「した」=石段の下、国道に面した入り口)
 「神輿」を集落へ送り出したら、
 「キツネ」:獅子が少し休むための余興
 「三継ぎ」「二継ぎ」
 「三番叟」:サンバソウ。大きく振る獅子と、その後ろでいろんな芸をする子役
 「おさめ」:芸の締めとして振る獅子


とまあ、怒涛のような芸を昼ぐらいまでにこなすわけです。

で。
何がひどいって、「いしだん」で振った獅子! 立ち芸の役者や奴道中に人数を取られて、ほとんど3人ずつのローテーションで振ること数十分、しかも85段を下りながらです。
下に着くころには、まじで腕が上がらんかった。。

そんな状態なのに、すかさず「このあとすぐキツネね」の声。
どうにでもなれやと思いました。。
でも1ヶ月近くの練習も、ほとんどキツネが課題だったので、気合で。
結果、余興らしく笑いも取れたし、お客さんからもほめてもらったりしたのでまあよかったです。

そしたら神社での祭りは終わりで、今度は神輿かついでえっさっさ。
集落の世話人(「部落総代」)の家や1年以内に新築した家などを巡り、がんがん祝いをつけていく。
各家からは料理や酒が振舞われて、とにかく飲まなきゃ失礼なのと、家の人が飲め飲めとすごいプレッシャーをかけてくるので、昼間からふらふらになりながら祭りを満喫。

昼すぎから雨は本降りになり、雨具をつけてはいるが白装束(上は浴衣に「獅子保存会」のえりをつけたもの、下はジャージ。背中に「ヤイトのテン」という、背番号にあたるものをつける)はびしょぬれ。
結局、少しずつ脱落者をだしながら(笑)、最後の一軒をまわって神社に神輿を返したのは夜中の1時過ぎでした。

もうねえ。
ふらふらです。



ちなみに……今も2日目の祭り最中。俺は……すさまじい二日酔いのため出遅れて、落ち着くまで日記書いたりしてます。今から気合入れて行ってきます。

2004年05月19日(水)



 例大祭前夜 / 最近のニュース

たったいま祭りの前夜祭を終えて帰ってきた。
当然、芋焼酎をあけたりして(させられて)、顔てかり気味のおっさんではあるが、まあまあ気分も良く、明日を迎えられそうだ。
って、朝6時から「行」(全裸で海に入って身を清める)があるので、4時間ぐらいしか寝られんじゃないか。

ばっちりやってきますわ。



最近のニュース。

Sleipnirのバージョン1.53が出たようなので、さりげなくバージョンアップしてみた。
と思ったらついさっき1.55が出ている。再度更新してくれとのことなので書き換え。
IEより自分に向いているってだけで、このブラウザの機能を使いこなしているとは言いがたいので、もう少しプロキシやスクリプトに強くなってみようかと思う今日この頃。

朝まで遊んでいたが、昼からは県の事業にのるための面談に向かう。
スーツを着るとなぜか嬉しい気持ちになる自分。へんなの。

猫はおそろしく元気。

2004年05月18日(火)



 ねこを拾う

子猫

おとといの夕方、子猫を2匹拾ってきた。
園地Mの小屋に猫の親子が居ついていて、そのままでは荒らしてしまうので「どっかへやっといてくれ」というおっさんの指令を受け、細まゆ君とトックンが二人で捕獲したやつである。

トックンはおっさんの弟で、とても純真な心を持った人なんだけれど、ときどき純真すぎて、びっくりすることがある。
その日の昼間も、はるみの木にヒヨドリが巣をかけているのを発見したらしいんだが、豪快にぶっ壊して卵も投げ捨ててしまったようなのだ。

「鳥の巣をね、壊したんよ。ほっといたら要らんことばぁーして、かなわんけんね」

得意げに教えてくれるので、こっちのほうが困ってしまう。なるべく次からは殺生をしないよう、やわらかく言い含めておいたんだが。

親猫はエサをとりに行ったのか見当たらないので、2匹の子猫だけとりあえず捕まえててきとうな袋に入れ、園地を離れた。

「どっかへやっといてくれ」という指令は、トックンの頭の中であらぬ変換がされたらしい。
トックンは、帰る途中の園地Oにある井戸を見つけると、いきなりポイっと「猫いり袋」を投げ込んでしまった。
「猫はほっといたらすぐ増えるけんね。おおごとよ」
トックンは邪魔な枯れ枝を切るのと同じような調子で、こともなげである。

子猫は弱弱しくみゃーみゃーと声を上げ、どうせ親なしじゃ「どっかへ」放したとしても生きられないと分かっていた俺も、けっきょく見ていられなくなって、細まゆ君と一緒に袋を引き上げ、家まで持って帰ってきてしまった。

おじいさんが趣味でたくさん飼っている柴犬用の粉ミルクをこっそり拝借して人肌ぐらいのお湯でといて与えてみた。
濡れてしまったので、布で拭いて風の当たらないところには入れてやったのだが、やっぱり飼うのはダメ!って言われた(自分とこじゃでぶ猫飼ってるくせにー)ので、実は残り少ない命なのかもしれない。

どうせ飼いきれなくなるなら、拾わなきゃいいんだけどね。
ええそうですよ。俺は偽善者ですともさ。
段ボール箱を上げ底にして、ぼろ布を敷いてやりながら、しみじみ。



そして3日目を迎え、俺の心配をよそに今も階段の下駄箱でみゃーみゃーとわめいている。
むちゃくちゃ元気そうでなにより……ですね……。

(写真は今朝の様子。俺アイフルのおっちゃん状態ですわ)

2004年05月17日(月)



 予行演習

今日は大雨だったのでお休み。
のはずだが、昼から祭りの予行演習だってんで、雨の中とある倉庫で通しの練習に励んできた。

かなり真剣に取り組んできた中で、祭り、ということについて、思うところがいろいろあるんだけれども、今日は例のごとく酒に飲まれて帰ってきたので、書けそうもない。

とりあえず、みんなでテント立てて肉を焼きまくって、おいしくいただいてきたことに感謝。
上ミノ&上ロース最高。

ああ人間ばんざい。外はむちゃくちゃ雨だけど、明日は仕事あるのやら。どうなのやら。

2004年05月16日(日)



 むだい

連日の強制飲み会(……)でお疲れ気味。
明日は雨の予報なのでお休み。ただし、1時から祭りの予行演習……ということは、ほぼ12時間の練習&強制飲み会であろう。

どこかで喜んでる俺。。。だめだってば

斜め読み気味に六車由実『神、人を喰う〜人身御供の民俗学』読了。
詳しい感想は書く気が起こったらそのうち。

2004年05月15日(土)



 週間予報は雨ばっか。

書いてから練習に行こうか、迷ったんだけどねー。
結局、1時まで飲んで、そのまま倒れてしまった。昨日は。

で、今日は練習前に書いておこうかと思って、書いてます。

最近少し鬱屈もはれてきたので、ころころと。日記の見た目も変わりつつ。ひげも伸ばしつつ。(笑

ほんとに祭り中心みたいな生活サイクルになってきて、他の事を書くような余裕もない。寝て起きて、仕事して練習して寝て起きて、って感じですわ。



好象センセイ夫妻から「明い人」(ミンサー)Tシャツが届けられていた。
手紙も入っていて、香港・上海新婚旅行では、しのぶさんの大親友にして大学時代の偉大な先輩、テケテケさん(仮名)にお世話になった、と書いてあった。

テケテケさん(仮名)は俺を沖縄へはまらせた張本人。
二人で飛行機を15分も遅らせたり(那覇空港の職員がロビーのあちこちに立ってて「走ってください!」「もう少しです!」ってマラソンの声援みたいだったw)、有楽町の沖縄料理屋でデートのつもりが壮絶なつぶし合いになったりしたのが昨日のようである(笑)。

あの人も今はバリバリのキャリア官僚。
駐在してる中国も遊びにいきてーなあ。
あの人が中国語ぺらぺらなんて、想像もできない……。
だって自動改札に硬貨をそのまま突っ込んで壊しちゃうような人だよ。昔だけど。

ていうか……また悪い虫が騒ぎ出してきて困る。
パスポートも切り替えたし……ど っ か 行 き て ー

2004年05月14日(金)



 次のことを試してください2:

獅子の練習から疲れて帰ってきた。午前様。
うほ。書くことねえ。



そういえば、マムシに遭遇した。
体長30センチほど。でかい。
携帯のカメラって便利だなと思いつつ。撮る。今日はめんどくさいけどそのうち見せられるかもね。いろいろと。

マムシ。やっぱ、こわいっす。だからかもしれないけど、かっこいいっす。と思ったり。

2004年05月12日(水)



 次のことを試してください:

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2004年05月11日(火)



 Homo Ludens / 遊ぶこと、たのしむこと

6:25 起床
6:30 朝食
7:30 朝の仕事開始
12:00 昼食
13:30 昼の仕事開始
17:30 作業終わり
18:00 風呂、夕食
19:00 集会所で獅子の練習
21:30 練習終わり、エンドレスでお酒(けっこう断ってるけど)

とまあ、タスクスケジューラのようにほぼ毎日きっかりと同じリズムが続いている。
睡眠時間以外、一人になる時間というのがほとんどないことに今さら、気付いてみた。
そして、うわさの沖縄パインツアーとやけに似たリズムである。
違いとしては、沖縄は「遊びである。だからこそ、真剣に遊ぶ」のに対して、こっちは「仕事である。真剣にやればやるほど、かったるい」ことか。突き詰めて言うと。
世の中には「趣味は仕事です」って人もいるからねえ。きっと仕事でも真剣に「遊べて」いるんだろうって思うと、うらやましい。

遊びは、真剣にやればやるほど、楽しくて仕方ない。そういうもん。
獅子でもベテランの人がいて、むちゃくちゃ厳しいんだけど、ほんとに楽しそうにやってる。
何も教わらずいきなりやらされた初日に「おい、何しよんどー」って大声でダメ出しくらったときはさすがにカチンときたけど、遊びだからこそ、手を抜かないというのは、考えてみるとさっぱりしていて気持ちいい。

自分も、パインツアーの村のエイサーはさすがに体に染み込んでしまっているから、ひょっとしたらこの人と似た立場なのかもしれないな、と思った。
だとしたら、初めてだろうがよそ者だろうが、なあなあで手を抜いていられないという気持ちは当然だな、と思った。

その人が、あるとき「遊びだもん。楽しくやらなー」って言ったのが、妙にどっしり響いて驚いたことがあった。
言葉はありきたりすぎるくらいありきたりだけど、その人の言う「遊び」「楽しく」の意味が、まるでありきたりではないからだな、と思う。
砂場で夕方まで遊んで、飽きたら帰る、という種類の「遊び」「楽しい」ではない、ということです。あー、説明へたくそだけど。

ずるい言い方だけど、「大人の遊び」ってことだと思う。
はるかに深くて、広がりのある楽しみを、味わえるかどうか。

以前、イチロー(野茂だっけか)がメジャーのオールスターに出場するとき「楽しんできたい」と言っていたのはまさにこの意味で、マスコミはそろいもそろって“ありきたりな”「楽しい」の意味だと取り違えていて可笑しかったけれど、あのときはひそかに「すごいことを言うなあ」と思った。

とりあえず、「キツネ」の役を一通りこなせるようになるまでは、そんなことも言えないわけで、あと10日たらず、気合を入れなければ。

2004年05月10日(月)



 二日酔いにつき、こんな時間に日記を / 映画を観る予定をメモって

またやってまった……
すごい二日酔いで、昼ごろ起きてまだ苦しんでます。

雨の予報で、休みなんだけどこれじゃあ休日の無駄遣い。あほですね。
ハタチごろはそりゃ飲み方もひどいもんでしたが、最近やっと落ち着いてきてたのにね。
年に何度か、やっちまいます。

バカな経験を積んだおかげで、酒の量でも自分が酔う量、気分が悪くなる量、倒れる量、ってのは体に染み込んでるから、「あ、いま適量こえたな」って分かるのに……わかるのに「じゃあもうやめよう」とは考えないアホさ。

意志よわ子とも言われるけど、なんつーか付き合いが全然苦にならない性質なんだと思う。状況をめいっぱい楽しもうとするというか。
ちなみに、SM度チェックではマゾ度数88だった。

さ、晩飯くったらまた獅子の練習やー



と思ったが(今すでに夜9時半)、飛んだりはねたりすると確実に吐きそうな気がしたので、キャンセルして部屋でナイターを観る。
巨人打線を粉砕するカープに、小市民は拍手を送るのでありました。
新助っ人のベイル、素晴らしいの一言。



ちらっと、目に入ったんだ。
おっ、と思って、でもすぐに「観ないだろうな」って思ったんだ。

「深呼吸の必要」(公式サイト)。
「沖縄の広大なさとうきび畑を舞台に、“きび刈り隊”に応募した7人の若者たちのかけがえのない35日間。彼らがそこで得たものは・・・。」
気にならないと言ったら嘘になる。でもぜったい、つまんないだろうな、って確信しているのだが。

基本的に、つまんなそうだな、って思ったら観ない。
映画は好きだけど、お金の余裕はない。もちろん時間もない。おまけに映画館自体、隣町に8スクリーンのシネコンがあるだけで、しかも俺が観たくない映画をわざわざ選んでるんじゃないかってぐらい、いいのをやってくれない。

でも……観ちゃうことにした。29日からだそうで、隣町のじゃないので遠いけどせっかく愛媛でやってくれるんだし。忘れないようにしないと。
それは、主題歌がMY LITTLE LOVERということと(彼らに対しては特別な思いが)、監督が篠原哲雄ってことを知ってしまったから……。
篠原さんは「はつ恋」とか有名だけど、俺としてはなんといっても「月とキャベツ」。
あの映画のおかげで、単館上映のやつ観るようになったんだもんなあ。

「月とキャベツ」かー。映画とか音楽とかって、そのころの思い出やら記憶と強烈にリンクするからな。遠い目しちゃいます。

2004年05月09日(日)



 ハチに刺されない / クラムボンの夏野音は

最近は草引きやらあぜの溝上げ(ようはドブさらい)やら、園地の整備ばっかりで、さぞや来季の収穫は素晴らしいものになるだろうと思う。

みかん山では人間はよそ者。虫や鳥たちが主役なのはわかっているのだけれど、…わかっているけど、うっとおしいものはうっとおしい。

俺は「虫にまったく刺されない」という謎の体質なので、憂鬱というほどではないが、それでもあの耳元の「うぅーん」「ぷぅぅーん」という効果音は本気でぶちきれそうになる。

刺されない、といえば、ヘアリーベッチ(益草で、いわゆるピーピー豆の仲間。春草)の花にすさまじい数のハチが寄ってくるのだが、不思議にもまるで危害を加えてこない。
今では虫どもでぶおんぶおんいっているお花畑にも平気で単身突撃できるほどになった。
ありあまるエサは彼らを平和にするのだろうか。なんだかシュールな話のようでもある。



だめもとで応募したクラムボンの毎年恒例「夏野音」、外れてたらもう返金されるはずなのに、さっぱり音沙汰がない。

ということは…

7月19日に日比谷野音でうほうほ言ってる愛媛っぽい兄ちゃん(どんなんや)がいたら、きっとてんのーです。

うおー!ついに行けるのかあー。
やっといっぱしのファンを名乗れるかな。
って、明日になったらお金返ってきてたりして…。

7月に東京行ったりして(ライブのためだけになんてブルジョアね)、8月の旧盆にはまた沖縄へ渡ろうとあがくんだろうか。
大丈夫なんだろうかいかにクラムボン狂とはいえ。

はあー  なやむ。。



今日はあなたに手紙を書きます
あなたを見てきたわたしなりに
ひどく照れくさいけどやってみます うまくいくかな? どうぞ4649ね

あなたはほんとにダメダメなひとね
モタモタして遅刻してイライラして
びくびくしてるくせになんとなく笑って いつまでもモヤモヤ抱えています

そんなあなたでいてほしくない 願うわたしを忘れないで
そんなあなたも好きでいたい この声は聞こえてますか?

昔のあなたを思い出してみましょう
ブラバンの部長や学級委員長 人には言えない恥ずかしいエピソード
かっこ悪いフラれかたもありましたね

どんなあなたも受けとめたい 願うわたしを忘れないで
どんなあなたも嫌いじゃない この声は届いていますか?

「さて、あなたは、あいかわらずダメダメなひとね。
ハラハラさせられっぱなしで・・・困ったもんです。
マイペースとか、マイワールドとか・・・
それってきっと・・・うん、変われない自分への言い訳です。」

「とは言え、そんなあなたも、なかなかやっています。
まだ見ぬあなたに・・・期待しています。
あらゆることが、わたしたちを待っています。
・・・・・はい、そろそろ腹をくくってみませんか?」

1818、ようやくここまで来たところです
まだまだ、問題は山積みのままです
1414、すべては始まったばかり
まぁ、無駄なことなんてきっとないのでしょう
こんな調子でなんとかやってゆきましょう
それより早く子猫を飼いましょうよ




クラムボン「便箋歌」





2004年05月07日(金)



 あなたと生き物、あなたと死

今日、何匹の生き物が前を横切りましたか。


柴犬のチコ

でぶ猫のみーちゃん

アオダイショウ

キジ ×2(以上少数)

クマンバチ

ミツバチ

スズメバチ

巨大なめくじ

毛虫

アゲハチョウ

ナナホシテントウムシとその幼虫(以上鬼のように大量)

人間(昼間5匹、夜間大量)


最高気温たかが24度でこれである。
真剣に、夏が怖い。



生き、死ぬという現実。

広島の繁華街を歩いていたとき、野良猫が車にはねられて死んでいた。
ありゃっと思ったが、そのまま通り過ぎて、電車通りで信号を待っていると、カップルが話しているのが耳に入ってきた。

「目の端のほうで、なんか見えたんじゃけどね。なんとか見ずに通りすぎれたよ。ぎりぎりで」
「うそー、ばり見てしもうたわあ。ぶち可哀想なよねえ」

そんな会話で信号待ちの時間をつぶせる彼らを、不思議な気持ちで見ている自分の方にかえって驚いてしまった。
少し前までは、自分もそんな会話をしたであろう一員だったのに。

たくさんの生き物に囲まれている毎日は、確実に、しかも無意識のうちに、いのちというものについての感触、というか考え方のヒントを、刺激的な形で与えてくれている。

猫の死体を見たか見ないか…ただそれだけの事実が、ある種の「ケガレ」観念につながっていることに、うかつにも気付かないままだったのだ。

幸せなことに、都市文明からは「死」は巧妙にカーテンの向こうに隠されている。人によっては「不幸なことに」というけれど、俺はそれは幸せなことだと思う。

今の自分は、いいことかどうかはわからないが、猫の轢死体ていどなら無理に目をそむけないでいられるなあと思う。

たぶん、誰かが機械の操作を誤って指を切断した、なんて話のほうがむしろ自分にはショッキングに響くんだろう。指切断ぐらいじゃヒトは死なないんだけどね。

いのちの重み、という。

ますますよく分からない。

まあ、俺はマムシにかまれるほうがはるかに怖い。
かなり多いんだそうである。いやー。

2004年05月06日(木)



 「きょうのできごと」 / オリエンタリズム等 / しまなみいねむり

久々の実家だったので、夜更かしして朝寝してやれと思ったのだけれど、夜更かしだけ実践して(1時半就寝)、朝は農家的に無意味に早起き(5時半)してしまい、なんとなくかなしくなる。

ちょっと驚いてしまうような大雨。



ADSLのスピードにあらためて感激し、ここぞとばかりWindows Updateとかストリーミングメディアの貯めこみなどを行って、悦に入る。

せっかく帰ってきたのに、家族はみんなそろって毎日お仕事。
まあ俺だって休みもらえるとは思ってなかったんだけど。なので実家にぽつんと一人ぼっち、雨なのですることもない。



昼には雨がやんだので、帰りは船でなく、最終の高速バスまで遅らせてぎりぎりまで街ぶらぶらを楽しむことにして出かける。

バスセンターで切符を買った足で、なんとなく6階まであがる。
ガキの頃、俺にとって街におでかけといえば「そごう(+バスセンター)」か「福屋の8階おもちゃ売り場」であった。本を買ってもらうのが楽しみで、本屋といえば何をおいてもバスセンター6階の紀伊国屋書店のことだった。

マイナーチェンジは繰り返しつつも、基本的には古ぼけた知識の泉、といった昭和の面影を残すこの店に来るたび、いつもどこか興奮している俺がいる。

●お買い上げ
 E.W.サイード『オリエンタリズム 上』平凡社ライブラリー
 六車由実『神、人を喰う 人身御供の民俗学』新曜社

民俗学というのはどこかおそろしい学問だという気がする。
宮本常一の『忘れられた日本人』など、本自体がなにかのauraを帯びているように思えてならない。
儀式に使う仮面や能面をまとって、舞ってしまえば――もう顔から離れなくなるのではないか、役が支配しにくるのではないかという恐怖。そう、床の間に掛けられた能面を一人で見るときのおそろしさに近い。

だからこそ手が伸びてしまうんだ、しょうがないだろ、と自分に言い聞かせ、そして本を手に入れたあの瞬間の、びりびりする快感を受け止める。



シネツインへ。
このミニシアターは、とにかく広島でいちばん好きな空間の一つ。居ることさえできれば、それで満足できてしまうぐらい。

友達に薦められていたこともあり、いそいそと地下空間に吸い込まれて、「きょうのできごと」(公式)を観てきた。

「GO」の監督らしいけど観てないし。今度は「世界の中心で、愛をさけぶ」らしいですが観る気ないし(ごめんよ)、まるで先入観はない。

で、やられました。(笑
人によってはイライラしてたまらないだろうあのテンポ。無意味だらけの間の取り方。だらだらするだけの若い学生。どうでもいいようなエピソードの羅列。

友達(女性)がどういうつもりで薦めたのかはわからないけど、俺は見事にストレートでやられた。
この映画、好きです。

どうしようもなく無駄で、くだらなくて、楽しいのか楽しくないのかも自分でよく分かってない、だらだらした時間、時期を持ったことがある人には、俺は自信を持って薦めたいです。

飲んでて、夜中にいきなり「今から日本海までカニ食いに行くか」ってほんとに行っちゃう人種は、まあ学生ぐらいのもんですが、それがどれだけ魅力的なことか、今では俺は分かる気がするな。

ちなみに、朝まで飲んでて「今から山登るか」ってほんとに丹沢に行ったことならあります。あの時ほど深い徒労感に襲われたことはその後ありません。「ヒトはなぜ山に登るのか。そこにバカがいるからだ」「俺はいったいここで何をしているんだろうか」あのときほど深く自分を問い詰めたこともありません。



ぐっすり車中で寝て、起きたら海を渡って四国にいる。
便利な時代になったもの。明日からまた農作業。

2004年05月04日(火)



 広島で過ごすGW / 日本三大ぶす産地

4ヶ月ぶりですか。実家に戻ってきた。
少しだけ感じが変わって、それでも基本的には同じように見える街。
そうやって地層が積み重なって、いつか、ふと、ため息をつく。
「昔と全然変わっちゃってるんだもん」

とりあえず、今のところは、懐かしい街である。



今回は堀江港(松山)〜阿賀港(呉)という生活感あふれる航路を核に。
どちらの港も、JRの駅から徒歩10分以内という歩き人に優しいロケーションで、しかも安いです。瀬戸内を自由にふらつきたい人にはお勧めしたいですね。

電車の乗り継ぎに時間がかかるのも、ローカル交通手段ならでは。
それでも、直通の高速バス(しまなみ海道経由)より、1000円以上安く済みました。バスはまあ、満席だったんだけど。

明日は、雨がやんだら四国に戻ります。



広島のGWといえばフラワーフェスティバル。この天気予報に150万人という強気の読みである。
今年のフラワー歌手はソニン。
去年の夏川りみからきわめて微妙なリレーです。

それにしても、もっともっとどうにでもなりそうな祭りなのにねえ。
広島の人というのは「みんなで何かを作り上げるぞムード」とか、高校の文化祭ふうのチープな感じが好きなんだろうか。どうもそんな気がする。



広島顔というのが間違いなく、ある。
男はとにかく顔がでかい。眉毛が濃い。みんな臭そうなおっさんになる。
女はキツネ顔がやたら多い。あの顔を見ると「広島だなあ」と思って嬉しくなってくる。

誰が言ったか、広島、仙台、水戸は日本三大ぶす生産都市だそうである。
否定できない俺。。。

2004年05月03日(月)



 まじであつい / 広島にでも

暑い日が続きますね。
炎天下の作業が続き、やっぱりイライライラとしてくる。
「昨日は残念だったね、カープ」
などと言われるとイライラ指数がゲージを振り切って沸騰してくる。

野いちごの実がはじけんばかりになっている。
よく熟れてみずみずしそうなのを口に放り込むと、これがまるで酸っぱくない。
芳醇…その一言である。

「ときどき毛虫が入り込んでるから気をつけてね」

思わず吐き出してしまう。



世間のカレンダーと無関係な生活を送っているが、明日から珍しく2連休。
放浪癖をおさえて、1泊だけだが広島に帰ることにしたのは、こっちじゃなかなか買えないものでも買ってみるかと思ったから。
とか言いつつ何もしないまま終わりそうな予感もいたします。

明日は今までとは別ルートの、ど生活航路で海を渡ってみよう。

2004年05月02日(日)



 斎藤緑雨『青眼白頭』 / てんのー思ふ

斎藤緑雨の『青眼白頭』に曰く、

按ずるに筆は一本也、箸は二本也。衆寡敵せずと知るべし。

てんのー思へらく、近世まことに驚くべきは科学の進みなり、これ疑義をはさむべからず。されば敢へて問はん、指は両の手に十本也、指にて文をものする世の人、さらにして書を読むこと少なし、これ食欲に勝るべきものにあらずや。

また曰く、

今人(こんじん)は今人のみ、古人の則(のり)に従ふを要せずと。尤もの事なり。後人(こうじん)亦(また)斯(か)く言はんか、それも尤もの事なり。

てんのー亦思へらく、至極尤もの事なり。自衛隊は侵略せず、古人の轍は踏まずと世人の申すなり。後人亦斯く言はんか。



今日から5日までは獅子の練習がないので、夜はだいぶゆっくりできる。
幕間の道化役でもある「きつね」を演じることになったので、中学校のマット運動のようなことを猛練習しなければならない。
見た目よりそうとう激しい。しかも笑いをとらなきゃいけないというえらい役回り。
どうなることやら。体かたすぎです27歳の俺。

2004年05月01日(土)
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