ゆれるゆれる
てんのー

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■ 日記移転しました

新しいアドレスは
http://d.hatena.ne.jp/happymedia/

よろしくお願いします。礼。



Myエンピツはそのまま使わせていただいてます。登録くださった方もてんのーが勝手にMy登録しちゃった方も、ほんとにありがとうございます。
よかったら上の日記も覗いてみてくださいね。そこでは無駄にパワーアップした俺がうろついてるはずです。

2004年06月30日(水)

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■ はてな

書いてるように、日記のお引越しを進行中でありまして。
きりよく、今年のちょうど半分、6月いっぱいで引っ越そうかと思ってたんだけど、なんかそれまで両方に日記書くのがうっとおしくなったんでさっさと移ろうかと思います。

新しい住所は
http://d.hatena.ne.jp/happymedia/
「はてなダイアリー - たまねぎの形をしている」

てんのーって自分で名乗るのも疲れてきたんですがまあいいや。id:happymediaさんとでもてんのーさんとでもお好きなように。
つうかてんのーって元々「似てるから」っていうんで、けっこう自分では抵抗してた記憶があるんですけど、最近はどっちかというと「日本兵」「横田さん28年ぶりに帰国」「恥ずかしいけれども帰ってまいりました」って感じになってきてる気がして、気をつけないといけないと思う。夏だし。一言で言うと「バンチョー」って感じっすか。



そうこうしてて、広島人のayuunさんのブログを読んでたら、
●アンテナに頼らないブックマークページを作りたい

とか
●ツボを押さえた文章を書きたい

とか書いてあって、一気にしょぼーん。
ぎゃ、逆行している……俺は時代の流れに……。

アンテナばんざーい。やほーい。



そんなわけで、よろしければ今後ともよろしくです(なんのこっちゃ)。
エンピツさんも、どうもありがとう。消されない限りはおいておこうと思います。自己顕示欲の強い俺なので足跡もぺたぺたと残したまんま、なのです。

2004年06月28日(月)

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■ のぼりくだり

朝の雨はしつこくもまとまっていて、おっさん(農園のご主人にして社長)の計測によると今日だけで180mmの降水だった。

摘果はなかなか難しいです。でもコツをつかんだ感じ。この作業ってやってるといかにも「ああー農家してるなー」って気分になれます。

来週の金曜ロードショーは「おもひでぽろぽろ」だって予告してたんだけど。あの主人公って27歳、俺と同じなんだね。あの中でもお茶畑だっけ? 農作業してたけどさ。初めて観たときは、ええーこれが27? 27ってもうおばちゃんやろ、若く描きすぎーって思ったもんだけどさ。その頃はまさか自分が27になるなんて思いもしなかったんだな。

まして農作業してるだろうなんて、思うわけないな。



とりあえず走り出してみたものの、まだまだ知るべきことは多く、しかも宇宙は拡大し続けている。

略号記号に迷い、カタカナにおびえ、かといって「正規表現」なんて日本語でいえば分かるかというとそんなはずもなく、まずは棒アイスを食べて、食べきったら棒をちゅーと吸って、頭をまっすぐに立てる。話は、それからだ。

4日続けての雨で、農作業なんてやりようもない。朝からクラムボンを聴きながら、網の世界へ出かけていたら、どこか近所に雷が落ちて、ぷちんと停電してしまった。

ネットをやりながらの停電というのは初めて経験するのだが、こんなにも途絶感、断絶を感じるということに驚いた。wwwはまだまだメディアというよりも通信に近い、と自分が考えている証拠なんだろう。テレビがぷちんと切れても、新聞が台風で届かなくてもどうということはないが、電話がいきなり切れてまるでつながらなくなったら、おそろしく断絶を感じて不安になるものだ。

よく双方向とかいうけれど、重要なのは「上り」線だけなのだ。俺が、自分の意思でつないでいる、という感覚が肝なのです。

2004年06月27日(日)

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■ えんぴつおとし

二日続けて、60mmを超す妙にまとまった雨が降った。
へたりそうだった俺のいとしい野菜園も、まあなんとか安心でしょう。

みかん農家は、ぼちぼち摘果が始まっています。
今季最初の摘果なので、主枝の先のほうをみんなまるごと落としていくんだけど、慣れないと主枝じたいがどれなのかもちょっと……。

今日はさすがに雨がひどいので、少し前から考えていた日記の引越しを模索中。エンピツはさすがに、少し窮屈になってきたので。



直島地中美術館が7/18にオープン
ユトレヒトより。
その名の通り地中のなかの美術館。詳細はトップシークレット。ウォルター・デ・マリア、ジェームズ・タレル、そしてクロード・モネの3人の作品が安藤忠雄建築にどうおさまるのか。

瀬戸内海に浮かぶ直島は高松港か、岡山の宇野港から渡る島だそうです。
どっちも微妙に遠いが。

しかしベネッセって儲かってるのかねえ。
こんなバブリーな(と決め付けちゃいかんが、そんな匂いがぷんぷん)ハコモノ建ててしまって、すごいな。

2004年06月26日(土)

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■ ねるか / 映画文化圏、たとえば下北沢

すごい雨ですね。

休みだったんだけど、俺今日何やってたんだろう……。
考えたらなんだかむなしくなってきた。ハリーポッターでも見て寝るか。



沖縄映画クロニクル、シネマアートン下北沢にて (from 日々の凧あげ通信)

なんて……チャンプルーなラインアップなんだ。
中で「老人と海」「沖縄エロス外伝・モトシンカカランヌー」あとは中江裕司(「ナビィの恋」「ホテルハイビスカス」)も監督参加してる「パイナップルツアーズ」と崔洋一監督「豚の報い」は観てみたいなー。

又吉栄喜の芥川賞作『豚の報い』には強烈なインパクトがあった。今でこそアマゾンで90円ですけどね。
これも沖縄か……なんというか、作品世界の濃厚な匂いが、ねっとりと最後までつきまとって、読み終えたらあのむっとする沖縄の空気の中に立っている錯覚にとらわれる。そんな本もなかなかあるもんじゃありません。

それにしても、こんな映画特集が普通に開かれるのが、東京の素敵なところ。
しかも成り立っちゃうんだもんね。週末は立ち見の人気だとか。
そのためだけでも、田舎暮らしなんてやめちゃいたくなります。

くっそ。

2004年06月25日(金)

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■ 殺してはじめて、殺すなということがわかる

午前中、山の向こうのV町にある園地HでEM散布。
振り向いたとたんに、全身にEMシャワーを浴びてしまう。

お昼に、速達を出そうと郵便局へ行ったら、その日の便は20分前に出たばかりだった。
小雨だと思って傘を差さずに自転車をこいでいったら、けっこう濡れてしまった。

今ひとつぱっとしない日のようだった。

昼から地元の中学生が8人、銀輪部隊で襲撃して来た。
大学生みたいな担任の先生もついている。

「こんど、地域でお仕事をされている方々にお世話になって、貴重な職業体験をさせてもらうことにしました」

中学生Aが露骨なNHK番組的棒読みで趣旨を説明する。

「みなさんには、摘果という作業をやってもらいます」
おっさんは説明を終えると、作業時間とか持ってくるものとかについて、中学生の意向を聞きながらまとめていった。
こういうときオトナというのはすぐに担任に話を振りたがるものだけれど、おっさんはあくまで中学生たち自身の決定にまかせていたのでちょっと嬉しかった。

ま、担任のセンセ少し頼りなさそうだったんだけど。

実際に家の近くの園地でちょっと作業をやって見せ、
「こんなふうにカミキリムシというのがいます。これはみかんの木の根元に卵を産みつけ、かえった幼虫は木を食い破って外に出てきます。この大きな穴がそうですけど、これがなんヶ所にもなると、木が全部枯れてしまうんです。だからこの虫を見つけたら、こうやって」

おっさんは虫の首と胴体をねじってちょん切り、
「殺してください。かわいそうですけど、かわいそうかわいそうでは農家は生きて行けません」

中学生はいかにも中学生らしく「おおー」「すっげー」と騒いでいた。



晩酌。「二階堂」に、家の前で摘んできたレモンを絞って飲んでいるとき、おっさんが言うには、今の子供はああやって虫を殺すとかいうことに慣れてない。ああやって命を扱っていくうちに、殺すとはどういうことかというのを体で覚えるもんだ。子供は残酷なもので、わしもカエルに息を吹き込んでパンパンにして破裂させたり、ヘビみつけたら必ず石をぶつけて殺したりしとった。そのうちに、だんだんそういうことをせんようになる、やっちゃいかんことやなぁいうのが、たぶんなんとなく分かってくるんよね、と。

世界は意外に単純なもので、カエルの代わりに同級生が首ちょん切られたり幼稚園児が放り投げられたりしているだけなのかもしれない。

俺がガキの頃はシマヘビを捕まえて縄跳びをしたり、コオロギやらバッタを集めて触覚を全部むしってみたり、防空壕でゲジゲジを火あぶりにしたりしたが、今では人間どころかゴキブリ一匹殺すのがやっとである。

やっちゃいけんというより、命は怖い、と思うようになったんだと思う。
両親が医療関係の仕事だったから、よけいにそう思ったのかもしれない。
だから俺は「医療関係の仕事だけはいやだ」と主張し、看護師の母親はとてもかなしそうな顔をした。

2004年06月24日(木)

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■ タイプ

くっきりとEM散布。園地M。

明日提出の文書がまるで出来上がらないので、今日はこれにて。
ああそうさ、「負け犬女の壁」がっちり見ちゃった俺が悪いのさ。

しっかし永作博美はほーんと可愛い。
昔から女優さんなんかを見る目がないと評判のてんのーですが、永作さんだけは外さなかったのがわずかに自慢。

永作博美
菅野美穂
新山千春

オヤジだな俺も。

やべ、ではでは。

2004年06月23日(水)

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■ カナダ人菓子職人とカンボジア人官僚と変な日本人

しっぽりとEM散布。山奥にひろがる広大な園地Yをすませて、夕方園地Mへ。



園地Yというのはほんとに山の上で、その昔おじいさんとおばあさんが必死の思いで開墾したところらしい。
今でもすごい傾斜の未舗装の道を上がるしかないのだが、当時(終戦後)はほんとに何もなく、荷物を上げるときには馬で30分かけて上がるか、Y集落から人力で担ぎ上げていたらしい。今でもY集落からの道は人ひとりがやっとの、ただの登山道である。

なんと周囲1キロ四方に人家、畑、各種施設なんかが全くないらしく、こういう有機無農薬栽培には絶好の環境なのだとか。

たしかに、いくら有機JAS認定園です、って胸はっても、あぜ一つ隔ててお隣さんが農薬ばんばん振りまいてたら詐欺ですわな。

で、マスコミさんが取材に来るとたいてい、おっさん御自慢のこの園地に案内してるわけで、テレビに映るのも新聞に載るのもたいがいこの園地。
標高250mで景色も良く、晴れたら香川県から岡山、広島まで楽勝で見渡せるので、知り合いとか来たら狂喜しそう。



取材、といえば、先日不思議な4人組がやってきた。

1人は、地元の人。5月の祭りで一緒に神輿を担いだ。どっかの課長。
1人は、カンボジア人の男性。20歳かそこらにして同国の某大臣官房室付というエリート官僚。
1人は、カナダ人の男性。笑顔がさわやかだが、何を言っても激しくうなずいて「そうですね〜」と言うので実にうそくさい。日本語はセイン・カミュか朝青龍なみ、そこらへんの日本人と話すのと変わらない。菓子職人の資格(ってのがあるのか?)を最近とったらしい。
1人は、隣町の元・塾経営者の女性。ニュースキャスターみたいな、流れるような英語を話す。菊人形みたいな髪型をして怒涛のようにしゃべるので迫力がある。

カンボジアのエリート官僚氏(長いので以下「カン僚」)の研修というか視察のようなものが目的で、おっさんまた例のように「おらが有機」を説明してはりました。

おっさんの言葉を菊人形が通訳し、でもカンボジア人の英語というのは日本人よりまし、という程度なのでカナダ人の男性(以下カナ夫)が難しい単語を噛み砕いて訳し、カン僚が「おー」と言い、それについて質問し、菊人形がそれを得意げに日本語にする、と、何か江戸時代の長崎奉行みたいな問答が土間で繰り広げられてました。

おっさんが「彼はマレーシアに1年ちょっといたんです」と俺のことを紹介すると、菊人形は即座に俺に向かって
「Selamat pagi. (おはよう)」
と言った。油断もすきもない。

俺は俺でカン僚にクメール語で挨拶してみるか、と思ったが、カンボジアを訪れたのはもう4年も前のこと。
「チュムリエプ スー」(こんにちは)
という言葉を思い出したのは、彼らが帰って優に2時間経ってからでした。
「オークン チュラーン」(おいしい)「スワーコム!」(乾杯!)しか思い出せなかった俺はカンボジアで何をしていたのでしょうか。

カナ夫は商品からEM資材から、いたく気に入ったらしく、農園の有機農法についてホームページにまとめてあるのを「ぜったい英語版もつくるべき」とおっさんに迫っていた。甘夏ジャムもやたらに気に入り、マフィンにきっと合いますよ、これそのまま北米で売ってください、必ず売れます、とうなずきまくりながら言った。

菊人形が、カナ夫のマフィンはお母さん直伝で、シンプルだがとてもうまい、と言った。
カナダでみかんといえば、まず思いつくのがクリスマスの飾りだとか。
プレゼントを入れるあの靴下(カナ夫は「ストッキング」と表現したが)の、一番奥には必ずみかんが入っているらしいです。カナダでは。
で、菊人形いわく、そのみかんというのが中国産で、どれもこれも恐ろしくマズイのだそう。

中国産がいけるなら、愛媛産だっていけるわな。
防腐剤かけまくれば、のハナシですが(意味ねー)。

菊人形はカナダのUBC(ブリティッシュコロンビア大学)などで、東南アジアの人々の日常や風俗を綴った文献を調べている、と、園地に向かう車中で俺に話してくれた。
「マレーシアといえば、私コタバルに行ったんです」
「日本軍が上陸したところですね」
「そう、そう! あっちの方はイスラムのあれが厳しいんですね。砂浜に行ったら、女の子が暑いのに頭に巻いて、長袖に長いスカートで、窮屈そうに遊んでて、なんだかなって思った」
「今は外国人でも女性は頭に巻かなきゃいけないですからね。東海岸は。俺行ったことないけど」
「で、インドネシアの**島(聞き取れず)行ったとき、そこは日本軍がいろいろやった所なんだけど、きっとひどく言われるだろうなって思ってたのね。そしたら村のおじいさんが出てきて、笑顔で握手してくれたんです。『私らは日本人に感謝している、日本人は私らに、武器をとって闘う、抵抗するということを教えてくれた』って。うーんって思いましたね」

話はあちこちに飛んだが、マレーシアで例えば第二次大戦中のことを調べようとしても、中華系マレーシア人の書いたものしかない。そこに何が書いてあっても、あれだけ民族の対立した歴史のある国で、じゃあもともとあそこにいたマレー系の人たちはどうなんだと思って、探しているけどまるで見つからないんだ、ということが言いたいらしかった。

俺は、マレー語の本でいいなら山ほどあるんじゃない、MPH(マレーシアの大手書店チェーン)あたりに……と言おうかと思ったが、黙っていた。
英語の本限定なら、そりゃ華人の著作ばっかりになるだろう。

結局、メインのはずのカン僚が一番静かで、菊人形とカナ夫がひゃあひゃあと騒ぎまくって帰っていった。
「私たち二人でラジオ番組もやってるんです。***(ラジオ局)で、*曜日の*時から2時間。次の回で絶対話しますね、こんなとこ行ってきましたーって」

にぎやかなはずである。

2004年06月22日(火)

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■ 6月、台風6号 / 麺がのびる疑問 / 用語

[8:00 a.m.]

台風は愛媛を逸れていくみたい。
ちょっとわくわくしてたのに。

外はときおり、強い風が吹き抜けています。
でも、雨はさっきからやんでしまいました。
おじいさんも犬の散歩 with ホンダスーパーカブに出かけていきました。

さて、今日はお休み。何をしよう。

NHKの台風情報を流しっぱなしにするのが、けっこう好き。
ああ、まずは紅茶でも淹れようか。



[9:15 p.m.]

やっぱ書くことねえやー。
それにしても、な疑問。

<B>なぜ田舎の人は麺がのびることに無頓着なのか。</B>

安っすいエセ幕の内弁当とかで、よくコロッケの下敷きになってるかわいそうなスパゲティがありますね。
あれですよ。
どうして、わざわざあの状態にしてしまうのであるか。

そらまー、うどん、そば、そうめんといった日本古来の麺には、アルデンテという概念はないかもしれませんよ。

しかしコシやキレ、喉ごしといった、より粋な概念があるはずなのに。
なぜ猫も杓子も煮込みラーメン風にしてしまうのであるか。

今日も涙を胸のうちでこらえつつ、哀れ単なるヒモ状の練り小麦粉と化したボンゴレを腹に詰め込んだのであった。

しかも。……できてから相当時間経ってるYO!
確かに「好きな時間に食べて」って言われてるよ。休みは。

<B>でも麺類のときぐらい出来たてに呼んでください (-人-)タノム</B>



早稲田用語辞典 (from 日日ノ日キ)

ぐるぐる回るじかん。
アホだねえ。



強い台風の去っていった夜に 高いビルの上から街を眺めてた
風はまだ少し移り気で 去り際のタイミングをつかみ損ねてる
隣の住宅のネオンが影のように揺らいでた
こんな景色見たことない 見慣れていたのに

何かが変わってゆくような そんな気がした あと少しで
何事もなく消えてゆく6月 6号 あと少しで あと少しで


クラムボン 「Folklore」


2004年06月21日(月)

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■ 父のこと

父はいつでも、父らしくあろうとする人だった。
けれど、その前にまず、人間らしくあろうとしつづけた人だったのではないか、と今、思う。

だった、というからには、俺の中で父が「過去」として処理されてしまったということを、認めないといけない。

――父の居場所が分からなくなって、ほぼ1年半が経った。

昔から酒を飲むことも、酒を飲む場所もその雰囲気も、大好きだった。
トランプもウノも将棋も花札も百人一首も、およそ家族でやりそうなゲームはめっぽう強かった。マージャンも囲碁も強くて、結局まぐれ以外で彼に勝てたことは一度もなかった。

ふと思い立ってドライブに出かけたり小粋な蕎麦屋やレストランの予約を取ったりする行動力というか足の軽さは、俺にも同じ血が流れているのかもしれない。
俺が行く店はまだまだ、まるで小粋なんかではないけれど。

基本的に理系で、自分が言い聞かせたり説得するときには、その理論や言い分に絶対の自信を持っていた。
ほんとうの営業のプロで、しかもベテランだった。
たくさんの部下がうちを訪れ、よく庭でバーベキューをしたりした。
ある時期までは。

東京本社勤務から離れられないと知るや、家庭のために長年勤めた会社をあっさりと辞め、さっさと転職先をみつけて広島に帰ってきた。世間に吹き荒れるリストラの嵐のなかで、彼は「人と人のつながりは宝だ」とかみしめるように言っていた。

ある時期を境に、それまでほとんどしなかった仕事での成功譚や、自慢のような話をさかんにするようになった。
それが不安や焦りのサインだということに、家族の誰も気づけなかった。

父の飲む焼酎の量は日を追って月を追って増え続け、そのうちに夕方家に帰るなり酒、土日は朝から酒、という光景があたりまえになった。

仕事の成功譚はしばらくして昔話の方が多くなり、週刊誌の記事の受け売りがしょっちゅう混ざるようになった。
「どうして『ビンラディン氏』なんだ。あんなの『容疑者』じゃいかんのか」
自分の頭で考えるという習慣を、やめてしまったかのようだった。

今思うと、うすうすは俺も気づいていたのだ。
父は酒がおいしくて、あるいは飲みたくて飲んでいたのではなかった。
それどころか、できれば飲みたくない、本気でやめたいのにどうしてもやめられないようだった。父はまるで不味そうに、毎日飲むのだった。
母は言葉を代え口調を変え、酒をやめるように言っていたが、それはひょっとしたら、寝不足の人に「寝るな」と命令するようなものだったかもしれない。

そのうちに俺はマレーシアへ引っ越し(つまり、あまり父のことを真剣に心配していなかったのだけれど)、母は父をアルコール依存症の治療プログラムに参加させる、言葉を代えれば病院へ送り込むことを考えていたようだった。

父はいなくなった。

その少し前には、酒臭いままで会社に出たり、考えられないようなミスを仕事で繰り返したりしていたらしい。
無断欠勤した日から携帯はつながらず、心当たりのあらゆる場所にも痕跡はなかったという。

俺がそれを聞いたのは、連絡が取れなくなってからほとんど1ヶ月が過ぎたころ、休暇で一時帰国したときだった。

警察は捜索願を受け付けて「まァいわゆる行方不明というのは、年間10万件の届出がありますから」とだけ言ったらしかった。
言葉にいちいち腹を立ててもしょうがないし、親切からの言葉といえなくもなかった。

2台止められる駐車スペースの1台分は必ず空けて、いつ父が帰ってきてもいいように車を入れていた母だが、この間実家に帰ったとき見ると車はゆったりと入れられ、空いたスペースでは物干しにバスタオルが風にゆられていた。



父は、立派な父と現実の自分のギャップをとうとう、認められないままだったのではないかと思う。
そして、その気持ちを結局誰にも打ち明けず、適当なガス抜きもできないままだったのではないかと思う。

かちんこちんの、へんな観念に取り付かれていたように思う。

俺たちは、誰も立派な父親なんか求めていない、世界中のどこに行ったって見つからない、俺たちだけの父親であるだけでいいんだと、言うことはできたんだけれども。そしてそれは、本心なんだけれども。

なにがいいことかなんてまるでわからない。
でも、今までの恩返しをするのはやっと、これから、というところだったのに、という思いばかりが残る。



こんなことをwebに書くのはある覚悟を決めた上でのことだ。
繰り返しているようにこの日記を、俺は残していくものとして書いている。
はっきり言って、どうして実名で書いてはいけないのか自分でもよく分かっていないくらい。

強調したいのは、俺は両親をこの上もなく尊敬しているということ。
同じようになれるとは思っていないし、なる気もないけれど、その尊敬の気持ちが揺らぐことはこれから先もきっと、ない。

こうしてみると変なもので、息苦しいように見える日本でも、身を隠そうとすればけっこうしっかりと隠れてしまえるものなんだなと思う。

去年祖父の三回忌で親戚が集まったとき、葬式のとき泣いていた母が自分の父親を静かに弔っている姿を見て、ああ、俺は自分の親父の葬式も出せないのか、と強烈に感傷を覚えたことを思い出した。

ああ、やっと書けました。



父の日。
たった一度だけプレゼントを贈ったことがある。
小学校のとき、弟と一緒に買った「ウイスキーのミニボトル」。
ほんとうにちっちゃい、飾りにするようなやつだ。
父は今でもはっきり覚えているぐらい喜んで、テレビの横に飾ってくれた。
しかしなんちゅうものを贈ったものだろう。

2004年06月20日(日)

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半日草、半日はまったりEM散布。

今日は信じられないくらいにかったるさ全開なので、もう寝てしまう。

2004年06月18日(金)

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■ ビールで修行するぞ修行するぞ / ビール会社の陰謀

あんまりにも暑くて、もともと薄い脳みそが明らかに機能低下を起こしています。

今日なんか、夕方5時くらいから俺の頭の中は
「ビール飲むぞ絶対飲むぞ何本でも飲むぞビール飲むぞビール飲むぞ」
とまあ、尊師のイニシエーションばりのリフレインでいっぱいでした。

仕事が終わってももちろん一滴の水も口に入れず、ビールが切れていたのでスーパーまで買いに行くのももどかしく、たぶん傍から見て結構こわい顔をしていたのではないかと今ふと思ったのですが、まあそんなことお構いなしに、とにかく買ってきたやつを一息に飲み干したところでございます。

う・ま・い!!!!!!

この瞬間の快感を思って今までどれほど耐えてきたことでしょう。
赤ちゃんとてんのーは同じなんです。
赤ちゃんはおっぱいを、てんのーはビールを、それぞれ飲んでいる間だけは、静かにしているものです。
時々夜泣きするので要注意です。

ほんとにしたりして……。



そんなことを思っているところに、大学時代の友人から電話。
「こんど社内のキャンペーンでさー、友達にビールを送るってことになったんだけどー。とりあえず片っ端から電話かけて連絡ついた奴に早いもの順で送ろうと思ってさー。発泡酒なんだけどいる?」

ビール会社勤務の彼は仕事の話が大好きで、それを聞くのも結構好きなんだけど、今回ばかりはよく分からない。どんなキャンペーンなのだ。
だいたい社員の友人をターゲットにするなんて、保険の外交員じゃあるまいし何か裏があるんじゃないだろうか。

糖質を70%オフした代わりになにか得体の知れない、購買意欲が増す物質を140%ぐらいオンしたのではないのか。

などと酔いの回り始めたまったり頭で考えるが、どっちにしたって答えは一つである。

「うっわまじでー? ありがとおお。さっきその発泡酒、6本買ってきたばっかりなんよー」
「おー、それはそれは。じゃあさー明日の朝イチで上司に書面で出さなきゃいけないからさー、くわしい住所教えてよ、俺よく知らないんだよ」
「えーとね、郵便番号が……」

至急ビールを送るから住所を教えろ、なんていう幸せな電話は人生にそうそう何度もあるもんではない。
もともと俺はこのビール会社のひいきなんだが、ますますひいきしてしまうではないか。
あっ。そういうことなのか。

2004年06月17日(木)

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■ ドメスティックなカルチャーのショック

園地「ユーサン田」(農園の家族しか知らない地名なので実名)で灼熱にやられながらお仕事。



どこの家にも「その家ならでは」の習慣とか、なんとなくそうなった決まりというのがある。
おかしいのは、どこの家でも「自分たちこそ普通だ」とかたく信じ込んでいることですね。

てんのー家でいえば、
「洗面台のタオルは何日か使ってから洗う」
「和食なら、必ず味噌汁から手をつける」
「醤油は常温保存」
「目玉焼きは塩コショウ。せいぜいバターまで」
などなど、当たり前だと思っていたことが、意外になかなか通用しやしない。

世の中には家族の数だけセオリーが存在するということを、居候生活でひしひしと痛感しております。

(マレーシア時代にもけっこうショックは受けていたけど、向こうの場合ほんもののカルチャーショックの方がでかいからなー。それにしても、女性と共同生活を送るのはもう彼女以外こりごりです。って同棲経験あるわけないんだけど。)

んで、ここの農家での生活の「ありえねー!」を列挙。

・ある朝、ご飯がふつうに「ひやごはん」だった。(過去数回)
 おばさんいわく、「昨日の残りなのー。ごめんねえ(ウフ」
 つうか電子レンジという時代の最先端をいくイケてる商品があるので買いませんか

・スープをお代わりしようと、お玉で鍋をすくっていたら、底のほうからハエの死体が出てきた。
 おばさんいわく、「あら、気持ち悪かったねえ。ごめんね、捨てといて」
 いや気持ち悪いとかいう問題でなくて。なんというかその。しかも死体かよ!というのがその。次の日めっさ腹痛かったんですがまあその。ええと。

・またある朝、朝食のメニュー(ちなみに昨日の朝も)。
 「ご飯、味噌汁、納豆」。終了。
 えっ。学生時代の「自炊(笑)」メニューと同じですが。

・ひるがえって、ある晩御飯のメニュー。
 「ご飯、味噌汁、各種野菜天ぷら+魚の天ぷら、豚しょうが焼き、タチウオの塩焼き、たけのこの煮物」
 俺どっかに出荷とかされるんでしょうか。いいサシ入ってるよとか言って。

・家の中の仕事は何もかもおばさんの仕事。おっさんは見事なくらい何もしないし、何も知らない。自分のはいてる地下足袋の値段も知らなければ、おばさんの携帯番号さえ知らない。

・一方で、おばさんは農園の経営状態とか今すすんでる仕事とか、一切知らない。だから電話応対もできない。家族経営だから困るんじゃないかと思うがまるで知らない。一度いよかんの値段をお客さんに尋ねられていたが、知りませんと応えていた。おっさんが万一倒れでもしたらどうするつもりだろう。

・おっさん、おばあさん(おっさんの母親)に向かって「アンタ」呼ばわり。
 俺は一度だけ、母親に「アンタ」と言って、母親が泣きながら俺をぶん殴ったことがある。まあ、自分の息子が母親に「アンタ」とか言っていたら、俺もぶん殴ると思うけど。

・おばあさんもおばあさんで、おっさんのことを「○○さん」と、さん付け。

・一方で、遠い街にある名門大学に在籍中の坊ちゃんに向かっては、おばさんは「●●くん」と、自分の息子にくん付け。

・その坊ちゃんが学生の身で乗り回している車は、黒の「オデッセイ」。当然ぴっかぴかの新車。



はあ〜、ありえないありえない。一休み一休み。

2004年06月16日(水)

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■ サイード『オリエンタリズム 上』 / ¥1,553 (tax excl.)

森のようなアワダチソウを根こそぎ撤去。
なんか気持ちいい。粛清の快感か。



はるみの小さな木陰に身を潜ませて、サイードの『オリエンタリズム』を読む。
ロンドンでタクシーに乗ったら運ちゃんとサルトル談義になった、とかいう話をどっかで読んだが、農民が休憩中にサイードを読む国なんてのも素敵だと思ったり思わなかったりする。

ノートもとらずにページを追っていって、それであれも読んだ、これも読んだなんて言うのは……と、俺がたった一人研究者としておそれ敬う大学時代の指導教官がおっしゃっていた。
いかんいかん。

基本的には、この日本語訳は俺の一番嫌いなタイプの文章である。
シンプルでやさしいことを、難しくしかめつらしく書いていくのは好きではない。
だいたい漢語を羅列してふんぞりかえってでもいるようなのは最低である。

それはともかく、"inter-textuality"を
「インターテクスチュアリティ」
「テクスト連関」
「間テクスト性」
「テクスト間相互関連性」
などと訳して安閑としているなんて、日本の歴史学者、社会学者の言葉のセンスを疑うよ。

しかも、訳注によると、
(前略)ジュリア・クリステヴァによれば、一個の文学テクストは、先行する諸テクストとの関連性のなかで書かれ、読まれる。したがって、すでに存在する諸テクストの総体から完全に自由ではありえない。


ものすごく、分かりやすいことを言っているにすぎないんだが。
上の4つの「日本語訳」で、これを瞬時に理解できた人がいたら明日会ってみたいです。

ってわけで、とりあえず上巻を読み終えたが、どしっとくるこの手応え、これがこういう本の魔法にほかならない。
文節にいちいち「西洋人(オクシデンタルズ)としては」と限定句(もしくはツッコミ)を挿入しなきゃいけないのはさすが。

こういう本を読んで欧米の奴らの思考回路、発想の根っこを探らなければならない、ということですか。ね。

しっかし平凡社ライブラリーってどれもこれも、納得いかないほど高いよなー。
上下巻それぞれ1,553円(税別)って、そんな文庫本見たのはじめてだよ。



メローイエロー復刻版発売 (from everything is gone)

な、なんだってー!!
懐かしすぎ。

2004年06月15日(火)

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■ 外来植物とのたたかい / セミはカメムシの仲間

園地「川向こう」でセイタカアワダチソウと大格闘。
見渡す限りの大群落。うぎゃあ。

空き地なんかによく生えてる、すごいのっぽで茎の太い草です。
秋に黄色っぽい花を大量につけて、花粉がひどいアレルギーを起こす「秋の花粉症」の犯人だったりします。

ほっとくと収穫のころとんでもなく面倒なことになるし、第一これじゃボカシもまけない状態なので、一本一本引っこ抜いてみた。
やったらわかるけど、結構簡単に抜ける。
ただし土が固いところは信じられないほど抜きづらい。

半日かかって10メートル四方くらいまっさらにするのが精一杯。

ところで、このアワダチソウの先のほうにはよく、びっしりとアブラムシがついている。
真っ赤な体で、ちっこいけれど、なんだか必死に体を動かしてちゅーちゅーと汁を吸っているようだ。

気持ち悪いです。見てると。
で、こいつを食べるのがテントウムシの幼虫なわけで、おかげでテントウムシもいっぱい。
そういえば、菜の花につくアブラムシを食べるというので、テントウムシは益虫だ、って小学校の社会科で習ったなあ。益だ害だって勝手なもんですが。
とかいいつつ、テントウムシはやっぱり可愛げがあり、アブラムシは気持ち悪い、と主観ばりばりな俺ですが。

参考ページ::
セイタカアワダチソウ [妙典の野草]
セイタカアワダチソウヒゲナガアブラムシ [それいけ!くーまる]
注:下のほうはアブラムシのアップです。虫ぎらいの人は見ちゃダメ。俺でも気持ち悪い。



ところで、↑の説明によると、アブラムシはカメムシ目に属するらしい。
カメムシ目に入るのは、カメムシ、アブラムシ、ウンカ、セミ(!)など。。。

俺子供のころからセミって嫌いだったんだよ。カブトムシなんかは大好きだったけど、セミってなんか怖かった……と思ってたら、カメムシ目だって。

それにしても、ものすごい嫌われ系昆虫の集団ですね。あとゴキちゃん入れたら最強じゃないですか。

2004年06月14日(月)

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■ 梅雨がなくなる / OSがー / カープ……

信じられないほど真っ青な空に、緑が突き刺している。

これは梅雨の眺めなどではない。

太平洋高気圧は枠の外に追いやられてしまって、前線が申し訳なさそうに変な角度で沖合いにもたれかかっている。

――今年の夏も、また変な天気が続くかもしれませんね。
とりあえず、てんのー的長期予報では、梅雨明け宣言の難しい、妙に雨が続いたり妙に水不足になったり、という夏になりそうです。

ええ、せいぜい風を読んだり雨の匂いを嗅いだり、天気図書けるぐらいの予報技術ですけど。

ちょっと思うのだが、もうこれからの日本には「梅雨」という時期は訪れないのかもしれない。
少なくとも、今までのように分かりやすい形では。

まあ、それも人間の活動のなせる業。
またひとつ季節感がなくなって、できる作物も少しずつ変わっていって、朝日新聞あたりが大騒ぎして、――それだけのことです。

ゆくかはのながれはたえずして、しかももとのみづのながれにあらず。



OSを再インストール。
こんなことをやったりしてるから、どっかで変なのをもらってきたんだろう。

突然画面がフリーズして復活不能になったり、いきなり電源が落ちたり、とあやしすぎるエラーが頻発したため、さっさとやりかえる。

で、情けないことに単語登録のバックアップを取り忘れていたため、相当めんどくさいことに。

あ、WindowsUpdateも。。。
いやー。



ピッチャーは責められないよー。
そらー10点とってんだから13点もとられんなよとは、ちょっと思うけど、明らかに監督のミスだろ。

佐々岡もフェリシアーノも、あれは仕方ない。
山本浩二!!!
何年カープの監督やってんだ!!!

5回裏は、遅くとも満塁になった時点で(というか、1点も取られず満塁でとりあえずこらえてた時点で)すぱっと交代だろ。
俺でも「これは打たれる」って分かったぞ。
あれでフェリシアーノの「勝利投手権利」にこだわってたとしたら、センスがないにも程がある。

しかし天野はいい顔してますね。
大観衆の東京ドームで、1点差で満塁のピンチに出てきて、あの気持ちいい速球。
打たれたけど、かっこいいっす。

2004年06月13日(日)

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■ 李、すもも

春草が枯れ始めたので、作業もじわりと楽に。

いよかんの実は大きくなり始め、はるみにも実がつき始めた。

家の前にあるすももの木。
あと1週間ほどで、きれいに熟れるのだそう。
腹いっぱい食べていいよ、とのこと。

2004年06月12日(土)

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■ 内田百�痢愨萋鶲に捨鷦屐� / いくさをしく・広島

久しぶりの大雨でお休み。

さすがにどこにも行きませんでした。
愛媛弁では、「どこも行かずよー」。

今日読んだ本
内田百�痢愨萋鶲に捨鷦屐戞�

『第一〜』も『第三〜』も出ているのに、手をつけるのは第二から。

「本屋に並んでいたのがたまたま第二であったというだけのことである。特に理由があるわけではない。」
なんて。

これからその話をすると云っても、往復何の事故も椿事もなく、汽車が走ったから遠くまで行き着き、又こっちへ走ったから、それに乗っていた私が帰ってきただけの事で、面白い話の種なんかない。それをこれから、ゆっくり話そうと思う。抑(そもそ)も、話が面白いなぞと云うのが余計なことであって、何でもないに越した事はない。どうせ日は永いし、先を急ぐには及ばない。今のところ私は、差し当たって外に用事はない。ゆっくりしているから、ゆっくり話す。読者の方が忙しいか、忙しくないか、それは私の知った事ではない。

「春光山陽特別阿房列車」


この人の眼鏡で、列車に乗ってあちこちまわってみたいものだと、つくづく思う。



巻末に載っている「鉄道唱歌」より抜粋。
(「鉄道唱歌第二集 山陽、九州」十六〜二二)

***

 糸崎三原海田市 すぎて今つく広島は
 城のかたちもそのままに 今は師団をおかれたり

 日清戦争はじまりて かたじけなくも大君の
 御旗を進めたまいたる 大本営のありし土地

 北には[食堯]津(にぎつ)の公園地 西には宇品の新港
 内海波も静かなり 呉軍港は近くして

 己斐の松原五日市 いつしか過ぎて厳島
 鳥居を前に眺めやる 宮島駅につきにけり

 汽笛ならして客を待つ 汽船に乗れば十五分
 早くもここぞ市杵島(いちきしま) 姫のまします宮どころ

 海にいでたる廻廊の 板に浮べてさす汐に
 うつる燈籠の火の影は 星か蛍か漁火(いさりび)か

 毛利元就この島に 城をかまえて君の敵
 陶晴賢を誅せしは のこす武臣の鑑なり

***

戦争以前の広島というのは、巧妙に隠されているからねえ。

ちなみに、ご当地トリビアネタになるとかならず出てくるのが、
「広島は一時期、日本の首都だった」。

なんかこんなこと言ってる時点で、すでにしょぼい感じが漂うわけですが。

日清戦争が始まったとき、東京からの線路は広島が最西端。
突貫工事で広島駅から宇品の港までの線路が敷かれ、宇品港(今の広島港)から兵士が戦地に送り出されていった。

広島には大本営が置かれ、帝国議会も広島で開かれ、明治天皇(最高司令官)も行宮で指揮した。

とまあ、これが根拠で。
東京を首都とする、という法的根拠が未だにない以上、これだけ首都機能がそろえばそりゃあ首都っていってもいいだろうけどね。

このとき以外、国会が東京を離れたことはないらしい。

ところで、「蛍の光」の3番、4番って知ってます?
大日本帝国ばんざい。
戦後の卒業式でもこの歌が生き残ったのは、きっと何かあるんだろうなあ。
教育界の保守派もばんざい。

***

 蛍の光 窓の雪
 書(ふみ)よむ月日重ねつつ
 いつしか年もすぎのとを
 あけてぞ今朝は別れゆく

 とまるもゆくも限りとて
 かたみにおもふ ちよろづの
 こころのはしを人ごとに
 幸(さき)くとばかり うたふなり

 筑紫のきはみ みちのおく
 海山とほく へだつとも
 そのまごころは へだてなく
 ひとつに尽くせ 国のため

 台湾のはても 樺太も
 やしまのうちの守りなり
 いたらん国にいくさをしく
 つとめよわがせ つつがなく

2004年06月11日(金)

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■ Operation "Kitten"

植えたとたんにてんのーに殺されかけていたサツマイモさんたち、手当てのかいあって(水やり)すくすくと育っています。

ピーマンやトマトたちも順調に大きくなり、あるものはちっこいながらも懸命に小さな実をつけはじめている。
なんだかランドセルが歩いているような小学1年生を連想する。

来週にはボカシもまき、EMまでやっちゃうので、一気に勢いがつくことでしょう。



先日拾ってきた子ネコ2匹。
とあるエージェントの自宅でしっかりと大きくなり、昨日また野に放たれたとのこと(笑)。

めぐるいのち。ああ。

2004年06月10日(木)

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■ 渡辺美佳さん

わたくしとしたことが、昨日は勢い余ってはしたない言葉遣いをしてしまいましたわ。
いやですわ。

わたしまけましたわ。



皇太子さん、なんか大変そうだけど今日は結婚記念日ですね。



NHK松山の女子アナのレベルは高い。
地方採用らしきレポーターまでが可愛くてひそかに驚く。
スイカップはいませんけど。
(“吸いカップ”って変換するのやめぃ >IME)

っちゅうか愛媛の民放の女子アナ、もうちょっとがんばらなー。
女子アナ業界がもう長いこと、この世の春を謳歌しているというのに、あそこまでイモねーちゃん(あーあ言っちゃった)揃えなくたって。

広島の女子アナ事情をみなさい。
夕方のローカル情報番組とか、俺なんか目移りしちゃってたよ。
なお俺は断乎、渡辺美佳(@広島ホームテレビ)派! <聞いてない

東京とちがって、微妙に会えそうかも、街ですれ違いそうかも、という距離感がたまらないわけですね。

あー、ばかなことほざいてますねえ。相変わらず。

2004年06月09日(水)

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■ ぼかし / タメ口記者

雨の中でもできるボカシ作り。

米ぬか4袋、魚かす20kg×2袋、菜種かす20kg×1袋、肥料用リンサン20kg×1袋、草木加里(なんですかねえこれ。笑)20kg×1袋、モミガラをゴミ袋いっぱい。
それにセラミックパウダー少々、ニガリ少々、EM元菌少々。

これにEM100倍活性液を投入しつつ、攪拌機でかきまぜるとおよそ10袋のボカシ肥料ができあがります。

これを30回繰り返し、しばらくねかせて、畑にばらまくわけです。



記者会見の記者って年々どうしようもなくなっている気がする。

記者「あのさあ、××とかで済む問題じゃないんだよ! もう2人も亡くなってんだよ!!」
M菱自「申し訳ございません」

なんなのこいつ。
これじゃただのクレーム常習犯じゃん。しかも1円でも払ってるわけじゃないのに。
言葉遣いもできんやつが報道(=言葉)に携わるのは本気で迷惑です。
市民の代弁者、代表気取りで気持ちいいかもしれないけどさ。
あんたに頼んだおぼえはありません、と。

こういう不祥事とか、そういうのを追っかけるゴミ記者ってなんであんなにえらそうになれるんだろうね。
自分を客観的に見られない、こういうやつは立場が変わったら豹変しそう。
というか、自分の会社の不祥事を見てみぬふりできるやつが、まさにこういうやつなんだろうなあ。

雪印のときはまだなんとか敬語だったけど、ついにタメ口ですよ。
しかも、おそらく大新聞の記者様だし。

2004年06月08日(火)

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■ 無題

今日からは、ボカシ(EMボカシ肥料)づくりであります。
地味。

2004年06月07日(月)

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■ 佐世保発、少女のサイト / 草を刈る、他

天気予報があまりに当たらなくて驚いております。

「農業後継者の会」の活動とやらで、町の運動公園の草刈りなどをやってみた。
その後、会で栽培しているトウモロコシの世話。
収穫して、町のお祭りでばっちり売って、売り上げでまた飲むらしい。うるわしき循環。

加速度的に地域の一員として認知されていく自分と。
それに反比例するように、ここで生活を築く気を無くしていく自分と。
ま、そんなことは人前で言えないんだけれども。

なーんてね。



昼からはまた園地Mに戻って、まったりお仕事。



今さらながらに、例の佐世保の加害少女が開いていたサイトを覗き見ました。

はっきり言って、必死こいて探した自分が嫌。
いやらしい野次馬野郎だと思います。

でも……なんだろうな。何かがあるという気はする。自分なりに、考えるヒントを探しているのかも。
白状すると、大阪で大学生が親を殺した事件で話題になった、彼女である女子高生のサイト(ゴスロリどうたらってやつ)も、当時必死こいて覗き見してました。

その人が公に発信していた情報を見ようとするのは、少年A、少女Aの本名やら顔写真やらを探すのとは、全然違うんだ……と、自分では思っているんですけどね。
同じ野次馬根性とはいっても。言い訳ですが。
すべて、言い訳ですが。

一応、感想を書いておきますと。

普通だとか、普通じゃないとか、そういうことはひとまずおいといて。
(というかそんなこと決め付けられる立場じゃないし)

俺は、とても、理解できる気がした。
彼女と俺との違いなんて、この日記を読んでるアナタと俺との違いほどにも違わないんだって、よく分かります。

声高な議論。
オウム裁判でも思ったけれど、良識ある市民のみなさんは、壁の向こう側でさかんに良識を論じておられる。
俺は壁のこっち側で、殺人者たちの論理をかみしめている。
俺は確実に、こいつらの方に近い、と感じながら、ね。

一つだけ。
子供は元来、あからさまに残酷なものですよ。
成長していくにつれ、残酷さを内に秘め、地下に潜らせるだけのこと。
それは大人である俺たちが、一番良く分かっていることでしょう。というか、そういう風にできる人が「大人」と呼ばれるようになるだけのこと。

人は、日常の狂気、という。
日常が狂気なんだけどね。もともとは。
きっと、そういうことを認めたくないのでしょう。彼らにとって、日常は高度に完成されていて、システマティックで、信じ祝福されるべきものでなければならないのだろうから。

カフェスタの彼女のサイトは、突拍子もないものではなくて、そうと知らなかったら通り過ぎてしまいそうな感じでした。
逆に言えば、そうやって埋もれている星の数ほどの一般人のサイト、その一つを作ったのが同級生の首をかき切った殺人者だというのは、その事実こそネットの狂気だと思いました。

2004年06月06日(日)

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■ 野菜も作る人 / 深呼吸 / 恥ずかしくて速攻削除したメールも

実は野菜も作っているてんのーです。こんばんは。

先月末に畝を作ったり、苗を買いに行って植えつけたり、ごそごそやっていたんだが、松山へ行ったり広島に戻ったりしてばたばたしているうちに、斥候隊からタレコミが。

「芋、枯れかけてるよ」

�瑤�ーん

っと。応急手当してきまちた。涙。

県道沿いに、昔田んぼだったところに土を入れてみかん畑にしている所があって、その一角にさらに土を入れて場所ができたところでやってみているわけですが。

半分くらいがサツマイモで、あとはピーマン、トマト、長ナス、オクラ、トウガラシ、枝豆、と季節のものを手当たり次第に(笑)植え込んでみました。

厳密には、「JAS有機栽培の認定を受けたみかん畑で、有機JAS基準を満たすよう個人的に有機無農薬でやっている野菜」ということになり、限りなく公的な基準に近い有機無農薬栽培(ややこしいが、詐称はできないので)とは言えます。

ま、最初はきっととんでもないのが出来上がってくるのでしょう。

欲しい方、先着順で予約受け付けますよー。原価+送料で(笑)
(……「一つも採れない」という危険性も……)



映画情報サイト「映画生活」で、「深呼吸の必要」が上映中の満足度ランキングで2位に。(深呼吸の必要@映画生活)

映画好き14人の平均が91%。
なかなか出る数字じゃないっすよ。
「トロイ」とか「CASSHERN」とか見ると……あらら。

ネタバレもせずに映画の感想をまとめたり、人に薦めたりできる人を俺は無条件に尊敬するわけですが。
お客少なかったしなあ。すすめたいなあ。

ただ広がる空。さとうきび畑。見下ろす海。それらを鳴らす風。
人間。

ストーリーや、「あたしで、いいんだ。」なーんて後づけのメッセージは、別にどうでもいいんです。(と言いきってしまう)
素敵なファーストシーンと、気持ちのいいラストシーン。atmosphere。

終わってからもこれほど心がほわほわとするのって、「アメリ」以来。
外に出てからなんだか笑顔になってしまいそうになるのも、「アメリ」以来。

日本映画も、いいものですよ。ほんと。
って心から思える映画。
観た人いたら感想聞きたいです。



なんだかんだ言って、俺ハリウッド超大作ぜったいダメだし、踊る大捜査線系列(つまり海猿も)もキライだし、結局人それぞれの好みなんですけど、ね。



消えたとあきらめていたHotmailのデータが、妙な形で出てきた。
dbx Export Toolなるもののおかげであります。
つうかなんでこんなわけの分からんデータ差し替えが行われるのでぃすか >Outlook Express
他のメーラーに替えて数ヶ月、永遠に気付かないままで終わるとこでした。

2004年06月05日(土)

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■ アールグレイ / 農家IT担当 / 髪を切る

ここ20日ぐらいごそごそ、うろうろしていたのが、やっと今日で一段落した。

なんだかおつかれ、という感じなので、時計が10時を過ぎているのを見て、さっさと寝てしまう。
そんなわけで、今は4日の朝7時。

飯を食ってから、7時半に野良に出るまでの、一番まったりした時間。
なのに一番集中してネット散歩してる……って自分、いいんだろうか。。

無印で買ったきりになっていたアールグレイをふと思い出して淹れつつ、そんなことを思います。



3日は昼から、とあるプリンタメーカーのセミナーに顔を出す。
おやっさん、どうもここの営業さんに押し込まれたみたいで。(笑

なんでもOfficeのアプリケーションを統合して、いかした印刷物を手軽に内省化(おっオトナ語)して実現しませんかというお話で、いくらPOPやパンフを駆使して闘う個販(農協さまのお仕事「共販」の対義語)イノチの農家、とはいっても、明らかに要らないのである。

おかげさまで3時前に上がったので、髪切って帰ってきました。

2004年06月03日(木)

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■ Hiroshima mon amour / 一文字弥太郎 / Hello to Gaijin!

「あんたはいつも間の悪いときに帰ってくる」
と言い残して、家族たちは朝早く出勤していった。

自分ひとりがせわしいせわしいと思っていたので、拍子抜けしながら昨日と同じリーマン服で実家を出る。

用事は思ったよりもあっさりと済んだ。
あっさりと広島を後にしなければならないことにがっかりしたけれど、また海を渡ればいいことだ。
急な「海外」出張もたまにはいいものである。

●今日観なかった映画
 「24時間の情事 ヒロシマ・モナムール (Hiroshima mon amour)」
……サロンシネマで1週間限定上映中らしく、RCCラジオで一文字弥太郎が(この名前にピン!ときたあなたは俺の心の友)とりあげていたのを愛媛で傍受し、かなり行こうかと思っていたのだが、平日の昼間にスーツ姿の20代男が一人で映画館にいるのはかなりどうかと考え直し、さっさと高速バスに乗り込んだ。



高速バスはガラガラだった。
一目でシアトルかその辺と分かる、あからさまなアメリカ英語を話すバックパッカー3人を含めて、乗客は9人だけだった。

バスを降りると、路線バス待ちの女子中学生たちがガイジンを発見してはしゃいでいた。
「あっ、ガイジンじゃあ」
「聞いてみようや、アーユーフロムシカゴ? ゆうて」
「インディア? とか」
「なんでインドなん」
「アイアムジャパン!」
「何それ、私はジャパンですー? こっち来たよーちょっと」

“ガイジン”たちは中学生たちの前を横切るとき、大きな笑顔になって「ハロー」と言った。
「はろー」と、女の子たちは口々に言った。
その隣にいた女子高生が、携帯から目を上げて、大きく手を振った。

みんな笑顔なのだった。

2004年06月02日(水)

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■ 広島からアイラブユー

ちょっとした書類上のごたごたがもとで、出先の松山からそのまま広島へ戻ってきた。一泊だけの帰省でござる。

勢いで帰ってきたため鍵ひとつ持っていなかったので、家族を待って家に着いたら9時前になっていた。
それでも明日は朝イチでぐるぐるいろんなとこを巡って、慌しくまた愛媛へ戻らなければならない。

距離は近いはずなんだけどなー。気分的には大阪日帰りぐらいのテンションであります。

なーんかわれながらイマイチな日記だが今日はこれにて。


●お買い上げ
 内田百�痢愨萋鶲に捨鷦屐戞/慶�文庫

2004年06月01日(火)
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