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■ そがーなこと言うても、わしにどうせえ言うんや / 愛媛弁、広島弁、弁
のんびりしていたら獅子の時間になり、帰ってきてぼんやりしていたらそろそろ寝る時間for農家のみなさんです。 休みなのにろくなことしてませんね。
こんづめ(「根詰め」=伊予弁で一所懸命、目一杯の意)草を倒したのにこの暴風でふりだしにもどってそう。
そういえば最近やっといろんな伊予弁、愛媛弁を使いこなせるようになってきた。
うずむ: 運ぶ まがる: さわる ex)「そのスイッチはまがられんよ」:そのスイッチをさわっちゃだめよ がいよー: いい感じに、うまく(「具合良う」の転) とんぎょ: てっぺん 〜せんけん: 〜すればいいのに、〜しなさいよ 〜してこーわい: 〜してこよう、〜してくるからね ほぐる: 放り投げる、捨て置く
愛媛の人は広島弁と愛媛弁を仲間だと思っているようだけど、無理です。 広島弁って特に最近では、単語自体は標準語とほとんど同じになってる気がする。言葉の最後を「〜じゃけえ」「〜なんよ」「〜かいね」にすれば若い人の広島弁になります。
むしろ意気に感じる愛媛の姿勢。その調子で方言貫いてくれ。ただし爺さん連中のおしゃべりは3割ぐらい聞き取れません。リスニングに集中力がいります。ほとんど外国語。
もちろん似とる言葉もようけあるけど(例:「どがーに」「(味が)しゅんどる」「世話無い(せやーない)んかいの」など。意味略)、愛媛はアクセントが関西弁だしね。
広島人の哀しいところは、関西弁に交じると関西アクセントに、東京へ行くと東京アクセントに流されてしまうナイスな弱さです。そのせいで東京の人なんか、広島弁を関西弁の一種だと思ってます(山陽のアクセントは近畿でなく、東京と同じ型)。 おかげで広島出身の芸能人は、それはそれはきれいな標準語をしゃべりますどいつもこいつも。俺も自信あります。東京出身の友人に「お前、高校んとき何組だったっけ」って普通に同級生だと思われてたぐらい。影うすいだけですが。
高橋是清が一英語教師だったころの言葉を思い出します。 「英語なんて簡単なもんだ。ニワトリの鳴き声をまねてみろ、馬鹿ほどうまいはずだ」(『坂の上の雲』)
おかげでえせ関西弁、えせ東京弁、マレーシアなまりのえせ英語(Manglish)、えせウチナーヤマトグチ(沖縄ふう標準語、「楽しいさー」など)、などなどレアなバイリンガルキャラに育ってしまった。全部、現地の人にほめられたことあります。お前もう仲間な、みたいな。
最近広島に電話するとアクセントがごっちゃまぜになってあせる。 頭の中で考えて直してる間があるので、えせ広島弁をしゃべってる気がして・・・。
愛媛といえば例の「坊つちゃん」で、〜ぞなもし、〜ぞなもしとしつこく聞かれた先生が、菜飯は祭のときに食ふもんだとぷんぷんするシーンがあるけど、ありゃ松山だけの、遠い昔の言葉みたい。かなり聞きたかったんだけど。
2004年04月27日(火)
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