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■ (日記) 太刀魚の怪
昨夜はとても静かな夜だった。 お茶っ引きかと思いきや、(Y)と言う昔からの飲み友達の女性が先ずはドアを開いた。 この女性、松本には居ないタイプの超美人で、妖艶な美しい顔と、モデル並みのか細い肢体とハイセンスな着こなしの持ち主である。 彼女、ここ三日ほど連荘で来ているものの、来た途端に代行が着てしまったり、2日目は来た途端彼女のフアンから呼び出しが掛かってしまったりで中々腰をすえて飲めないで居た。 しかし昨日はゆっくりと会話に華を咲かせながら飲めていたのだ。 三度目の正直とはこういう事ナリ。
暫くすると(O)が来、(Y)(O)(アタシ)の美女3人(?)で和気藹々と飲んでいた。 その内色男たかちんが来て、皆を紹介し合いながら世間話をしつつ、酒が進んで行き、(Y)が明日も仕事だからと帰って行き、(O)と、たかちんとアタシの3人が残った。
「んで、太刀魚の怪はいつ出て来る」だって?? これからですよ、これから・・・・・・。
ウチのメニューには珍しい太刀魚の塩焼きに目を付けたたかちんが、それを注文し、いつものように「マキュ、旨いっす! コレ・・・」と言いながら太刀魚を突付いていると・・・・・・。 「マキュ、なんすかコレ?」(注・何ですか?これ)と言う。 『どれどれ?』とアタシがたかちんの太刀魚を覗き込むと・・・・・・。
太刀魚の骨と皮の間から(要するに身の中)何と大人の親指の爪2枚分を合わせたほどの大きな白い石が出てくるではないか・・・・・・。 然程大きな太刀魚ではないのでその石の大きさたるや、只ものではない。 しかも胃などの内蔵のある場所ではなく、本当に普通の身の中にめり込んでいたのだ。
「この太刀魚、尿管結石だったのかなぁ?」
『いんや、胆石かもしれないね・・・』
などとワイワイガヤガヤ言いながらその石を取り外し、アタシャ丁寧に洗ってティッシュにくるみ、「コレはラッキーストーンだわよ」と財布の中にポイと入れた。
多分、アタシが思うに、太刀魚は口が大きいので餌をついばんでる内にその石を誤って飲み込んだのだろう。 そしてその石が出所が無く、胃を突き破って骨と身の間に定着されたのかもしれない。
「さぞや痛く辛い思いをして生きていたんだねぇ・・・・・」と皆で両手を合わせ、太刀魚の冥福を祈りながら神妙な面持ちで食してあげた。
(コレがダイアモンドだったらなぁ・・・・・・)そう思いつつも、こんな珍しい場所に収まっていた石はただの石ではないと思う。 もしかしたら本当にラッキーストーンかも知れない。 どうか財布の中の石様よ、大きな大きな福を呼び寄せてくだしゃりませ。
2008年02月28日(木)
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