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■ (日記) 土曜の夜は瞬時に過ぎて・・・
何時だって思う・・・。 辛い事に耐えている時は長く終わりも見えず、その時が永遠に続くような気がするのだが、幸せだったり楽しかったり夢見心地の時間帯は瞬時に過ぎ、淡く消えてしまうものだと・・・・・・。 きっとそんな幸せな瞬間をより愛しく過ごす為に、人間には辛い時間が沢山有るのかもしれない・・・。 特に私の場合はそうなのだ。 長く辛い時間の中にひときわ輝く瞬間を一瞬だけぐうたら神が与えてくれる。
サテサテ、ちょっとセンチメンタルな書き出しになったが、土曜日の夜は想像以上に楽しく良い時を過ごした。 人との出会いにまたまたかけがえのない貴重さと不思議さを感じ、私の心の中のソウルメイトアドレスブックにはどんどんステキな人々の名前が増え続けている。この【ソウルメイト】というステキな言葉は、最近出遭った(R)さんから伝授された私が大好きになった言葉である。なのでこれからはパクッてちょくちょく使わせてもらう事にしよう。(笑)
土曜日に陶芸家の先生からお許しをいただいたので、今日は思い切り先生の事を書きたいと思う。 先ずは先生のHPのご紹介をさせてもらう。 http://www.media-choir.com/~md_artbox/nariyoshi.html コレが先生のアドレスだ。 アドレスを入れるよりも成良仁か南田是也で検索した方が早いか!(笑)
先生には成良仁という正当派の益子焼作家としての名前と、もう一つ南田是也(なんだこりゃ!)と言うグラマラスヌードのオブジェ作家としてのユニークな名前とが有る。【先生は怪人2面相なのだ!】
彼の作品写真を初めてリンママに見せてもらった時にはぶったまげ、一瞬で私は南田是也先生の作品の虜になってしまった。 とても日本人の作品だとは思えなかったのだ。 あの・・・、淫靡で、小粋で、ユーモラスで、コケティッシュで、優しく、温かい癖に、何処か物悲しくもなる不思議な先生の作品は、見ているだけでも笑みがこぼれ心が和む・・・。 まさかお固く縁遠い世界だと思っていた陶芸家の先生の中に、こんな洒落た感性を持つ人が居るなんて想像も付かなかったのだ。
その先生を私の店に連れて来てくれるとリンママに言われた時は夢かと思った。嬉しいと共に、こんな店で本当に良いのかなぁ・・・? と言う不安もあった。 でもあの作品を作った人に一目会いたい方が先だった。
いよいよ当日になり、リンママと先生が現れた。 私はドキドキバクバクしながら先生をお迎えした。 でも先生はあの作品通りの先生だった・・・・・・。
気取りもなく、怖くも無く、気難しくも無く、とてもお洒落で温厚で、大変ユーモラスな先生だ。先生は、誰をも分け隔てなく受け入れてくれるような温かさと無邪気さと大きさを持つ、想像通りの素晴らしい小父様だった。
最初は少々お疲れモードだった先生も徐々にエンジンが掛かり、私達は大いに飲んだ暮れ、歌いまくり、お喋りし、夢のように楽しい時間は瞬く間に過ぎて行った・・・。 先生はフランス語も英語も達者で、歌も大変お上手だ。 私の歌も真剣に聴いてくれ、誉めてくれた。 リンママも私も先生も酔っ払い、皆でヘロヘロにはなっていたのだが、先生は色紙に2枚の絵入りのサインも快く書いてくれ、手書きの名刺も2枚くれた。無論私が執拗におねだりしたからなのだが・・・・・・。 先生、我侭言って御免なさい。 私の生涯の宝物として、大切にします。 どんなに貧乏してもオークションなどには出しません。私の棺おけに入れてもらいます。(笑)
土曜は他のお客も結構来てくれ、からくり箱は賑やかだった。 店主がまたまたヨッパになってしまい、余り手が行き届かず申し訳ない思いをしたが、地元のお客様には次回一生懸命リベンジサービスに努めさせていただきます。
いやぁ・・・、本当に楽しくて嬉しくて素晴らしい夜だったなぁ・・・。 あんなにステキな夜をプレゼントしてくれたリンママと先生に心から感謝です。 マキュキュも書く事に精を出し、絶対に貧乏から脱出して、今度は益子まで先生に会いに行きたいと思います。 松本での個展、実現する事を祈ります。 何でもご協力しますので、その時はコキ使ってください。
またまた私は店にお泊りし、一人楽しさの余韻に浸りながら山ほどの食器洗いをした。 店が片付け終わってソファーで眠りに付いた頃は、もう4時を回っていた。
翌日、リンママから先生とご一緒の食事に誘われたのだが、私は二日酔いを理由に丁重にお断りした。でも、本当は本心は違うのだ・・・・・・。 何て言ったら良いのかなぁ・・・・・・。
二日酔いは満更嘘でもないのだが、あの素晴らしかった夢心地のまま、ずっとずっと余韻に浸って居たかったのだ。 昼間会うと、何だか夢が褪せてしまう様な、ダメだらけの私を見透かされそうな、そんな気がしたのだ。 夢は夢のまま終わりたい。そんな気分だった。
リンママ、先生、本当に楽しかったです。 心からありがとうでした。 あの夜の事は一生忘れません。 あれに懲りず、又お付き合いください。
2005年11月28日(月)
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