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■ (日記) 関心しちゃった・・・・・・
ひと月辺り前から店のカウンター内の床が、時々水浸しになると言う事件が起こっていた。それに加え、下水から嫌な匂いが湧き上がってくるのもずっと気になっていた。 水に関しては、最初は冷蔵庫か冷凍庫に霜でも付き、それが解けて流れ出したのかと思っていたのだが、見たところ冷蔵庫にも冷凍庫にも霜は付いていない。 しかもそれが頻繁になり、徐々にその量が半端じゃなくなり、4日ほど前などは夕方店に来たら2センチくらいの大洪水になっていた。 前日に帰る時は何事も無かったのに・・・・・・。 コレじゃ営業にならない。
水道の工事は過去の店でも経験あるので高くつく事は知っている。うちのせいにされたらどうしようと、ビクビクしながら大家に電話を掛けると、「又ですか・・・。でもそれはママのせいじゃないんですよ。安心してください、こちらで全て直しますから」と言われ、ホッ!っと胸を撫で下ろす。
どうやら階上のフィリピン料理の店が油物を下水に流すそうで、以前にも何度もこのような事が有ったらしい。 慌ててパイプ110番に電話してくれたらしく、30分ほどで2人の若い設備屋さんが到着した。
一人は外で高圧洗浄とやらをしてくれ、もう一人は中で匂い消しの消毒や薬を注入し、2時間ほどの作業で無事に事は済んだのだが、今までどれほどのパイプスルー代やパイプユニッシュ代を浪費してきた事か・・・・・・。 こんな事なら遠慮せず、もっと早く電話すれば良かった。 私は事情を知らないので、こちらのせいだとばかり思い、工事代を考えると恐ろしくて電話出来ずに居たのだ。
サテサテ・・・、今日書きたかったのはそのパイプ110番の社員の事だ。 この会社は以前の店の頃から定期的に下水の洗浄をお願いしていたのでなじみの会社だ。 当時は社長一人であちらこちらを駆けずり回り、一代でこの事業を築いたそうだが、今は息子さんたちが手伝ってくれ、家内経営だそうで、その日に来たのは二人とも息子さんだと言う。 一人は27歳らしいが、もう一人は何とまだ16歳だと言うではないか。なるほど、まだまだ顔があどけない。 彼はこの仕事を始めてまだ2〜3ヶ月だそうだ。 高校を中退し、親の仕事を継ぐべく修行中らしい。
下水設備の仕事は大変な仕事だ。決して綺麗で格好の良い仕事ではない。 油汚れや汚水にまみれてやらなければならない辛い仕事だ。 昼も夜も夜中も休みも有ったものじゃない。これからの季節は尚更厳しい仕事だろう。 依頼を受ければ直ぐに飛んで行かなければならない。 若いのに何と関心な事ではないか・・・・・・。 ウチの息子に爪の垢でも煎じて飲ませたいくらいだ。
まだ仕事デビューをしたばかりなので、かなり口下手で、大人しいが、兄は外で一生懸命洗浄してくれ、弟は中で作業をしながら、それでも私とその間、結構沢山おしゃべりをしてくれた。 「彼女は居ないの?」と聞くと「この仕事じゃ彼女も作れませんよ」と照れ笑いしていた。 「嫌じゃないの? この仕事」そう聞くと「いえ、大変な仕事ではあるけれど親父を助けたいですからね」と呟いた。 感激して不覚にも涙が出そうになる。
彼は父を誉め、それと同時に今の厳しい現状も話してくれた。 大手の業者が松本にも進出してきて、仕事が分散されてきていると言う。 なのでその業界も個人経営となると中々厳しいそうだ。 不況が反映し、定期的な予備洗浄も少なくなってきているらしい。
どうか親孝行で一生懸命な彼のため、松本周辺の皆様は、下水の事で困ったら、是非是非パイプ110番に電話してくださいね。
頑張れ(S)君、(S2)君!!
2005年10月29日(土)
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