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初日 最新 目次 MAIL

人物紹介

「翼」−私。苦手なモノ → 恋愛

「T君」−友達のダンナの親友。
1歳年上。
私の事が好き?みたいです。

「H君」−出向先の人。元カレ。
6歳年下。
すごく好きだったけど、フラれた。

「 I さん」−同じ会社の元上司。
3歳年下。
好きだった人

「Nさん」−元元彼。
6歳年上。交際2年9ヶ月。
憎まれてます

「Aさん」−10歳年上。
既婚者子持ち。
昔々の好きな人。

「あの人」−元元々彼。2歳年上。
1ヶ月でバッサリふられました。
私の通っていた大学の職員。


あなたには届かない

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2003年05月12日(月)
この恋が終わった日 5

この恋が終わった日。
それは、とても穏やかな朝。

この恋が終わった日。
それは、なにげない日常。何も変わらない日曜の朝。

きっと私は、長い夢を見ていたんだよね。
一年がかりで、長い長い夢を見ていた。

「あの人」に出逢って。
「あの人」に恋して。
「あの人」と付き合えて。
そして、「あの人」と別れた。

本当に、完璧に、完全に、
この恋は終わった。

まだ上手く理解できないけど、
少しずつでも、受け入れていくしかないよね。

もう、私の未来から「あの人」の姿は完全に消えた。
なんて、あっけないんだろう…。
あんなに、望んで手に入れた、未来だったのに…。

さようなら。
私の、最愛の人。
もう遅すぎる告白だけど、私は本当に、
あなたのことが好きでした。
上手に愛せなくて、ごめんなさい…。





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2003年05月11日(日)
この恋が終わった日 4

「あの人」に会うのは一週間ぶりだった。

今までと、何も変わらない風に私の部屋に現れた「あの人」。
まるで、全部夢だったんじゃないかって思えてくる。

なにげない話をする。
つい、一週間前みたいに笑い合う。

でも、同じじゃない。
どこかで感じている。
「あの人」は、話が途切れるのを怯えてるみたいに、
ひたすら話し続けている。
私も、話を切り出すタイミングを逃して、
ただひたすら笑ってる…。

このまますべて、うやむやにしてしまえそう。
そう思った。
このまま、何事もなかったみたいに、なににも気づかない振りして、
続けていけそう…。
そうも思った。

でも、それじゃダメだよね。
解ってるんだ。
もう、どうしようもないことがあるって事…。

1時間くらい話していると、「あの人」の携帯がなった。
友達かららしい。
携帯に出て、しばらく話している「あの人」。
そして、話し終わると、私に言った。

「ごめん。俺、そろそろ行くよ。」

“予定を空けてる”って言ったくせに、
結局こんな時にまで、私より友達を選ぶんだね…。
絶望感が、押し寄せてくる…。

「待ってよ。こんな話をするために会ったわけじゃないでしょ?」
私は、ついに切り出した。

「うん。」
そう言って黙り込む「あの人」。


「私ももう解ってるの。あの時は、ああ言ったけど、
もう、どうしようもない事があること。」

「うん。」

「もう、私は何も出来ないんだよね?」

「うん。」

「もう、戻れないんだよね?」

「うん。」

「そう。じゃあ、頑張ってね。その人と上手くいくように。」

「うん。」


私の、精一杯の強がりだった。
泣かなかったし、取り乱さなかった。

「あの人」は、結局最後まで、他人事みたいに冷静で、
“ごめん”とも、“悪かったね”とも言わなかった。

「じゃあ。」
それだけ言うと、「あの人」は、私の部屋のドアを開けて出て行った。

一気に涙が溢れてきた。
ベットに倒れこんで、大声をあげて泣いた。

かすかに、「あの人」のバイクが遠ざかっていく音が聞こえた。

「行かないで!!」
私は反射的にそう叫んでいた。

ものすごい速度で、後悔が湧き上がってくる。

私は携帯を手にとり「あの人」にメールを打っていた。

“行かないで。私とまだほんの少しでも続けていいと思うなら、帰ってきて”

さすがに自分でも未練がましいと思った。みっともないと思った。
でも…、そうせずにはいられなかった。

ずっとずっと祈り続けていた。

“私のところに帰ってきて。私を選んで”

外でバイクの音がするたびに期待して、通り過ぎるとがっかりして、
それの繰り返しをしてた。

“きっときっと、「あの人」は私のところに帰ってきてくれる”
そう信じて、待ちつづけた…。

そうして私は、朝の7時まで待ち続けた。





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2003年05月10日(土)
この恋が終わった日 3

始めは、信じられなくて現実を受け入れられなかった。

そのうちに、“どうして私がこんなひどい裏切りを受けなきゃいけないの!?”
っていう、怒りの感情が湧いてきた。

それから、それでもどうしても別れたくない私は、
「あの人」を引き止めるための言葉を捜した。


9日の金曜日は、仕事が終わった後すぐに、
実家に帰らなければいけない用事があったので帰った。
実家に帰るとすぐに「あの人」にメールした。

「明日(10日、土曜日)の夜、そっちに帰るので、会えますか?」

少したってから、返事が来た。

「そうだね。じゃあその日は予定入れないで待ってるよ。」

“もう会わないよ。”
そう返されることも覚悟していた私は、ほっとして、
同時に、“あの電話は、夢だったのかもしれない”とか、
“「あの人」もやっぱり私と付き合っていく気なんだ”なんて、
バカみたいに期待した。

その日の夜。私は夢を見た。
お決まりのパターンの夢…。

「あの人」が私の知らない女の人と歩いていた。
夢の中の私はすぐに気づいた、“それは「元カノ」だ”と。
私は2人に向かって叫んだ。

「どうして裏切るの!?」
「帰ってきてよ!?」
「彼女は私でしょ!?」

気が狂ったんじゃないかって思うくらい、叫び散らしていた。
でも、2人はそんな私に気づかずに、仲良く腕を組んで歩いていってしまった。
1人残された私を、周りの人が白い目で見ていた。
私はたまらなく、惨めな気分になった…。

目が覚めて、夢と現実の区別が出来なかった。
それが、現実だったような気がした。





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土曜日。用事を終わらせて、こっちに帰ってきたのが夜の10時くらい。
ためらいながらも、私は「あの人」にメールした。
会うのもすごく苦しかったけど、どこかではバカみたいだけど、
ただ純粋に「あの人」に会えることを楽しみにしている自分がいた。

どうしてなんだろう。
こういう状況になってみると、なおさら「あの人」が愛しくて、
どんなに好きだったか、実感させられている。
バカだよね…。

“本当に大切なモノは、失ってから始めて気づく”

まさしくその通り。
もう…、もう終わりなのにね…。
本当、バカだよね。

それから1時間くらいして、「あの人」が私の部屋に来た。

すいません、続きは、また次回…。





2003年05月09日(金)
この恋が終わった日 2

“ 元カノのことが忘れられない ヨリを戻したい ”

そんな最悪なふられかたって、あり?

「なにそれ…?本気で言ってるの!?」

一気に頭に血が上る私。

「本気だよ。」

いたって冷静な「あの人」

「どうして!?どうして裏切るの!?」

その態度にますます逆上し、泣き叫ぶ私…。

元カノのことは、詳しくは知らないけど、ちょこっとなら知っていた。
5年間も付き合っていたんだってこと。
すごく好きだったこと。
ずっと忘れられなかったこと…。

敵うわけないって事は、承知してた。
5年間だもん。出逢って1年ちょっとの私が敵うわけない。
でも、それでもいいと思った。
いつかは越えられる。
「あの人」だって、元カノ以上に私のことを好きになれるって思ったから、
私と付き合ってくれたんだって思ってた。

でも…、違うの?
だったら私たちは始めから、こうなるために付き合っていたの…?

“ 裏切られた ”

その思いだけが胸を駆け巡っていた。

「嘘でしょ!?」

何度も繰り返し聞く私。

「本当だよ。」

淡々と答える「あの人」


「私よりその女の方が好きなの!?」

「うん。」

「ヨリを戻したいの!?」

「うん。」

「私が邪魔になったって事!?」

「うん。」

「ふざけないで!!私は絶対に別れない!!」

「別れないって言ったって、俺はもう別れた気でいるから。」

「そんなの絶対に許さない!!その女となんて付き合わせない!!」


今思うと、自分でもみっともなくなるくらい、
私はむきになってわめき散らしていた。





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ねぇ、あなたにとっての私の存在って、それっぽちのものだったの?
あなたの胸は、ちっとも痛んでないの?

そのとき私は、本気で「あの人」を殺そうと思った。

その夜はそれで終わり。
でも、私達の別れ話は、まだ終わらない…。




2003年05月08日(木)
この恋が終わった日 1

5月8日。
夜中の12時過ぎ、なぜだか突然思い立って、
私は「あの人」に電話した。

なにげない話をしながら、ふっとお互いが無口になった次の瞬間、
「あの人」が唐突に言った…、

「別れて欲しい。」

一瞬、頭の中が真っ白になった私。

「どうして!?なんで突然そんなこと言うの!?」

自分もどこかで別れを考えていたくせに、
いざ、むこうから言われると、ものすごいショックが襲ってきた。

「理由は!?」






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目の前が真っ暗になって、本当にそのまま意識が遠のきそうになった。

どうして?なに?なんなの?何が起きてるの?

こんな裏切りって、あるの…?

それが、長い長い、週末の始まりだった。



2003年05月06日(火)
無意味な関係

「あの人」に電話してみた。

相変わらず、言いたい事も言えない、
表面的な会話。

何も聞かない。何も言わない。
会えなかった、時間のこと。

寂しくて、虚しくて、
泣き出しそうだった。

でも、「あの人」はそんなこと、
ちっとも気づいてない。

もう、ヤダ。
もう、疲れた。

いつまでこんな、無意味な関係が続くんだろう…。

毎日は、ただ、ただ、寂しい…。





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この苦しみから、逃げ出したい…。



2003年05月05日(月)
ウソツキ

ただいま…。
はい。「後輩」との旅行から帰ってきました…。

率直な感想は…、“楽しかった”。
別に、罪悪感とかは感じてない…、かも。

最近感覚が麻痺してきてるような気がする。
前は、「後輩」と会っている時、なんとなく胸が痛くて、
「あの人」に対して罪悪感を感じていた。
でも今は、全然てわけじゃないけど、たいして感じてない。

「あの人」には、“実家に帰ってきます"と言ってある。
“帰ってきたら連絡しますね。”って言ってあったっけ…。
連絡しなきゃな…。
でも、なんか疲れちゃったし、「あの人」と話したくない。

それに…、私は「あの人」に会ったら、また何でもない顔して嘘をつくんだ。
それが、苦痛…。

“久しぶりの実家はのんびり出来ました”
って、にっこり笑いながら…。

そしたら「あの人」も、なんでもない顔して、笑いながら言うんだ、
“それはよかったね”
って…。

もう解ってる。
「あの人」は私のことを疑ったりしない。詮索しない。
それはきっと、“信じてる”からじゃない。
“執着心がないから”なんだ。

もう解ってる。
そんな無意味なやり取り。上っ面だけの、作り物の会話。
叫びだしたいくらい、苛立ちを感じる…。

束縛のない自由は、“孤独”だね。
何回こんなことを繰り返しても、虚しくなるだけだって解ってても、
抜け出せない。
何度も何度もループしてる。





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きっと、あなたの見ている私は、本当の私じゃない。
気づいて、気づいて…。
早く気づいてよ。
何かが、すべてが、壊れてしまう前に…。


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