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初日 最新 目次 MAIL

人物紹介

「翼」−私。苦手なモノ → 恋愛

「T君」−友達のダンナの親友。
1歳年上。
私の事が好き?みたいです。

「H君」−出向先の人。元カレ。
6歳年下。
すごく好きだったけど、フラれた。

「 I さん」−同じ会社の元上司。
3歳年下。
好きだった人

「Nさん」−元元彼。
6歳年上。交際2年9ヶ月。
憎まれてます

「Aさん」−10歳年上。
既婚者子持ち。
昔々の好きな人。

「あの人」−元元々彼。2歳年上。
1ヶ月でバッサリふられました。
私の通っていた大学の職員。


あなたには届かない

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2003年03月31日(月)
スタート

後、数時間で私は本当に“学生”じゃなくなる。
「あの人」がこだわり続けた、“学生”と“職員”という壁は無くなる。

あんなに、遠く感じていた4月1日がもう目前に迫っている。
結構、あっけないものだね。

私は、明日から社会人になる。
幸か不幸か、私はまだ、大学のあるこの街に、「あの人」がいるこの街に、
残っている。
なんとか就職が決まったから、この街に。

やっぱり、私は“この街”を離れることが出来なかった…。

きっとここから始まっていくんだろうな…、って思う。
自分の人生…とかいうとちょっと大げさだけど、
本当の私の人生はここから始まっていくんだよな…って思う。

私には夢があるのですよ。いつ叶うか解らない、とてつもない夢なんだけど、
諦めたくない。
だから仕事も、給料は安いけど定時で帰れる、
自分の時間が取れやすい仕事を選んだ。

もうずっと追いかけている夢。
今度からは何も自分を守ってはくれない。
自分で自分を生かしながら、夢を追いかけていくんだ。
ぼんやりとしか解らなかった
“夢を追いかける”っていうことの意味が、
“生きていく”っていうことの意味が、
少しずつ解っていくのかな…。

そう、思えばどんな時も自分にはこの“夢”があるから歩いてこれたんだろうな、
って思う。
この先、「後輩」とどうなるか解らないけど、
「あの人」と何かあるのか解らないけど、
私は、私の道を、私の足で歩いていくんだ。

強く、強くなろう。
そう、あらためて誓う。
「1人でも怖くない」そう思えた時、
初めて本当に「ダレカ」を大切に思えるのかもしれない…。
寂しいから、「ダレカ」を求めるような、そんな恋愛は、
もう、したくない。





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2003年03月17日(月)
卒業〜「あの人」との事

友達とは、夕方から飲みに行こう〜ということになったので、
私は着替えるために1回アパートに帰ろうとした。

いつもと同じように駐車場に向かう。
もう何度となく、繰り返してきた、その行為。
それも、もう、これで最後。

私は、ふっと一台の車の前で足を止めた。
「あの人」の、車…。
「あの人」に会えなくても、この車が見れるだけで幸せだったっけ…。
これも、もう、最後。

確かに、3月31日までは、ここの学校の学生だけど、
実質的には、今日で終わったも同然。
今まで私と「あの人」を唯一つないでいた、“学校”という絆は途切れた。
もう、偶然出逢える事もないんだ…。

「サヨウナラ。」

私は、あの人の車に向かって、そう小さくつぶやいた。





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2003年03月16日(日)
卒業〜「彼女」との事

私は教授の研究室をノックした。
中からは他の卒業生たちも来てるらしく、声が聞こえた。
そして、その扉を開けてくれたのは…、
「後輩」の「元カノ」だった…。

目が合って、一瞬、私達の動きは止まった。
だけど、すぐに彼女は気を取り直したらしく、

「こんにちは。」
そう言って、笑った。

情けないことに私は、まだ頭が真っ白だった。

「ありがとう。」

私は、それだけ言うのがやっとで、逃げるように研究室の中に入った。

教授が、私を見つけて微笑んだ。

「卒業、おめでとう。わざわざ来てくれたのか。ありがとう。」

研究室の中には、その教授のゼミ生たちが何人か集まっていた。
そのゼミ生の中には知ってる学生もいたので、
私はその人たちと教授と、少し話をした。

彼女は、ゼミの先輩たちを見送りに来ていたのだろう。

私は、居たたまれなくて、「もう少しゆっくりしていけばいいじゃないか。」
と言う教授の言葉に、「他にも挨拶に行きますから。」と、
つとめてなんでもない風に言って、研究室を出た。
結局彼女とは、会話らしい会話はしなかった。
「後輩」に紹介されてから、何度か会った事があるのに、
話をしないほうが、本当は不自然なのに…。

研究室を出た後、私は猛烈に後悔した。
どうして私は、彼女とちゃんと話をしなかったんだろう…。
これでは「H」との事と一緒だ。
後悔するくらいなら、話せばよかった。

彼女は、笑っていた。
私は、笑えなかった。
年下でも、彼女のほうがよっぽど大人だ。
最後くらい、ちゃんと…。言いたかった…、

「ゴメンネ。」

また、言えなかった。
そんな、簡単な言葉。

卒業だから、すべてが許される。
そんな風には思っていないけど、今日しかなかったのに、
彼女に、謝れる日は…。

涙が出てきた。
私は一人でトイレに行って、泣いた。
どうしてそんなに涙が出るのか、自分でも解らなかった。
でも、たぶんそれは、自分が“情けなすぎて”泣けたのかもしれない…。

もっと、早く大人になれればよかった。
もっと、上手に振る舞えればよかった。
もっと、人の気持を考えて行動すればよかった。

同じような後悔が、胸の中を渦巻いている。
この後悔は、一生消えない。





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出逢い方が、「後輩」の「彼女」じゃなかったら、
本当に可愛い“後輩”として、仲良くなれたかもしれない…。

もうそんなのは、遅すぎる“言い訳”だけどね…。

いつまでも泣いてはいられない。
私は涙を拭いて、友達のいる所に戻った。



2003年03月15日(土)
卒業〜「H」との事

3月15日は卒業式だった。

朝から、あいにくの雨。
なんだかすごく、悲しい感じがしてくる。

泣いても笑っても、これで最後。
この大学のキャンパスで過ごす生活。

私は、長い学長の話の最中に、ぼんやり今までの事を思い出していた。
大学に入学したばかりの頃の、期待と不安。
仲間と夜中まで騒いだ事。
夏に海にゼミ合宿に行った事。
「H」と出逢った事。
「あの人」との事。
「後輩」との事。

ただ、学校を“卒業”するだけじゃない。
今日は、いろんな事からの“卒業”
もっと、もっと、強くなるために…。

最後に、「H」とちゃんと話そうかと思った。
でも、実際に顔を合わせると、お互い、何も言えなかった。
その後、「T君」に言われた。

「最後くらいちゃんと話さないと、絶対後悔するよ。」

その言葉に、私はハッとした。
私は、今までずっと逃げてきた。「H」とちゃんと話をする事から。
これじゃ、ダメだ…。

でも、面と向かう勇気はなかった…。
私は「H」にメールした。


“もう、恋愛感情はないけど、仲間として、これからも応援してる。頑張れよ!
 それから…、いろいろゴメンネ…。”

「H」からの返事。

“俺こそ、ごめんな。またいつか笑顔で再会しような。じゃあな、元気でな。”

不思議なほど、胸が軽くなっていった。

“ごめん”

たったそれだけの言葉。
ずっと言いたかったセリフ。
ずっと言って欲しかったセリフ。

涙が、出そうになった。

もっともっと早く、私が大人になれればよかった。
もっと上手に振る舞えたらよかった。
もっと早く「H」との関係を修復できてたらよかった。

ごめんね、「H」。「H」だけが悪いんじゃない。
私も、ずっとずっと「H」を苦しめていたんだよね。
最後の最後で、やっと修復できた。
最後だから、出来たのかもしれないね…。

それから私は、お世話になった職員の方や、教授に挨拶に行った。

「後輩」の昔のゼミの指導教官には、私も可愛がっていただいていたので
研究室に挨拶に行った。
その時…、





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その教授は、彼女の今のゼミの指導教官だったんだ…。



2003年03月14日(金)
キミの涙

最近は、卒業式間近なので何かと忙しく、
ちょくちょく実家に帰ったりもしてた。
「後輩」にも会ってなかったし、
電話がきても長く話せずすぐに切ってしまったりしていた。

そんな日々が続いた、昨日…。

私は例によって上の空で「後輩」の話を聞いていた。
すると…、突然、黙り込む「後輩」。

あ、まずい怒ったかな?
そんな風に思いながら、
「もしもし、ごめんごめんちゃんと聞いてるよ〜。」と言うと…、
受話器の向こうからは、すすり泣いているような音が…。

私 「ちょっと、泣いてるの!?どうしたの!?」
後輩「何か、悲しくなった…。」
私 「ごめんね。最近忙しくてちゃんと話し聞いてなかったから…。」
後輩「そうじゃないよ、それは解ってる…。
   ただなんか…、もう翼が帰ってこない気がして。」
私 「どこから?実家から?ちゃんと帰ってきたじゃん。」
後輩「そうじゃないよ。誰かのところに行ってしまって、帰ってこない気がして…」

「そんなわけないじゃん!」
私はなんでもない風にそう言ったけど、内心はギクッとしていたんだ。
確かに最近“忙しいから”「後輩」に会ってなかったのは事実だけど、
理由はそれだけじゃない…。

“あの日”から、「あの人」から電話があった“あの日”から、
自分でも解ってる、私はどこか“おかしい”。
しばらく治まりかけてたのに、また「あの人」の事を考えて気持が乱れ始めた。

「後輩」は「あの人」から電話がきた事なんて知らないけど、
そうやって揺れている私の気持を、敏感に察知したんだ。





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やっぱり、ちょっと違うよね…。



2003年03月08日(土)
この恋はまだ終わらない

「あの人」からの電話は2回来た。
どちらも出なかった。
「あの人」の番号は自分の携帯から消していた。
だからすぐには解らなかった。

夜が明けて土曜日、友達と午後から会う約束をしてたから、
お昼前に「後輩」とは別れた。
それから、私は「あの人」に電話をかけなおすか、猛烈に悩んだ。
せめてメールだけでもしようかと思った。
でも…、やめた。

それから友達と会って、夜の12時近くに帰ってきた。
私は、また悩み出した。
「あの人」に、電話するかどうか…。

でも、
「いまさら電話してどうするの?」
そんな考えが頭をよぎった。
いまさら、話す事なんてない。
もし、話したとしても、また同じような言い争いをして、
心が傷つくだけ…。
そう自分に言い聞かせてた。

本当は…、声が聞きたい…、会いたい…?
今、「あの人」の声を聞いたら、
涙が、溢れてしまいそう。
あんなに腹がたっていた事も、絶対に許さないって思ってた事も、
すべて簡単に許してしまいそう。

正直、「あの人」に電話しなかったのは、
“自信”がなかったから。
「あの人」の声を聞いても、
もう気持は燃え上がらないという“自信”
「あの人」の声を聞いても、
それでも私はやっぱり「後輩」が好きと言い切れる“自信”
なかった…。





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まだ、この恋は終わりそうもない…。



2003年03月07日(金)
その電話は・・・?

今夜は金曜日。
明日は「後輩」のバイトが休みだ〜。ってことで、
私の部屋で、2人でごろごろしていた。

そんな、PM11:00
突然私の携帯がなった。
画面を見ると、登録されていない番号。

「誰…?」

不審に思って出なかった。
でも、そこではっと気がついて、手帳のアドレスのぺージをめくった。

「まさか…!?」

そう…、その、まさかだった…。





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出れるわけないよ。出れるわけないじゃん。
タイミング悪いね…。
もう、話す事もない…じゃない…。

どうして…?胸が痛いよ…。
今夜は「後輩」がいるし長く書けないので、また詳しい事は書きます…。



2003年03月03日(月)
深い想い

数年前のこと。
初めて“彼氏”という存在の人が出来た時、
私はその人にのめりこんでいった。自分のすべてを傾向けていた。
心が壊れそうなくらい、“愛しすぎて”いた。
別れた原因も私がその人を“愛しすぎた”せい。
その当時の私は、本気で何もいらないと思っていた。
友達も、家族も、夢も、未来も、その人がいれば何もいらなかった。

でもある時、ふと気づいた。
“これじゃダメだ”って。
今私がやるべき事は、こんな事じゃない。
このままじゃ、自分の未来がダメになる。
そう思って、私はその人から離れた。

それから、私はその人以上に誰かを愛した事は無い。そう思う。
確かにそれ以降に付き合った人だって、本気で好きだった。
でも、あんな風に心が壊れそうなほどの感情は、感じた事は無い。
もう2度と感じたくも無いけど…。あんな苦しい思いをするのは嫌だ。

最近の「後輩」を見ていると、その頃の私が重なる。
自分で言うのもなんだけど…、
「後輩」のすべてが、思いっきり自分に向けられているのを強く感じる。
きっと彼は、あの頃の私と同じ。“愛しすぎて”いるんだ。

嬉しい?
そうこれはすっごく嬉しい事。
それだけ“愛されてる”なんて幸せだよね?
そう、そうだよね…。
だけど私は…、





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2003年03月02日(日)
「あの人」のカケラ

久々の日記更新です。
実は私、引っ越しましてそれでバタバタしてたので…。
詳しい事はまた後日の日記にでも…。

「後輩」とは、相変わらずよく一緒にいます。
私が後数日で卒業だし、4月になったら平日は会えなくなるし、
一緒にいられるのは今くらいしかない。

が!!
今日から「後輩」はバイトに行っているのです…。
そのバイトってのが、私が「あの人」と出逢うきっかけとなった、
大学校内の短期バイトなのですよ…。
よりによってなんで「後輩」なんだか…。
まぁこればっかりは、大学側からのスカウト(?)なのでなんとも言えない。
3月と4月だけのバイトなんだけど。
「あの人」と「後輩」が顔を合わせる確立は、限りなく100%に近い。
だからってまぁ、何も無いだろうけどさ。
「後輩」は「あの人」の事を知ってるけど、「あの人」は「後輩」の事を知らない。

「あの人」、元気でいるのかな?
もう1ヶ月くらい、ずっと見かけてない。

まだ時々、「あの人」の事を思い出して、ふっと寂しくなる時がある。
「あの人」のカケラはまだ、
私の頭の中に、胸の中に、残っている…。

でも、会いたくなってどうしようもなくなる衝動や、
メールをしたいとか電話をしたいとか思う気持は無くなった。

まだ上手に、私は「後輩」に“好き”とは言えないけど、
いつかは心から、いつかは「後輩」だけに、
自分のすべてを傾けていきたい。





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