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2005年11月30日(水) ■ |
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Valley of Secrets(Charmian Hussey) |
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●読了:Valley of Secrets(Charmian Hussey) 主人公のスティーブン・ランズベリー少年は、ロンドンの孤児院で育った捨て子。学校を卒業して、寮を出なくてはいけないという時、突然アルバート・ポスルスウェイト氏と名乗る弁護士からの封書を受け取った。曰く、スティーブンにはセオドア・ランズベリーという名前の大叔父がいて、彼が亡くなったためスティーブンはコーンウォールにあるランズベリー・ホールを遺産として相続する権利があるという。「ランズベリー・ホール」がどのような所なのか、またポスルスウェイト氏が詳しい話をしてくれないのに不安を抱きながらも、帰る所のないスティーブンは身の回りのものをまとめてロンドンからコーンウォールへ旅立つ。 ランズベリーホールでスティーブンが見たものは、無人の屋敷とどこまでも続く森。スティーブンはひとりで暮らし始めるが、身の回りのものが無くなったり、移動していたり、台所が勝手に片付けられていたり、なかったものがいつのまにか置いてあったりと不思議な事が頻発する。図書館で大叔父セオドアのアマゾン旅行記を見つけ、ランズベリーホールの謎を解こうと、日記を読み始めた・・・。
◎ランズベリー・ホールの敷地はメチャクチャ広い。森や丘や川はもちろん、沼に草原に野菜畑、そして海(プライベートビーチ)まであるらしい。 ◎怪我した動物を助けたら懐かれた ◎キッチンがいつのまにか片付けられていたり、気がつくと薪が積み上げられていたりする。屋敷には勝手に仕事をしてくれる小人さんがいるらしい。でもお駄賃にバナナがなくなっていたりするのでちょっと有難迷惑
設定やアイデア(発想)は面白いのだけど、書き方がくどくて長すぎる。それに全体のバランスが悪いと思う。起承転結ならぬ、起承転転転転転転結みたいな感じ。 この「転」部分に当たるのが、中間部に250ページほど延々と続く大叔父セオドアのアマゾン旅行記で、つまりこの本はアマゾン河の動植物や住人たちとの触れ合い、危険に満ちた探検記がメインだったらしい。その内容を受けて、ランズベリーホールの謎が明らかになる。看板に偽りありだ!(`へ´) この謎解き前の「溜め」が長すぎて白けてしまった。しかも謎謎というけど、最初に予想した通りの展開でガックリ。あー腹立つ!
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2005年11月29日(火) ■ |
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AQUA&ARIAシリーズ(天野こずえ) / アイ,ロボット |
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▲マンガ:AQUA&ARIAシリーズ(天野こずえ) AQUA (1)(天野こずえ) AQUA (2)(天野こずえ) 以下続刊 ≫ARIAシリーズ 西暦2301年、水の星「アクア」。 かつて火星と呼ばれたこの惑星が惑星地球化改造(テラフォーミング)されてから150年、今では極冠部の氷の融解により地表の9割以上が海に覆われている。主人公・水無灯里(みずなしあかり)は、アクアの観光都市ネオ・ヴェネツィアで働くウンディーネ(水先案内人)を夢みて地球(マンホーム)からやってきた。 *TVアニメ「ARIA The ANIMATION」公式サイト
アマゾンでARIA The ANIMATION のDVDとふと行き違って、絵がキレイで設定が面白そうなのに興味を持って原作を買ってみた。うーん、はまりそう! 本当に癒し系〜。主人公の灯里ちゃんがほんわりしてて癒されるし、この水の惑星アクアのなんてきれいなこと!! 続編のアリアも大人買いしてしまおう。
▲DVD:アイ,ロボット ロボットが社会の一部となりつつある2035年のシカゴを舞台にしたSFアクション。ロボットは人間の日常生活に欠かせない存在となっており、人間とロボットの共存は、3原則によって守られていた。 一. ロボットは、人間に危害を加えてはならない。 一. ロボットは、人間から与えられた命令に服従しなければならない。 一. ロボットは、前掲第一条及び第二条に反する恐れのない限り、自己を守らなければならない。 ある日、ロボット開発の権威である科学者が謎の死を遂げる。その死にロボットの関与を疑ったスプーナー刑事は、ロボット心理学者カルヴィン博士の協力のもと、その謎を究明していく。そして、想像を絶する恐ろしくも巨大な陰謀に巻き込まれていくのであった……。
原作(原案)の方、読んでません。ので、特に思い入れや不満はなく、普通にSFアクションとして楽しめました。アクション映画として普通に楽しめる反面、ストーリーの背景に哲学的なテーマが流れているのを感じて圧倒された。怖い。 印象的なシーンが多かった。例えば、冒頭のスプーナーがベッドで起き上がるシーン。部屋の中は現代と全く変わりがなくて「普通じゃん」と思ったら、外に出たら今とはまったくの別世界!とか。 あとヒロイン役の女はなんとかならないのかな〜(T▽T) あんまり美人だと問題あるのかもしれないけど、せめてもうちょっと可愛い人でもいいんじゃないのかなあ・・・。この女、楽しくなーい!!私、女優さんはチャーリーズエンジェルみたいなのが好きなのよ!だって可愛いじゃない! *原作、アシモフのロボットシリーズは以下2冊でほぼ網羅できるらしい。 The Complete Robot(Isaac Asimov) こちらは購入済み Robot Dreams(Isaac Asimov)
●購入本 和書1冊¥1000 マンガ2冊¥1160 闇の慟哭 : 銀河鉄道物語 AQUA (1)(天野こずえ) AQUA (2)(天野こずえ)
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2005年11月28日(月) ■ |
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The Lord of the Rings BBCラジオドラマ版 |
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●The Lord of the Rings BBCラジオドラマ版 BBCによる『ロード・オブ・ザ・リング』(原題『The Lord of the Rings』)縮約版のラジオドラマをノーカット収録。CD13枚、収録時間13時間。 1ヶ月ほど前からちょっとずつ聞いてきたんだが、さきほど終わった。これ13時間もあったのね! 長いわけだわ。以前に一度半分くらいまで聞いて投げ出しているので、今回は2度目の挑戦。今回はiPodにまとめて全部入れて聞けるようになったのと、英語を聞く時間を生活に組み込んでしまったのが最後まで来れた理由だと思う。 最初から最後までダレることもなくちゃんと楽しめたので、今は「旅を完遂できて満足してます」という達成感でいっぱいだけど、指輪物語を音で聞いてみて分かったこともある。映画の影響力強すぎ! 映画とは違う声の筈なのに、フロドはイライジャ・ウッドだし、アラゴルンはヴィゴ・モーテンセンだし、レゴラスはオーランド・ブルームしか浮かんでこない。Bag Endはアレだし、裂け谷はアレだし、モリアの坑道はアレだし・・・ひたすら映画の場面が思い浮かんでしまって、他の空想の入る余地ナシ。映画にはない場面も、全部映画バージョンのフルカラー映像を思い浮かべながら聞いてしまった。楽しかったけど、ちょっとなんだかな〜という気もする。 ナルニア、見るの止めておこうかしら・・・(^^;
次はiTunesストアで¥1800円で買った【Dealing With Dragons(Patricia C. Wrede)】のUnabridged版を聞く予定。
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2005年11月26日(土) ■ |
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DVD:ハワードと七人の魔法使い |
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▲DVD:ハワードと七人の魔法使い 原作:Archer's Goon(Diana Wynne Jones) 七人の魔法使い(ダイアナ・ウィン・ジョーンズ) 原作に忠実に実写化した30分×全6回のテレビドラマシリーズのDVD。 制作には作者が深く関わっていたそうで(公式サイトのどこかにそういう文章があった)、ストーリーだけでなく、描写やセリフもそのままのものが多かった。原作が好きな人限定でオススメ。もともと複雑で込み入った話をそのまま実写化してあるので、ドラマとして見た場合分かりにくい部分が多いため、一般人・原作を読んでいない人にはオススメしない。
楽しかった。DVDは買うか迷うところだなぁ。原作が好きだから何度も見たくなる可能性はあるし。 ハワードがよかった。最初は妹awfulの面倒をよく見るいい子の「サイクス家の長男」だったのが、後半は末っ子根性丸出しでガンガン行くあたりが最高。僕は宇宙船を作りたいんだ!とか「〜したい!」「できないよ!」「〜が欲しい!」という主義主張が一気に噴き出してくるハワードの変化がよく出ていたと思う。 見ていて7人の魔法使いが誰が誰か混乱してしまった。先にメモを手にして見ればよかったかも。実写映像はインパクトが強烈だってことが唯一の欠点かな。指輪物語の映画の時もそうだったけど、完全実写映像化したこのドラマを見てしまったことで、7人の魔法使いのイメージはもちろん、Awful、両親、フィフィ、グーンのキャラクター、様々な場面もイメージが固定されて、他に想像できなくなってしまった。
≪7人兄弟姉妹≫ 上から順に (♂)アーチャー :動力(銀行、電気、ガス) (♀)シャイン :犯罪 (♀)ディリアン :法と秩序(警察) (♂)ハサウェイ :交通、記録、公文書(バス、道路工事など) 過去に住んでいる。 (♂)トーキル :音楽、スポーツ、店 (♂)アースキン :下水、水道 (♂)ヴェンチュラス :教育、建築 未来に住んでいる。
▲ブログ ココログが@nifty会員以外でも利用できる無料ブログサービスを始めたというので一応登録してみた。メインのエンピツ日記をブログに引っ越したいな〜とはずっと思ってるので、あちこちのブログに登録して動かしてはみるんだが、今のところエンピツよりも軽くて使いやすいところはないなーと思っている。 だいたいブログはログインから保存完了までのステップが多すぎる! エンピツは新規・修正ともに「ログイン」「本文記入」「保存完了」の全3ページ3段階、ログインすると直接本文記入ページが開く。これがブログではだいたい4〜6段階あるのが普通。面倒でやってらんない。あとブログは保存に時間かかる上、エラーが出て消えてしまう事まであるのも許せない。あんなのエンピツでは絶対ありえない! 軽くてああいうトラブルもメンテナンスもなくて、デザインも変えやすくて使いやすいところなら考えても良いけど、正直、今更変えるのも面倒。エンピツで心配なのは容量だけかなぁ。私が今のところ一番良いと思ってるのはやっぱりはてななんだが、まぁせっかくなのでしばらくココログもいじってみよう。
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2005年11月24日(木) ■ |
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DVD:名探偵コナン「水平線上の陰謀」 |
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▲DVD:名探偵コナン「水平線上の陰謀」 蘭とコナンたち、お馴染みのメンバーは豪華客船の処女航海に招待される。ところが、船上で連続殺人事件が・・・・。
これまだ発売されてないの? 普通にレンタル店にあったよ。コナンのDVDってつい見てしまうんだよね。 アマゾンではボロクソに言われているけど、私は面白かったです。伏線が全部生かされてて、パズルのピースが全部ピッタリハマったのが気持ちいいーー! 本筋の謎解きはしょぼいけど二重構造になっていて、ヒントも全部出されていて、その上で誰が犯人か推理すると。サイドストーリーとして出てきたかくれんぼのエピソード(新旧)。例の金メダルもちゃんと最後で生かされて話の「締め」になってたし、よろしいんじゃないでしょうか。おもしろかったです。
ちなみにコナンの長編では、京都を舞台にした迷宮の十字路が一番完成度が高いと思う。これに比べるとね〜
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2005年11月23日(水) ■ |
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購入本 / DVD 宇宙戦争 |
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●購入本 コミックス2冊¥1030 CD¥2580 舞姫(テレプシコーラ) 8(山岸凉子)¥620 魁!!クロマティ高校(15)(野中英次)¥410 アマランタイン(エンヤ)CD ¥2580
エンヤ、5年ぶりの新譜だって。
▲DVD:宇宙戦争 Amazon.co.jp H・G・ウェルズが1898年に発表した小説を、スティーブン・スピルバーグ監督が映画化。世界各地で異常気象が発生するなか、港湾労働者のレイが住むアメリカ東部の街でも奇怪な雲が立ちこめ、稲光が落ちると、地底から巨大ロボットのような物体が現れる。異星人の襲来だと知ったレイは、別れた妻から預かったふたりの子どもを守りながら、必死に逃走。しかし、異星人のパワーは予想以上で、街はどんどん破壊されていく…。オープニングから静かに恐怖が高まり、いざ異星人の攻撃が始まると、畳みかけるような迫力映像の連続。・・・(後略)
こ、怖かったー!! たたみかけるような恐怖のパニックシーンの連続で、アドレナリン出っぱなし。ストーリーがどうとかじゃなくて、とにかく怖いッ! ストーリーは、トム・クルーズ演じる主人公のレイが異星人が襲来するパニックの中、息子と娘を守ろうと必死に逃走する。もう逃走しっぱなし。私的には何度もくり返し見たい映画ではなかったけど、あの恐怖は一見の価値があるかもしれない。一番ゾクッとしたシーンは、終わり近くの、納屋に狂った男とこもった後、娘を追って外に出たところ。見渡す限り景色が真っ赤な血の色をしているという・・・。 ちなみに後半に出てくる狂った男が、原作では神父様になってるんだそうな。へ〜。原作のPB読んでみようかなー←持ってる。
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2005年11月22日(火) ■ |
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オズシリーズ / rmファイル |
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●アマゾンから 洋書1冊(ギフト券) Something Rich And Strange(Patricia A. McKillip) 入手困難だった本の復刻版。発売がのびのびになっていたんだが、ようやく手に入った。表紙がアマゾンの画像と違ってる・・・実物の方が好きだからいいけど。
▲オズシリーズ 【真留子のオズのホームページ】を見ていたら、私も読みたくなった。オズは中学生の時にハマって早川文庫で全14冊一気読みしたんだが、THE FAMOUS FORTYのその後の作品は1冊も読んでない。入手しにくい本も多いみたいだけど、手に入るものから順番に読んでみるのも面白いかも。
▲rmファイル発見 先週、日記に書いた、Big Toeからダウンロードしたオーディオブックのrmファイルを無事に発見。ハウル、Mortal Engines、どろぼうの神様、不思議の国のアリス、その他いろいろ。BBC版のハウルがあったのがうれしい! アマゾンで売ってるオーディオブックよりもこっちの方が好き。音楽や効果音が入ってて迫力あるし、女性の朗読でイメージに合ってる気がする。アリスは"Alice's Adventures in Wonderland"の完全朗読版で、こちらからもらってきたらしい。
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2005年11月20日(日) ■ |
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Valley of Secrets(Charmian Hussey)@20/78章 |
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●読書中:Valley of Secrets(Charmian Hussey)@20/78章 何か他の短くて軽い本で頭を休めようかと思ったけど、やっぱり気になってしょうがないのでコレにした。予想してた方向とは違ったけど、なかなか面白い。
主人公のスティーブン・ランズベリー少年は、ロンドンの孤児院で育った捨て子。学校を卒業して、寮を出なくてはいけないという時、突然アルバート・ポスルスウェイト氏と名乗る弁護士からの封書を受け取った。曰く、スティーブンにはセオドア・ランズベリーという名前の大叔父がいて、彼が亡くなったためスティーブンはコーンウォールにあるランズベリー・ホールを遺産として相続する権利があるという。「ランズベリー・ホール」がどのような所なのか、またポスルスウェイト氏が詳しい話をしてくれないのに不安を抱きながらも、帰る所のないスティーブンは身の回りのものをまとめてロンドンからコーンウォールへ旅立つ。
「ランズベリー・ホール」は広大な敷地に大きなお屋敷がある。表紙はもちろんランズベリー・ホールの正門。しかし無人の屋敷には電気もガスもない。翌朝、早速村まで買い物に出るスティーブン。なんか、スティーブンはさすが孤児として育っただけあって、サバイバルに強い! 今のところ何も不思議なことは起きてないし、ファンタジーではなさげ・・・。まだ前置きなのかなぁ。事件や不思議なことが何も起きないので不安になってきてしまった。
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2005年11月19日(土) ■ |
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キップをなくして(池澤夏樹) |
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●読了:キップをなくして(池澤夏樹) 自宅の最寄り恵比寿駅から電車に乗ったイタルは、有楽町駅の改札を出ようとしてキップがポケットに入っていないことに気がついた。「キップをなくしたら駅から出られないの」。女の子に呼び止められたイタル。連れて行かれたのは、ステーション・キッズたちが暮らす東京駅構内の小部屋だった! 子どもたちの冒険生活がはじまる。
確か新聞の書評欄か何かで知って、図書館で予約してあった本。 なるほど、これは確かに「ファンタジー」だ。面白かった。日常の裏側に「あるかもしれない」と思わせる、ちょっと不思議な世界。東京の駅名が沢山出てきて、ラッシュアワーや電車で私立学校に通う小学生などが出てくる話なので、東京近郊に住んでいない人にはあまり実感できない世界かもしれないが。 各駅の電車ごとのホームの位置関係や、東京駅構内も細かく描かれている。改札の中に何でもある東京駅。あのどこかにステーション・キッズが暮らす小部屋がある・・・そう想像したらなんだかゾクゾクしてしまった。これが例えば大阪など他の都市だったら、それほど面白いとは思わなかったかもしれないけど、自分がよく知っている駅というのが大きかったみたいだ。
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2005年11月18日(金) ■ |
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ポイズン(クリス・ウッディング)読了 |
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●読了:Poison(Chris Wooding) 翻訳≫『ポイズン』(クリス・ウッディング) ポイズンは、〈黒の湿地帯〉に浮かぶガル村の少女。父と継母と妹の4人で暮らしていた。ある日恐ろしい怪物が幼い妹をさらい、かわりに妖精の取替え子が残された。ポイズンは妖精王から妹を取り戻すべく、精霊獲りの男を旅の仲間に、住み慣れた村を出発した。行く手に次々現れる不思議と危険。持ち前の負けん気と機知でそれらを克服した彼女はようやく妖精王のもとにたどり着く。だが、それはまだ冒険のほんの始まりにすぎなかった!
うーん、微妙。なるほどね。 最初からポイズンの冒険は、脈絡なく次々危険が襲ってくる、ゲームの中のよううわべだけの作り事めいたところがあった。それを「あんまり面白くないー」と思いながら惰性で読み進んでいったら、後半に入ってそれには理由があったことがわかる。ネタバレしてしまうと、本書は『はてしない物語』(ミヒャエル・エンデ)や『ソフィーの世界』(ヨースタイン・ゴルデル)のように、本の中と外の世界とか、ストーリーテラー(ポイズンの物語の創造者)とか出てきて、後半は物語世界の枠が壊れていく話なのだ。 まぁありがちなパターンに逃げられた感はあるけど、これはこれでよくできた話かもしれない。ただ、変に残酷だったり、悲劇的なところが好きになれなかったので私の中の評価はあまり高くないかなという感じ。
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2005年11月17日(木) ■ |
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DVD:ハウルの動く城 |
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●アマゾンから ¥6505(ギフト券で500円引き) DVD:ハウルの動く城 すっかり忘れていたけど、iPodと同時に届いた。まずディスク3の原作者ダイアナ・ウィン・ジョーンズインタビューを見た。ジョーンズさんが実際に話している映像を見るのは初めて! なんかいいことしか言ってないのが気になるけど、本当に気に入ってくれたなら私も嬉しい。
(11/19追記) 私にきたおまけの1/24secondは、なんかゴチャゴチャした忙しい絵だなと思ってよく見たら、ハウルが部屋で寝ていてる場面だった。おまじないの道具やモビールがゴッチャリ飾られたすごい部屋。いいものもらったわ(*´▽`*) でも虫眼鏡が必要だね。
日本語版・英語版を続けて観たら「おぉ、いい映画じゃないか!」と初めて思い始めた<おい すごいな。そのまま続けて3回目を見そうになった!(^^; なかなか深くて、複雑なテーマを持ってるんだなーと思った。よくみるといい作品なんだけど、よく見ないと分からないのがポイントかも。ハウルの変化、ソフィーの変化、動く城そのもの・・・。印象的なシーンも多いし、映画館で見たときには気がつかなかったところが多かったみたい。特にソフィー。最初に見たときは原作のイメージに縛られすぎていたせいか、ソフィーがあんなにいい子だとは気がつかなかった! ソフィーが城に来たばかりの頃のシーンが大好き。
*宮崎駿監督、ヴェネチアにておおいに語る。 ふと宮崎監督のインタビューを見つけたのでリンクしときます。
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2005年11月16日(水) ■ |
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Poison(Chris Wooding)@102/269p |
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●読書中:Poison(Chris Wooding)@102/269p 翻訳≫『ポイズン』(クリス・ウッディング) ぼちぼち進んでます。今のところ、西洋中世風の世界に、人食い鬼とか化物とか、妖怪めいた妖精とかが出てくるロードノベルという雰囲気。うーん、中世風というのもちょっと違うか・・・。ストーリーはRPG形式というのかな、ひとつクリアすると次のステージへ行けるみたいな感じ。
化物にさらわれた妹を取り返したい(最終目的) ↓ そのためには妖精の王に直談判するしかないらしい ↓ 妖精の王に会うためにはまず妖精の国(Realm)へ行かなくては ↓ 妖精の国へ行くには、人間界との間にある門を通らなくてはいけない ↓ その門の場所は「シールドタウン」に住むLampreyという人物が知っている ↓ ガル村からシールドタウンへ行くためにヒッチハイクしてみた(お金は沢山持ってるし大丈夫!)
妖精の王に会ってからも色々あるはずだけど、今の所おおむねこんな感じ。今、4段目あたり。
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2005年11月15日(火) ■ |
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iPod nano |
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●ボーナス出た(早っ iPod nano買っちゃった。 空白の数日間にゴソゴソ色々やってました。音楽があんまり沢山入るのでびっくり(笑 それから半分位まで聞いた指輪物語BBCドラマ盤も。 以前Big ToeからDLしてきて溜めてあったオーディオブックのrmファイルをなんとかしようと思って調べたら、R7Cというソフトを使ってrm→wavに変換してからiTunesに取り込んでMP3に変換したら普通に聞けることが分かった。rmファイルから直接MP3に換えると早回しになって変なことになるので、めんどうだけど一度wavファイルにしないとダメみたい。とりあえず【Stravaganza: City of Masks】を。便利になったよね。あと、いつ聞けるか分からないのにiTunes Music Storeで【Dealing With Dragons(Patricia C. Wrede)】のオーディオブックを買っちゃったよ。視聴したらすごい面白そうでつい。 ああ、そういえば不思議の国のアリスのお気に入りのオーディオブックもCDに焼いてどこかにあるはず。どこにしまったかなぁ・・・(−−ヾ気長に探すか。
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2005年11月11日(金) ■ |
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Poison(Chris Wooding)@29/269p |
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●読書中:Poison(Chris Wooding) 翻訳≫『ポイズン』(クリス・ウッディング) ポイズンは、〈黒の湿地帯〉に浮かぶガル村の少女。父と継母と妹の4人で暮らしていた。ある日恐ろしい怪物が幼い妹をさらい、かわりに妖精の取替え子が残された。ポイズンは妖精王から妹を取り戻すべく、精霊獲りの男を旅の仲間に、住み慣れた村を出発した。行く手に次々現れる不思議と危険。持ち前の負けん気と機知でそれらを克服した彼女はようやく妖精王のもとにたどり着く。だが、それはまだ冒険のほんの始まりにすぎなかった!
さて、どうかな。ちょっと不安。実は【魔物を狩る少年PB】も、手放しで「面白かった!」というのじゃなく「まぁまぁ良いんじゃないの」という程度の感想だったし。最初の方を読んだところ、意地悪な継母とか出てきてて絵に描いたような設定なんですけど。 主人公の少女ポイズン(16才)がいい感じ。こういう勝気でガッツのある子って好きだな。 Gull村は黒い沼に浮かべた小屋を繋げて作った集落で、古めかしい因習に縛られたような陰鬱なところ。ポイズンはそりの合わない継母と角を突き合わせながらも、淡々と暮らしてきた。が、怪物(というか妖精)に妹を攫われてしまう。村の物知り爺さんには「忘れろ。取替え子を本物の妹だと信じて暮らしてゆけば、いつか妹が帰ってくる」と言われるが、ふざけんな!とか爆発して妹を取り返す旅に出るわけだ。危機に直面して、追い詰められると怒りがわいて来る子っていいなぁ。そこで悲しみや苦しみを怒りに変換できる強さがいいなーと思う。 ポイズンはもともとの名前をフォックスグローブ(*)という。さらわれた妹の名前はアザレア。ガル村では14歳の命名の儀式(成人式)に自分で自分の名前を選ぶ習慣がある。普通、女の子は草花の名前、男の子は動物や自然の風景の中のものから名前をつけ、多くは14歳の誕生日を迎えてもそれまでと同じ名前を名乗るのだが・・・その日、フォックスグローブと継母がひどいケンカをして、"You're poison to this family, poison!"と罵倒されたところから取って、彼女は自分で"Poison"と名乗ったというわけ。 *foxglove :ジギタリスのこと。和名「狐の手袋」 可愛らしい姿をした強い毒草。
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2005年11月10日(木) ■ |
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The Day of the Storm(Rosamunde Pilcher)読了 |
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●読了:The Day of the Storm(Rosamunde Pilcher) 翻訳≫コーンウォールの嵐 ≫感想はこちら おもしろかった。ラブストーリーとしてよりも、「ソフィアって何者?」「レベッカの相手はどっちの男?」という謎解きをメインに楽しんだ感じ。母子家庭に育った21歳の女の子が母親を亡くして、母方の祖父の存在を知って始めて会いに行き、なんだかんだで最終的には結婚相手も見つけてしまってハッピーエンドな話だった。相手候補が2人いて三角関係になるんだが、ここまで強烈に張り合うライバル関係というのはピルチャーでは初めて見た。 話がスッキリまとまっていて読みやすく、一気に最後まで読めた。
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2005年11月08日(火) ■ |
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Solstice Wood(Patricia A. McKillip)表紙 / The Day of the Storm(Rosamunde Pilcher)@2/12章 |
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▲2006年マキリップ新作 Solstice Wood(Patricia A. McKillip) 表紙が出てます。残念、キヌコさんじゃないのね。まぁしょうがないか、珍しく現実世界が舞台らしいし。楽しみだなぁ。もう予約したよ。 マキリップはファンタジーしか読んだことがない。次はSFらしいFool's RunかMoon-Flashでも読んでみるかな、と思ったりして。れなさんにオススメされたThe Book of Atrix Wolfeも気になるけどなぁ。これ、たしか去年の秋も読みそこなったし。
●読書中:The Day of the Storm(Rosamunde Pilcher)@2/12章 翻訳≫コーンウォールの嵐 内容(「BOOK」データベースより) ロンドンで書店づとめをしながら、一人暮らしをしていたレベッカに、病篤い母は、今まで話すことのなかった自分の家族のことを、初めて聞かせる。・・・(後略)
ファンタジー以外のものを読みたくなって手に取った。ピルチャーの本って文章も全体の構成もオーソドックスで素直な形をしてるから読みやすいんだよね。 最初の段落は時節と場所について、さりげなくも詳しく語る。この物語の始まりは1月末のロンドンだ。主人公は一人暮らしをしている若い女性で、彼女は新しいフラットに引っ越してきたばかり。ロンドンの陰鬱な冬の朝の寒さ、家具がソファーベッドしか置いてない部屋で、目覚めたばかりの女の子の息遣いが聞こえてくる。最初のページだけでこれだけの事がわかる。
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2005年11月06日(日) ■ |
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ネクロポリス 上下(恩田陸) |
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▲ネクロポリス(上)・(下)(恩田陸) ≫感想はこちら 出版社 / 著者からの内容紹介 死者が現われる土地――V.ファーで起こる連続殺人、そして「ヒガン」という不可思議な儀式。東洋と西洋、過去と現在、生と死、あらゆる境界線が揺らぐ世界観を、いまだかつてないスケールで描き、ミステリーとファンタジーの融合を果たした恩田陸の最高傑作! 本屋大賞&吉川英治新人文学賞W受賞『夜のピクニック』、直木賞候補作『ユージニア』につづき、さらなる新境地に挑んだ渾身の1600枚!
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2005年11月04日(金) ■ |
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Od Magic(Patricia A. McKillip)読了 |
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●読了:Od Magic(Patricia A. McKillip) ≫感想はこちら 出先で一気に読了。とっっても面白かった。いやー、久々に濃ゆい読書体験をした。1語1語かみ締めながらしっかり味わった実感があるので、もう満腹感でいっぱい。今年の1位はこれで決まり! ・・・って、毎年マキリップマキリップ言ってる気が・・・(^^;
感想ページの登場人物表をどうするか、ちょっと迷った。結局面倒になって日記に書いたメモをほぼそのままレビューにも載せてしまったけれど、本当はもっと編集した方が・・・。あと注意書きを一言書き加えたかった。そうすれば多分もっと興味を惹くんじゃないかなと思ったけど、それもネタバレのヒントになりそうだから止めた。でも書きたいーーっ!
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2005年11月03日(木) ■ |
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コープスブライド |
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▲コープスブライド 観てきました。ジャックみたいな萌えキャラがいない分ハマるまではいかなかったけど、なかなか良かった。月がとても印象的。最後の場面もよかった! そういえば『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』でも、ここ一番という場面でバックにドーーーーンと巨大な月があったのを思い出した。
歌がたくさん出てきたので、吹き替えじゃ難しいと思う。あの骸骨がカタカタいいながら踊るのが、無条件に笑えてしまうのは何故? ビクターとビクトリアという同じ名前は、似たもの同士という意味か? 美人のコープスブライドと、地味なビクトリアとの対比がそれはもう残酷なほどハッキリと。まぁ私ははた迷惑なコープスブライドよりも、ビクトリアの方が性格的に好きなわけで。
▲連絡 明日〜明後日でかけます。
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2005年11月01日(火) ■ |
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Od Magic(Patricia A. McKillip)@14/27章 |
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●読書中:Od Magic(Patricia A. McKillip)@14/27章 キャラを書き出してみて自分でビックリした。こんなに沢山いたのか! 読んでて別に混乱しないし、人間関係も普通に飲み込めるから、ややこしいという意識は全然なかったんだけど。
≪登場人物紹介≫ Brenden Vetch(♂) :Od School of Magicの庭師(Gardener)。植物の声を理解する。魔法の才能を持っているらしい。 王都Keliorより遥か北方の田舎の自然の中で、世捨て人のように暮らしていたが、ある日突然、偉大な魔法使いOdが現れて「私の学校へ庭師として来て欲しい」とヘッドハンティングされる。"Look for the door under the shoe."というOdの言葉に従って、王都Keliorのややこしい場所にある学校を探し当てる。 Jode Betch(♂) :Brendenの兄。両親がはやり病で亡くなって間もなく、王都Keliorへ旅立つ。 Meryd(♀) :Brendenの元カノ、田舎で同棲していた。Brendenが浮世離れした世捨て人なのに愛想を尽かして、王都Keliorへ旅立つ。 Yar Ayrwood(♂) :Od School of Magicの先生。Brendenと同じく、17年前にOdの"Look for the door under the shoe."という言葉に従って学校へやってきた。王都Keliorを危機から救い、勇者として王から褒賞を貰ったのが17年前のこと。 Wye(♀) :Od School of Magicの先生。学校長というか、長老のような立場らしい。 Elver :Od School of Magicの新入生。好奇心旺盛。 Ceta(♀) :Yarの愛人。貴族の若き未亡人。Odの事を調べている。 Volaren(♂) :王の側近、超エリート魔法使い。Galin王の腰巾着。Suly姫の婚約者。Cetaの従兄弟。Od School of Magicの卒業生。 Arneth Pyt(♂) :王都Keliorの黄昏地区(Twilight Quarter)所属の役人。仕事内容から、たぶんエリート警察官みたいなものだと思う。Murat Pytの息子。上昇志向の強い父と比べて能天気で穏やかな性質らしい。 Murat Pyt(♂) :王都Keliorの警察長官(みたいなものだと思う)。息子Arnethの出世欲のなさを歯がゆく思っている。 Tyramin(♂) :黄昏地区で評判の手品師。幻術があまりに素晴らしいため、異国から来た本物の魔法使いではないかという疑いをかけられる。 Mistral(♀) :表紙の女性。Tyraminの娘と呼ばれる美しい女。 Princess Sulys(♀) :Numis国の姫。Keliorの王城に住み、"王城の影"にあるOd School of Magicをよくお忍びで訪れる。祖母に密かに魔術を習っている魔女。父王からVolarenとの結婚が決まったと言い渡されて大ショック→マリッジブルー中。 Dittany(♀) :Sulysの母方の祖母。遠い異国の王家出身の魔女。祖国では魔法が当たり前のように生活に溢れていたという(Numisでは魔法が細かく管理・監視されている)。話の内容から、かなり凄まじい人生を送ってきたと推察できるが、当人はSulysを可愛がる現在の生活が気に入っているらしく、至ってのんびりしている。 Galin(♂) :Numis国の王(King of Numis)。ある意味ラスボス。 Enys(♂) :Numis国の王子。Sulysの兄。Sulysとは仲が悪い。
Od(♀) :Od School of Magicの創立者。謎に満ちた女魔法使い。不死だとも言われる神出鬼没の巨人。今はごくたまにしか現れない。とりまきの動物をいつも引き連れている。【表紙画像】の左側の人物で、この姿でBrendenの小屋を訪ねてきた。
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