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2005年08月31日(水) ■ |
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酩酊混乱紀行『恐怖の報酬』日記(恩田陸) |
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●読了:酩酊混乱紀行『恐怖の報酬』日記(恩田陸) 出版社 / 著者からの内容紹介 祝 第26回吉川英治文学新人賞受賞!第2回本屋大賞受賞! 初のエッセイ集、受賞後第1作 イギリスとアイルランドにはとても行きたい。だが、飛行機には乗りたくない。 いよいよ迫ってきた搭乗時間に、廊下を歩いていった私はそこで完全に立ち止まってしまった。そこには、大きな窓があった。そして、その外には、大量のあの乗り物が蠢いていたのである。ひえー、あんなにいっぱいあの乗り物がっ。信じられないっ。オーマイガッ。空港なんだから当たり前だが、博多でも羽田でもこんなに沢山の飛行機を見たことはなかったのだ。さーっと全身から血が引いて、抜けた。私は完全に思考停止に陥った。<本文より>
普通、エッセイというと「気の向くままに書いた」と言いながらも、何かしら話の流れってものがあるものだけど、本書はそれもない。支離滅裂で、何の脈絡もなく著者が心に浮かんだことを書いていった文章という感じ。それだけに、出てくる名作本のタイトルとその本まつわる思い出、どうやってお話を創作していくのか・・・という「作家・恩田陸」の核の部分みたいなものがダイレクトに伝わってきた気はする。本としては面白くなかったけど、「作家・恩田陸」に興味のある人は一度読んでみてもいいんじゃないかなと思います。
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2005年08月30日(火) ■ |
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アル戦祭り(続き) |
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●読了:征馬孤影・風塵乱舞 : アルスラーン戦記(5)(6)(田中芳樹) ●読了:王都奪還・仮面兵団 : アルスラーン戦記(7)(8)(田中芳樹) ●読了:旌旗流転・妖雲群行 : アルスラーン戦記(9)(10)(田中芳樹) ≪10巻の内容?≫ ◎蛇王ザッハーク復活をとなえる魔導師の一味とやらが暗躍中。 ◎ファランギースとアルフリードがザラーヴァントの父親の領地へ派遣される。神殿の女神官見習いの娘レイラ(孤児、アルスラーンと同歳)と出会う。 ◎ザラーヴァントの従兄弟ナーマルドは、ミスル国でヒルメスに殺されたクオレインと旧知らしい ◎デマヴァント山に派兵中のクバード、トゥース、メルレイン、イスファーン、ジャスワントと2000人の兵士たちは、巨大な鍾乳洞の中に閉じ込められてしまう。
10巻は今回始めて読んだ。なるほど、9巻(初版は1992年)までは読んでいたらしい。そうか、クバードたちは1999年から今まで、6年間もデマヴァント山に閉じ込められたままだったのか? 哀れな・・・。 初登場キャラのレイラ、いいね。タハミーネの娘ってこの子かな。出てくる場面はほんのちょっとだけど「アルスラーンの十六翼将」の最後のひとりはレイラ? レイラってアルスラーンの側近に気に入られる気がする。最初からファランギースに武芸の腕を認められているし、アルフリードとも仲良くなりそうだし、アルスラーンと結婚してもこの子なら王妃やっていけそうだし。 あと、やっぱりナルサスが気になる・・・ナルサスって孔明のイメージそのものだと思う。三国志の・・・。天才軍師=諸葛孔明だし、名宰相だし・・・ナルサスって金髪?銀髪? パルスはペルシャがモデルだそうだけど、私には大国パルス=中国というイメージもあるらしい。 このシリーズにはいいなぁと思う場面が沢山あるんだけど、中でも5巻『征馬孤影』の冒頭シーンは印象的だった。ペシャワール城で留守居役のルーシャン卿が、トゥラーン軍が攻めてくるのを知って篭城に入る時のセリフ。
「われらの役目は、武勇を誇って敵と戦うことではない。王太子殿下が後背の憂いなくルシタニア軍と戦えるよう、ペシャワール城を守りぬくことにある。・・・・(中略)・・・ けっして城外に出てはならぬ。五日から十日ほども守りぬけば、王太子殿下が軍を返して到着なさろう。ひたすらに守って守りぬくのだ」 ここと、続く王太子アルスラーン軍の救援の場面は、今回読みなおしてやっぱりいいな〜と思ったわ。
●アマゾンから 和書¥9240(ギフト券で支払い) 山尾悠子作品集成 Amazon.co.jp オリジナルブックカバー(ベージュ・文庫サイズ) アマゾンの文庫カバーはこれで3色目。黒はいらないから、次にもらうときは贈呈用にしようかな。『山尾悠子作品集成』きれいな本〜〜。中身は大事だけど、外見だって大事だ。
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2005年08月29日(月) ■ |
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アル戦祭り絶賛開催中☆ |
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●読了:王都炎上・王子二人 : アルスラーン戦記(1)(2)(田中芳樹) ●読了:落日悲歌・汗血公路 : アルスラーン戦記(3)(4)(田中芳樹) ちょっとのつもりで読み始めたら、案の定ドツボにはまって抜けられない。やめられないじゃないかクソッ! 眠いのに寝る間も惜しんで読んでしまって、私もう何やってるんだろう・・・。プラチェットごめんー。
3巻で登場のラジェンドラ・・・私、昔っからこの人好き〜。表紙見返しの[著者のことば]にもあるけど、アルスラーンの「ナルサス、私はあの御仁がどうも憎めないのだ。」(p137)に同感! 前向きで分かりやすいところがね・・・陰謀を巡らせていても、ナルサスの手にかかると妙にネアカで可愛く見えてしまうんだよね。 あとアルスラーンとダリューン、ナルサスとエラムは主従萌え!歳の差!でしょ。最初に読んだ時にすでにそのにおいを(勝手に)感じてたんだからなんていうかもう。(^^; 今回読んでいて、ナルサスって結構ヤバいやつじゃないかとしみじみ思った・・・そもそも名前からしてアレだし・・・。
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2005年08月27日(土) ■ |
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Wyrd Sisters(Terry Pratchett)@25/265p |
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●読書中:Wyrd Sisters(Terry Pratchett)@25/265p 翻訳≫三人の魔女 内容(「MARC」データベースより) グラニー、ナニー、マグラートの3人の魔女は、父王を殺され領土を奪われたトムジョンを助ける羽目に。一流の役者となったトムジョンの仇討ちはいかに。奇想天外の結末に向かって物語は奔流のごとく展開する。
久しぶりにプラチェットが読みたくなってひっぱり出したところ。久しぶりすぎて不安だ・・・最近洋書読みの調子が悪いし、ダメだったらやめるかも。 なんとか大丈夫そう! プラチェットって最初の数ページ(プロローグ部分)の英語がやたらと難しくて読みにくくて、いつも不安になるんだよな。 読み順ガイドによると【Equal Rites(魔道士エスカリナ)】に連なる魔女たちの話。翻訳タイトルの通り三人の魔女、グラニー・ウェザーワックス、ナニー・オグ、マグラートの3人が出てくる。冒頭で死んだばかりのヴェレンス王のところへ死神が来るシーンはおもしろかった。「猫にはゴーストが見える」という死神にヴェレンス王が「猫は嫌いだ」と言ってしまうと、死神、怒る!怒る!!
I SEE, he said. The tone suggested that death was too good for cat-haters. そこまで言う!
あと、魔女のひとりナニー・オグは(私にとって)初登場キャラだと思うんだけど、こんな本を発見。 ≫Nanny Ogg's Cookbook ナニー・オグの料理の本! 楽しそ〜。どんなのが入ってるか買ってみようかしら。 でもディスクワールドはさすが本国で人気のシリーズだけあって、関連アイテムがすごく多いんだよね。アンク・モルポークの地図とか、今回の話の舞台のランクレ王国の地図なんかすごく欲しいなあ・・・。
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2005年08月26日(金) ■ |
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Dead Until Dark(Charlaine Harris) |
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▲府中で学科試験受けてきました 四輪免許取れました。午前中に噂の【府中の裏講】、府中自動車学科ゼミで3時間勉強したら、午後1時からの試験本番で同じ問題がいくつも出た。見たことのない出題パターンもあったから、それ全部落としてたらヤバかったかも。 昼は緊張のためか全然お腹が空かなかった反動か、4時に免許証の交付を受けたとたんドッと疲れが出てグッタリ。吉祥寺まで出たところで動けなくなってカフェでしばし休憩。早く車乗りたいけど、来月に保険書き換えるまでダメだって。乗るのも命がけ・・・(^^;
●読了:Dead Until Dark(Charlaine Harris) 翻訳≫満月と血とキスと やっと読み終わった・・・。あんまり楽しめなかった。せっかくだから最後まで読もうと思って終わりまで来たけど、ピントが合わず面白さがよく分からなかった感じ。ロマンスとして、ミステリーとして、ヴァンパイアものとして、結局ぜんぶ中途半端でヤマ場がない本だと思えた。そもそも何週間もかけて読んだのが間違い。やっぱりロマンスは1〜3日程度で一気に読むべき! 翻訳をしばらく読んでみて気がついたけど、結構セクシャルなネタが多いね。そういうチラッとほのめかす部分に、私が(気がつくこともあるけど殆ど)気がつかなかったんだろうな。しかし、翻訳版のビルは丁寧なしゃべり方に違和感ありすぎ。私の中で彼はもっとくだけた雰囲気のキャラクターで一人称はもちろん「オレ」で読んでいたから、あんな大人しいなんてもうすっかり別人!
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2005年08月24日(水) ■ |
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ラピスラズリ(山尾悠子) |
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●読書中:ラピスラズリ(山尾悠子) 『山尾悠子作品集成』より3年。不世出の幻想小説家がふたたび世に問う連作長編。全編書き下ろし。「銅版」「閑日」「竈の秋」「トビアス」「青金石」──五枚のイメージが綴る、人形と冬眠者と聖フランチェスコのものがたり。
あー、わかった。この本は確かに感想が書きにくい! 脈絡がないし、なんだか自分が理解できたかどうか自信がないというのが読後感。こういう本は、相性がすべてかもしれない。でも、本当に読んでよかった。 内容は「何枚かの絵があって、そこから湧き上がる物語を連作短編にまとめたもの」としか言いようがない。美術館で絵画を見ているような本。ストーリーよりも夢のような幻想的なイメージ(映像)と文章を楽しむ本。きれいだなぁ、いいなあ、美しいなあと思って浸る本(笑) 絵を見たときの感想なんて人それぞれだもんね。文章に懲りまくる所はブラッドベリを連想した。イメージの魔術師! ファンタジーというより幻想文学。で、かなり文学的な文章。美しい日本語に浸りたい方も一読の価値有りかな。
山尾悠子作品集成(山尾悠子)(¥9,240)を注文してしまった。これも図書館にあったけど、厚さ5〜6センチ位?のかなり読み応えありそうな短編(中編?)集。装丁がとっても素敵なので欲しくなってしまって、ちょうどアフィリエイトでもらったギフト券が1万円くらい残っていたのでエイヤッと。早く届かないかな〜。
●図書館本 酩酊混乱紀行『恐怖の報酬』日記(恩田陸)
▲メモ 妖怪力=わからないものをざっくり掴む感性。@AERA8月29日号
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2005年08月23日(火) ■ |
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ラピスラズリ(山尾悠子) |
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●読書中:ラピスラズリ(山尾悠子) 図書館にあったので借りてきて読み中。おもしろい。好きかも。 この作家ってその道の達人(?)にファンが多いわりに、まともなレビューが少ない気がする。私にとって「まともなレビュー」というのは、どんな本なのか中身が伝わってくる紹介のこと。例えばアマゾンのレビューみたいに「小説というものの可能性」とか「違う場、違う時間を感じさせてくれる」なんて高尚な精神論をぶたれると"なるほど、難しい本なのね"と思ってしまうし、肝心の話の内容はサッパリ伝わってこないんだよね、という意味。それじゃ私は「まともな」感想が書けるのか、というと難しそうだけどな。
内容はファンタジー。冬中を死んだように眠って過ごす人たちが出てくる。冬の間、屋敷の主人たちは眠って、使用人たちは起きている。・・・ムーミンみたいだな。と思ってたら、案の定眠っているべき真冬に眼が覚めてしまった女の子の話があって、『ムーミン谷の冬』だ! とか喜んでしまった。 (*8/24追記)【出版社ページの刊行インタビュー】で、「冬眠者のイメージはたぶんトーベ・ヤンソンですね」という記述を発見。おお、やっぱり!!
文章は普通に読みやすい。漢字が多めで、とても映像的な文章だと思った。冒頭で<人形狂いの奥方への使い><冬寝室><使用人の反乱>という3枚の絵が出て来るんだが、この絵の描写で話に引き込まれてしまった。読んでると、その絵が頭に浮かんでくる。
*<使用人の反乱>の描写部分…(前略)… 森の場面、秋の終わりであるらしい。葉をほとんど落とした広葉樹の深い木立ちと枯れ葉の海が繊細きわまるエッチングの描線で描き出され、その只中で時代衣装をつけた一群の登場人物たちがものがたりの一場面らしい大げさな身振りを示している。――荷車に積み上げられた十数人の男女の死体を、落ち葉の吹き溜まりに投げ捨てているところ、と最初わたしは思った。荷台に折り重なり、あるいは縁板から上半身を垂れ下がらせた男女のいずれもがぐったりと力なく眼を閉ざしているからだ。しかしそれらが死体であることを説明する傷や流血は描かれていない。 担ぎ下ろしては投げ捨てる作業に携わっている男たちは揃って召使のお仕着せか下働きの身なりをしており、反対に眼を閉ざした男女は古い時代の貴顕階級の盛装に身を凝らしている。ただそのフロックコートや結い上げた髪や裾の長いドレス姿のなかに、寝間着姿の者が何人か混じっているのはどういう意味なのかわからない。 …(後略)…
あとの感想は読み終わってから〜。
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2005年08月20日(土) ■ |
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導きの星1 : 目覚めの大地(小川一水) |
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●読了:『導きの星1 : 目覚めの大地』 ハルキ文庫(小川一水) 内容(「BOOK」データベースより) 銀河に進出して数多くの異星人と邂逅した地球は、文明の遅れた彼らを宇宙航行種族にすべく"外文明支援省"を設立。"外文明観察官"を派遣して、秘密裏に援助を開始した。だが、若き観察官・辻本司と三人の美少女アンドロイドが発見した「スワリス」との意外な接触(と失敗)が、やがて銀河全体を波乱へと巻き込んでいく…。期待の若手SF作家が描く、ハートフル・ファーストコンタクトSF。
これはシムシティ! 地球外生命体の存在する惑星オセアノの監督を任された若き"外文明観察官"辻本司が、3人の萌え系ロボットを仲間に、長期睡眠を繰り返しながら惑星上の知的生命体を育てていく話。 全4巻シリーズなんだけど、1冊だけでもうお腹いっぱい。ストーリーは本当に面白いんだけど、司についてる3人の萌え系ロボット(目的人格)がイヤでそっちに神経が行ってしまった。この訳わかんない奴ら、何とかならない?! うーん、なんて言ったらいいかな。男同士の喧嘩とか言い合いでも暗黙のルールや間合いってあると思うんだけど、このロボットたちはそういうの全部無視した、ただ迷惑なだけの存在って気がするので読んでて気持ちが悪い。さすが男性作家が書いたキャラクター、って感じ? 冒頭で自分たちは無性だって言ってるけど、本当にこいつら全然女の子じゃないよー。オセアノを勝手に引っ掻き回して、司を困らせて喜んでるだけって感じで気持ち悪いったら! 4巻までザッと筋を追ったところでは目的人格(ロボット)のあり方というか、存在そのものがキーポイントらしいから、全部ワザとなのかもしれないけど、イヤなものはイヤだなあ。続きを読むかどうかは微妙。ストーリーは本当に面白いから、そのうち読むかもしれないが。
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2005年08月18日(木) ■ |
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満月と血とキスと(シャーレイン・ハリス)@7/12章 |
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▲新刊 クラヴィーアのある風景 : 英国妖異譚11(篠原美季) 9/5頃発売
●読書中:Dead Until Dark(Charlaine Harris)@7/12章 翻訳≫満月と血とキスと ヴァンパイアが本当に存在する、という常識のある世界。ヒロインのSookieは、アメリカ・ニューオリンズの近くの田舎町のバーでウェイトレスをしている。ある夜、ビルという男がバーにやって来て、Sookieにワインを注文した。Sookieは一目でビルがヴァンパイアだと見破り、興味を抱く。
で、Sookieの同僚のウェイトレスや周りの人々が何人も殺されていく中、だんだんビルと仲良くなっていくわけだが。 読みやすいし悪くないけど、設定やキャラクターがなんか二番煎じっぽくてインパクトに欠ける。あと、ビルやSookieがどういうキャラか、なかなかみえてこなくてじれったい! キャラが立ってない? というより、色々詰め込みすぎなのかも。Sookieは、 1、人の心を読めるサイキック(この点に関しては何の説明もなし。今のところ親族に同じ能力者がいないところを見ると遺伝でもないらしい。じゃ突然変異?) 2、性的虐待の犠牲者 3、ヴァンパイアを恋人にしてしまった(ので普通の"家庭生活"とかはできない)という重大な悩みも! 4、その上実はヘンな奴らにモテモテ(死語)!
勢いよく、どんどん人が死んでいくのがすごいなあ。小さな町みたいだし、そのうち住人が居なくなるんじゃないの?(^^; あと私、サム(Sookieが働いるバーの主人)が気色悪くってしょうがないんですが!こいつが犯人だ!とか直感的に決めちゃったけど、多分違うよね。「ヴァンパイアが本当に存在する」という設定が微妙にファンタジーくさい。 ビルのキャラクターもよく分からないけど、二面性が魅力なのかなぁ。平気で人を殺してしまったりする非人間的なところがある反面、Sookieへの想いは人間的で一途な感じがするし。そういえば、ビルの子供ってどうなってるのかな? 子孫ならどっか近くに居そうな気もするが。 うーん、とりあえず最後まで読もう。
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2005年08月17日(水) ■ |
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帰宅しました |
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▲帰宅しました 今年の夏の旅行は隣県の温泉場に貸別荘を1軒、5泊借り切る計画を立てた。 食材や身の回りのものを積み込んで、まるで夜逃げ状態の大荷物で出かけたんだが、その甲斐あって自宅がそのまま移動したみたいになかなか快適に過ごせた。大勢で出かける場合、自炊したら安く上がるということも分かった。温泉は良かったし、交通の便もいい場所だったし、値段にしてはよかったなと思う。 施設そのものは良かったんだけど、家中がカビ臭いのには参った。押入れ、洋室のベッド&クローゼット、全部屋のカーテン、トイレ、物置きから洗面所まで、至るところカビだらけ。1日目は病気になりそうだった。やっぱり人が住んでいないと家はダメになるのだなあ・・・。
しかしうちは女手が多いからいいけど、女が主婦ひとりという家は別荘は絶対無理だろうな。行く準備は手分けしてやっても大変だったし、その上ヨソの台所で食事をひとりで全部作るなんて休暇になんてなりゃしない。考えただけで疲れて気が遠くなるのも無理はない。 あ、あとこの6日間で1.5キロ太ったよ・・・(−−) 今は太る時期じゃないから、生活パターンがいつもと違ってたせいじゃないかと。さっさと戻さないと!
<準備したこと> ◎来る人の一覧表を作る(エクセルで) *延べ人数から米の量を割り出す ◎朝食・夕食のメニューを大まかに考える ◎使う食材、調味料を書き出して準備 *ダンボール・紙袋に、入れるものを書いた紙を貼って順番に詰めていく ◎現地でやりたいことリスト *行き先の情報を調べていく
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2005年08月14日(日) ■ |
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孤宿の人(上・下)(宮部みゆき) |
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●読了:『孤宿の人(上)・(下)』(宮部みゆき) ≫感想はこちら 知的障害者(知恵遅れ)の「おしん」。今までの宮部みゆきの時代ものは実際に見てきたようにリアルな描写が印象的だったけれど、今回は主人公は人ではなく丸海藩そのものといった雰囲気。1人では動かせない国というもの、藩というもの全体の中で、小さな少女ほうがどういう位置にいるか・・・という感じかな?
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2005年08月09日(火) ■ |
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琥珀枕(森福都) |
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▲運転免許 教習所の卒業検定に合格しました。直前までわき目も振らず琥珀枕(森福都)を読んでいたおかげか、ぜんぜん全く緊張しませんでした。試験官も馴染みの教官だったし、道は空いてたし、今日はラッキーだった。 バック・方向転換が満点だと褒められたんだが、試験官が"おお、よく出来てるな。誰に習ったんだ?"と思って記録を見たら自分が教えてた、という笑い話。そりゃそうだわねぇ。自分が試験官としてみるポイントをそのままガッツリ教えたんだから、良く出来てると思うに決まってる(^^; 実際、自分ひとりで運転し始めるとまた状況が違うだろうけど、こういう教習とか試験ごとは先生との相性もかなり大きいよな、と思った。 あとは折を見て府中試験場へ行くだけ・・・"だけ"。ううむ、早く終わらせたい。
*注:運転免許について 普通乗用車を運転するための免許(普通免許)を取るために、自動車教習所に通ってました。私が行ったような公認の教習所の場合、技能(実際の車の運転)の試験=卒業検定に合格すると、卒業証明書がもらえます。これを持って住んでいる都道府県の運転免許センターへ学科試験(交通法規等のペーパーテスト)を受けに行って、合格すると晴れて免許証がもらえるというしくみ。あともう一歩!
●読了:琥珀枕(森福都) 東海郡藍陵県の県令の一人息子、趙昭之の塾師はすっぽんの徐庚先生である。二百歳とも三百歳とも言われる徐先生は、長年にわたって県城の外れの古井戸に住み、藍陵県のことならば知らないことはない。徐先生はこれまでにも多くの前途有望な少年に学問を授け、そのうちの半数は仙道を求めて各地の霊山に分け入ったが、残りの半数は都に上って官吏として出世したという。 舞台は漢の時代。趙昭之と徐庚先生の周りで起こる、不思議な事件。 不死の妙薬を手に入れ、昔からのライバルを追い落とそうとした男の末路「大清丹」。使い方次第で商売繁盛間違いなしという摩訶不思議な唾壺をめぐり、継母にいじめられていた少年が親に立ち向かう「唾壺」など、中国怪奇ファンタジーの名手による連作短編全7篇。 収録作品≫「太清丹(たいせいたん)」「飢渇(きかつ)」「唾壺(だこ)」「妬忌津(ときしん)」「琥珀枕(こはくちん)」「双犀犬(そうさいけん)」「明鏡井(めいきょうせい)」
おもしろかった。非常に読みやすくて楽しくて、後に残らない。読み終わったはしから忘れそう。内容は絵に書いたような、日本人の連想するいわゆる"チャイナファンタジー"。仙人やら妖怪やらが出てきて人間の世界に不思議なことが起きるという、お馴染みの雰囲気の連作短編集。 一時期ハマった春香伝の影響か、CLAMPのフルカラーの絵で読んでしまった。ストーリー&ビジュアル的に一番楽しかったのは「妬忌津(ときしん)」。自分の体に現れた妖異、人面瘡を"妻"にした男が主人公なのだが、この男と"妻"の絡みが映像的に楽しすぎ。
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2005年08月07日(日) ■ |
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クドリャフカの順番 : 「十文字」事件 |
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●読了:クドリャフカの順番 : 「十文字」事件(米澤穂信) ≫感想はこちら 出版社 / 著者からの内容紹介 さわやかで、ちょっぴりほろ苦い青春ミステリの傑作登場! 待望の文化祭。だが、折木奉太郎が所属する古典部では大問題が。手違いで文集を作りすぎてしまったのだ。古典部の知名度を上げて文集の完売を目指すため、奉太郎たちは学内で起きた連続盗難事件の謎に挑むことに!
やー、にぎやかでとっても楽しかった。これが俺たち(私たち)の学園祭!という感じの話。軽い学園ものが読みたい人向き。【氷菓】【愚者のエンドロール】に続く神山高校古典部シリーズ3作目。 なおタイトルの"クドリャフカ"とは、1957年(昭和32年)に世界で初めて宇宙を飛んだ生物、ロシアの犬の名前からだそうだ。泣けるフラッシュがあるので興味ある方はググってみてね。
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2005年08月04日(木) ■ |
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Charming the Prince(Teresa Medeiros)読了 |
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●読了:Charming the Prince(Teresa Medeiros) ≫感想はこちら 無事に読了。おもしろかった。他の本も読んでみようとアマゾンをさまよっていたら、よさげなリストを発見。≫fairy tale romances 3 ←このリストの作り主とは何か趣味が合ってる気がするよ。
来週までしばらく洋書はお休み。今週末から来週にかけて運転免許の卒業検定(技能)と、学科試験を続けて受けるつもりなので、とにかくそっちに専念しなくては! 学科が心配で。90点(合格点)は取れるんだけど、95点取れないんだよ!いつも詰めが甘いのはなんとかならないものか。だけど、こういう時に限って無性に本が読みたくなるんだよな〜。
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2005年08月02日(火) ■ |
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Charming the Prince(Teresa Medeiros)@20/31章 |
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●読書中:Charming the Prince(Teresa Medeiros)@20/31章 まったりと微速前進中。なかなかおもしろい。
<これまでのストーリー> まだ10代と思しき女性Willowは(色々あって)金持ちの地方領主Bannorに嫁ぐことに。 継母が牛耳っている実家よりは居心地がよかろうと希望を持って新しい世界に飛び込んだWillowだったが、嫁ぎ先に前妻2人の子たち&捨て子その他、あわせて12人もいるとは誤算だった。しかも肝心のBannorはWillowに指一本触れようとしない! 年齢も様々な子供たちにいじめられるWillow。 が、Willowがある時一番年上の子でボス格のDesmondと和解したことから、子供たちと同盟を組んでBannorを"攻撃"することに。Bannorは子供たちとうまく関係が結べていないらしい・・・。
▲リファ 「wire-rimmed とは」 "wire-rimmed spectacles"で「丸縁メガネ」らしいですよ・・・。つい調べちゃったよ。
「児童文学 冒険ファンタジー おすすめ」 えーっと(^^; ちょっと待って、今考えるから。
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