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2005年03月30日(水) ■ |
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Conrad's Fate(Diana Wynne Jones)@4/20章 |
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●読書中:Conrad's Fate(Diana Wynne Jones)@4/20章 いやぁ、おもしろい〜! 最近、洋書は乗れない日が続いてたんだけど、今ふっ飛ばす勢いで読書中。やっぱり好きな作家は速さが全然違う! タイトルは「コンラッドの運命」という意味かな。まぁ、翻訳タイトルはどうせまた「コンラッドのorと魔法のナントカ」になるんだろうけど。
コンラッドの生まれた第七シリーズの世界には、山がちな地形が多い。コンラッドの住む"Stallchester"の街はイギリス・アルプスの上の方にあり、街を見下ろす山の上にはStallery Mansionがそびえていた。 コンラッドは母と姉と共に、本屋を経営する伯父の家に居候している。歳の離れた姉が家出同然に飛び出して大学へ行って以来、家事は全てコンラッドの担当になった。
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2005年03月27日(日) ■ |
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購入本 / 気になる本 |
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●購入本 和書1冊¥798 マンガ2冊¥1130 『影のオンブリア』(パトリシア・A・マキリップ) 『KIZUNA (10)』ビーボーイコミックス(こだか和麻)¥590 『アタゴオルは猫の森 8 』MFコミックス(ますむらひろし)¥540
≪気になる本≫ ▲新刊:Magyk : Septimus Heap1(Angie Sage)¥1584 *『セプティマス・ヒープ 第一の書 七番目の子』(アンジー・セイジ)【Amazon】 *冒頭の抜粋(英語) 児童書系のファンタジー新刊。少し前に書店で見つけてから気になってたんだが、【Leonさんのところ】で今月末に早くも翻訳が出ることを知った。ほ〜。早いねぇ、買おうか迷うヒマもない・・・。私が見た原著版は正方形のペーパーバックで、字が大きくて読みやすそうな感じだった。でも1600円はPBにしては高めだし、紙質が良いせいでやたらと重くて持ち歩きにくそうだったから、廉価版が出たら買おうと思って止めたんだけども。 内容は、ええと・・・"七番目の息子の七番目の息子(The seventh son of the seventh son)"に生まれたセプティマス・ヒープは、生まれた日に(死産だったと言った助産婦によって)攫われる。同じ日、セプティマスの父サイラス・ヒープ(Silas Heap)は雪の中で紫色の目をした女の赤ちゃんを拾った。そしてその女の子はサイラス・ヒープの娘として育てられ・・・云々。 訳者の唐沢則幸は『崖の国物語』を訳してる人らしい。うーむ。どうしよう。
▲ファンタジー:『ニューヨークに舞い降りた妖精たち』(マーティン・ミラー) *The Good Fairies of New York(Martin Millar) 出版社 / 著者からの内容紹介 ケイト・モス絶賛のファンタジー・ロマンス! 故郷スコットランドを追われ、ひょんなことからニューヨークへやってきたアザミの妖精ヘザーとモラグ。ニューヨーカーを巻き込んで、キュートでシニカルな妖精たちが大暴れ。 「この本を読み終えたいま、どうしてもっと早く読まなかったんだろうと後悔しています。あなたもいますぐ読んで、友だちにも買うように勧めてください。」……ニール・ゲイマン *参考リンク:【愛しき言葉】
▲新刊SF:『オルタード・カーボン(全2冊)』(リチャード・モーガン) *出版社サイト *Altered Carbon(Richard Morgan) 原書 2003年度フィリップ・K・ディック賞受賞!同年ローカス賞第一長編部門候補作。『マトリックス』『ダイ・ハード』プロデューサーのジョエル・シルバー&ワーナーブラザーズ映画化!ファンタジーに飽き足らぬ大人の読書人待望の書、ついに日本上陸! 舞台は27世紀。設定はサイバーパンク、ストーリーはオーセンティックなハードボイルド・ミステリ。単なるSF、ミステリー、サスペンスの枠にとどまらない、『ブレードランナー』を超えるフューチャー・ノワールの大傑作。世界13カ国で出版! 【あらすじ】二十七世紀。人類は銀河系の惑星に散らばり、国連の専制支配下にある。人間の心はデジタル化され、小さなメモリー・スタックに記録されて頭部のつけねに埋め込まれている。肉体が衰え死を迎えるとスタックが残る。それを維持し、外側の肉体を買う金がある人間は永遠の生命を得られる。バックアップを取っていないメモリー・スタックを破壊された人間のみがR・D(リアル・デス=真の死)を迎える。犯罪者は精神のみを収容庫に拘禁され、財力がなければ肉体は売られる。 主人公、タケシ・コヴァッチは植民星ハーランズ・ワールドで生まれ育った元エンヴォイ・コ−ズ(特命外交部隊)隊員である。犯罪に加担したかどで百七十年の保管刑に服していたが突如釈放され、オールド・アースの見知らぬ男の体にダウンロードされた。数百年生き続けている大富豪ローレンス・バンクロフトの自殺の真相を究明すれば、十万国連ドルの謝礼と新しい肉体が手に入り恩赦を受けられるという。コヴァッチは六週間の期限つきで調査することになった。
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2005年03月25日(金) ■ |
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ほうかご探偵隊(倉知淳) |
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●読了:『ほうかご探偵隊』ミステリーランド(倉知淳) 僕のクラスで連続消失事件が発生。僕は4番目の被害者に!といっても、なくなったのはもう授業でも使わないたて笛の一部。なぜこんなものが!?棟方くんの絵、ニワトリ、巨大な招き猫型募金箱、そしてたて笛が1日おきに姿を消すという奇妙な事件が5年3組にだけ起こっている。ニワトリなんか密室からの消失だ。この不可思議な事件を解決してみないかと江戸川乱歩好きの龍之介くんに誘われ、僕らは探偵活動を始めることにした。僕がちょっと気になっている女子も加わり事件を調べていくのだが……。そこにニワトリ惨殺目撃証言が!町内で起きた宝石泥棒との関連は?龍之介くんの名推理がすべてを明らかにする!!
面白くない。 事件が完全に学校の中、というかひとつのクラスの中に限定されていて、事件の規模がまさに小学生。本書の宣伝文句は「小学五年生経験者必読!」というもので、本当に終始「小学生の視点」で貫かれている本。現役の小学5年生が読む分には面白いのかもしれないけど、小学校を何十年も前に卒業してしまった私には、この事件の「くだらなさ」はちょっと辛いものがあった。率直に言うと、私は大人の視点で「くっだらない事を騒ぎ立てて、なにが『ほうかご探偵隊』だヴァカ」とか思ってしまったわけ。 ミステリーランドというシリーズがよき児童書を目指しているのをふまえて、あえて言わせてもらえば、こういう事件の規模の小ささを私のような大人にも「くだらない」と思わせないで読ませるのが本当の素晴らしい本じゃないかと思う。ただ、小学生の等身大の事件を題材にしてミステリーというもの、謎解きの面白さを伝えるという意味では、確かによく出来た本なのかもしれない。私にとっては面白くなかったけどね。
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2005年03月24日(木) ■ |
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水上音楽堂の冒険(若竹七海) |
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●読了:『水上音楽堂の冒険』(若竹七海) 内容(「BOOK」データベースより) 卒業を間近に控えた学園を舞台に、密室状況下の殺人を巡る推理と冒険。気鋭の作家が新境地に挑んだ長編第2弾。
途中経過はまぁまぁだけど、結末がものすごく嫌だ。後味が悪すぎる!それだけで評価は★1つだというのが私の感想。 本書は1992年初版の初期作品で、文庫化されていないため入手困難。噂では「全面改稿しないと恥ずかしい出来だからイヤ」なんだそうで・・・。私はこういう冷たい本は嫌いだからちっとも惜しいとは思わないけど、ファンには残念なことなんだろう。
▲新刊メモ:とっても不幸な幸運(畠中恵) ちょっとひねくれているけれど、料理自慢で世話好きの店長のいる新宿の酒場にクセモノ常連客たちが持ち込んだ「とっても不幸な幸運」という名の缶。缶の中にあるのは「災い」? それとも「幸せ」? おそるおそる開けてみたら…。
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2005年03月23日(水) ■ |
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M8(エムエイト)(高嶋哲夫) |
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●読了:M8(エムエイト)(高嶋哲夫) 出版社/著者からの内容紹介 東京をマグニチュード8の直下型大地震が襲う!!若手研究者・瀬戸口が東京直下型大地震を予知。阪神大震災を同じく体験した三人の同級生たちそれぞれの葛藤を軸に、首都大地震を最新の研究を反映して完全シミュレーションした書き下ろし力作!
かなり面白かった。 【震災列島(石黒耀)】や【復活の地(小川一水)】などと同類の、地震をテーマにしたフィクション。 主人公は地震学者の青年で、年配の元大学教授と協力しながら、最新のスーパーコンピュータを使ったシュミレーションによる地震の予知に成功する。中間部で知り合いの議員を通して、政府や東京都知事に接触したり、インターネットを使って、地震が来ることを知らせようとする。そして、後半は予測した通り本当に起きてしまった東京直下型大地震の被害の様子をリアルに描いていく。 科学的な説明の部分と現実の被害が交互に描かれるなど、ストーリーにバランスが取れていてとても読みやすかった。お馴染みの地名・道路名が次々に出てきて、刻々と被害が広がっていくところが(不謹慎だけど)一番面白かったかな。
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2005年03月22日(火) ■ |
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モロッコ水晶の謎(有栖川有栖) |
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●読了:モロッコ水晶の謎(有栖川有栖) ≫感想はこちら 出版社 / 著者からの内容紹介 推理作家・有栖川有栖の眼前で起きた毒殺事件に、臨床犯罪学者・火村英生が超絶論理で挑む表題作ほか、クリスティの名作「ABC殺人事件」をモチーフに書かれた、連続挑戦予告殺人を追う「ABCキラー」、誘拐殺人の陰に潜む悲劇を描く「助教授の身代金」など、研ぎ澄まされた論理が光る有栖川本格全4編を収録。
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2005年03月20日(日) ■ |
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春期限定いちごタルト事件(米澤穂信) / 購入本 |
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●読了:春期限定いちごタルト事件(米澤穂信) 小鳩君と小佐内さんは、恋愛関係にも依存関係にもないが互恵関係にある高校一年生。きょうも二人は手に手を取って清く慎ましい小市民を目指す。それなのに、二人の前には頻繁に謎が現れる。名探偵面などして目立ちたくないのに、なぜか謎を解く必要に駆られてしまう小鳩君は、果たしてあの小市民の星をつかみとることができるのか? 新鋭が放つライトな探偵物語、文庫書き下ろし。 目次≫羊の着ぐるみ Your eyes only おいしいココアの溶き方 はらふくるるわざ 狐狼の心
おもしろかった。他の本も読んでみたい。 ジャンルとしては学園ものミステリーの連作短編集なんだが、主人公2人が特徴的なキャラクターなので、彼らをどう思うかが感想の分かれ目だと思う。小鳩(こばと)君と小山内(おさない)さんの二人は、二人とも猫を被ったライオンというかオオカミ。故あって高い能力や本当の性質を隠して、目立たない地味な小市民(プチ・ブル)を装って暮らしている。とにかく小佐内さんが最高。面白い子だなぁ〜。解説にも描いてあったけど、過去になにがあったのかぜひ知りたい! そういえば、鳩って平和の象徴というけど、実はけっこう凶暴なんだよね。小鳩君と小山内さん、かなり良いコンビだと思うな〜。
●アマゾンから 和書2冊¥1512 モロッコ水晶の謎(有栖川有栖)¥903 春期限定いちごタルト事件(米澤穂信)¥609
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2005年03月19日(土) ■ |
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ぼくのミステリな日常(若竹七海) |
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●読了:『ぼくのミステリな日常』(若竹七海) 出版社/著者からの内容紹介 月刊社内報の編集長に抜擢され、若竹七海の不完全燃焼ぎみなOL生活はどこへやら。慣れぬカメラ片手に創刊準備も怠りなく。そこへ「小説を載せろ」とのお達し。プロを頼む予算とてなく社内調達ままならず、大学時代の先輩に泣きついたところ、匿名作家を紹介される。かくして掲載された十二の物語が謎を呼ぶ、贅を凝らしたデビュー作。 目次≫桜嫌い 鬼 あっという間に 箱の虫 消滅する希望 吉祥果夢 ラビット・ダンス・イン・オータム 写し絵の景色 内気なクリスマス・ケーキ お正月探偵 バレンタイン・バレンタイン 吉凶春神籖
設定と構成がユニークな短編集。ひとつひとつの話はどうってことない小さなミステリーだけど、読み進んでいくうちに話の関連性が見えてくる。終わりまで行き着いて、穏当な結末を迎えたと思いきや、最後の最後でそれもひっくり返して怖っ!・・・という感じ。 本書は著者のデビュー作だそうな。話がバラエティーに富んでいるのはまぁ楽しかったけど、短編集だけあって話がブツ切れなのが食い足りなくて欲求不満。それか、あと30話くらい立て続けに読んだら満足するかも(笑)
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2005年03月13日(日) ■ |
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末枯れの花守り(菅浩江) |
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●読了:『末枯れの花守り』角川文庫(菅浩江) 内容(「BOOK」データベースより) 初めて植えた朝顔に、男への思いを託す今日子。最初の一輪が咲いた時に知り合った、圭次郎から連絡が絶えてひと月になる。彼女の心が限界に近づいた頃、永世姫、常世姫と名のる艶やかな和装姿の女たちがやってきた。「異界の花と化し、永遠の命を与えよう」という申し出は、今日子の心を動かす。だが、その時、姫たちの企みを邪魔するものが現れた。「鬼」と呼ばれし花守り、青葉時実だった!異界の者たちが争うところ、女心の深奥があばかれる。新鋭が描くあやかしのトゥルー・ストーリー。
妖の者たちと人間の話を集めた連作?短編集。花の精とか花芯という発想は【Bud Boy(市東亮子)】に似ていて、ストーリーはちょっと【百鬼夜行抄(今市子)】みたいな感じ。とても読みやすくて後に残らない本だった。 個人的に「朝顔」が一番、ストーリーが分かりやすくて雰囲気が伝わってきた。この主人公が好きなわけでは決して無いけど。
●アマゾンから 洋書1冊¥2330 Conrad's Fate(Diana Wynne Jones) クレストマンシーの新刊を買ってみた。 表紙が萌えなくてどの版を買おうか迷ってたんだが、結局UK版にした。でも、これにしてよかった〜〜!届いてみたらミニハードカバー(19x13cm)の可愛い本で気に入ってしまった。裏表紙が赤で派手なんだね〜。近いうちに読もう。つか、タニス・リーが終わったら多分直行で。
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2005年03月12日(土) ■ |
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Harry Potter and the Half-Blood Prince |
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●ポタ6巻表紙出てます・・・
*左から【UK版¥2458】【UKアダルト版¥2458】【US版¥2069】 表紙画像がUPされてるのはもう周知のことなのかな。私はさっきまで知らなかったが。なんだか・・・どれもトホホな感じ・・・・・・。第一印象→ 「あ、フロドとガンダルフ!」
どれを買おうかな。ポタは装丁を揃えてないから、好きなのを買ってOKだ。どうせ672ページもある嵩張るハードカバーなんか、バッサリ2つか3つに分割して持ち歩くことになるんだろうし。・・・それなら、表紙なし・カバーなし・箱なし・何にもなし・本文だけの版があってもいいんじゃないか?ただの紙束でいいから、半額で売ってくれッ!
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2005年03月11日(金) ■ |
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Piratica(タニス・リー)@41/370p |
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●読書中:Piratica(Tanith Lee)@41/370p 【The Carpet People(テリー・プラチェット)】に乗れないので、投げて、昨日買ってきたタニス・リーの本を読み始めてみた。 おお、おもしろい。設定が分かりやすくて話がスピード展開、キャラクターもGood、描写の美しさを楽しむ余裕もあって、普通にさくさく読める。いいね、私こういうの好きかも。ウルフ・タワー(のPB)は、なんか最初からエキセントリックというか、話に乗れなくて変だったもんな。
タイトルの"Piratica"は"Pirate"の女性形らしく、「女海賊」の意。主人公はArtemesia Blastside、愛称アートという16歳の女の子。「七つの海の女王」と呼ばれた稀代の女海賊モリーのひとり娘。幼い頃から海の上で育つが、10歳のときに「海難事故」で母を亡くして以来、記憶をなくして父親である貴族に引き取られていた。冒頭でアートは階段から落ちて頭を打ったショックで記憶を取り戻し、父親に入れられていた「若い淑女のための全寮制の学園」を逃げ出すことに・・・。
全体は3部に分かれていて、それぞれ 「モリーの娘(Molly's Daughter)」 「女海賊の娘(Piratica's Daughter)」 「女海賊(Piratica)」 とタイトルがついている。アートの名前のArtemesiaは、植物のヨモギのことらしい? そのまま「アルテメシア」でいいのかな。
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2005年03月07日(月) ■ |
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クール・キャンデー(若竹七海) |
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●読了:『クール・キャンデー』祥伝社文庫(若竹七海) 内容(「BOOK」データベースより) 「兄貴は無実だ。あたしが証明してやる!」誕生日と夏休みの初日を明日に控え、胸弾ませていた中学生の渚。だが、愉しみは儚く消えた。ストーカーに襲われ重態だった兄嫁が他界し、さらに、同時刻にそのストーカーも変死したのだ。しかも、警察は動機充分の兄良輔を殺人犯として疑っている!はたして兄のアリバイは?渚は人生最悪のシーズンを乗り切れるか。
若竹七海のライトミステリ。 おもしろかった。舞台となる葉崎は【ヴィラ・マグノリアの殺人】などの舞台でもあるおなじみの町。海辺の町らしい海の潮の香りを背景に、主人公の少女・渚と幼馴染みの少年・忍の関係を横糸に、兄嫁の関係する事件を縦糸にしたミステリ。読み応えがある、というには短すぎるけど、400円文庫という発行形態を考えれば納得の佳作。海風と潮の香り、かき氷、花火、焼け付くような夏の暑さという五感に訴えるような文章が気に入った。 この作家は、軽さの合間に時々ゾッとするような暗い感じが覗くのが特徴なんだが・・・私はそのずらしが自分の感覚とピントが合わない時が結構あって、「なんじゃこりゃ」となるみたい。この本はぴったりピントが合って楽しめたということかな。
●購入 雑誌¥450 ダ・ヴィンチ 4月号¥450
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2005年03月03日(木) ■ |
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The Carpet People(Terry Pratchett)@4/20章 |
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●読書中:The Carpet People(Terry Pratchett)@4/20章 「全世界=1枚の絨毯」という世界に住む極小の小人たちの話。国で一番大きい大都市の大きさがこれ→「.」なんだと! 「始めは、何もない平面がどこまでも続いていた。そして絨毯がその平面を覆った。まだ毛の間に埃はなかった。毛は細く長く、今日のように曲がってゴワゴワしていなかった。そして、絨毯は空っぽだった。 やがて埃が絨毯の上に落ちて毛の間を流れ、絨毯の上には埃が積もった。最初に小さな虫たちが現れ、やがて命と音にあふれた場所になった。そして埃の中からついに私たち、"The Carpet People"が生まれた。私たちはこの絨毯と生き物たちに名前を付け、織物が完成した」
最初は世界に埃はなく、動物(ノミやダニ?)も存在しなかったが、時が経つにつれて色々な生き物が世界に生まれた。・・・・・・これは笑うところだよね? 表面的には硬派で真面目くさい冒険物らしいが、同時にノミよりも小さいらしい彼らの「大きさ」や世界についてのユーモラスな記述が所々に現れる。本筋の冒険のほうがちょっと面白くなくて(失礼)ついていけてないんだが、全体的なノリは好きな感じ。がんばって読んでいたらそのうち面白くなるかも。
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2005年03月02日(水) ■ |
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日暮らし(下)(宮部みゆき) |
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●読了:日暮らし(下)(宮部みゆき) 上巻の終わりから引き続いて中編「日暮らし」を収録。上下巻通してみると、各話ゆるやかに繋がった連作になっている。 なかなかおもしろかった。途中少し中だるみするせいで、話がダレて、勢いよく一気に「犯人当て」にならないところがミステリとしてはちょっと惜しい。でも、時代ものとして面白かったから十分満足。「八丁堀の旦那」を始め大店の主人、若旦那、子供たちも商家の箱入り娘から、貧しい小作農家の娘まで、登場人物の豊富さが魅力的。お徳たちお馴染みの脇役陣も揃って、次作が楽しみ。平四郎がどうなるのか、弓之助が養子になるのかもまだ分からないことだし。
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2005年03月01日(火) ■ |
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The Ordinary Princess(M. M. Kaye) |
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●読了:The Ordinary Princess(M. M. Kaye) 昔々あるところに王国があり、王と王妃には6人の美しい姫がいました。そして7番目の姫が生まれ、普通ならば「一番美しい姫」であるはずの7人目の姫の名付け祝いの日。招待された名付け親のひとりである妖精は、生まれたばかりの姫に"Ordinary(普通)であるように"という祝福を授けます。 こうして、お姫様らしくなく"ごく普通(Ordinary)の娘"のように成長した姫エミー。適齢期になり、エミーは自分を結婚させようと策を練っている王と王妃たちの計画を知って、城を出て森で暮らすようになります・・・。
う〜ん、こういうの好き。おもしろかった。 ちょっと「眠り姫」のパロディのような設定で、妖精の「呪い」によって運命が変わってしまったお姫さまらしくないお姫さまの話。定石通りに話が進んでその通りに終わる、ストレート(直球型)な展開の童話だった。主人公のエミーがかわいいのと、後半の王と知り合ってからの展開が早くて、あっという間に読み終わってしまった。表紙や挿絵のイラストがとっても素敵だと思ったら、著者が書いてるのだそうな! この人の本はもっと読んでみたいかも。
*3/12追記:翻訳版も出ているらしい。 ▲ふつうのおひめさま(メアリー・マーガレット・ケイ) 内容(「BOOK」データベースより) エイミーはユメカウツツカの国に生まれたおひめさま。世界じゅうのおとぎ話にでてくるように、それはそれは愛らしく、美しいおひめさまでした。けれども、ある日、いちばん力のある妖精が、「ふつうになるように」と魔法をかけたから、さあたいへん。エイミーはみるみるうちに―上をむいた鼻に、そばかすがたくさんあるような―ふつうの女の子になってしまったのです…。ふつうになった「おひめさま」エイミーがくりひろげる、明るく楽しいものがたり。
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