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読んでね。
『影のオンブリア』
(パトリシア・A・マキリップ)


冒頭の抜粋(英語)
レビューリンク

2004年02月29日(日)
闇のなかの赤い馬(竹本健治)読了 / 2月のまとめ

●読了:闇のなかの赤い馬(竹本健治)
 ≫感想はこちら

●洋書バーゲン 洋書11冊¥4725
Thief of Time(Terry Pratchett)¥400 A Discworld Novel
Science of Discworld II(Terry Pratchett)¥400
One More for the Road(Ray Bradbury)¥400
Buried Fire(Jonathan Stroud)¥500
 『バーティミアス : サマルカンドの秘宝』の著者の未翻訳本。
Gravelight(Marion Zimmer Bradley)¥400
Daughter of the Drow (Elaine Cunningham)¥400
Tris's Book : Circle of Magic, 2(Tamora Pierce)¥400
 "Circle of Magic"シリーズ2作目。1作目は入手済み。
Five on a Treasure Island : FAMOUS FIVE 1(Enid Blyton)¥400
The O'Sullivan Twins (Enid Blyton)¥400
 「おちゃめなふたご」シリーズ2作目。1,3作目は入手済み
Dark Symphony(Christine Feehan)¥400
The Snow Garden(Christopher Rice)¥400

おー、今日も楽しかったー。ジョナサン・ストラウドのBuried Fireがまだあってよかった! 
400均のワゴンでかなり迷って買わなかったのがジュリー・ガーウッドのサスペンス・ロマンス、MercyKilljoy。ガーウッドのヒストリカルはお気に入りで何冊か読んでるんだけど、今日みた2冊は現代モノなんだよねー。Heartbreaker(これもワゴンにあった)がイマイチだったし、評判もパッとしないみたいだからどうも印象が良くなくて。ヒストリカルなら迷わず買ったのに! ≫ガーウッドのレビュー
The Scar(チャイナ・ミーヴィル)も400円で出てて、迷ったけど止めた。SFスキャナー@SFマガジンにも出てたヤツ。でもキング・ラットで大体どんな感じかは分かってるし・・・あれを600ページ以上なんて「すぐ読みたい」と思えないから(^^; あ、あと【The Changeling Sea】もあった。すぐ無くなってたけど、おぉ、マキリップが出てる!と大喜び。【The Nanny Diaries】も何冊かあったなぁ・・・これ、すっごく面白くてゲラゲラ笑えるのに!400円なのにっ!誰か買え〜〜っ!!・・・みたいな(笑)

●2月のまとめ
≫買った本 
洋書  38冊  ¥18,700
和書  22冊  ¥15,701
その他 3冊  ¥ 2,410  
--------------------------
計   63冊 ¥36,811

≫読んだ本
洋書 7冊 1,430p
和書 7冊 1,940p
--------------------------
計  14冊 3,370p

買った和書の1/3程は私の本じゃなくて、頼まれたもの。カドフェルとかパンプルムースとか、色々。今月買った本で変り種は【曙さん】のところで知った、折り紙夢WORLD 花と動物編(川崎敏和)という創作折り紙の本。家族に折り紙を趣味にしてるのが約一名いて「とっても難しいけど、どれも見たこともないほどオリジナル」なんだそうだ。バラを初めて折った時は、あまりの難しさに泣きそうになったとか。本の表紙の写真が折り紙のバラの花。 ≫折り紙のバラの写真(オレンジのやつ) ≫参考(川崎ローズ) ≫参考2 ≫折りばらの作り方

今月読んだ本で面白かったのは以下。今月のアタリはかなり大きかったので、どれもおすすめ。まだ2月だけど、この中には年レベルで見てもベスト10に入りそうな本もいくつか。
Magic's Promise : The Last Herald Mage 2(Mercedes Lackey)
Book of Enchantments(Patricia C. Wrede)
しゃばけ / ぬしさまへ(畠中恵)
Alphabet of Thorn(Patricia A. McKillip)
The Amazing Maurice and His Educated Rodents(Terry Pratchett)
魔女の死んだ家(篠田真由美)
闇のなかの赤い馬(竹本健治)



2004年02月28日(土)
魔女の死んだ家(篠田真由美)読了

●読了:魔女の死んだ家(篠田真由美)
 ≫感想はこちら
おもしろかったでっす。幻想的で耽美なところがツボ! 他の本も読んでみたい。なにがいいのかな・・・。

●図書館
黄金蝶ひとり(太田忠司)
闇のなかの赤い馬(竹本健治)
女神に守られて : 女騎士・アランナ2(タモラ・ピアス)
マビノギオン ケルト神話物語(シャーロット・ゲスト) 継続
 ・・・他1冊。

▲三崎港、鮮味楽でちらし(¥2000)



2004年02月27日(金)
Spindle's End(Robin McKinley)@14章

●読書中:Spindle's End(Robin McKinley)@14/23章
今14章、第3部の途中。第1部は妖精のKatrionaが姫を連れて故郷の村に帰ってくるところまで。2部、3部は姫が"Rosie"と呼ばれて、村の元気な女の子としてたくましく成長していく様子が描かれる。その間にRosieが動物の言葉がわかることを利用して馬や動物たちを世話する仕事をするようになったり、Katrionaが結婚して子供ができたり、それはもう色々ある。今3部の途中だけど、多分21歳の誕生日が来るところまでで3部が終るんじゃないかな。

う〜ん、話はおもしろいんだけど、語り口が回りくどくてちょっと嫌。最初はあまり気にならなかったんだけど、村で育つRosieの生活の描写が細かくて細かくて、読んでるうちにウンザリしてきた。本題は一体なんなのよ! たしかにちゃんと読めば生活の様子はよくわかるんだけど、どうでもいいこと・・・っていうと何だけど、本筋に関係ないこと?が多くて気持ち悪い。バサバサ読み流しても、まだまだ沢山あるんだよ!(^^; もしかしたら、この「どうでもいいこと」が伏線なのかも、と思わなくもないから読んでるけど・・・。後半で話が劇的に動き出すんだろうか? だといいけどなぁ。

≪買った本@ブックオフ≫ 和書5冊¥1207
ゴースト・パラダイス(テリー・プラチェット)¥100
Johnny and the Deadの翻訳。100円棚に落ちてたから拾ってきた。ディスクワールドじゃない、Johnny Maxwell3部作の2作目でカーネギー賞の候補作になったためか1作目を飛ばしてこれだけ翻訳された模様。ハロウィン本らしいから読むなら10月だな。でも、その前にどうせなら1巻を読みたいかも。*表紙はPBのもの。

内容(「BOOK」データベースより)
ジョニーにはなぜか幽霊が見える。ロンドンの街はずれのうらさびれた墓地が土地開発会社に買収され、死者たちは追いだされる強迫観念でパニックに。墓地を救うため、ジョニーたち少年四人組のハチャメチャな活躍が始まる。やがてハロウィンの夜がやってきて…。パロディと切なさに満ちたゴースト・ストーリー。

<Johnny Maxwell Trilogy>
 1、Only You Can Save Mankind
 2、Johnny and the Dead / ゴースト・パラダイス
 3、Johnny and the Bomb

死体が多すぎる : 修道士カドフェルシリーズ 2(エリス・ピーターズ)¥350
村のあらし(ミス・リード)¥300 角川マイディアストーリー
そばかすの少年(ジーン・ポーター)¥300 角川マイディアストーリー
レベッカの青春(ケート・D・ウィギン)¥100 角川マイディアストーリー



2004年02月26日(木)
紀伊国屋書店洋書バーゲン!

紀伊国屋書店 洋書バーゲン
2月26日(木)〜3月1日(月)に新宿タカシマヤ10F催事場にて、洋書バーゲンセールを開催いたします。今日から来週の月曜まで。

●紀伊国屋洋書バーゲン 洋書8冊¥3570
Witches Abroad(Terry Pratchett)¥400
 ディスクワールドシリーズ。楽しみ!
The Science of Discworld(Terry Pratchett)¥400
 ディスクワールドの研究本?
Daw Fantasy¥400
 ファンタジーアンソロジー。アンドレ・ノートン、マーセデス・ラッキー、タニス・リー、Melanie Rawn、Jennifer Roberson、Tanya Huffなどなど。1話数十ページくらい。
Emily of New Moon(L. M. Montgomery)¥400
 モンゴメリのエミリーシリーズ1巻
Starting over(Robin Pilcher)¥400
 作者はロザムンド・ピルチャーの息子だそうな。
Orchid Blues(Stuart Woods)¥400
 花コレクション用。ミステリ。
Awful End : Eddie Dickens Trilogy 1(Philip Ardagh)¥500
Pure Dead Wicked(Debi Gliori)¥500
 先月読んだ【Pure Dead Magic】の続き。定価で買うほどではないけど、500円だったら買って読んでみても良いかなぁと。

は〜、楽しかった! 洋書バーゲンでは「今すぐに読みたい本だけ買おう」といつも思うのに、それでも買いすぎてしまう。プラチェットはハードカバーでもいくつかあったけど、既にPBに落ちてると思ってそちらは買ってこなかった。今読んでるSpindle's End(Robin McKinley)(の違う版)や、たくさんの児童書に交じってハウルとクレストマンシーの原書もいくつか・・・。400均PBのワゴンにマーセデス・ラッキーのThe Gates of Sleepが!・・・おお惜しいっ、持ってなかったら買ったのに〜!(><。 ハリポタは掘り返す気にもならないくらい山積み。Jayne Castle(お気に入りのロマンス作家)の本もいくつか出てた。ヘレン・フィールディングの新作、Olivia Joulesのハードカバーが900円で出てて、迷って買ってこなかったんだが・・・やっぱり買えば良かったかも(迷)帰って来て,調べてると読みたくなる(^^; 



2004年02月25日(水)
Spindle's End(Robin McKinley)@9章

▲スター☆ウォーク
ハーボットの新しいゲームを入れました。スーパーマリオ型というの?歩いて歩いて障害物を飛び越えつつスコアを稼ぐゲーム(^^; お暇のある方は遊んでって下さい・・・。

●読書中:Spindle's End(Robin McKinley)@9/23章
 ≫冒頭を読む(Excerpt)
さて「いばら姫(Briar Rose)」のパロディファンタジー、順調に読み中。おもしろい! いいね〜、だいぶ文章に慣れてガンガン読み飛ばし。この前「主人公の名前はBriar-Rose」と書いたけど、主人公は姫じゃなくてKatrionaという名前の妖精の子だったみたい。Katrionaは童話でいうところの12番目の妖精、邪悪な妖精が来て姫に死の呪いをかけた後、「私の願いがまだ残っています。」と言って呪いを弱める働きをする妖精ね。2章あたりからずっと彼女の視点で話が進行中。全5部構成で、今第2部。

<第1部>〜5章
王様とお妃様にようやく子供が生まれて、国中の妖精たちや国民が大勢招かれて名付けの日のパーティが開かれる。ところが盛大な祝いの席に招かれざる客、邪悪な妖精Perniciaがやってきて「姫は21歳でSpindle's Endに指を指されて死ぬだろう」と呪いをかける。それを聞いた妖精の少女Katrionaは「そんなことはさせない」と言って姫を守ろうとする。
Katrionaは王妃の側近で宮廷の守護妖精にBriar-Rose姫を託されて、自分の故郷に姫をかくまうことに。順調な旅でも徒歩で2ヶ月近くかかる道のりを、邪悪な妖精や宮廷の追手に怯えながら、赤ちゃんを連れて歩き続けるKatriona。ようやく故郷にたどり着いた2人を、Katrionaのおば(妖精)が迎える。

なるほどねぇ、Katrionaが力の強い妖精だったらその場で邪悪な妖精に対抗できたかもしれないわけで・・・そうならなかったのはまだ子供の妖精で力がないからだったと? ふ〜む。Katrionaちゃん、かわいいなぁ。がんばれ〜。
そうそう、それとubiquitous(ユビキタス)って単語を文章の中で始めて見た。なるほどー、こうやって使うわけね。
Although magic was ubiquitous and magic-workers crucially necessary, the attitude of the ordinary people toward magic...(7p)
 *ubiquitous:至る所にある 偏在する

●ブックオフ 和書2冊¥420
パンプルムース氏と飛行船(マイケル・ボンド)¥300
オズの虹の国(ライマン・フランク・ボーム)¥100



2004年02月24日(火)
The Littles Have a Wedding(John Peterson)読了

昨日あたりから日記のアクセス数が(いつもよりだいぶ)上がってると思ったら、SF系日記更新時刻に捕捉された模様。ありがとうございます。

●読了:The Littles Have a Wedding(John Peterson)
昨日のThe Littlesの続き。スカイソフトでとりあえずこの2冊を買ったので、これだけ放置するのも、と思って続けて読んでみた。冒頭でリトル家のメンバーが増えていてビックリ、さらに他所の小人の家族がどんどん出てきてさらにビックリ。ってことは、この本はシリーズのずっと後の方なのか?
話は(やっぱり短くて読みたりないけど)面白かった。小人の結婚式のやり方っていうのがちゃんとあるのね。で、トムとルーシーたちは大人とは別に色々冒険してるし、1作目よりも読み応えがあった。シリーズの他の本はどうしようか迷い中。読みたいのは山々だけど、薄い本は燃費が悪いから・・・。う〜ん。

<内容>
ビッグス家に住む小人の家族、リトル家のトム(10才)とルーシー(8才)には従兄がいます。従兄のディンキーは冒険家で、近所をグライダーで飛び回り、あちこちの人間の家に住む小人たちの連絡役をしています。ある時、何週間もの長い冒険から帰って来たディンキーは女の人を連れていて、彼女と結婚すると言い出して・・・。小人の結婚式はどんな風にするのでしょうか?



2004年02月23日(月)
The Littles(John Peterson)読了

●読了:The Littles(John Peterson)
『床下の小人たち』と似た感じの小人のシリーズの1冊目。1冊80ページで絵が多い、短くて軽い本。レベルは【小石通りのいとこたち】と同じくらいかな。おもしろかった。これ1冊だと短くてちょっと読みたりないけど、10巻以上続くシリーズらしいから、これはこれで良いんだろう。
表紙を見るとわかるけど、この小人たちに尻尾が生えているのが個人的にツボで、サイヤ人サイヤ人騒ぎまくってしまった。けっこう攻撃的だしな・・・。ネズミと遭遇して、先手必勝!とばかりに弓矢で射って倒してしまったり。尻尾をとっても大事にしていて、オシャレするときは丁寧にブラッシングしたりカールしたりと、手入れを怠らないんだそうな。カール・・・尻尾の毛をカール?!カーラーで巻くんだろうか。・・・・・(想像中)・・・・・。
"The Biggs"の家にひそかに住んでいる小人の名前が"The Littles"で、新しく来た家族が"The Newcombs"。こういう安直な名前大好き。

<内容>
Biggs一家の家に住んでいる小人のLittles一家。もちろん、Biggsさんたちは小人の家族のことに気付いていませんが、2つの家族はずっと同じ家に暮らしてきたのです。ある夏のこと、Biggs一家は長い休暇に出かけることになり、夏の三ヶ月の間だけ別の家族に家を貸すことになりました。どんな人たちが来るのでしょうか?

*気になる本にシリーズをリストアップしてみました。この本はアマゾンで買うと手数料がかかるため500円、スカイソフトでは432円。

≪いばら姫・眠り姫がテーマのファンタジー≫
Never After(Rebecca Lickiss)
Enchantment(Orson Scott Card)
The Gates of Sleep(Mercedes Lackey)
Briar Rose(Jane Yolen)
Beauty(Sheri S. Tepper)
The Changeover(Margaret Mahy)
Clementine(Sophie Masson)
Beauty Sleep(Cameron Dokey)
Princess Sonora and the Long Sleep(Gail Carson Levine)
Bring Me the Head of Prince Charming(Roger Zelazny) 在庫切れ
Spindle's End(Robin McKinley) 読み中の本
Utterly Charming(Kristine Grayson) ロマンス本
 *参考:SurLaLune Fairy Tales

●アマゾン・コムから 洋書1冊$21.79≒¥2440
The Cygnet and the Firebird(Patricia A. McKillip)
The Sorceress and the Cygnetの続編。きゃ〜!楽しみ楽しみ!
The first visitor came at night ---a gagnificent firebird whose magical cry transformed objects at random. The second came to bend time itself, and spin a web of thieving treachery in Ro Holding...
These strange new guests will plunge the sorceress Nyx and her beautiful cousin Meguet into a mystery of dark magic and send them to the very edge of the world. And oblivion...(バックカバーより)



2004年02月22日(日)
ぼくと未来屋の夏休み(はやみねかおる)読了

●読了:ぼくと未来屋の夏休み(はやみねかおる)
 ≫感想はこちら

●アマゾンから&ブックオフなど 洋書3冊¥2,847 和書5冊¥7,927
Better Than Running at Night(Hillary Frank) 小説
Paddington Marches on(Michael Bond) パディントン6作目
Paddington at Work(Michael Bond) パディントン7作目
リンバロストの乙女 (下巻) (ジーン・ポーター)¥100 角川マイディアストーリー
*折り紙夢WORLD 花と動物編(川崎敏和) 妹にねだり倒された。

≪京極夏彦≫
巷説百物語(京極夏彦)¥1000
続巷説百物語(京極夏彦)
後巷説百物語(京極夏彦)
ルー=ガルー : 忌避すべき狼(京極夏彦)¥950

本屋で『後巷説百物語』の初版本(初版限定・錦絵つき版)を見つけて、衝動的に巷説シリーズ3冊揃えてしまった。『巷説百物語』『ルー=ガルー』はブックオフで半額。あああ、積み上がってる〜。恐ろしい・・・。



2004年02月21日(土)
Spindle's End(Robin McKinley)@1/23章

●読書中:Spindle's End(Robin McKinley)@1/23章
 ≫冒頭を読む(Excerpt)
「ハーメルンの笛吹き男」に続いてこれも童話ネタ、今度は「いばら姫(Briar Rose)」のパロディファンタジー。童話ネタのページ作ろうかな・・・。Robin McKinleyも難しい、ヤヤコシイと噂を聞いていたから、恐る恐る読み始めたけど・・・英語は別に普通だと思う。ナレーションがちょっと回りくどいから、話に乗れないとキツいかもしれないけど、これはおもしろそう。
タイトルのSpindle's Endが「つむ(紡錘)の先」で、なんと主人公の名前がまんま"Briar-Rose"。冒頭はしばらくその国の魔法の説明が続いて、そのあと王さまとお妃さまが登場。王家の人々は、なるべく魔法に関わらないように、ノーマルな人間として生まれるのが良しとされる。王さまとお妃さまはずっと子供がなく、結婚してから15年目にようやく女の子を授かる。未来の女王の誕生に王さまも国民も大喜び。ところが・・・。
*Robin McKinley公式サイト
*Robin McKinleyでアマゾン検索
*ロビン・マッキンリイでアマゾン検索

八重洲ブックセンター洋書バーゲン≫ 7冊¥3150
Quicker Than the Eye(Ray Bradbury)¥500
 『瞬きよりも速く』ブラッドベリの短編集。持ってないのでとりあえず買っておいた。
The Worst Witch All at Sea(Jill Murphy)¥400
 『魔女学校、海へいく : ミルドレッドの魔女学校 4』これで全4巻そろってしまった! しかし、4巻だけやけに長くないかこれ。3巻までの倍くらい?
The Rose and the Ring(William Makepeace Thackeray)¥400
 『バラと指輪』(ウィリアム・M.サッカレー) 花コレクション用に。初版は1855年という古典。タイトルと内容は聞き知ってて、アマゾンでPBが高めというのも覚えてたので・・・。
The Children of Green Knowe(Lucy M. Boston)¥400
 『グリーン・ノウの子どもたち』 クリスマス本
Book of Christmas Stories(edited by Sara & Stephen Corrin)¥400
 クリスマス本
Little Women(Louisa May Alcott)¥400
 『若草物語』 クリスマス本 持ってた筈なんだけど、なぜか無いから(^^;
◎Through the Looking Glass(Lewis Carroll) ¥400
 *アマゾンにも書誌がないものが多いので、内容の同じ本にリンクしてあります。

八重洲ブックセンターの洋書バーゲンは始めて。終り間近だったせいもあるだろうけど、全体に品物が古くてつまらなかったから、二度と行かないと思う。「過去何十年にも渡って売れ残ったもの」が多い叩き売り処分市って感じ。丸善もそうなんだよね・・・同じワゴンが巡回してるんじゃないかしら。ダレン・シャン、指輪PB、ジョン・ベレアーズ、ナルニア、パフィン・クラシックスなど定番の児童書はいくつかあったけど、これも売れ残りっぽかった。
紀伊國屋のは全然違うよー、あそこは本が新しいから毎回楽しみ。数ヶ月前にNYタイムズベストセラーリストに乗った本が普通に400円で出たりするんだ。



2004年02月20日(金)
The Amazing Maurice and His Educated Rodents 読了

●読了:The Amazing Maurice and His Educated Rodents(Terry Pratchett)
 ≫感想はこちら
おもしろかった。他の本も読んでみようと思う。

●アマゾン・コム 洋書1冊$17.58≒¥1968
The Sorceress and the Cygnet(Patricia A. McKillip)
本体価格 $7.79、送料・その他 $9.79 
マキリップのわりと古い作品で、The Cygnet and the Firebirdと2部作の1作目。在庫切れで入手困難なので、アマゾン・コムの古本で。両方で4000円近くだけど・・・。"Like New"と書いてあるやつを買ったら、本当に折り筋もついてなくて新品同様だ。
With hair the color of the moon, Corleu was different from the other Wayfolk. He alone tried to free his wandering tribe from the unearthly swamp that ensnared them - and he alone dared to cross the forbidden threshold. There he found a strange dark house, a place of legends and gods, forseen in the stars. And there, to save his people, began Corleu's search for the heart of the Cygnet - an impossible treasure...
But if legends are real, nothing is impossible.(バックカバーより)



2004年02月19日(木)
The Amazing Maurice and His Educated Rodents@11/12章

●読書中:The Amazing Maurice and His Educated Rodents(Terry Pratchett)@11/12章
あと少しなのに、読み終わらなかった。残念! 
書き忘れていたけど、私が読んでるのはUK版ね。US版の方がだいぶ安い。今見るとUS版の表紙も味があって悪くないと思うけど、あの時はこの本を買った主な理由がデイヴィット・ワイアット氏の表紙絵だったから、他の装丁じゃ意味がなかったんだもの! ・・・表紙や装丁は大事。外装が気に入らないと、いつまでも読まないから。(^^;

●アマゾンから到着 和書2冊¥3255
豆腐小僧双六道中ふりだし(京極夏彦)
出版社/著者からの内容紹介
これぞ妖怪。
私は誰、此処は何処。小僧は彷徨(さまよ)う。小僧は進む。
妖怪豆腐小僧がアイデンティティーを捜す!? 「なぜ、手前は豆腐を持っているんでしょうか?」自己の存在理由、存在意義にうすーく不安を抱く小さな妖怪が数々の異種妖怪に出会い、「世間」を知る立志篇!


平行植物(レオ・レオーニ)
内容(「BOOK」データベースより)
世界最高の絵本作家である、レオ・レオーニが豊かなイメージで作りだした驚くべき植物群!完全なる空間に棲息する"植物である前にことばであった植物たち"が絵とともに本の中から浮かび上がる。虚実おりまぜながら組み立てられた不思議な世界。ウミヘラモ、タダノトッキ、プリズムソウなど、図版多数!日本平行植物学会推薦。

 ≫Flower Collectionsに追加。
少し読んでみた。翻訳のせいもあるかもしれないけど漢字が多くて、一見すると植物学の専門書。植物の分類学や「スウェーデンの植物学者リンネ」とか、堅くて小難しい記述が並んでいる・・・その中に交じって「平行植物」という、どこにも分類できない不可思議な異端の植物たちの紹介が。まさに「虚実おりまぜて」あって、どこまで本当でどこからフィクションか分からない感じ。絵本作家の本だから絵が多いのかと思ったら、そうでもない。何十ページかに1枚くらいかな。ゆっくり読んでみよう。



2004年02月18日(水)
The Amazing Maurice and His Educated Rodents@8/12章

●読書中:The Amazing Maurice and His Educated Rodents(Terry Pratchett)@8/12章
 ≫冒頭を読んでみる(Extract)
 ≫オーディオブックを聞く / DL

半分を過ぎて、残り100ページちょっと。明日には読み終わるかな。
ディスクワールドシリーズと言っても、ディスクワールドの設定などは全然出てこないから(気がつかないだけかもしれないけど)、ただの童話ネタの1話完結ファンタジーという感じで抵抗感なし。英語は読みやすいし、とってもおもしろいけど・・・時々元ネタが分からなくて面白さに気がついてないことはあるかもしれない。分かるところだけでも充分楽しいけど、「読む人によってはもっと楽しいのかも」と思う。

この本はドイツネタが多いみたい。話の基本がドイツの民話、グリム童話にも入ってる「ハーメルンの笛吹き男」で、シンデレラなどの他のグリム童話ネタも出てくる。主要キャラのひとりに「グリム姉妹」(!)の孫娘という女の子もいる。
笛吹き男ならぬ「笛吹き坊や」Keithは、猫のモーリスとネズミたちと一緒に町から町へ旅をしている。
1284年にハーメルンの町に不思議な男が現われた。・・・(中略)・・・男は自ら鼠捕り男だと称し、いくらかの金を払えばこの町の鼠どもを退治してみせると約束した。市民たちはこの男と取引を結び、一定額の報酬を支払うことを約束した。(阿部謹也著作集〈1〉ハーメルンの笛吹き男・中世の星の下で 9p)
賢い猫のモーリスとネズミたちは、Keithと示し合わせて共に詐欺をはたらく。新しい町へやってくると、まずネズミが町で大暴れする。頃良い時に猫とKeithが現われて、Keithが町の人々にネズミ退治を申し出るという筋書き。モーリスとネズミたちは魔法使いの学校の残飯を食べたために知性が発達していて、ネズミたちは自らを"changelings"と称して普通のネズミとは違うと言っている。

今回一行がやってきたのはBad Blintzという町。この町を最後に別れようと相談したモーリスとネズミたちとKeithは、いつものように行動しようとするが、Bad Blintzは何かがおかしい。ネズミが1匹もいない! 人間のいるところにネズミあり。ネズミのいない町などありえないのに!
Blintz(ブリンツ)はお菓子の名前でもあるそうだから、町の名前そのものがすでにネタなんだろうか。「腐ったブリンツ」とかそんなニュアンスか?と勝手に思ってるけど。

ディスクワールドは全体がさらにいくつかのシリーズに分かれていて、最初はそれぞれシリーズの第1話か、The Amazing Maurice〜のような1話完結のものから・・・というのが常道らしい。だけど基本的に1話完結だから、別にどれを先に読んでも大丈夫だし、大勢に影響はないらしい。「シリーズ」と言っても話が続いてる訳じゃなくて、同じ世界を舞台にしているというだけのゆるい定義なのだな。そういうわけで、洋書バーゲンで見つけたら1冊買ってみよう!( ̄∀ ̄ニヤ

≪最初の1冊に薦められていた本≫
Mort(死神の館) : 死神の話#1 BBC BigRead65位(プラチェットの本では最高)
Equal Rites(魔道士エスカリナ):魔女たちの話#1
Guards! Guards!:アンク・モルポーク市警察の話#1
 *The Color of Magic(ディスクワールド騒動記) : 魔法使いリンスウィンドの話#1 最初に出版された本で、ディスクワールドへのイントロダクション。だけどあまり評判が良くないようで、「特に面白い本ではないので、これを最初に読むのはおすすめしない」という人も多いみたい。タイトルがUK版"Colour"、US版"Color"とスペルが違う。

Hogfather:死神の話#4 "Hogfather"はディスクワールドのサンタロースのことで、クリスマスの話
Pyramids(ピラミッド):単発本
Moving pictures:単発本
The Amazing Maurice and His Educated Rodents(Terry Pratchett):単発本
 *シリーズタイトルは【ディスクワールド探訪】からお借りしました。
 *Discworld Reading Order Guides 
 *The Discworld Series /Amazon.com
 *Start Reading Terry Pratchett's Discworld Series /Amazon.com
 *figure out how all the DISCWORLD books fit together /Amazon.com
 *Terry Pratchett's Discworld /Amazon.com
 *The Discworld Compendium 
 *復刊ドットコム:ディスクワールド騒動記(The Colour of Magic) / 遠い星からきたノーム全3巻(The Bromeliad Trilogy:Truckers, Diggers, Wings)
 *日本ディスクワールド普及委員会



2004年02月17日(火)
陰陽師 : 太極ノ巻(夢枕獏)読了

●読了:陰陽師 : 太極ノ巻(夢枕獏)
 ≫感想はこちら
陰陽師を読むのは久しぶり。相変わらず読みやすくて、夕方なんとなく読み始めたらスルスルと読み終わってしまった。この十年一日のごとく変わらない清明と博雅がいいねー。偉大なるマンネリ。このままの調子で何十巻も続いて欲しい。

●図書館
ファンタジー・ブックガイド(石堂藍)
マビノギオン : ケルト神話物語 シャーロット・ゲスト版(シャーロット・ゲスト)



2004年02月16日(月)
Alphabet of Thorn(Patricia A. McKillip)読了

●読了:Alphabet of Thorn(Patricia A. McKillip)
 ≫感想はこちら
ああ、おもしろかった。なるほど、こうやって終らせたか。私の思ってたのとちょっと違ったけど・・・Raineを守ろうとしたらこれ以外ないのかな。読みながら複雑な話だなと思っていたけど、終わった今振りかえるとそうでもない? ストーリーラインそのものはわりとシンプルだった気がする。
感想、あまりまとまってないけど・・・。ついでにあちこちに散らばってたマキリップの色々な本の感想を1個所にまとめました。前のページは整理・削除しますので、直リンクされてる方は新しいページに貼りなおしてください。

▲近刊:Unexpected Magic: Collected Stories(Diana Wynne Jones)
【¥1,533 発売予定日:2004/05/01 ハードカバー: 504 p Harpercollins ISBN: 0060555335】
'The Plague of Peacocks,' 'Aunt Bea's Day Out,' 'The Fat Wizard,' 'No One,' 'Everard's Ride.' 他、全16話を集めたファンタジー短篇集。

(2004.2.20追記)US版の新刊です。≫詳細はこちら(出版社サイト)
新作ではなくて、アメリカで未発表の作品を含む、今までに発表された短編を集めて1冊の本にした、という形のよう。公式ページ(Short Stories)の21編から手に入りやすい本(クレストマンシーの短篇集など)に収録されているものを引くと、だいたい16,7編になる。 



2004年02月15日(日)
ぬしさまへ(畠中恵)読了

●読了:ぬしさまへ(畠中恵)
 ≫冒頭を読んでみる
内容
誰よりもか弱いのに、誰よりも名推理! それは強い味方が憑いているから!?
江戸の大店の若だんな・一太郎は、めっぽう身体が弱く寝込んでばかり。そんな一太郎を守っているのは、他人の目には見えぬ摩訶不思議な連中たち。でも、店の手代に殺しの疑いをかけられたとなっちゃあ黙っていられない。さっそく調べに乗り出すが……。病弱若だんなと妖怪たちが繰り広げる、痛快で人情味たっぷりの妖怪推理帖、連作短編集。目次≫ぬしさまへ / 栄吉の菓子 / 空のビードロ / 四布の布団 / 仁吉の思い人 / 虹を見し事


『しゃばけ』に続いて畠中恵の妖怪小説ニ作目。おもしろかったー。
このシリーズは宮部みゆきや宇江佐真理よりも、さらに一段軽い感じがする。位置的に、時代小説とライトノベルの中間のような・・・。少年陰陽師(結城光流)とかの、ライトノベル系妖怪退治ネタが好きな人あたりも違和感なく読みそう。私みたいにじね遺伝子がある人なら、若だんなと妖の側近2人にキャラ萌えしてるだけでおなかいっぱいだし。

『ぬしさまへ』は連作短編集。完全な長編だった『しゃばけ』とは違って若だんなの日常のほのぼのしたエピソードに絡めて、身の回りの事件が次々と描かれる。病弱な若だんなが布団に転がりながら、推理するところは・・・さながら江戸版・安楽椅子探偵?(笑) 
長崎屋の手代・仁吉(実は人間に姿を変えた大妖)に殺人の容疑がかけられてしまう表題作「ぬしさまへ」をはじめ、若だんなの幼馴染み栄吉の話、若だんなの兄さんの話、仁吉の過去など、色々な新事実も明らかに。「虹を見し事」は他とちょっと違ってて印象に残った。



2004年02月14日(土)
しゃばけ(畠中恵)読了

●読了:しゃばけ(畠中恵)
 ≫冒頭を読んでみる
内容(「BOOK」データベースより)
江戸の大店の若だんな一太郎は17歳。一粒種で両親から溺愛されているが身体が弱くすぐ寝込んでしまう。そんな一太郎を守るべく、手代に身を替えた犬神・白沢、屏風のぞきや小鬼が身の周りに控えている。ある夜、ひとり歩きをした一太郎は人殺しを目撃してしまう。あやかしたちの力を借りて下手人探しに乗り出すものの…。心優しい若だんなと妖怪たちが繰り広げる愉快で不思議な人情推理帖!第13回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞作。


おもしろかったー! 普段、時代ものなんて読まない人が、目をキラキラさせて「これイイよ!イイ!」とか言ってきたわけがよくわかった・・・。病弱な美少年の若だんなに萌えアンテナが刺激されまくりなのね?(爆) わかる、よく分かるよ・・・側近で育ての親(?)の犬神と白沢の若だんなに対する盛大な溺愛っぷり、若だんなと他の妖怪たちの絡みもかなりおいしいし。分かる分かる! 
仁吉(妖怪・白沢の人間名。切れ長の目をした背の高い美丈夫)が若だんなが事件に巻き込まれて殺されたかもしれないと聞いて駆けつける場面はおもしろかった。むしろの掛けられた死体の足を一目見て、
「よかった、若だんなじゃない。」
   ―若だんなの足には目印でもあるのかね? 
「うちの若だんなは、はいてる下駄と間違えそうな、ごつい足はしていませんのでね。」
「若だんなは役者なら千両稼げそうな、いい男でね」(140p)
まー、しれっとして言う言う! 万事この調子。もう面白すぎ!
こんな風に書くとボーイズ系のライトノベルみたいだけど、内容はわりとしっかりした時代もの。ストーリーの基本は「薬種問屋・連続殺人事件の謎を追え!」というミステリだけど、事件の根本から妖怪が関わっているところが「ファンタジーノベル大賞」なんだろう。最初から最後まで妖怪だらけ。この表紙は内容を正しく表していると思う。
でも若だんなの生活から垣間見える日本橋の大店・廻船問屋の雇い人たち、それを取り巻く人々の様子はリアルで、いかにも歴史もの。岡っ引きの日限の親分が店に立ち寄って若だんなと話すシーンが印象に残った。普段甘いものを買う余裕のない親分がお茶とお茶菓子を出されて、「鷹揚に鉢に盛られた茶まんじゅうがうれしかった」(46p)とか、仁吉がさりげなく袖の下を渡して、まんじゅうを土産に持たせるシーンとか。上手いなぁ・・・。
司馬遼太郎系のいわゆる硬い「時代もの」とはチャンネルが違うけど、宮部みゆきの時代もの人情話が好きな人なんかには合うのではないかと。
*娑婆気(しゃばけ):俗世間の利益・名誉にとらわれる心。しゃばっけ。(新辞林より)
*ぬしさまへ : 『しゃばけ』の続編。若だんなと妖怪の推理帖2巻。



2004年02月13日(金)
Alphabet of Thorn(Patricia A. McKillip)@22章

●読書中:Alphabet of Thorn(Patricia A. McKillip)@22/27章
おぉー、22章で3つの話がつながった! なるほどー、時を越えた戦いか。それで例のトゲ文字の本の記述が史実と合わなかったのねー。今、佳境に入ってて、週末で一気に最後まで行けそう。話があちこち飛ぶから1人1人の人物像はわりと浅いけど、どんどん多角的で壮大になるストーリーを追うのが楽しい! 不思議な世界だなぁ・・・。英語の方もまったく問題なし、読みやすくて辞書なしでどんどん読めるから、今日は風呂の中でも読んでしまったー。最初の章で辞書を引きまくってビッチリ調べたのがかなり効いてるようだ。

15章/"Ebenの若きライオン"Axis王の参謀として認知されるようになったKane。周辺諸国を制圧したAxisは、Kaneに促されて更に遠い地the Baltrean Sea沿岸の国々を征服する。
う〜ん、Kaneもよく分からない人だなぁ・・・Kaneがさらに次へ、次へといつまでも戦い続けるのは、Axisが望むからだけじゃなくKane自身の願いみたいだ。何かにとりつかれたように戦いに出かけるのは、戦争の間はお互いを独占できるから? だったら、そもそも2人が結婚できていれば、こんなことにはならなかったんじゃ・・・。


16章/ネペンスは突然音沙汰無しの行方不明になってしまったボーンが心配で、仕事もトゲ文字の解読も手につかない。

17章/(11章のMermionの助言)"Thorn"の意味を探して森へやって来たテッセラちゃん、巨人(giant)と遭遇、対決。一段落して気がつくとそこはThe Floating Schoolで、目の前にVevayがいる。巨人の正体はFelanだったらしい。
・・・え、ここはどういう意味だろう。テッセラちゃんが戦うシーンは幻想的なのに恐怖だけはリアルで、実際は数ページなんだけど、読んでて妙に長く感じた。なるほど、自分との戦いでもあるわけか。


18章/AxisとKaneはBaltrean Seaを制圧し、Axisは"世界の王"(Emperor of the World)と呼ばれるようになる。世界中を支配下に置いたAxisの次なる標的は"時"の向こうにあった。

19、20章/Vevayに閉じ込められたままのボーンは、なんとか脱獄しようと苦心して、姿を消す術を会得。食事を持ってきた召使の後について出たボーンは、そのままネペンスの元へ・・・。これからどうしようかと相談する2人の様子を、ボーンの脱獄に気がついたVevayとFalenが見ていた。そこでVevayとFalenはネペンスのトゲ文字の本が、(Mermionの助言の)"Thorn"か?と思い当たる。
あ〜、でも確かにVevayの言うとおり、ここまで来ても確かにトゲ文字(Alphabet of Thorn)がどうしてレインの女王にとって有害なのか分からない。なんでだろう。この本がただの歴史書じゃないってこと? どういう風に?


21章/ボーンはMermionの洞窟近くの洞穴に隠れて、姿を消す術を訓練しながらネペンスを待っている。トゲ文字の解読が終ったら逃げようという約束で。トゲ文字に取りつかれているネペンスは、他の仕事がおろそかになっていて、仕事が追いかけてきているらしい。魚の(ような)文字の翻訳を頼んでいたMaster Croysusは、翻訳文を取りに来た時、ネペンスは600年以上前の本に出ている女性の肖像にうりふたつだと言って、その本を見せる。
うっわー! もしかして、これがKaneだったり?!



2004年02月12日(木)
Alphabet of Thorn(Patricia A. McKillip)@15章

●読書中:Alphabet of Thorn(Patricia A. McKillip)@15/27章
おっ、ニムさんが同じ本読んでらっしゃるみたいです。今日の日付のところ、同じ場所! Vevayが月の光を背に森の啓示を受けるところは確かに美しかった〜。本当に鳥肌もの。不思議な雰囲気?空気のにおいみたいなものが伝わってくるみたい。あとボーンが森の中で女王と会うところや、図書館のネペンスも良い感じ。
今、真ん中あたり。ネペンスとボーンたちトゲ文字を解読しようとする一派と、テッセラちゃんと魔女Vevayたち王国の幹部の話が混ざってきたみたい。AxisとKaneの話も気になる。表紙の女の人はネペンス? でももしかしたらKaneかもしれない・・・。けど、そうすると裏の馬に乗った女の人は誰なんだろう・・・。
話があちこちに飛ぶので、出来事の全体を多角的に描いている感じが強い。In the Forests of Serreもそうだったけど、人物ひとりひとりよりも全体の動きを上から見ている感じと、森という場所の魔力の印象が強い。The Forgotten Beasts of EldWinter Roseなどはタイプが別で、女の子の一人称が連綿と続いて、主人公の内面がストーリーに深く関わってる感じなんだけど。ちなみにイルスの竪琴はその両方だったと思う・・・。

8章/魔法使いボーンが森の中で修行中、突然伯父ErminことThe Lord of Sealeが馬に乗って現われ、「こんなところで何してる」などと近況を聞かれる。伯父が帰った後、しばらくして池の向こう側から女の子が現われる。最初The Floating Schoolの新入生だと思って話をするボーンだが・・・(実は王宮を抜け出してひとりで散策中の女王だった)この辺、森の魔法が生き生きしてて不思議な感じ。森そのものが生きている、という表現がとっても上手い。

9章/魔女Vevayは風に不吉な匂いを感じて不安になり、森の中のThe Floating Schoolへ旧友のFelanを訪ねる。VevayはFelanに促されて古代の月のような色の象牙の床に月を背にして立ち、森からの啓示を受ける。Vevayは王宮の奥深く、絶壁の洞窟に眠る"The Dreamer"ことレイン初代の王Mermionが起きあがる姿を幻視する。

10章/ネペンスは茨のトゲのような文字で書かれた例の本にますます夢中になっている。ネペンスに気があるらしい同僚で研究者のLaidleyと協力して内容の解読を進める。Kaneはトゲ文字の本では女性だが、一般的な伝説では"Axis王の兄弟"と言われている。そこへボーンもやってきて、ネペンスがAlphabet of Thornに虜になっているのを心配して、自分や他の図書館員に本を見せるように言うが拒まれてしまう。

11章/テッセラ女王はVevayに伴なわれて、眠り続けているという王Mermionの洞窟を目指す。テッセラ女王は内心怯えて恐慌状態だったが、Vevayは容赦がなく、後戻りはできなかった。王の洞窟にひとりで入ったテッセラは、本当は女だった初代の王Mermionに"Thornに気をつけなさい。滅ぼされる前に滅ぼせ(Beware the thorns. They must be destroyed before they destroy us all.)"と言われる。

12章/AxisとKaneの話の続き。Axisが即位して王として他の国の姫と政略結婚しなくてはならず、KaneはAxisの側にいるために一計を案じる。王の結婚式の夜、自分をはるか遠い国Iliciaからの贈り物と称して、仮面を被った姿で王宮に入り込む(ここまでが7章)。Kaneは仮面を被った口をきかない王宮の魔術師として認知され、奇術で王妃や取り巻きや廷臣たちを楽しませながら、影でAxisの力となる。KaneはAxisの一番側にいて、影から王宮を見守り、Axisの伯父による謀反の企みを阻止し、戦いにも同行することに。Axisが本当に愛しているのはKaneただひとりだった。

13章、14章/ボーンは再び魔法で王立図書館のネペンスの部屋へ飛んで本のことを聞こうとするが、ネペンスは不在。トゲ文字の本もなかった。ボーンが学校へ帰るとVevayが待っていて、The Lord of Sealeの伯父ErminがFirst Crownに攻撃をしかけたため、ボーンは反逆罪で窓のない部屋へ拘留されてしまう。Vevayとボーンの会談。お互いに存在は知っていても、話すのは初めてのよう。Vevayはボーンから、森の中で女王に会った話(8章)を聞いて驚く。



2004年02月11日(水)
The Amazing Maurice and His Educated Rodents@2章

●読書中:The Amazing Maurice and His Educated Rodents(Terry Pratchett)@2/12章
 ≫冒頭を読んでみる(Extract)
 ≫オーディオブックを聞く / DL
この本も元はといえばデイヴィット・ワイアット氏つながりで知ったもの。テリー・プラチェットのディスクワールドを舞台にした1話完結の本で、"ヤングアダルト向け"というジャンルになっている。2002年カーネギー賞受賞作品
ストーリー紹介はやまねこ翻訳クラブディスクワールド探訪に詳しいのでそちらを参照していただくとして・・・テリー・プラチェットの英語は読みにくい、難しいと聞いたことがあるから構えてたのに、なんとも読みやすくて驚いている。"ヤングアダルト"だからかなぁ、すごく直感的にダイレクトに入ってくる文章だ。それとも単に相性が良くて、笑いのツボにピントが合いやすいのかな。おもしろいじゃん。最初から口の達者な猫のモーリスのマシンガントークにニヤニヤ。モーリスと利口なネズミたちと、おっとりした笛吹き坊やの掛け合いがコミカルでいい感じだ。
'Ubberwald,' he read out.
'That's "Überwald",' said a small, squeaky but very clear voice. 'The dots make it a sort of long "ooo" sound. But you're doing well.'
'Ooooooberwald?'
'There's such a thing as too much pronunciation, kid,'
って、坊やがモーリスにドイツ語のウムラウトの発音を直されてウウゥ〜〜〜〜バヴァルトって読むところは、不覚にも読んでて吹いてしまった。ぶふっ!

章の頭に毎回"From Mr.Bunnsy Has an Adventure"と書いて、なにやら童話からの引用が載っているのが気になる・・・・・・これも作者の創作なのかな。タイトルと内容的に、最初ベアトリクス・ポターのピーター・ラビットの話のひとつかと思ったんだけど、違うみたいだし。

*ディスクワールド探訪
*Terry Pratchett at Transworld
 出版社サイト。上のExtractやオーディオブックのリンクはこちらから。
*Terry Pratchettでアマゾン検索
*テリー・プラチェットでアマゾン検索
*テリー・プラチェット ブックリスト@やまねこ翻訳クラブ
*ディスクワールドの世界
*「ディスクワールド」の薦め(Leonさん)
*Terry PratchettBooks.com
*The L-Space Web - A Terry Pratchett / Discworld Web Site



2004年02月10日(火)
鏡のなかの迷宮(2)光る石(カイ・マイヤー)読了

●読了:光る石 : 鏡のなかの迷宮2(カイ・マイヤー)
 ≫感想はこちら
おもしろかったけど、どうも作者の意図することについて行けないせいで、掴みきれない所があったように思う。そもそも地獄の王がなんで「光の王」なんだとか、地底人のリリムたちや地底の町の様子など・・・色々意味があるんだろうけど、よくわからないー。主人公のメルレがやたらと聖書に出てくる話を引き合いに出すのにもついて行けてない。背景が分からないとただの意味不明のドタバタに見えるんだけど、きっとそうじゃないんだろうなーと思いながら読んだ。ロシアの魔女ババ・ヤガーのニワトリの足がついた可動式の小屋ってのは別の話にも出てきてたから、きっとロシアの昔話か何かでそういうのがあるんだろうが・・・。



2004年02月09日(月)
Alphabet of Thorn(Patricia A. McKillip)@8章

●読書中:Alphabet of Thorn(Patricia A. McKillip)@8/27章
もうすぐ100ページ目というところ。当初の予定通りのんびり読んでます。いいね〜、やっぱりおもしろい。私にとってマキリップは非常にハズレがないというか、安心してどっぷり読める作家。いつものことだけど文章が美しくてうっとり・・・。ただ森の中を歩いてるだけなのに、どうしてそんなにキラキラ輝いてるの〜(笑) 図書館の片隅で、ホコリにまみれて古文書を翻訳してる場面がなんてドラマチックで美しいこと。

ストーリーは3人の女性を中心に展開中。
ひとり目はもちろん王立図書館のTranscriptorのネペンス。誰にも翻訳できない"Alphabet of Thorn"(トゲのアルファベット)で書かれた古文書を手に入れて王国の秘史をコツコツと解読しつつ、ちゃっかり若い魔法使いのボーン青年の心も手に入れて順調に恋愛中。
二人目は"十二冠のレイン王国 Twelve Crowns of Raine"の王位を継いだばかりの女王、14歳のテッセラ(Tessera)ちゃん。父王が死んでしまって、悲しみに暮れる元王妃=母は自分のことだけで精一杯。老練な魔女Vevayにバックを固められつつ、何とか新しい境遇に慣れなければいけないんだけど・・・心はなかなかそれについて行かない。
ネペンスやテッセラちゃんが生きる"現在"の話の間に、さらに全然別の人たちの話が挿入される。最初何かと思ったけど、これは多分ネペンスが手に入れた古文書の中に記されてる人なんだろう。時間的にかなり前の、伝説の世界の人たちじゃないかな。国王Axisと、その従姉妹で魔法使いのKaneの話。幼馴染みの仲の良いいとこ同士が、大きくなってからも決して離れることなく完璧な一対に・・・。ネペンスが解読中の"Alphabet of Thorn"を創ったのがKaneらしい。

2003 Recommended Reading List@Locus Online

●ブックオフ&アマゾンから 和書4冊¥1157 洋書1冊¥1000(ギフト券)
Midnight for Charlie Bone : Red King Quintet(Jenny Nimmo)
 ≫表紙を書いてるデイヴィット・ワイアット氏つながりで見つけた本。児童書ファンタジーで寄宿学校ものらしい。
第三若草物語(オルコット)¥400
ケレー家の人々(ケート・D・ウィギン)¥100
 ≫2冊、角川文庫マイディアストーリー
パンプルムース氏のダイエット(マイケル・ボンド)¥300
死を呼ぶ婚礼 : 修道士カドフェル 5(エリス・ピーターズ)¥350



2004年02月08日(日)
Book of Enchantments(Patricia C. Wrede)読了

●読了:Book of Enchantments(Patricia C. Wrede)
 ≫紹介&感想はこちら
ああ、面白いねこれは。まぁ型通りの話が多いけど、その分話に入りやすくてバリエーション豊富で、それなりにオリジナリティもあって楽しめた。私は【Enchanted Forest Chronicles】の番外編が載っていると聞いて読んだけど、あまり関係なかったみたい。この本がまったく始めての人でも全然問題なし。グリム童話調の軽い昔話/幻想童話集として単純に楽しめるかと。本編のシモレーヌ姫が出てくるのは最後の"Utensile Strength"という話ひとつなんだけど、本編を読んでない人にとってのネタバレは言うと(未来の)家族構成くらいか。・・・だからって、どうってことはないと思う。ちゃんと完結してるし、本編のおもしろさ、おかしさをシッカリ持っていて◎。おもしろかったです。
この作家の本はあと1冊、Mairelon the Magicianが積読中。これは19世紀のロンドンとかマジシャンとかそんな感じのシリーズの1巻らしいが、また近いうちに読めるといいな。

●図書館(計5冊)
バーティミアス : サマルカンドの秘宝(ジョナサン・ストラウド)
渋澤龍彦全集〈16〉幻想博物誌 他(渋澤龍彦)



2004年02月07日(土)
Book of Enchantments(Patricia C. Wrede)@5/11話

風邪をひいた模様。微熱があって、やたらと肩が凝って頭痛が。あ〜ぁ・・・。

●読書中:Book of Enchantments(Patricia C. Wrede)@5話目まで
Enchanted Forest Chronicles】と同じ世界を舞台にした話の多い短編集。全然関係の無い話、ただ同じ世界(らしい)というだけの話、魔法の森に迷い込んだ人の話、シモレーヌの出てくる本編の番外編など色々。グリム童話っぽい昔話調にまとまった話が多いみたい。

◎Rikiki and the Wizard(読了)
魔神リキキと魔法使い / 世界一有名でお金持ちで、とても運の良い魔法使いがいました。彼はもっともっと有名になって、永遠に名前を残したいと願って神を呼び出そうとしますが、その呼び出しに答えて出てきたのは・・・。

◎The Princess, the Cat, and the Unicorn(読了)
お姫さまと猫とユニコーン / 魔法の森(Enchanted Forest)の傍にある小さな王国オスレットには、お姫さまが3人います。3人姉妹の真ん中の姫エリッサは、ある日ふとした事から家出をすることに。城を出たエリッサは、猫に導かれて魔法の森へ・・・。

◎Roses by Moonlight(読了)
月下の薔薇 / 大金持ちの家の長女アドリアンは、可愛い妹サマンサの天真爛漫さを愛しながらも、何をしても許される妹を内心で苦々しく思っていました。サマンサが友達を招いてパーティを開いたある夜のこと。家の中に居所がなくなったアドリアンが部屋を抜け出して、駐車場の片隅で座り込んでタバコを吸っていると、そこへ現れたのは・・・。

◎The Sixty-two Curses of Caliph Arenschadd(読了)
アレンスチャド皇帝の62の呪い / アレンスチャド皇帝は魔法使いです。それがすべての災厄の元で、皇帝が気分を害した時は「そいつの首を切れ!」と言う代わりに呪いをかけます。今までで一番多くの呪いをかけられたのは、総理大臣をしているイマーニのパパで、イマーニもママも否応なく皇帝の呪いに巻き込まれてしまうのでした。ある日、48番目の呪いをかけられて仕事から帰ってきたパパは・・・。
*caliph:旧トルコ皇帝、カリフ / grand vizier:(トルコなどの)総理大臣 

◎Earthwitch(読了)
大地の魔女 / 大地の魔女は炎の山に住んでいます。ある日、魔女マリエルのところへ国王が訪ねて来て・・・。

▲電子辞書はシャープのPW-A8700を注文。斡旋で頼んでおいたから、市価よりも少し安くて二万ちょっとだそうだ。価格コムの最安値よりもうすこし安いくらい。届くのは2週間くらい先だと。遅っ!



2004年02月06日(金)
ヘックスウッド(ダイアナ・ウィン・ジョーンズ)

Hexwood(ダイアナ・ウィン・ジョーンズ)が訳されるそうで!


(情報元:DWJミニ情報(倫子さんのところ)より。でもそこの情報源はLeonさん。)『ヘックスウッド』駒沢敏器・訳 3/19発売予定 1,800円 小学館 ISBN:4092904010 単行本
この本は(DWJにしては)ものすっごく長くて、複雑な本です。翻訳者さん、たいへんだろうな〜〜。って、今度の訳者さんは男性か。もしかして始めて? わはははは! わかるわ〜。この本はそういう感じだ。
話の舞台は、たしか英国のロンドンに程近い郊外にある町の、ヘックスウッド・ファーム(Hexwood Farm)という農場・・・。何の変哲もない(筈の)そこで、奇妙なことが起こりはじめる。ヘックスウッド・ファームに何か強力な機械か破壊兵器のようなものがあって、その様子を地球の外側、もしくは平行世界か別次元の宇宙からジッと見つめている(上位の?)存在がある。宇宙の支配者集団のような・・・その辺の設定は【Deep Secret】と少し似ているけど、より複雑で話の全体像が掴みにくい印象。
曙さん】のところに紹介がありますのでどうぞ。この本は私も一応読んだけど、よく分からなかった。英語じゃなくて内容が難しい。『九年目の魔法』と同じで、日本語で読んでもやっぱり難しいだろうけど・・・そうか、日本語で読めるのか〜!
さて、どうしよう・・・翻訳が出る前に、再読に挑戦するべきだろうか(悩)自信ないなぁ・・・。

●買った その他¥2410
ダ・ヴィンチ 3月号
ドラゴンボール 完全版 (29) (鳥山明)
ドラゴンボール 完全版 (30) (鳥山明)



2004年02月05日(木)
Alphabet of Thorn(Patricia A. McKillip)@4章

●読書中:Alphabet of Thorn(Patricia A. McKillip)@4/27章
型の古い電子辞書の使いにくさ&見難さにイライラしながらも、本は順調なペースで読み中。最初の10ページをしっかり読んで切り抜けたら、あとは楽々でどんどん進む。
表紙の右端に背景として王宮が描いてあるな。切り立った崖の中とその上に作られているんだそうだ。おもしろいねぇ。この城からは、レイン王国の全十二国が全て見渡せるんだと。

ネペンスは王宮から出ることがあまりなく、外の世界のことはほとんど知らない。Transcriptorは翻訳家と写本家を兼ねたような仕事らしい。ネペンスは一種の語学マニアで、図書館にこもって未知の文字を解読していく作業が好きで、性に合っている、と思っている様子。ネペンスは司書に拾われた孤児だが、図書館では孤児を引き取ってTranscriptorとして育てるのはよくあることで、同じような立場の仲間が王宮内に大勢いる。
翌朝、ネペンスはそんな友達のひとりのオリエル(Oriel)に食堂で声をかけられる。食堂(お偉いさんや先生たちも来る学生食堂みたいなところ)でオリエルが言うには、The Floating Schoolへ本を取りにいかなければならなくなったが、ひとりでは怖いので一緒にきて欲しい、と。
The Floating Schoolは魔法使いの学校で、普段は王宮の外の森に文字通り「浮かんでいる」。2人は馬に乗って出かけるが、出迎えの魔法使いの姿を見てオリエルが怯えて「私、ここで待ってる!」と言い出す。しかたなくひとりで近づいて行ったネペンス、魔法使いにも解読できなかったそうな謎の本を受け取りながら、年若い魔法使いをまじまじと見つめて、その美しさ(!)に魅了される。「髪がこの森に散らばっている、金色の葉と同じ色に輝いているわ・・・。瞳の色は光と向きによって茶色から海の碧へ色を変える・・・。
彼はシール国から来た青年ボーン(Bourne of Seale)。レイン十二国の一つ、Sealeの君主の甥だという。伯父の意向で、年若いレインの女帝王(14歳)に対する駒としてThe Floating Schoolに送られ、魔法使いの修行をしている。
・・・等々、2章はボーン視点に切り替わって、彼が王宮の図書館へネペンスを訪ねる姿を追いながら、徐々に彼の側の事情が明らかになっていく。 

ネペンスとボーンが会うところってば、力入りすぎ! 2人してお互いに美しい、この世の神秘だとか言い合ってるし・・・・・・まったくなんて分かりやすいんでしょう!(−m−)
*この本のカバーの内容紹介をきれいに訳してくれた方がいます。≫Kai's AtticさんOrdinary Days (2004.1.27)

●ブックオフ&アマゾン 和書3冊¥735 洋書4冊¥3156(ギフト券で)
ふしぎの国のアリス 講談社英語文庫(ルイス・キャロル)¥300
鏡の国のアリス 講談社英語文庫(ルイス・キャロル)¥300
パンプルムース氏の秘密任務(マイケル・ボンド)¥100

The Worst Witch Strikes Again(Jill Murphy) ミルドレッドの魔女学校2巻
A Bad Spell for the Worst Witch(Jill Murphy) 同3巻
Behind the Attic Wall(Sylvia Cassedy) 人形もの
Single White Vampire(Lynsay Sands) ロマンス
Amazon.co.jpオリジナルブックカバー (これで10枚目)

▲電子辞書
電気屋に見に行った(某所で安く買うつもりなので今日は見に行っただけ)。一通りいじくり回して、シャープのPW-A8700に決定ー。中身と操作性はOKだし、なにより液晶が明るくて大きくて使い勝手が良さそう。セイコーのSR-T7000も機能は悪くないみたいだけど、液晶が嫌だ。A8700と並べて比べると画面がかなり小さくて暗くて、字が見ずらい。



2004年02月04日(水)
Water Wishes(Mallory Loehr)読了 / 電子辞書

●読了:Water Wishes: Magic Elements Quartet 1(Mallory Loehr)
ジョー(13)、ポリー(10)、サム(7)の兄妹弟を主人公にした軽い冒険ファンタジー。7月のある週、3人は海辺にあるネッドおじさんの家へ両親と泊りがけで遊びに来ている。3人が海岸で遊んでいると、波の向こうから古い緑色のビンが流れてくる。そのビンの中には「願いを三つだけ叶えよう」という手紙が入っていて・・・? 

まぁまぁだった。テーマはファンタジーというよりも、きょうだい同士の関係、思春期に入った兄ジョーと弟妹との争いと和解といった方向らしい。ビンの中の手紙を間にはさんで、3人がケンカすることによって色々な行き違いやトラブルがあり、思わぬ冒険をした結果、最後に3人が「やっぱり3人仲良く」エンディング。ビンの中の手紙が引き起こす不可思議な事象が・・・発想はおもしろいのに、ストーリーに生かされていない感じでインパクトが薄いのが勿体無いと思った。私が求めていたのとはちょっと違ったみたいだ。悪くはなかったけど、大人の目で読んでしまうと「よい子のお話」って感じが漂ってて物足りなかった。

▲電子辞書
電子辞書(SonyのDD-IC5000)が壊れた〜!(><。きゃあぁぁぁ! 液晶が壊れたらしくて、縦線がいっぱい入ったまま動かなくなってしまった。画面をガシッとひん曲げると字がうっすらと出てくるけど・・・こりゃもうダメだな。ど、ど、どうしよう。マキリップなんて一番辞書が必要な時に壊れてどうするのよ!ソニーのバカーー!!(違)

・・・と、嘆いても仕方ないので、さしあたり大昔に使ってた骨董品で我慢することにして、早速電子辞書のおすすめは?@英語板あたりをながめながら次の機種の選定を。私は切り替えは早い。『リーダーズ』『リーダーズ・プラス』が入ってる中では、シャープのPW-A8700セイコーのSR-T7000が良いのかな。その他のは英英が米語系だったり、類語辞典が気に入らなかったりで、いまいち惹かれない。実物を見に行かなくては・・・。



2004年02月03日(火)
Alphabet of Thorn(Patricia A. McKillip)@1/27章

●読書中:Alphabet of Thorn(Patricia A. McKillip)@1章
一昨日発売で、昨日届いたマキリップの新刊本を早速読み始めてみる。ミニハードカバーって大好き。カバーイラストはKinuko Y. Craftさんのサイトで全景が見られます。きれーい。
この本はゆっくり読むつもりで、今日は7ページ目まで。私の洋書の読み方の基本に「最初の10ページは辞書を引きまくって完璧に理解する」ってのがあるんだけど、マキリップの本は特にこれをキッチリやらないと、延々と話に入れなかったりするのだ。けどちゃんと読むと、最初っからきれいな文章だな〜。うっとり・・・。

冒頭の話の舞台はRaine王国の王立図書館。Raineの女王の戴冠式に参列するために、Twelve Crowns of Raineの代表者が各地から王宮に集まってきている。ヒロインのNepenthe(ネペンス)は16歳。赤ちゃんの時に城の前に捨てられていたのを、司書のじーさまが拾って、写本家(Transcriptor)として育てたんだそうだ。
Twelve Crowns of Raineの代表者について王宮にやってきたCroysusという学者が、司書のじーさまとNepentheのところへやってくる。Croysusは楕円形をした見たことのない文字で書かれた謎の文書を見せて、この文字を見たことはあるかと聞く。文字は解読不能、使われている皮(羊皮紙?)も材質が何なのかわからなかった。
光と影の表現が印象的。図書館は暗くて寒くて埃っぽい。窓から差し込む暖かい日の光。塔の上の窓から明るい外の景色を見て、普段自分が仕事をする暗く寒い地下の作業室を思い浮かべるNepenthe。

Nepenthe ネペンス : 本書の主人公の名前。(ギリシャ神話より)憂いを忘れさせる薬、消憂薬、ネペンテス(多分アヘン);苦痛を忘れさせるものの意。ワインの銘柄やレストランの名前なんかに使われてるみたい。

●買った本 和書¥1000
僕たちの好きな『指輪物語』
 詳細はこちら。別冊宝島のムック、地図とか人物相関図とか用語解説とか、色々わかりやすそうでいいなと思って買ってみた。



2004年02月02日(月)
Magic's Promise(Mercedes Lackey)読了

●読了:Magic's Promise : Last Herald-Mage 2(Mercedes Lackey)
 ≫感想はこちら

●アマゾンから到着 洋書3冊¥4566(アマゾンギフト券で支払い)
Alphabet of Thorn(Patricia A. McKillip)¥2072
 パトリシア・A.マキリップの新刊 
Book of Enchantments(Patricia C. Wrede)¥1534
 Enchanted Forest Chronicles】の短編集
Arrow's Flight(Mercedes Lackey)¥742
Amazon.co.jpオリジナルブックカバー(もう8枚目か9枚目くらい)



2004年02月01日(日)
Magic's Promise(Mercedes Lackey)@12/14章

●読書中:Magic's Promise : Last Herald-Mage 2(Mercedes Lackey)@12章
残り60ページくらい。今日中に終わるかと思ってたけど、明日に持ち越し。おもしろい。特にレンデル君にそっくりの少年にまとわりつかれて、ヴァニエル君の理性がぐらぐらしてるところが(笑) いやー、おもしろい。「僕がもう少しだけ非道徳的(less ethical)だったらな・・・」って、自分でツッコミ入れて肩を落としてるあたり、いい人すぎて泣けてくる。でも〜、これからレンデル君の生まれ変わり?が現われるらしいし。まぁとにかくがんばれヴァニエル君!

*ヴァニエル君レビュー≫Judebon's Viewさんブックレビュー(L)に内容紹介と感想。
*キャラリストは海外サイトの方が充実してて便利。私はこちらのページを使ってます。Magic's Promiseのヴァニエル君を俳優に例えると、カイル・マクラクランブラッド・ピットみたいな感じなんだそうな。ブラピ・・・う〜ん、確かにMagic's Promiseの「孤独に耐える」イメージはそれっぽいかな。レンデル君はレオナルド・ディカプリオがトップ?・・・これは10代で死んだせいだろ。生きてたらどんな感じだったかな。

▲マンガ:7SEEDS(4) (田村由美)
夏のBチーム、春のチームに続いて、今度は冬のチームの物語。このシリーズは話がおもしろいのはもちろんだけど、岩清水ナツちゃんが誰とカップリングするのか、他の人はどうなるのか予想するのが楽しくてしょうがない。
最初、ナッちゃんは嵐くんかと思ってたけど、ナッちゃんは黒髪のおかっぱで嵐くんも黒髪・・・田村由美さんは黒髪同士、白髪同士、茶髪同士はあんまりカップリングしないんだよね〜。それに、こんなに引っ張るってことは嵐くんは花ちゃんで決まりでしょう。蝉丸君は白髪だから(本当は薄茶とかだろうけど絵の上での白)影響は受けるだろうけど、本命ではなさそう・・・。なら誰だろう、誰だろう、春チームにもそれっぽい人はいないよな〜と思ってたら、この4巻で登場の冬チームにピッタリの人が出てきたじゃない! ほらほら、この表紙の右側の人。うわ〜、きっとこの人だ、この人! ね、動物好きで和み系同士で気が合いそうだし!彼なら境遇的に、目を離した隙に一人で勝手に成長して強くなっててくれそうだし!果てしなくオッケーだわ!!決定!!(おいおい) ・・・とか、妹とワイワイ言いながら読んでいるのであります。(^^; 
それから「冬の章」のカップリングは吹雪と美鶴さんよりも「吹雪と鷹弘」でしょう。あと、「百舌」は秋の季語なんですって。だから、「百舌」さんはまだ出てきてない秋のチームに何か関係があると見た!
*Flowers 田村由美先生インタビュー
*月刊Flowers公式サイト(連載中の雑誌)