また次回、と言ったが最後「次回」など永遠に来ないのが常ですが、台風一過で暑くなってきたことですし、ここいらで怪談めいた話を披露するのも悪くないでしょう。前々回の記事で触れた、『語り女たち』から連想した思い出つれづれ。 遥か昔の小学生時代、給食の時間に毎日流されていた「手のひらを太陽に」の歌詞が、時々「♪ぼ〜くらはみんな〜死んでいる〜」に聞こえる、という噂がまことしやかに立ち、事実私を含むクラスメートたちも一度、一斉に耳にしたことがある、というただそれだけであります。大人の見方をすれば、噂の魔力だとか、一種の暗示だとか、そういったオチがつくのでしょうが、子ども時代の思い出なのですから、「おかしなこともあるもんだねえ」という領域に留めておいても良い、かもしれません。 暑い、と言えば、もうひとつ。 今年、初めて日傘を買いました。水色と白のストライプで、ころんとした飾りボタンがついています。晴雨兼用なので、多少の雨ならば平気です。 しかし、日傘初心者には、差すタイミングが案外と難しいのでした。この日差しなら大丈夫か、いやそもそもこの天気は雨傘か……と日々思案しています。昨今の、加減を知らない雨の降りっぷりも気懸かりなところで、例え朝は晴れていたとしても、一天俄に掻き曇り車軸を流すような雨に行き当たってしまったら、兼業雨傘(?)程度では太刀打ちできるはずもありません。ささやかに悩むまま、まだ一度も使用されずじまいの初日傘です。
首が回らない。 ……と言っても借金の話ではなく、毎日湿布のお世話になっています。ニンゲンのアタマって重いんですね、としみじみ実感。 多分、寝転がって本を読む時の姿勢が悪いのだと思われますが、そんな元凶となった本たちのご紹介(責任転嫁も甚だしく)。 ・4月 『幽界森娘異聞』笙野頼子 『現代人の論語』呉智英 ・5月 『ローマ人の物語3〜5 ハンニバル戦記(上・中・下)』 塩野七生 『前巷説百物語』京極夏彦 ・6月 『郵便配達夫シュヴァルの理想宮』岡谷公二 ・7月 『ローマ人の物語6・7 勝者の混迷(上・下)』 塩野七生 読了本タワーはほぼ消滅した代わりに、積読本の壁が分厚くなるという反比例の不思議。きっとどこぞのパンダのせいです(更なる責任転嫁)。 |