日記帳




2007年06月30日(土) 塔を崩す・その2

読書録更新状況。

・3月 
 『アナ・トレントの鞄』 クラフト・エヴィング商會
 
・4月
 『参加型猫』 野中柊

・5月
 『愛の続き』 I・マキューアン

・6月
 『語り女たち』 北村薫
 『時間はどこで生まれるのか』 橋元淳一郎
 『算法少女』 遠藤寛子
 『となり町戦争』 三崎亜紀

今日は○月分を片付けるぜ! といような計画性は微塵もなく、読了本タワーの気が向いたところから記録しているため、先月先々月分が穴だらけです。
一番のオススメは『語り女たち』で、その中の一話である少女が『走れメロス』の異本(?)に出会ってしまうという物語に想起された、ほんの少し似通った思い出話など書くつもりだったのですが、それはまた次回。


2007年06月22日(金) 泡と消えよ

手帳を有効活用するために、予定はちゃんと書き留めよう、というのが今年の初めに立てた目標のひとつだったはずが、結局は元の通り「脳内メモ」に頼る日々。すっかり「コンタクトレンズの交換日記録」と成り果てています。いやいや、これだって大事なお役目。

消えてはいけない近頃の備忘録。

・合唱曲「松径」は、混声合唱組曲「季節のたより」の一曲で、春の詩である。
我が行くは松の細道。
作詞は三好達治、作曲は多田武彦。
「蟋蟀」も同じ組曲に含まれる。
今宵雨晴れて月清し。
歌詞はうろ覚え、楽譜を詰め込んだダンボールを開ければすぐ確認できることではあるものの、それには学生時代の制服に今更袖を通してみる程度の覚悟を必要とする。

・カラーランドセルは1960年代頃より存在していたらしい。ここ数年で実際に普及もし始めたとのこと。ふた昔近く前に味わった「カラーランドセルの悲哀」は、もはや過去のものか。
カラー写真の普及は1970年頃より。

・『素数ゼミの謎』(文芸春秋)
13年に一度、または17年に一度、大量発生するセミ。
周期が素数のため、別周期のセミと出会う可能性が低いとか。
素数はなんだか面白い、けれども、1は素数に含まれるんだったか含まれないんだったか、というところからの復習が必要。

・劇団四季の「オペラ座の怪人」を見に行きたいです。今からチケットを取るのは厳しいにしても。しかし、一発目の変換が「灰燼」とはなかなかツボを心得ています。

・エントロピーの増大に立ち向かうこと。
要するに部屋を片付けなさいということ。

・お手紙を書きましょう。
文面はパソコンで作ってあるのであとは清書するだけ。
デジタルなんだかアナログなんだか。

・カキ氷が食べたいです。みぞれが良いです。あの、シロップに色がついていない、ぱっと目「ただの氷」というところが好きです。


2007年06月18日(月) 瓜科三昧

身を滅ぼさない程度の好奇心には敢えて逆らわないのが、日々退屈に負けず生きるコツと心得よ。
……などという家訓があるわけではありませんが、奇妙な(失言)新製品にはついつ手を出してしまいます。今ならば、巷で話題のキュウリ味コーラだとか。そもそもキュウリは嫌いだし炭酸はほとんど飲めない、と来れば、残るのは好奇心しかありません。

鮮やかなグリーンは蛍光ペンを彷彿とさせ、爽やかさがいっそ胡散臭い(失言2)見た目です。新奇な飲食物を見るとついつい香りを確かめてしまうのが、あまりお行儀が良いとはいえない私の癖で、例によってくんくんと吟味した結果、おお正しくきゅうりの青臭さ! この時点で、少し尻込み気味です。繰り返しますがきゅうりは嫌いです。きゅうりなんてわざわざ香料を開発するほどの食べ物じゃないやい!(失言3) 

……気を取り直します。氷を入れたグラスに注ぐと、胡散臭さも少し和らいで、夏らしい涼やかな色に見えます。飲んでみると、思ったよりもきゅうりが主張せず、コーラ独特のあの風味が穏やかな分、案外と馴染みやすい味。例えるならば、淡白なメロンソーダのような、とでも言いましょうか。や、炭酸がほとんど駄目なのでメロンソーダだって飲んだことがないのですが、想像として。でもそう遠くはないはずです。きゅうりもメロンも瓜科、仲間ですもの。つまりは瓜科のコーラ。

結論としては、割に美味しいのではないかと思います。
……が。
もっと不味いかと期待していたのになんだかつまらないぞ、というのが総評であります(失言納め)。


2007年06月12日(火) 我が手にペンを(バトン回答・後編)

「物書きに捧ぐ質問攻めバトン」後編です。


11.物書き中、これだけははずせないということやものはありますか?

9Hの鉛筆を六本と、B4サイズのルーズリーフを一束。鉛筆は削り立てより心持先の丸くなったものが良いです。ルーズリーフは表面しか使わないのが昔からの癖です。
……嘘です(しかもつまらない)。
手書きでは漢字変換能力が追いつかず、もどかしいばかりで執筆どころではない、というのが切ない現実。

「執筆の友」は特に求めません。執筆用ファイルはワードパッドがお気に入りです。景気付けに音楽をかけることもありますが、必需品ではありません。飲み物ぐらいは確保したいところですが、零すので(断定)PC周辺には怖くて置けないのです。
あ、回転椅子は重要かもしれません。行き詰った時には眉間に皺を寄せつつぐるぐる高速回転します。すると、ほんの少し頭がすっきりします。目は回りますが。

12.この人の影響を受けた、という物書きは居ますか?

江國香織、村上春樹の両氏……と、かつては答えていたのですが、濫読の恩恵か副作用か、最近はよく分からなくなってきました。読書密度の濃さでいえば、高校時代にどっぷり漬かっていたこのお二人に敵う存在はないので、今もどっしり根を下ろしているはずだと思います。
長野まゆみ作品も忘れるわけにはいかないのですが、これは「影響」というよりも「呪縛」に近いために別カテゴリーです。最も、無理に色を殺さずとも良いと開き直った頃からはずいぶんと楽になりましたが。
「影響」を「刺激」に置き換えるならば、小説に限らずありとあらゆるものから享受しています。創作脳を通して見る世界は美しいです(綺麗にまとめようとしてみる)。
……と、ここまで書いて、はたと思い至ったのですが、比喩表現に凝りたい性質なのは、間違いなく村上さんの影響ですね。

13.こんな文を書きたい、という理想はありますか?

出来得る限り装飾を省く、というのが基本姿勢だったのですが、最近どうやら揺り戻しが来ているようで、やはりある程度の華やかさは必要である、と思うようになりました。新生テーマは「ドラマチック」です。しかし、飾り立て過ぎてくどくなるのではなく、何度読み返しても飽きない、色褪せない文章、というのが理想であります。
かつて、これは完璧だ、と感動したある作家の方の文章は、細部まで神経が行き届き隙なく端正でした。あの境地を目指すのはおこがましいにしても、せめて近付く努力はしたい、と思います。
そのためには、ひたすら読み直してひたすら手を加えて、という作業を延々と積み重ねなくてはいけませんが、そんな風に散々苦労した跡は決して見せず、涼しい顔の文章に仕上げることができたら格好良いですね。巧いメイクというのは、化粧すればするほど素顔に近づいていくものだと聞きますし、文章でそんな業師を目指したいと……色々大言壮語いたしましたが、ほら、理想は高い方が良いですから、ね?

14.一番最初に書いた作品、さらせますか?

残念ながらもう手元に残っていないので、お見せすることはできません。もし現存していたとしたら、案外と微笑ましい気分でご披露できたかもしれません。時効ですから。
ちなみに、ブラックホールだの宇宙パトロールだのの出てくるSFだったと記憶しています。

15.次回作の構想はもうありますか?

ひとまずは、しりとりショートショートの次作・次々作までを仕上げたいというのが希望です。
次作のお題は「あんたがたどこさ」。宿屋を営む初老の主が客人に語って聞かせる幼き日に遭遇した神隠しの物語。「隠れ坊の木」という怪談めいた噂話の背景に潜むものは……?
次々作のお題は、「茶房」が良いか「さようなら」が良いかで思案中です。「茶房」の方は、甘味処の店先で猫を拾い、善哉をひっくり返す話。「りんごあめ」の続編のような扱いです。「さようなら」は、緑色のランドセルに人生の不幸を想う少女と、彼女の風変わりな理解者の物語。
いつ登場できるかは分かりませんが、世界の滅亡はアラジンの魔法のランプによってもたらされた、という話や、ハンドルを握ると性格が変わる(注:愛車は自転車)母を見守る娘の物語、なども控えています。
その他には、捧げ物になる予定の話がいくつか、長らく温め続けている女性科学者とロボットのラブストーリーや、巨大かたつむりの殻で出来た図書館に住まう守り人の物語、等々。
ここぞとばかりに語ってみました。
構想だけならば豊富なのが、私の取り柄です。

16.創作派? 二次創作派?

二次創作のなんたるか、をそもそもあまり知らなかった……というわけで、付け焼刃で聞き齧ってきました。ええと(資料に目を通しつつ)……ふむ、こんなにも広大な世界が、私の触れてこなかった場所で広がっていたのですね……! おお……!(驚きと感嘆の溜息)
で、結論は?
私は創作派、のようです。

17.(16について)何故そっちなのですか?

元となる作品の完成された世界・キャラクターの性格、等々を活かしつつ、なおかつ己の想像力を加味して新しいものを創る、というのは、私にとってとても難しいことのように思えてしまいます。もっと言えば、それを制約と感じてしまう私は二次創作には向かないということなのでしょうね。ただ単に我儘で不器用なのかもしれません。……恐らく、こっちが正しいですね(納得)。
全て自分の思うが儘に遊ぶことのできる創作の方が、私にはやりやすいのです。

18.盗作についてどう思いますか?

一言で言うならば「何故?」でしょうか。
無論、理由があれば許される、とは思いません。
好意を持っている作品だったのであれば、その思いを現す術は他にいくらでもあったでしょう。
自作に対する賛美が欲しかったのであれば、よしんば得られたとしても所詮は借り物の喜びです。
創作に生みの苦しみは付き物です。作品はその苦しみが結実したものであるということを、尊重していただきたい、と思います。

19.これからも物書きであり続けますか?

もう何も書けないや、と思うその瞬間までは、物書きで居続けるだろう、と思います。
できることならば、創作の泉が枯れるその時をできるだけ先延ばしにして下さい、と創作の神様にお願いしつつ。

20.物書き5人に回してください

私が突撃インタビューを試みたい方たちのところには大方回っているようなので、
このまま大人しくマイクを置きます。


2007年06月08日(金) 我が手にペンを(バトン回答・前編)

ねこK・Tさんより、バトンをいただきました。ありがとうございます!
「物書きに捧ぐ質問攻めバトン」の名に相応しく、さあ存分に語り尽くすが良い……! と言わんばかりのラインナップです。
長くなりましたので、二度に分けて回答します。まずは、設問1から設問10まで。



「物書きに捧ぐ質問攻めバトン」

1.名前を教えてください

ほたる、です。
覚えやすさと呼びやすさが身上です。
周期的に、私も苗字が欲しい……! という衝動に駆られます。

2.主にどんな話を書きますか?

……いきなり難しい質問を!
「センチメンタルな日常もの書き」が通り名だったはずが、いつの間にやら日常ものからはかけ離れ、かといってファンタジーにもなり切れず、SFとミステリに憧れ、コメディとラブストーリーの壁に阻まれ、結局は分類不可能なあれやこれやを綴っています。求む、私にぴったりなジャンル名! 

3.ものを書き始めたのはいつですか?

誰かに読んでもらうことを意識して文章を書き始めたのは、サイトを作ってからです。遡れば、初めて作品をひとつ仕上げたのは小学生の頃、物語を作り始めたのは幼稚園の頃でした。長い付き合いです。
そもそものきっかけは何だったか、と思い返すと、「読みたいものがないから自分で作ってやろう」だった、かと……幼稚園児がなんということを。数年しか生きていない癖に「読みたいものがない」とは、幼かったとはいえ不遜極まりないです。

4.同時進行で何本くらい書けますか?

並行書きは向いていない、ということに、ようやくにして気付きました。
一作にぐぐぐぐ……と潜り込んで向き合った方が性に合っています。一騎打ちで
す。往々にして負け戦です。
並行読みならば何冊でもできるんですけどね。

5.長編と短編、どっちが好きですか?

書くならば短編、読むならばどちらでも。
私の創る話は大抵が小造りで、大掛かりなストーリーを練る術には長けておりません。野望だけは常に持ち続けていますが、長編に挑むには、そして書き上げるには体力も根気も技術も伴わないのが悲しいところ。
……が、近頃は作者の思惑も希望も無視して際限なく嵩高くなる話が多く、手を焼いております。私はどう考えても短編向きの物書きだというのに、どうしたことでしょう。

読むならば、どんな大長編でもどんと来い、なのですが、「紙の本ならば」という但し書きがつきます。オンラインの長編作品も読みたいのですが、そして読んでいないのは勿体無いと思うのですが、ディスプレイを長時間眺めていると、目がしょぼしょぼしてくるのです……。
web上の作品では、短い中に濃密な世界のある短編が好きです。私が愛するweb作家さんたちは、魅力的な短編を数多く書いていらっしゃる方が多いので、幸せです。いつもありがとうございます。

6.今ちなみに何本書いてますか?

一作集中期間は未だ継続中です。
……負けません(言葉少なに)。

7.今までで最大何ページ書きましたか?

書き上げた途端、喉元過ぎればなんとやら、で執筆中のことはけろりと忘れてしまうため、公式記録は残っていません。でも多分、原稿用紙にして20枚くらいが限界ではないかと思います。

8.使い回したいくらい好きなキャラはいますか?

一話読みきりの短編が多いので、登場人物も一話限りで退場、が基本です。ほぼ唯一の例外が、「アクアリウム」のユキなのですが……うわあ懐かしい名前。彼にはあと一話登場してもらう予定です。

9.出来ればシリーズにしたい、という話はありますか?(出来ればタイトルも)

シリーズタイトルだけが決まっていてあとは白紙という、ハリボテのような連作短編の計画ならばいくつか立てていたのですが、どうにも企画倒れに終わりそうです。ちなみに題名は「天気予報図」と「探偵奇譚」、でした。
現実味のあるところでは、「りんごあめ」の主人公に再登場願おうと思っています(設問15参照)。

10.消し去りたい、という話はありますか?

ありました(過去形)、ので、消去しました(完了形)。
サイト大改装を決行した際に、抹消願望はほぼ満たされたのですが、それでも時折、古い作品をうっかり読み返しては全て葬り去ってしまいたいという欲求がむくむくと沸き起こります。
過去の作品に「……うがあ!」(そこに込めた思いを、物書きの皆様ならきっと察して下さるはず)とのたうち回りたくなるのは、良かれ悪しかれ変化している証だと信じたいです。進歩なのかどうかは、また別の話。


2007年06月05日(火) かの山は

読書録更新状況。
 『うさぎおいしーフランス人』 村上春樹

どうしたらいいのか分からないくらい下らなく、でも楽しい。肩からも脳みそからも力が抜けます。そして私はずいぶん最近になるまで「♪うさぎ美味しい」のだと思っておりました。

読書録も、もうすぐ200冊のメモリアルを迎えます。記念すべき一冊は一体どんな本なのか、あなたの予想を大募集……! などということはしませんが、私本人も非常に興味を引かれるところです。

拍手御礼。
5月30日にコメントを下さった、私より11枚上手の方へ。お返事が遅くなりまして失礼いたしました。
同士よ……!(海に沈む夕日を背景に両手で握手)
ななじゅうななまいななじゅうななまい、と呪文のように唱えているうち、段々と枚数に慣れてきた私です。
かくなる上は、ボリュームそのものを楽しんでいただけるような作品に仕上げたいものだと、大風呂敷を広げてみることにいたします。
心強い励ましのお言葉を、ありがとうございました! これでもう、大台突破も怖くありません。三桁? どんと来い! で、あります(笑)。


2007年06月03日(日) 「彩色分光」一時休止のお知らせ

ようやく決心がつきました。
気が変わらない内に、重要(かもしれない)お知らせです。

「彩色分光」は、一旦休止させていただくこととなりました。
近年の停滞状況を鑑み、創作に向けられるエネルギー量確保の問題を想い、
徐々に物置化(しかも開かずの)する創作脳内を覗き込み、色々と思案した
結果、一時休業の看板を掲げた方が良い、と結論した次第です。

休止中は、サイトの規模を縮小し、一時ブログに仮住まいする予定です。日記(という名の生存報告)や新作の試作など、ぼそぼそと呟くことになるかと思われます。
ファイルの書き換えも同時進行で行うため、創作物は一度全て撤去いたします……が、分量の少ないもの(しりとりショートショート、など)は引越し先のブログに移植しようか、とも考え中です。

読書録もそのまま置いておきます……となると、ぱっと見は書評サイトのように見える、ということですか?(ちょっと首を傾げる)

休止時期につきましては、6月10日を目標としています、が、思うように準備が進んでいないため、もう少し先延ばしになるかもしれません。今週中には確定いたします。
休業開始時期が定まっていない以上、再開予定時期も見当が付かないのですが、私の苦手な夏いっぱいはお休みとし、秋頃に復活を目指すか、と皮算用しています。

これまでも水面下で計画を立ててはいたのですが、冒頭の通り決心がついたのは唐突で、従って突然の休止宣言となってしまいました。
ひとまずは、仮住まいへの引越し作業を進めます。





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