日記帳




2007年05月27日(日) 魔が差す

怖いもの見たさ、と言った方が良いかもしれません。いずれも、行動の原動力であり、取り返しのつかない事態を引き起こす元凶でもあります。

しつこく奮闘中の赤い話を、原稿用紙換算してみたのです。
77枚でした。
……見なかったことにしようと、目を逸らしました。
使わない部分もきっとあるけれど、そして無駄な空白行もあるけれど、でもそれを上回ってまだ加筆する予定なのに、77枚とは何事か。
……何事か!(涙声で)
ある程度は心の準備が出来ていたはずなのに。私はまだまだ甘かったということですね。もう一個7が連なったらラッキーセブンですがいえいえそんなことを言っている場合では(混乱中)。

今更引き返せるわけもなく、ひとまずこのままラストまで駆け抜けます。最終枚数のことは怖くて考えられません。怖いもの見たさも発動不能です。み、三桁は確実……? いやいやいや(耳を塞ぐ)。

先日遭遇した心温まるエピソード(それほどでもないかもしれませんが77枚に比べたら)を書くつもりが、衝撃のあまりこのまま退散いたします。


2007年05月14日(月) 夢見頃

ラジコン操縦の腕を買われてヘッドハンティングされたり、琵琶湖に潜って一年にひとつしか育たないという幻の鮑を獲ったり、午前2時になるとモンスターに変身してしまう友人を巡ってタイムリミットサスペンスを繰り広げたり、何かと忙しい毎日です。もちろん、夢の中の話です。平穏なウツツと帳尻を合わせようとでもしているかのように、ユメは波乱万丈であります。

他にどんな経験をしたかと言えば、平安神宮の裏手にあるという滝を求めて冒険に繰り出したり(アドベンチャーの割に移動手段は観光バスでした。バスガイドさんに、お茶とお菓子もついてきます)、ごく庶民的な規模の一軒家であるはずの我が家が三倍ほどの面積に膨張した上に見知らぬ老若男女が100人近く押しかけて大宴会を開いたり(おまけにテレビカメラもやって来てロケまで始める始末。夢に相応しい不条理と混沌)、「朝9時までに必ず届けよ」と命じられて泣く泣く本棚を組み立てたり(時刻は午前8時頃、届け先までは40分はかかるという、地味ながら危機的な状況)、カラフルというのか騒々しいというのか。

最後の本棚輸送だけは半分がところ実体験で、ちょうどその日の夜更け、実際に本棚(にするためのオープンラック)を、プラスドライバー片手に組み立てていたのでした。じわじわと増え始めた漫画と、『ローマ人の物語』(名指しには訳があり、お読みになったことのある方ならご存知でしょうが、あの文庫版の巻数は圧巻なのです)を収納するためです。本たちの安住の地は確保されましたが、しかし熱がある時に行うべき作業ではありませんでした。

週末から続く微熱は、原因が分からないがために気懸かりではあるのですが、37度ちょっとの熱ならば日常生活に支障はないため安静にするつもりもなく(例.本棚組立)、おかげでいつまでも下がりません。知恵熱です……と言いたいところですが、ヒートアップするほど頭を使った覚えはないというのが今回の日記の落とし処です。


2007年05月06日(日) 塔を崩す・その1

読書録更新情報。読了本タワーは、半分の高さになりました。

3月読了分
 『くもの巣の小道』 イタロ・カルヴィーノ
 『イギリスだより』 カレル・チャペック
 『ローマ人の物語2 ローマは一日にして成らず』 塩野七生
 『夜のミッキー・マウス』 谷川俊太郎
4月読了分
 『スコープ少年の不思議な旅』 文・巖谷國士/作品・桑原弘明

特別好きかと訊かれれば、そういうわけでもないんだけど、と答えてしまうカルヴィーノ作品、でも見かけるとなぜか手に取らずにはいられないという現象は今もって継続中です。
今回のオススメは最後の一冊でしょうか。写真プラス文章、という構成なので、これは実物をご覧いただかないと面白さは伝わりません。

『前巷説百物語』単行本が発売になったとのこと、まだ読めていないのですが、復習を兼ねてこれまでのシリーズ三作をぱらぱらと再読しています。
私の中では『後巷説』で一旦完結した感が強く、続編が出てもあまり読む気は……と当時は思っていたのですが、それはそれこれはこれで(?)、やっぱり楽しみなのでした。


2007年05月04日(金) 月を跨ぐ

桜餅の季節は過ぎ去り、柏餅の季節がやって来ました。
もとい、月は変わって五月です。
子どもの日とは縁が切れて久しいですが、鯉のぼりを見ると今でも心が浮き立ちます。金太郎が乗っていたりすると余計にうきうきと……! 

五月晴れの心で(?)、月跨ぎの近況報告をば。

・髪を切りました
勢い余って首筋がすうすうと心許ないことこの上ありません。
髪を切るたび同じことを言っている私です。
進歩がありません。
でもキャスケットをかぶるにはちょうど良い長さです。……誰ですか、「新聞少年」だの「探偵助手」だの言うのは。

・メガネを作りました
ビターチョコレート色のフレーム……とお店で選んだ時には思ったのですが、よくよく見ればこれは赤紫かもしれません。
そして、教育ママ風に見えなくもないフォルムです。
視力を測ってくださった店員さんが、なにやら至極思い悩んでらっしゃった(「これは……ううん?」「まあ……これでいいか」)のが気になります。
これで私も(時々)眼鏡っ娘。

・DSとの日々
ソフトを入手したので、いそいそと親交を深めております。
現在我が家にあるのは、定番の脳トレと、ウィッシュルームという推理ゲームのソフトです。後者は、しばらく前に無事エンディングまで辿りつきました。
ゲーム機と同居する日々、というものをこれまで経験したことがないので、色々なことが新鮮であります。母上は、今CMで流れている「テトリスみたいなやつ(母談)」が欲しいと申しております。

・そして神戸
4月末日より二泊三日で、神戸へ行って参りました。憧れの北野ホテルであります……!
「世界一の朝食」を始めとする神戸グルメもさることながら、街そのものの魅力に惚れ込んだ旅でした。私は基本的に「郷土・愛」なのですが、神戸ならば住んでみたいと本気で思います。引越し計画を真剣に立ててしまいそうな勢いです。
南京町・神戸港・北野異人館と名だたる名所を踏破いたしました。良く歩きました。

・積もり行くもの
読了本タワーが……!(進歩がありません)





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