2011年07月26日(火) ■

ときどきちょっとひょっとして

近所のロー◯ン100の店員さん レジでの接客が丁寧すぎて困ってしまうの 若々しきそのご尊顔でもって お客さんひとりひとりに微笑みかけるの 甘やかなアッムールゥの為にあるような やわらかなヴォイスゥで 税込み合計額をささやきかけるの 「ありがとうございました」というコトバに 誰かへ感謝という意味があったなんてね 「またお越しくださいませ」というコトバに 歓迎と惜別の意味があったなんて 忘れていたのよ、このひとが言うまで けれども、やめてほしいの 両手で包みこむフェザータッチで お釣り370円を渡さないで やめてほしいの お酒販売なんかを理由にして あたいが20歳以上のオトナかなんて確認しないで やめてやめて あたいの柿ピーわさび味をそんなたおやかに カゴすみっこに置かないで やめてやめてやめて うちで使うトイレ洗浄剤をそんなに丁寧に わざわざ別の袋にいれないで やめてちょうだい なにこの気持ち 困ってしまうのだけれども 同性だとかなんだとか 或いは小さなモンダイなのか いやいやまさかそんなことってあるはずないって冗談だって ありえないとんでもないそんなわけないくだらない滅相もない けれど ひょっとして

2011年07月10日(日) ■

どこで誰と何をどんなふうにしていようと（３）

雨ざあ雨ざあ。 裏んちの子ども泣いてる。まただね。 窓閉める。閉めよう。聞く気なんてないから。 雨ざあ雨。ざあ。 車がゆっくり動くのを見るのが好き。 ゆっくりとねカーブするところが。 手に空気が当たってるのも好き。 ガラスが濡れているのも好き。 閉めるのが好き。 からんって。 ちいさいこと、ひとつ。つぎのひとつ。 感じる練習。 感じる、練習する。 ざあ。 通り過ぎた。 雨の音が 聞こえていたけど でも電話の音だったのかもしれない。 かあさん困ってたな。 言ってることわかんなかったしな。 わかんなかったよ。結局。 ざあざあって。そんなふう。 毎日ちがうひとと話しをする、二度はしない。そうだ。いつもそう。 良いとか悪いとかじゃなくて。 そういう言い方は好き。好きだなあ。 優しいのが好き。嘘でも。その場だけっていうのでも。 指伸ばす。ひらく。戻して。指同士で触ってみる。感じる。練習。 いまは部屋の中。 お皿洗わなくちゃ。 喋る必要ない。意味もないな。 あー、あー。って言う。だから。