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2002年07月28日(日)
きれいな街



言いたいこと、意見は
そのひとがというよりも、どういう状況や環境かが多分に影響している。
人格が言うんじゃなくて立場が言うんだ。

最近、某小田急線の最寄駅で
「放置自転車撲滅追放キャンペーン(だったか?)」なるものをやっている。
今まで隔週で置いてある自転車を誘拐(だって返してほしくば金払え、なんだもん)していただけだったのが
駅の周りをぐるっと10メートルおきにおじちゃん、おばちゃんが並んで
道行く自転車を監視するようになった。

そのことに反感があるのは正直なところで
歩いてこいったって30分かかるんじゃ。
行きならまだいいが、帰りは辛い。
駅の近くに住むひとならいいだろうけどっさ。
(そんでまたキャンペーンしてるひとは駅の近くのひとだろう)

駐輪場に止めたこともあったが
ぎゅうぎゅうに詰められて取り出せないし
朝9時には満車の札がでるし。
しかも1日100円とられれば一月2500円。
貧乏学生には悲しくて悲しくてとてもやりきれない。

新しく駐輪場ができたのはいいが、今度は一日150円。

おい。
ひとをにらんどいて、追い詰めた先で金とるんかい。

と遠吠えているわたくしも、駅のすぐ側に住んでたら
「迷惑なんだよなー。歩いてくりゃいーじゃん」
「放置自転車をなくしてきれいな街にしまよー」って
メガホンもったりするのかなあ。








2002年07月25日(木)
タバコとシーツ


風邪だろう。
汗がでてる。呼吸が荒い。
外は夜中で雨でパンのこげる匂い。

食べ物もないけど、それよりもお金がない。

うって声がでると
横にぼくのかわいこちゃんが添い寝するけど
そいつは尻尾がでてる
悪い奴だ。

こうやってキーボードを叩く腕も
いまにもつかまれてしま



2002年07月20日(土)
ふわり ふらふら



暑いのが続くとアスファルトがキライになる。

どこへ行こうと暑いなら
帰りのプラットホームで
海に行きたいなと思いつき、そのまま行った。

夕方だったし、ひとはほとんどいなくて
台風が近づいてて
いわゆる夏の海ではなかったけれど
それはやはり海だから
海と遊びたくなる。

裸足になってジーンズを膝までまくりあげて
波にひたす。

足元の砂ごと持ってかれる感じが面白い。キライじゃない。
貝殻が波がひくときにつくる三角がすごく好き。

膝までまくりあげたジーンズは水浸しで
裏も表も砂だらけになって帰った。






2002年07月15日(月)
「each little thing 」


「 いつもの朝 ふたつの影
  互いのささいな日
  ほこりの窓 散らかる夢 重ねたメロディー
  小さな肩 はにかむ指
  震える羽根ひろげ
  飛び立つ空 あの日の風 こぼれたメロディー

  無邪気な風 凍てつく影
  うたた寝の街角
  いかりの空 散らばる雲 さまようメロディー
  いつもの酒 飲みほす夢
  足元に影だけ
  見送る空 ためらう道 こぼれたメロディー

  いつもの朝 ふたつの影
  互いのささいな日
  ほこりの窓 散らかる夢 重ねたメロディー 」



         soul flower union「each little thing 」
         アルバム「winds fairground」から。






熱帯魚を2年飼っていた。
部屋に水の音がしているのはとてもいい。
蛍光色の魚が好きでグッピーなんかもつがいでいた。

グッピーはメダカ科だが魚には珍しく卵を産まない魚で
赤ちゃんはおなかからでてくる。
けれどそのまま産ませると、赤ちゃんはちいさくてすぐに
他の魚に食べられてしまうので
臨月(?)のお母さんは産卵ケースに入れてあげる必要がある。
うちのグッピーちゃんのお腹がはちきれんばかりに大きくなったとき
わたくしも、思わず旦那さんの気持ちでケースを買いにいった。

買って来たケースにお母さんをグッピーちゃんに
これで安心してお産できるぞー、と見守るわたくし。
狭いケースで窮屈そうなお母さんグッピーちゃん。
やはり淋しいのかプラスチックの壁ごしに
面会にくるお父さんグッピーちゃん。
みつめあうふたり。
居づらくなるわたくし。
何も考えていないその他大勢のサカナ達。

ところが次の日に驚いた。
ケースのなかにお父さんグッピーちゃんが入っていたのだ。
ケースにはもちろん穴も窓もないし
上には蓋がしてあるのだ。

入れるわけないのに。

寄り添うふたり。
小首をかしげるわたくし。
お父さんグッピーちゃんをケースから出すと、また
ずっと壁越しに見詰め合っていた。

そしてお父さんグッピーちゃんは次の日の朝も
とぼけた顔してケースに忍びこんでいた。

入れるわけないんだけどなあ。







  
  



2002年07月13日(土)
かっこいいことはなんてかっこわるいんだろう






これは御大「ジャックス」(知ってるひと少ないだろうなぁ)
のボーカルだった早川義夫のソロアルバムのタイトルだけれど

わたくしはなんとなく
一生懸命やってるひとのオーラを見た時
かっくいいなあ、って思ってきたところもあってそれはそうなのだけれど

「かっこいいこと」って
ああ、ほんとにそうだ。

でも「3年B組金八先生」のパート1のなかに
デスコにいった生徒に「いーじゃん、フィーバーしようぜ」って
男のコが声をかけるシーンがあるけども
これは、どっちかといえばどっちや?







2002年07月11日(木)
ときどきちと困る




眠ると起きてるのあいだぐらいに
時々「ふに」と声がでてしまう。
言ってるんじゃなくて喉がなる感じで。

部屋で寝てるときはいいのだけれど
授業中に居眠りしているときも
その現象は起きるのです。

講師の声以外は静かな教室。
そこにかすかに聞こえてくる

ふに。

・・・。



2002年07月08日(月)
「極光」


「いきなり私の目の前に座ったあなた
 自分はせっかちだからと言い訳しながら
 前から君が好きでしたと突然告白したあと
 私のコーヒーを一気に呑み干した
 
 そのあとの強引さときたら人の返事も
 きかずにすっかり一人で盛りあがり
 山岳部に来なさい山はいいから本当にいいからと
 知らないうちに丸め込まれてた
  
  自然はとても大きいって それが得意のフレーズ
  人間が狭い輪っかの中で傷つけあうのを静かに観てる

 大空広い大空 いつかカメラマンになって
 こいつに近づくと 目を輝かせてた
 あなたを愛して気付いた どんどん先に歩いて
 行ってしまうあなたを 追いかけるのは大変だわ


 おい結婚するぞそしてアメリカにゆくぞと
 いっぺんにふたつびっくりをつきつけて
 それから俺仕事やめたぞカメラマンになるんだと
 腰が抜けなかったのが奇跡だわ

 そのあとのあなたは夢のとおりに歩いて
 とうとう本物のカメラマンになった
 グランドキャニオンも死の谷もみんな友達にして
 知らないうちに丸め込んでいた

  自然はやはり素敵だ だけど不安がひとつ
  もっと大きなものが撮りたくなって
  俺はどこまでいけばいいのか

 オーロラそれはオーロラ 地球も夢をみるんだ
 こいつがそうだと 目を輝かせてた
 あなたを愛して気づいた どんどん先に歩いて
 行ってしまうあなたを 追いかけるのは大変だわ 」





         さだまさし「極光(オーロラ)」
              アルバム「夢の轍」から







姉が結婚した。
姉は「うたた寝の食卓」のような姉ではない。
あの作品はわたくしの子ども時代のことをモデルにしてるとはいえ
「姉」の部分はフィクションだ。

姉の結婚というものは弟にとっては謎であり
不可解であり、とても疑わしい。「ぼのぼの」にもそう書いてある。
姉は姉であって女のひとではないからだろうか。
姉は姉であって恋をするなんて変だからだろうか。

とはいえ、運動会に行くのに弁当を忘れるような姉である。
選挙に行くのに投票葉書を忘れて行くような姉である。
弟の部屋で男と電話で別れ話をしたあげく
「あたし刺されるかも」と呟く姉である。
朝帰りをして2階のわたしの部屋のベランダまでよじ登って
朝5時に窓をノックするような姉である。
ガードレールをぶち破る事故を起こして、クルマを全損させ
「ごめんなさ〜い」とにこやかな笑顔で警官を丸め込み
おでこにばんそうこうを貼って
「全治3日〜♪」と帰ってくるような姉である。
東大にストレートで進み、いまはMBAを目指しているような姉である。

せめてお義兄さん(と、ホントは呼びたくない。さとちゃんと呼びたい)
をあんまりいじめないでほしいものだ。

姉には、護法童子様が守護しておられる。
誰も勝てるわけがないのだ。。。。

 
 



2002年07月07日(日)
好きなもの


ゼミにおいて
卒業論文にむけての発表というものがありまして
わたしは最初からだいぶんズレてた。

アートセラピー、アフリカ音楽
ガーシュウィン、バレエ、ミュージカルなどの
テーマをそれぞれがとりあげるなかで

わたくしの第一回目の発表は「明治大正のはやり唄と演歌師の歴史」
「復興節」などをかけながら、喋った。
そりゃ、みんな最初はウケてたけど
寝るしトイレにもいくっちゅうの。
二回目は「アリラン」。
朝鮮民謡の代表作の変遷について。

そして、ついこのあいだ終わったばかりの3回目。
テーマは「さだまさし」
B5二枚のレジュメにまとめるのに3日ほとんど寝なかった。

それを誰も興味ない空気のなかで30分喋る。

だって好きなんだもん。
研究しがいがあるとか、興味があるとか言う前に
きっとそういう気持ちが強いと思う。
それを理論とか分析にしようとしたから、余計大変だけど。

大人になってから
ただ好き、って言うのは勇気がいります。




2002年07月05日(金)
僕のうさぎ




ピースマーク。

誇るような
照れくさいような。

5年前の
神戸連続児童殺傷事件の犯人が捕まったというニュース。
警察署まえから
「犯人は少年でした」と大声で伝えるリポーター。

そのリポーターを取り囲むように群がり
押し合い押しぬけ、カメラにむかってピースマークする少年達。

僕は僕のうさぎを抱っこして
それを見ていた。