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JIROの独断的日記
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2013年01月10日(木) 【私事】母の葬儀が1月8日(火)、終わりました。(続)

◆もう少しだけ書かせて下さい。

これを書いているのは1月11日(金)の午前1時です。

母が死んだのは3日(木)の午前7時ちょうどですので、なんともう一週間です。

昨日の日記に書きましたが、ドクターから最初にムンテラがあったのが、

12月12日でして、1ヶ月後には骨になっちゃった、という急展開なので、意識が追いついて行かないのですね。


しばしば、「死の直後は気が張り詰めているからなんとかなるが、時間が経つと気が抜けてガックリくるから気を付けろ」といいますが、

特に気を張り詰めるも何もないまま、事態が進行したので「???」状態です。

覚えている間に記録しておきたいので、もう少しだけ、お付き合い下さい。


◆最期まで診てくださった、ドクターやナースの皆さんには感謝しています。

結局、最後のドクターの所見は「極度の脱水と栄養失調の状態だった」ということなのですが、

急激にその状態に至ったメカニズムは、よく分からないとのことで、病理解剖しませんでしたけど、

したところで解明出来たかどうか、わかりません。


素人のにわか勉強ですから、断片的なことしか書けませんが、

腎機能が低下すると、体内の水分を血液として取り込めないと。

しかし、急激に腎機能が低下したのか?よく分からないらしいのですね。

とにかく、腎機能が低下してたのは、血中のアルブミンという、タンパク質の一種(血液の浸透圧調整や体外物質の保持・運搬機能を担う)の値が、

死亡直前に、約3g/dl (正常値は 3.8〜5.3)だったことからも明らかです。栄養失調ってのは、このアルブミン値が低いってことですね。

それがどうして起きたのかわかりませんが、要するに最期は血管の中に満ちているべき血液の量が極端に少なくなり、心停止の原因になった、

ということのようです。


専門家がお読みになったら、不正確あるいは誤りだらけの記述かもしれませんが、ご勘弁下さい。

もう永久に分からないでしょうが、仕方がありません。


ただし、患者や家族にとって肝腎なのは「納得できるか」ということです。

それは、死因のメカニズムが医学・生理学的観点から合理的に説明できるか?ではなくて、

医療スタッフが、きちんと診て下さったか、或いは看護してくださったか?ということです。

これが乱暴に扱われた、という印象だと、遺族が「納得出来ない」と感ずるわけですが、

今回、そういうことはありません。


抗ガン剤の投与をしたことで副作用は、少なくとも口内炎はありましたが胃腸の痛みは副作用か、

たまたま、そのタイミングで腸炎が発生した為か、どちらとも言えません。


しかし、TS-1という経口抗ガン剤を投与しても、殆ど副作用が出ないという患者さんのブログがありますので、

これは、いかなるドクターでも「投与してみないとどうなるかわからない」ということだと思うので、

母が苦しんだ時期が多少有りましたけど、それを主治医の責任とは言えないと私個人は、考えています。

ドクター、ナースはとても熱心に診てくださり、看護して下さいました。感謝しています。

その意味では、「納得の行く死」だったのです。


◆ひとこと言いたいのは、普段、母を診ていた近所の開業医(中年の女医)です。

母が最期を迎えた個人総合病院に、入院したのは、その病院と「提携」している開業医がいて、

そこは、母が住んでいた所から徒歩2分です。母は本態性高血圧ですから、

定期的に通院していましたが、そこの年配の女医さんは、ひどく機嫌屋でヒステリックだと、

元気な頃から良く「文句を言っ」ておりました。


入院後、母から直接聞いたので良く覚えていますが、昨年の秋以降、食べた後に胃に違和感があったり、

吐き気がすることがあったり、下痢をしたり、以前にはない異変があったことを何度か訴えたそうですが

「機嫌屋の年配の女医」先生は「食べ過ぎたんじゃないの?」などと言うばかりで、一度も触診すらしなかった

とのことでした。


これは、ちょっと問題では無いかと思います。面倒臭いし、その「不作為」が母の死期を早めたか否か、

因果関係を証明することはほぼ不可能ですから、医療訴訟なんか起こしませんが、

「納得がいかない」ことです。

これが、もし、普段から丁寧なドクターで、きちんと診たけど、見逃したというならば「納得出来」ます。

はっきり言って普段の診察に於ける問診の様子なんかを母からきいてもその「機嫌屋の年配の女医先生」は

仮に触診しても、胃の幽門部の異変に気付いたかどうかわかりません。それにしても、触診しなくても、臨時に提携病院に

連絡して内視鏡で診たら、あくまでも仮定上の話ですが、ごく初期で、根をはっていない状態のガンを発見出来たかもしれません。

それぐらいのガンが見つかるのは非常に運が良いのですけど、それなら、内視鏡で切り取れます。

そしたら、肝転移せずにもう少し、苦しまずに生きられたかもしれない。

「仮定」の連続ですが、遺族にそのように思わせてしまうこと自体が問題です。

俗にいう「ヤブ」とは医師としての技量の問題の場合もありますが、それよりも、「意識」の問題です。

それは、記録しておきたいです。


また、これは、議論が分かれるところですが、母は、抗ガン剤による化学療法を受けても、余命半年だろう

ということでした。それなら、抗ガン剤を含めた治療は全くしない、という選択肢があります。

ひじょうにはっきり書くと、母の場合「ガンが発見されてしまった事」が却って不運だったかもしれません。

厳密には、断定できませんが。

発見されなかったら、本格的に悪化して余命一週間ぐらいで漸く入院で、それまでは好きな事をしていられたかも知れない。

発見されて、治療を受けてから、それが、母の苦痛の原因の全てではなかったとしても、副作用と腹部痛にはかなり苦しみました。

(放っておいたらどうなったか、比較できないので、何とも言えないですが)、ガンは治療するなと主張するドクターが

以前からおられますが、今回、意味がわかりました。しかし、これは私の個人的主観的感情的、記述であります。

患者さんのなかには、母と同じような状態から抗ガン剤の主作用が著効を示し、治る方もいるでしょう。

ガン治療をどう考えるか、は難しい課題です。

少なくとも、どのような選択をするか、非常に悩む、ということがよく分かりました。

長い話にお付き合い頂き、ありがとうございました。

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