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2012年11月18日(日) |
【音楽】11月18日は、カール・マリア・フォン・ウェーバー(1786-1826)の誕生日です。 |
◆「魔弾の射手」「舞踏への勧誘」のウェーバーです。
社会学者にマックス・ウェーバという人がいますが、19世紀から20世紀(1864〜1920)の人で、
まったく関係ありません。
それよりも、作曲家のカルロ・マリア・フォン・ウェーバーの年上の従姉妹、コンスタンツェは、
モーツァルトの奧さんになった人です。
ウェーバーとモーツァルトは親戚同士です(会うことも無かったでしょうが)。
◆【音楽・映像】「魔弾の射手」序曲。カラヤン=ベルリン・フィル。コンマスは安永さんです。
この他、非常に貴重な映像が満載されている、DVD、ベスト・オブ・カラヤンの遺産は、なんとDVDなのに1,770円で、
別に私はソニーの関係者ではありませんが、非常にお買い得だと思います。
魔弾の射手だけ。コンマスは安永徹さんです。
この映像の記録を見ると、1985年のジルベスター(大晦日)コンサートです。
1985年は、安永さんがプローベ・ツァイト(試用期間)を終えて正式にベルリン・フィルのコンサートマスターになった年です。
DerFreischutzOverture (歌劇「魔弾の射手」序曲)
今となっては懐かしい、クラリネットのカール・ライスター氏をはじめ、挙げ始めたらキリがない。
神様のような、大スター・プレーヤーばかりです。
冒頭のホルン四重奏は本当に美しく、讃美歌にもなっていますが、ホルンというのは、
ごく標準的には4本一組で、高音域担当の1,3番と低音域担当の2,4番がいます。
もちろん、どちらの担当も全音域を吹けるのですが、慣習的に「低音域担当ホルン募集」などと書いてあります」
このホルン四重奏も一人がずっと旋律を吹いているのではなくて、交互に吹いているあたり、興味のある方はご覧下さい。
◆私が生まれて初めて買った「LP レコード」は、「ウェーバー序曲集」でした。
中学から高校に書けて、NHK交響楽団は「青少年の為のプロムナード・コンサート」を、NHKホールで、
また、東京都交響楽団は「ファミリー・コンサート」を杉並公会堂で、良く企画してくださいました。
どちらも、チケットが500円だったと思います。この頃が私が最も生のオーケストラを頻繁に聴いていた時期ですが
偶然でしょうが、ウェーバーの序曲がよく、演奏され、なかでも比較的マイナーな「リューベ・ツァール」序曲が
演奏されました。
この曲は不思議で原語でも邦訳でも作品名が複数ありまして、「リューベツァール」=「精霊の王者」=「霊界の支配者」
そして現在は「幽霊の支配者」(Der Beherrscher der Geister (Ruler of Spirits))で落ちついているようです。
どうしてこうなるのか、色々調べるのですが、よく分かりません。
細かい弦楽器群や、それとユニゾンで吹くファゴットが大変難しそうです。
私が初めて買ったレコードの復刻版、
ウェーバー:序曲集(オトマール・スウィトナー=シュターツカペレ・ベルリン)をお薦めします。
「精霊の王者」(リューベツァール)序曲
Rubezahl Overtue
中間部で、トランペットのコラールの後に、ティンパニ・ソロが入ります。ここは少し不自然なくらいのフォルティッシモで
演奏するとちょうど良いと思います。生で何度も聴いた経験から、そう思います。
◆クラリネットとウェーバー。
クラリネットは、あの天才モーツァルト晩年に五重奏曲と協奏曲、2曲もの不朽の名曲を残したほど、
好んだ楽器です。楽聖モーツァルトに愛された、誠に羨ましい楽器ですが、
カール・マリア・フォン・ウェーバーもまた、どう見てもこの楽器が好きで仕方がなかったようです。
クラリネット協奏曲を二曲、その他に小協奏曲、さらに室内楽で、クラリネット五重奏曲まで書いている。
全てが一枚に収まっているのは、これです。
ウェーバー:クラリネット協奏曲第1番, 第2番/クラリネット・コンチェルティーノ/クラリネット五重奏曲(クリーク/ニュー・ヘルシンキ四重奏団/フィンランド放送響/オラモ)
オーケストラも指揮者も、ソリストも有名ではありませんが上手いと思います。
クラリネット小協奏曲がちょうど良いながさなのでこれにします。
最初3分ぐらいは何やら重苦しいですが、再生開始後3分ぐらいから、ソロ・クラリネットの華やかな動きを
堪能できます。全曲で10程度の曲です。
ウェーバー:クラリネット・コンチェルティーノ ハ短調 Op. 26 J. 109
Weber Clarinet Concertino
クラリネットの特性・魅力を、ウェーバーは、大変良く理解しています。
クラリネットは音域が広く、低音域・中音域・高音域それぞれ音質が違います。
その特徴を上手く使い分けられるかどうかが、或る作曲家のクラリネットへの理解度を測る
物差しの一つだと思います。お楽しみ頂ければ幸いです。
それでは。
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