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JIROの独断的日記
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2012年07月21日(土) 「オリンピック競技大会は、個人種目または団体種目での選手間の競争であり、国家間の競争ではない」(オリンピック憲章)

◆記事:いざロンドンへ、健闘誓う=五輪日本選手団が結団式〔五輪〕(時事通信 7月21日(土)18時30分配信)

開幕を目前に控えたロンドン五輪に臨む日本選手団の結団式が21日、

東京都渋谷区の国立代々木競技場第二体育館で開かれた。

選手団は518人(選手293、役員225)で編成。皇太子さまも出席された式典では、

日本オリンピック委員会(JOC)の竹田恒和会長から、選手団の上村春樹団長を経て、

旗手を務めるレスリング女子代表の吉田沙保里(29)=ALSOK=に選手団旗が手渡された。

今年は日本が初参加した1912年ストックホルム五輪からちょうど100年。

皇太子さまは「この記念すべき大会に参加される皆さんが、スポーツを通して世界各地の精鋭と競い合い、

そして友好を深められることを希望いたします」と激励。

選手団主将で陸上男子やり投げ代表の村上幸史(32)=スズキ浜松AC=が

「選手一人ひとりが目指す結果を残せるよう、全力を尽くす」と決意を述べた。
結団式に続き、隣の第一体育館で壮行会が行われ、

野田佳彦首相が「夢、勇気、感動を日本中に届けてくれるようお祈りする」と激励した。

ロンドン五輪は27日に開幕、日本は24競技に参加する。選手団の本隊は22日に出発する。


◆コメント:オリンピックの精神からすると、壮行会など「大きなお世話」なんですよ。

普段、スポーツなど全く興味がない、私ですら書いてしまうほど、

オリンピックは、一種独特の存在である。自らスポーツをする人、見る人も

野球やサッカーは見るけれど、柔道や、レスリングや陸上短距離の競技結果など

いちいち丹念にチェックしている人は少ないはずだが、そういう人にでも観て貰える、という点に

おいては、失礼な言い方になるが、特にマイナーなスポーツにとっては、チャンスであろう。


しかし、タイトルに掲げた通り、JOC:オリンピック憲章のサイトから最新のオリンピック憲章を読むと、

本来、オリンピックは、選手個人(又は団体種目なら、チーム)同士の競技であって、国家は関係ない。

とは言っても、スポーツの目的は「勝つこと」であり、本質的には「戦争」と変わらない、人間同士の「ケンカ」であるから

(ミュンヘン五輪、男子バレーで金メダルを獲った一人、森田選手がはっきりと「スポーツってのは要するにケンカですからね」と

何かの折、テレビで断言していたのを明瞭に記憶している。その通りである)、国家同士の争いや政治に散々利用されてきた。


今日は、ロンドン五輪の結団式・壮行会が行われ、何処の国も乞うところに現れて、人気を取ろうとする政治家までやってきたが、

選手各氏は、どうせ、オリンピック憲章なんか読んだ事がないだろうから、この際改めて書くが、

「日本中の期待を背負っ」たりしなくていいのである。


そうは言っても、全然誰からも応援されなかったらやり甲斐がないだろうが、日本の国家もマスコミも大衆も、

金メダルを獲って欲しくて応援するならば、もっと本気になり、言動に責任を持て、と言いたい。


世間というのは実に勝手で無責任である。

メダルを期待していた選手がメダルを獲得出来ず、いわんや、7位、8位になろうものなら、

「惨敗」

などと書いたり、言ったりする。いつも私は、
それでは、あんた。スポーツでなくても何でも良いから、世界で7位にランキングされる「何か」を持ってます?

と言いたくなる(実際、弊日記において、過去に何度か、そういう趣旨の記事を書いている)。

また、オリンピックが終わった後の日本人の熱の冷め方は、異常に速い。

何ごとも直ぐに忘れるのは、日本人がもともと有する傾向であり、五輪に限らないが、

たとえ、金メダルを獲っても、直後数日から数週間は世間でちやほやされるが、その後は潮が引くように

無関心になる。だから選手諸君は、そのことは予め、覚悟しておいた方がいい。

シドニー五輪で(女子)ソフトボールが銀メダルを獲得したこと、その時の監督が宇津木妙子氏だったことを

今、この瞬間まで忘れていた人が殆どであろうが、その宇都木さんが、五輪終了後、

特に、ソフトボールが五輪種目から外されることが決まってから、

世間の態度があたかも手の平を返したようだった、言っていた。なでしこジャパンへの期待が高いが

国民栄誉賞なんか貰ってしまってプレッシャーを、感じているかもしれないが、

メダルを獲っても獲れなくても、日本人の関心というのはその程度である。


逆に言えば、本気であらゆる種目で優秀な選手を増やしたいならば、メダルを獲ったら一生メシを食うのに困らない

という制度でも創設すべきである。

ただ、頑張れといい、勝手にメダルを期待し、獲れなければこき下ろし、獲れても、

1週間か2週間チヤホヤして、その後は、「ご苦労さんでした」で、仕事も収入も保証しないしないというのは、

無責任であって、そんなことで、良い選手が大勢出る訳が無い。

結論。選手は自分が勝つことだけ、考えて、日本(人)の期待など無視して良い。

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