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2011年11月26日(土) |
【映画】チャップリンの映画を見たことありますか?「ライムライト」 |
◆若い方、チャップリンの名前は知っていても映画見たことないでしょ?
英国人コメディアン、チャールズ・チャップリン(1889-1977)に関してはWikipediaにかなり正確なことが書かれています。
子供の頃、ひじょうに苦労してます。
両親とも芸人でしたが、チャップリンが幼い頃に親父さんはアル中で(多分肝硬変で)亡くなり
お袋さんはあまりの苦労に声が出なくなったんですね。チャップリンはその時4歳
だったのですが、咄嗟にステージに出て、母親の代わりに客を喜ばせます。
その母親は、精神に変調を来し、チャップリンは兄貴(異父兄)と孤児院やら、
貧民院を転々とし、子供だけで、ありとあらゆる商売をして生きてきたのですね。
ものすごい苦労をしているのですが、晩年のチャップリンの映像を見ると、
とてもそんな苦労をした人に見えない。
喜劇役者というより、哲学者のようなのです。人を笑わせながら泣かせる。
天才だと思います。
勿論、学歴なんかありませんが、元来頭のいい人で知識欲好奇心が旺盛だったので
(頭がいい人じゃないと、人を笑わせることってできませんよね?)独学で猛烈に
勉強したのです。チャップリンの秘書を務めた高野虎市(こうの とらいち)氏によると
膨大な蔵書があり、哲学書やマルクス経済学(ものすごく面倒臭いです)を読んでいた
というのです。
なお、チャップリンは高野虎市氏の仕事ぶりに全幅の信頼を置き、すっかり日本びいきになり、
一時期、家の中の使用人は全て日本人という時期があったほどです。
より詳しいことは、チャップリン自伝(上)、チャップリン自伝(下)を。
読みやすいですが、これは英語の原文でも難しい言葉が出て来ないので、
トライしてみたい方には良いとおもいます。My Autobiography
まあ、子供の頃は、大変ですよ。本人はサラッとかいてますけどね。
◆この傑作を見ないのは勿体ない。「ライムライト」
チャップリンの没年は1977年ですが、映画としては、晩年の作品、
ライムライト(1952年)は、多分今でも多くの人の心を捉えると思います。
是非見て下さいといっても、なかなか見ないでしょうから、
ちょこっとサワリを何箇所か載せます。
チャップリン扮する、昔は大人気だったけど、段々ウケなくなり、
落ちぶれたコメディアンが、同じアパートでガス自殺を図った、
バレリーナの女の子を助けます。他に行くところがないので、
自分の部屋に住まわせる。娘は精神的な原因でダンサーなのに足が動かない
生きてる意味がない。死にたい、といいます。そのときのチャップリンの言葉。
Limelight1
生きる「意味」なんかいらないじゃないか、と言う言葉に、私はいつもホッとするのです。
次は、バレリーナがかつて思いを寄せていた(この時点では片思いです)貧乏作曲家について
語ると、チャップリン扮する老コメディアンが勝手に想像を膨らませる。
まだ、メソメソしている女の子に「生きるために闘うんだ」と、いうシーン。
Limelight2
良いでしょ?
最後は、ずっと仕事からホサれていた老コメディアンに久しぶりに舞台の仕事が来ます。
ところが全然受けない。今までバレリーナを励ましていたコメディアンですが、
アパートに帰って悲嘆に暮れました。
すると、バレリーナの女の子は・・・・。
Limelight3
というような映画で2時間と長いですが、最後は泣けますねー。
どう、泣けるのかは、是非ご自分でお確かめ下さい。
これですね。ライムライト。
一応リンクを貼りましたが、駅構内とか、本屋の店先で500円で売っているのも、ちゃんとみられます。
お薦めします。
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