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JIROの独断的日記
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2003年11月26日(水) <自衛隊イラク派遣>「状況を見極めて判断」小泉首相←人間が何かするときは大抵「状況を見極めて判断」するのではないでしょうか?

◆記事:<自衛隊イラク派遣>「状況を見極めて判断」 小泉首相

衆院予算委員会は25日、小泉純一郎首相と全閣僚が出席して質疑を行った。首相は、イラク復興支援特別措置法に基づく自衛隊のイラク派遣について「現在も自衛隊の派遣は無理だと断定する状況になっていない」と強調した。また、時期を含めた派遣の意思決定については「状況を見極めて判断する」と述べるにとどまった。(毎日新聞)

◆所感:首相というのは、意外に楽な商売だね。
だって、そうでしょう?「今年中に自衛隊をイラクへ派遣するつもりか?」と訊かれても、「状況を見極めて判断する」。自衛隊を派遣する予定の土地であるサマワは、イラク復興支援特別措置法でいうところの非戦闘地域といえるのか?と、問われても「状況を見極めて判断する。」

何を聞かれても「状況を見極めて判断する」で済んでしまうんだから。楽な商売ですよ。しかしね、内閣総理大臣に限らず、殆ど全ての社会人は、何か行動を起こすときには「状況を見極めて判断し」ているのである。だから、首相は何の答弁もしていないに等しい。

小泉さん、あんた、国民をナメとるんか?自衛隊を派遣する場合(それは私は断じて許されないと考えているが)、費用を負担しているのは我々納税者だ。とぼけた答弁で誤魔化す事は許されない。

民主党の菅代表が業を煮やして、「あなたは一体何ヶ月、同じ答弁(「状況を見極めて判断する」)を繰り返すのですか?」と詰め寄った。すると、小泉内閣総理大臣は言った。

「質問が同じなのだから、答弁も同じになるのが当たり前だ。」と。

こういうのを「詭弁」(きべん)というのだ。自衛隊を派遣するのかどうかという問いは同じであっても、イラク現地の治安は悪化の一途をたどっているし、アルカイダは、もし、自衛隊がイラクに一歩でも足を踏み入れたら、東京を攻撃するという。イラク復興支援特別措置法成立時とは大きく状況が異なる上に、今もなお、状況は刻々と変化している。

「状況を見極めて判断する」のならば、その時々の「状況」に応じた「判断」をしているはずなのに、それを公にしない。だから、「説明責任を果たしていない」と非難されても仕方が無い。

本当に「状況を見極めて判断」したいと考えているのであれば、首相自身がサマワに行ってみるのがよかろう。自衛隊法により首相は自衛隊の最高司令官と規定されている。その上、イラク復興支援特別措置法第9条の文言は次のようになっている。

「イラク復興支援特別措置法 第九条 内閣総理大臣及び防衛庁長官は、対応措置の実施に当たっては、その円滑かつ効果的な推進に努めるとともに、イラク復興支援職員及び自衛隊の部隊等の安全の確保に配慮しなければならない。」

百聞は一見に如かず。


2002年11月26日(火) 「暴力酔客」は即告訴、JR東日本が方針。 大いに結構。

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