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2011年09月12日(月) |
中秋の名月恒例、“Fly Me to the Moon” |
◆中秋の名月は旧暦8月15日で現代の暦にすると毎年変わるのです。
暦というのは、ややこしいですね。
毎年調べて書いているのですが、覚えられません。
日本で言う所の旧暦(陰暦)とは「太陽太陰暦」でして、
中秋とは「太陽太陰暦」の8月15日なのです。
そして、これを現在ほぼ世界中で主に使われている新暦(グレゴリオ暦)
にすると、毎年、かなり、日付が変わるのです。
最近数年ですと、旧暦8月15日に相当するのは、
- 2008年→9月15日
- 2009年→10月04日
- 2010年→9月23日
- 2011年→9月12日
- 2012年→9月30日
ということで、今年は今日が「中秋」です。
最近数年の恒例行事ですが、中秋の名月(幸い東京は晴れていて月がよく見えます)には
フランク・シナトラが歌って有名になったようですが、実に色々な人が歌っている、
“Fly Me to the Moon”(私を月に連れてって)を載せることにしています。
とてもロマティックな、良い歌です。毎年色々な歌手を代わる代わる載せればいいのですが、
どうしても、固定されてしまいます。
◆原語(英語)の歌詞と日本語訳。
これは、日本語の歌詞にしたら、つまらないのですね。
英語のままで良いのですが、意味が分からないとつまらないので
併記します。本来はヴァースと呼ばれる序奏部分から歌うのが本当ですが
多くの歌手は途中(“Fly me to the Moon〜”)から歌い始めます。
まあ、それでもいいでしょう。
Fly me to the moon 作詞:Bart Howard 訳詞:橘 結希
(注:ここからヴァース。)
Poets often use many words to say a simple thing.
簡単なことを伝えるために、詩人はいろいろな言葉を使う
It takes thought and time and rhyme to make a poem sing.
その詩を囁くために、思案して、時間をかけて、音を乗せる
With music and words I've been playing.
音楽と言葉を添えて、私はそうしよう
For you I have written a song
あなたのために私は歌を書いた
To be sure that you'll know what I'm saying,
私が何を言いたいのか、わかってくれると信じてる
I'll translate as I go along.
進むにつれて、解き明かしていくでしょう
(注:ヴァース(Verse)の終わり、です)
Fly me to the moon
私を月へ連れてって
Let me sing among those stars
星々の間で歌わせて
Let me see what spring is like
On Jupiter and Mars
木星や火星の春がどんな様子か私に見せて
In other words, hold my hand
つまりね・・・手をつないで
In other words, darling(baby) kiss me
つまりね・・・ねぇキスして
Fill my heart with song
歌が私の心を満たす
Let me sing for ever more
ずっと、もっと歌わせて
You are all I long for
あなただけが私にとって何ものにも代えられない、
All I worship and adore
あなただけが大切で尊いもの
In other words, please be true
つまり、「真実(ほんとう)にしてほしい」ってこと
In other words, I love you
言い換えると・・・「愛しています」
いいですね。ロマンティックですね。
さあ、それでは歌にいきましょう。
◆歌、女性だけのブラス、ピアノ独奏で“Fly Me to the Moon”
一気にいきますよ。
まずは「御大」フランク・シナトラです。
フランク・シナトラ Frank Sinatra “Fly Me to the Moon”
Frank Sinatra“Fly Me to the Moon”
ビッグバンドの伴奏が豪華ですね。
次は、アストラッド・ジルベルト。ボサノヴァですから、ガラリと変わって気怠い感じ。
アストラッド・ジルベルト Astrud Gilberto “Fly Me to the Moon”
Astrud Gilberto“Fly Me to the Moon”
次は時代はヴァースから歌っている2人。
まずはナット・キング・コール。映画「スウィング・ガールズ」のエンディングで“LOVE”を歌ってる人。
ナット・キング・コール Nat King Cole “Fly Me to the Moon”
Nat King Cole“Fly Me to the Moon”
その数十年後、宇多田ヒカルさんがヴァースから歌ってますね。
宇多田ヒカル “Fly Me to the Moon”
Utada Hikaru “Fly Me to the Moon”
好き好きでしょうが、彼女にしか絶対に無い「歌心」があり、切なさが強調されます。
私は実は、この人の歌をあんまり聴いたことが無かったのですが、“Fly Me to the Moon”で
感心しました。
次は、ここ数日、芸能ニュースのネタにされてしまって気の毒な
元・モーニング娘。の加護亜依さんですね。謹慎が解けてからジャズ・ボーカルを目指していた
のですね。モーニング娘。というのは全盛期はバカにして聴いたことが無かったのですが、
何かの折に、ソロを聴いたのですね。そうしたら、全員かなり上手いのです。少なくとも音程が悪い人、
つまり、耳が悪い人は、つんく・プロデューサーは採用していないのです。
彼女もなかなか上手く、“Fly Me to the Moon”の雰囲気を醸し出していて感心しました。
加護亜依 “Fly Me to the Moon”
Kago Ai “Fly Me to the Moon”
後2つは器楽です。
まず、東京ブラススタイルという女性11人によるビッグバンド。
人数は少ないけど、トランペット、トロンボーン、アルトサックス、テナサックスー、バリトンサックス、
ギター、ベース、ドラムスにキーボード、だからビッグバンドですね。
失礼ながら、もんのすごく上手い、とは言いませんが、かなり上手い。
勿論、各楽器の基礎からきちんと勉強した人達であることは明らか。音もノリも良いです。
東京ブラススタイル“Fly Me to the Moon”
Tokyo Brass Style “Fly Me to the Moon”
最後は、落ちついた大人の雰囲気。前田憲男さんのピアノです。
この方、ピアノも作曲・編曲も独学だというのだから、天才ですね。
前田憲男“Fly Me to the Moon”
Maeda Norio (Pf) “Fly Me to the Moon”
如何でしたでしょうか。同じ曲でもこれほど違う音楽になるのは、
演奏者も演奏形態も様々だから当たり前ですけど、大変興味深い。
しかしそんな理屈は抜きに、“Fly Me to the Moon”。いい曲ですね。
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