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2010年09月28日(火) |
「金1、銀3で日本3位=国際地学五輪」←何度も書くが、何故「良いこと」を「小さく」報じるのか。 |
◆記事:金1、銀3で日本3位=国際地学五輪(時事通信 9月27日(月)21時4分配信)
文部科学省は27日、インドネシアで開かれた第4回国際地学オリンピックに日本の高校生4人が参加し、
金1、銀3のメダルを受賞したと発表した。17カ国・地域の計63人が参加したうち、日本は国別順位で3位だった。
成績上位1割が対象の金メダルを受賞したのは、広島学院高(広島市)3年野田和弘さん(17)。
野田さんは問題3部門のうち、天文・惑星科学部門の得点がトップだった。
同2割が対象の銀メダルは、
聖光学院高(横浜市)3年武内健大さん(17)、
静岡県立磐田南高3年川島崇志さん(17)、
白陵高(兵庫県高砂市)2年大西泰地さん(17)。
◆コメント:社会面のベタ記事扱いなんですよ。
7月に同じ事を書きました。
2010年07月14日(水) 【文章訂正】「金2、銀3で国別7位=日本の高校生ら―国際数学五輪」←W杯は1面トップで、国際数学五輪はベタ記事で載せる大新聞。 (ココログ)
2010年07月17日(土) 「過去最高に並ぶ金1、銀3=日本代表の高校生―国際生物学五輪」←偉い。(ココログ)
正直に書くと私も全てを書き損ねた。今年はこの他にも、
◆記事:国際情報五輪:日本、「金」2「銀」2(毎日新聞 2010.08.22)
文部科学省は21日、カナダで開催され、各国の高校生らがコンピュータープログラムの作成を競う「第22回国際情報オリンピック」で、
開成高(東京都)1年の村井翔悟さん(15)と、筑波大付属駒場高(同)2年の原将己さん(17)が金メダルを獲得したと発表した。
更に、
◆記事:国際化学オリンピック:日本代表、金銀各2個(毎日新聞 2010.07.28)
世界の高校生が化学の知識と応用力を競う「第42回国際化学オリンピック」が27日閉幕した。
日本代表4人のうち栄光学園高(神奈川県)3年の遠藤健一さん(17)が昨年に続く2回連続の金メダル獲得の快挙。
灘高(兵庫県)2年の斉藤颯(はやて)さん(17)=京都市=も金メダル。滋賀県立膳所高2年の浦谷浩輝さん(16)と
筑波大駒場高(東京都)3年の片岡憲吾さん(17)の2人も銀メダルで、7年連続で代表全員が受賞。
金、銀各2個は03年以来8回目で最高の成績。
そして、物理学でも。
◆記事:国際物理オリンピック:日本代表4人がメダル(毎日新聞 2010.07.26)
文部科学省は25日、各国の高校生らが参加しクロアチアで開かれていた「国際物理オリンピック」で、
日本代表5人のうち栄光学園高(神奈川県)3年の浜崎立資(りゅうすけ)さん(18)=神奈川県=が銀メダルを、
3人が銅メダルを獲得したと発表した。
銅メダルは南山高女子部(名古屋市)3年の真野絢子さん(17)=愛知県
▽大阪星光学院高(大阪市)3年の益田稜介さん(17)=大阪府▽灘高(神戸市)2年の山村篤志さん(16)=兵庫県。
灘高3年の沢優維(ゆうい)さん(17)=兵庫県=も、メダル受賞者以外の成績上位者に贈られる「入賞」だった。
要するに、理科五輪五科目で、日本人高校生がメダルを獲得しているのである。
スポーツのオリンピックで金メダルを獲ったら、一面トップで報じられるのに、
勉強のオリンピックで金メダルを獲ってもベタ記事扱い、とは、一体大新聞は皆、どういう料簡なのだ。
日本の子供が「ゆとり教育でアホになった」と嘆くフリをする癖に、大手メディアはこのような「快挙」はどうでも良いらしい。
学問で一面トップになるのは、ノーベル賞ぐらいだろう。
勿論、ノーベル賞は科学者にとって最高の栄誉であり、その受賞者は国の誉れの人であるが、これから育つ若者が学問で頑張っているのに、
これを大きく褒めてやらないのは、間違っている。無教養である。
◆学問だけではない。31歳の日本人が、名門、スイス・ロマンド管弦楽団の首席指揮者に就任した。
そんなの、誰も知らないでしょう。
毎コン(日本音楽コンクール)を創設した毎日新聞がこのような小さく取りあげるようではいけませんね。
◆記事:スイス・ロマンド管弦楽団:山田さん、首席客員指揮者に(毎日新聞 2010.09.24)
【ジュネーブ伊藤智永】ジュネーブのスイス・ロマンド管弦楽団は22日、日本人の山田和樹氏(31)=写真=を首席客員指揮者に迎えると発表した。
12年9月から年10公演以上行い、契約は3シーズン。
山田氏は東京芸大卒業。在学中に「横浜シンフォニエッタ」を結成し、09年には若手指揮者の登竜門である
フランスのブザンソン国際指揮者コンクールで優勝した。
最近では小澤征爾氏が病気療養中の代役を務めるなど、広く活躍している。
同楽団は6月に山田氏に音楽監督への就任を要請したが、初の首席客員指揮者のポストを置くことになった。
スイス・ロマンド管弦楽団は1918年に名指揮者のアンセルメが創設。
作曲家ドビュッシーやストラビンスキーらの作品を初演するなど、約半世紀かけて世界的な名門に育てたが、
その後は多くの指揮者が交代で指揮している。
記事に書いてあるが、スイス・ロマンド管弦楽団はアンセルメという元数学者の指揮者が初代指揮者ですけど、
その後は、N響で(特に私の世代のクラシックファンには)お馴染みの、サヴァリッシュ氏、ホルスト・シュタイン氏ら
超一流の指揮者ばかりが、呼ばれるのです。31歳で呼ばれ、新しい首席客演指揮者というタイトルまで
スイス・ロマンドに作らせた山田和樹氏は余程見込まれたのでしょう。聴いたことがないので、断言できませんけど、
とにかく、スイス・ロマンドってのはそれぐらいのオーケストラなんです。
新聞もテレビも悪いこと、世の中の事件、理不尽なことは確かに報道しなければいけないけれども、
「良いこと」を「小さく」報じなければならない理由があるのであろうか。有るのならば教えて欲しい。
我々読者の所為でもあるのだけどね。つまり、これらの「良いこと」を一面で報じてもテレビは視聴率が取れないし、
新聞は売れない。だから小さく取りあげる。国民の教養の程度が現れる。
しかし、敢えて良いことを大きく報じることも必要ではないかと思う。
悪いことばかりを大きく報じると、我々は世の中悪いことだらけ、という錯覚に陥る。
実際には現実社会では、喜ばしいこと、嬉しいことが起きている筈である。
それらを捨象し、ネガティブな情報ばかりを、毎日々々聞かされ、読まされると、
気持がネガティブになる。経済において物価が下がり続ける事をデフレスパイラルというが、
世の中の雰囲気も同じ事で、「悪いことスパイラル」に陥っているように思う。
◆折角だから、スイス・ロマンド(アンセルメ)の演奏を聴いて下さい。
私は、アンセルメ=スイス・ロマンドで真っ先に思い出すのは、ドリーブという作曲家のバレエ音楽、
「コッペリア」組曲(バレエ音楽を、オーケストラ・コンサート用にしたもの)なのです。
以前、紹介しました。このCDです。コッペリア(抜粋)、シルヴィア(抜粋) アンセルメ&スイス・ロマンド管
この中から冒頭。
「コッペリア」第一幕 前奏曲とマズルカ
バレエ≪コッペリア≫第1幕 前奏曲-マズルカ
音質があまり良くない、と言う人多いでしょうが、53年前の録音ですからな。
私も生まれていませんよ。私は覚えていないのですが、
母の証言によると、私は幼い頃、「指揮」という概念すら知らなかった筈なのに、
この「マズルカ」の景気の良い3拍子を聴くと、立ち上がって棒きれをもって(←指揮棒のつもりだったのね)
三角を振っていた(三拍子の指揮って、三角でしょ?)そうです。その話だけ聞くと天才のようですが、
何のことはない、ただのオヤジになってしまいました。
それでは。
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