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2006年09月28日(木) |
「安倍晋三のアジア外交における挑戦」(NY Times紙 27日付社説)」 |
◆【訳】
日本の新しい総理大臣、安倍晋三氏が、もし彼の前任者と同じような支持率と成功を実現したいと願うのであれば、
まず、その前任者によって最悪の状態にある中国との関係を修復することに注力すべきだ。
日本の繁栄と安全保障にとって何よりも重要なのは、巨大な隣国との「正常な」外交関係を維持する事が前提となる。
ところが、日本にとっては忌まわしい、しかし、時間の経過と共に次第に記憶から薄れてゆく、中国侵略の歴史が、その障害になっている。
小泉政権の最大の失敗の一つは、この日本の戦争中の行為を美化したことにより、中国政府が、反日感情を利用して、
自国民が中国共産党支配の腐敗と弾圧に対して抱く怒りの矛先を、日本に向けさせ、誤魔化すことに「協力」してしまったことだ。
安倍晋三氏は、何とかして、この非常に危険な、日本に対する破壊的エネルギーを鎮めなければならぬ。
最初のステップは、靖国神社参拝をきっぱりとやめることだ。
靖国神社と歴史教科書問題の取り扱いの不首尾が、問題をややこしくしており、
アメリカが日本に提供した憲法を改正することを困難にしていると言って良い。
日本が憲法を変えていけないと言う理由はないが、それ以前に過去に対する正しい認識を持つべきだ。
日本は誇るべきものを沢山持っている。
成熟した民主主義、不況からの脱却、困難であるが小泉首相が手がけた、構造改革などである。
安倍新総理はそれを引き継いだ訳だが、これを成功へと導くためには、わざわざ、日本の近年の歴史で最も暗い部分、
つまり戦争だが、その戦争に導いた、狂気じみた戦犯に敬意を払うのは、意味を為さない。
◆コメント:皆同じ事をいうね。
この他に英国の代表的な新聞、Timesが似たようなことを言っています。
安倍晋三氏の本や発言から観察すると、彼はここ20年間の日本の首相で最もナショナリストだが、政局の修羅場を経験していない。
つまり殆ど本気で議論をしなくても総理になることが出来てしまった。
だから、本当に考えていることは何なのか。また、どの程度根性があるのか、分からない。と。
ニューヨーク・タイムズも、ロンドンのTimesも、注目すべきは対中関係である、としている点が共通です。
本の中では極めてタカ派だが、その路線を維持できるか。
アメリカは下院の外交委員会が、「次の首相は靖国参拝するな。中国との関係を改善しろ」と言っているわけです。
歴代の総理でアメリカの意向を完全に無視できた人はいない。いたとしてもすぐに辞めるハメになった。
だから、安倍氏も保守と言われているが、アメリカを敵に回さないために、
案外コロっと柔軟路線に変って、米国のいうとおり、靖国参拝をしない可能性が高い。
しかし、安倍氏は「タカ派」であることで、国民の支持を得ている。
タカ派じゃなくなったとしても、今日新聞で報道されていたような高い支持率を保てるか否か。
それが彼をウォッチする際のポイントだ、ということです。
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