外国為替証拠金取引
JIROの独断的日記
DiaryINDEXpastwill


2003年09月28日(日) 「イラク大量破壊兵器の証拠発見できず」米調査団報告へ ←アメリカ合衆国大統領は全世界へ謝罪せよ

◆記事:
イラクで大量破壊兵器を捜索してきた米調査団が、生物、化学、核兵器の存在を示す証拠は未発見であるとする「中間報告」をまとめ、近くテネット中央情報局(CIA)長官らに提出する。CIA報道官が24日、明らかにした。

 米政府は中間報告提出後も捜索を続けるとしているが、イラク戦後統治の混迷が深刻な政治問題になっているだけに、イラク戦争の主たる理由だった「大量破壊兵器」の未発見を米調査団が認めることで、ブッシュ政権がさらに苦境に立つ場面も予想される。

 イラクの大量破壊兵器をめぐっては、パウエル米国務長官が今年2月、情報活動を通じて得た衛星写真などを「動かぬ証拠」として国連安全保障理事会に提示し、国際世論を「イラク戦争不可避」に傾けた。

◆所感:どうやっておとしまえつけるんだよ?

 このニュースは24日のニュースである、私は、数日間、日本のマスコミがどうするか様子を見たが、見てみぬフリをしているようである。本来、これは1面トップに据えられるべき記事である。

 アメリカ自身が、イラク戦争を正当化する根拠としてきた、「大量破壊兵器の存在」はウソだったことを、初めてはっきり認めた、ということである。アメリカが世界中から非難されて袋叩きにあっても仕方が無いほどの大問題なのだ。

 こういう大問題になると、何となく、ことをうやむやにして誤魔化してしまうのが日本人の悪い癖である。

 日本政府はアメリカのイラク攻撃を世界でもいち早く支持した。支持する理由は「大量墓兵器を破壊するためならば、戦争も止むを得ない」というものだった。

 戦争が始まってからも、終わってからも大量破壊兵器は発見されなかった。7月18日の衆議院予算委員会での党首討論で次のような一場面があった。
-------------------------------------------------------------------
 菅直人・民主党代表「首相はイラクに大量破壊兵器があると断言したうえで米国の武力攻撃を支持した。米英ではそれが正しい情報だったのかと議論になっている」

 首相「フセイン大統領も生死は分からないがイラクに存在していた。大量破壊兵器も見つかっていないがあると思う。そこは見解の相違だ」
------------------------------------------------------------------
 そもそも内閣総理大臣が「あると思う」などという、何ら根拠の無い情緒的発言をしている事自体が失格であるが、それはさておき、

 今回、「大量破壊兵器はなかった」ことが明らかになった。日本政府は早とちりして、イラク攻撃を支持した。言い換えれば、イラクの無辜の市民が殺される事を黙認した。この倫理的責任は大きい。

 そして、なによりも、日本はアメリカに騙されていたのだということをわすれてはならない。それにもかかわらず日本政府はイラクに自衛隊を派遣して、復興支援金を拠出しようとしている。

 バカとしか、言いようが無い。これ以上、お人よしの国は世界中探しても見つからないだろう。

 日本はアメリカに対して「お前、騙したな。どうしてくれるんだよ?謝れよ」と凄まなければならない局面なのである。今のような肝心なときには怒らなければならない。それをしないから、アメリカ人ごときにナメられるのである。


JIRO |HomePage

My追加