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JIROの独断的日記
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2010年08月17日(火) 「酷暑、2日間で死者10人搬送者1895人」←熱中症・予防対策を再掲示します。

◆酷暑、2日間で死者10人搬送者1895人(8月17日23時45分配信 読売新聞)

日本列島は17日も太平洋高気圧に覆われ、各地で猛暑になった。

気象庁によると、関東、東海や近畿などの142の観測地点で気温が35度以上になる「猛暑日」を観測。

読売新聞で全国調査したところ、17日に判明した熱中症によるとみられる死者は埼玉、山形、奈良の3県で5人、救急搬送者は818人に上った。

酷暑がぶり返した16日からでは、死者は計10人、搬送者は計1895人になる。

気象庁によると、17日は三重県桑名市と東京都練馬区で38・2度を、東京・大手町でもこの夏一番の暑さとなる37・2度を観測した。

都心で37度を超えたのは3年ぶり。

太平洋高気圧は今後、西への張り出しを強めるため、暑さは東日本ではいったん緩むが、西日本は各地で猛暑となる。

また今月下旬には再び太平洋高気圧が張り出すため、北海道・東北を除き全国的に暑くなる見通しで、

気象庁は熱中症に注意を呼びかけている


◆"熱中症死"1か月間に282人(NHK 8月17日 19時20分)

各地で梅雨明けした先月17日から17日までのおよそ1か月間に、

熱中症とみられる症状で死亡した人は全国で282人に上り、

40%余りを70歳以上の高齢者が占めていることがNHKのまとめでわかりました。

NHKが各放送局を通じてまとめたところ、梅雨明けした先月17日から17日までのおよそ1か月間に、

熱中症とみられる症状で死亡した人は、東京都が100人に上ったのをはじめ、

埼玉県で51人、千葉県と栃木県でそれぞれ10人、愛知県と兵庫県、

それに三重県でそれぞれ8人、岩手県が7人、北海道が2人など、全国であわせて282人に上っています。

東京の100人は東京都監察医務院が統計を取り始めた昭和21年以降で最悪となっています。

亡くなった人は、80代が最も多くて65人、70代で45人などとなっていて、

70歳以上の高齢者が118人と全体の42%を占めています。


◆コメント:2週間前に書いたのですが、繰り返します。

大勢の方が弊日記・ブログを毎日読んで下さるけれども、マス・メディアの影響力には及ぶべくも無い。

ちょうど2週間前に、国は、「熱中症に注意して欲しい」というだけではなく、もっと具体的に、テレビや新聞を通じて

啓蒙すべきだ、と書いた

その時に、NHKの朝の情報番組「あさイチ」で7月30日に、

杏林大学高度救命救急センター、山口芳裕教授に、熱中症の予防・対策を放送した内容を

一部録音し、要点を文字にした。それを再録する。

熱中症発症者が増え続けている所を見ると、全然、このような知識が広まっていない、

ことは明らかだからである。


【番組の音声の一部】



NHK 7月30日「あさいち」熱中症予防・対処




以下、熱中症とはなにか。予防、対処の要点。

【熱中症とは何か】

熱中症とは、暑さや熱で体温の調節が上手く機能しなくなり、体温がどんどん上がってしまう。或いは大量の汗をかいたことにより、体内の水分や塩分を失って起きる色々な症状の総称である。


【熱中症の症状】

軽度= 軽い立ちくらみや眩暈、こむらがえり(←血中のナトリウム濃度が低下することで筋肉が痙攣することで起きる)。

中程度=激しい頭痛、吐き気、身体の非常なだるさ、

重症= 痙攣、意識の混濁、昏睡状態


【喉の渇きは目安にならない。】

(喉が渇いていなかったのに、熱中症になった、という視聴者の体験談あり)

人間が喉の渇きを明確に覚えるのは、血液中の水分の10パーセント以上を失ったときである。

しかも、喉の渇きには個人差があるし、年を取ると段々、渇きを感じる感覚が鈍くなる。

したがって、喉の渇きを目安にして水分摂取を考えるのは危険である。

【熱中症発症の危険が高まる温度】

30℃が目安。32℃を超えると発症が急激に増える。

【子供(幼児)は特に注意】

子供は身体が小さいので、大人よりも簡単に暑さにより身体が温まってしまう上に

発汗による体温調整機能が未発達なので、ただでさえ危険である。

加えてベビーカーに乗せて歩いていると、ベビーカーの位置は低く地面に近く、

舗装道路の照り返しが強いので、子供が感じている温度は、母親より3〜4℃高いと言われている。

陽射しが強いときに赤ん坊をベビーカーに乗せて長時間移動することは極めて危険である。

【水分補給頻度・摂取量等】

熱中症予防には「こまめな水分補給を心がけよ」というが、具体的には、

家庭で屋内で普通に家事をしているような場合は、30分ごとに一口。

買い物に出たり、庭の草取りをするような屋外作業時は、30分ごとにコップ一杯。

ポイントは、「30分ごと」であり、喉が渇いていなくても飲むことが大切だ。

高齢者は飲みたがらない人も多いので、周囲が気を付けて、半ば強制的に飲ませることだ。

【効率的な飲み物】

真水に近いほど、すぐに尿となって排泄されやすい。

薄い塩水や、少しレモン汁を垂らすとか、梅干しを入れると大分違う。

【ビールなどアルコール飲料は水分補給にならない。】

(釣りに行き、ビールで水分補給すれば良いと思って飲んだら、帰りに39℃も熱が出たという視聴者の体験談)

アルコールは、それを分解するために水分を必要とするため、身体の水分を使う。さらにビールには利尿作用があり、

尿として水分を排泄してしまうので、結果的には、脱水に近づく。

ビールを飲んだら、寝るまえに別途水分補給する必要がある。

【扇風機も熱中症予防の効果がある】

(エアコンを嫌う年配の人が多いが、という視聴者の質問に答えて)、

熱中症の原因は主に温度と湿度だが、風通しも関係する。

温度が高くても、空気の流れを作ることにより、身体にまとわりついた非常に湿度の高い

空気の層を吹き飛ばすことで、新たに汗が気化しやすくなる。その意味では、扇風機も効果がある。

【熱中症になってしまった場合の対処】

(視聴者から、「息子の野球の応援に野球場に行った帰りに熱中症になった。コンビニで氷を買って

首の後を冷やしても効果がなく、家に帰ってから水風呂に入ってもだめで、結局病院で点滴を受けるハメになった」

との経験談が寄せられた。)

兎に角冷やすという考え方は間違っていない。特に体温が40度を超えている場合は、

如何に速く冷やすか、が、生命を救うポイントになる。

ただし、冷やすのは、首の両脇、脇の下、足の付け根など、太い血管が身体の浅いところを

通っている場所が効果的である。

水風呂は効果がない。冷たい水に接触した体表面の血管が収縮してしまうからである。

その結果、却って身体から熱が逃げにくくなり、身体に熱がこもる。逆効果である。

冷たいタオルや霧吹きやシャワーなどで身体をぬらし、扇いで、水分を気化させ、

その気化熱で身体を冷やすような方法を取るべきである。

【予防には、朝食をしっかり摂ること】

朝食には、水分、塩分、暑さに対抗するために必要なビタミンC、ビタミンB1、各種ミネラルが含まれている。

これらを十分補給してから出かけることが極めて大切である。

メディアは、「熱中症に注意して欲しい、と役所が言っている」ことしか伝えないし、

東京では、場所によっては、区や市の広報車が街中を走りながら「こまめな水分補給」を呼びかけるが

全く具体的な説明が無い。その間、熱中症の発症者、それによる死亡者が増え続けているのは、

宣伝カーで呼びかけるぐらいでは効果がない証拠なのに、対応が変わらない。

少しは考えろ。

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2008年08月17日(日) オリンピックのたびに思うこと。/明日から二日間留守にします。
2007年08月17日(金) 「<北極海>氷の面積が減少…観測史上最小に」←「その結果、何が起きるのか」を誰も解説しない。
2006年08月17日(木) 「全国紙、論説委員はバカばかり。」8月16日付の社説を読んで。
2005年08月17日(水) 何が「刺客」だ。選挙戦の本質は政策論争だろう。真面目にやれ。小泉。マスコミ。
2004年08月17日(火) 「シドニーの後、倒立からやり直した」(塚原直也)
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