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2010年04月19日(月) |
【音楽】リストの「超絶技巧練習曲」(ラザール・ベルマン演奏)。リストの「超絶技巧」は、こういう風に弾くんですよ。 |
◆ラ・カンパネラばかりがリストではありません。
リストのピアノ曲「ラ・カンパネッラ」は、最近すっかり有名になったので、
皆さん御存知だろうが、主題はリストがその鬼気迫る演奏を目の当たりにして、自分も音楽家になろう、
と、決意を固めた、ヴァイオリニスト・作曲家、パガニーニのヴァイオリン協奏曲第2番第3楽章のテーマを
使っているのです。
私は、リストのことなど全然詳しくないので、今調べて恥ずかしながら初めて知ったけど、
フジ子・ヘミング女史の演奏をはじめ、普通我々が聴く「ラ・カンパネラ」だけではないそうな。
「だけではない」どころではなく、リストは「ラ・カンパネラ」を5種類書いているそうです。
一番最初に書いたのは
パガニーニの「ラ・カンパネラ」の主題による華麗なる大幻想曲 イ短調op.2(1834年)
ですが、あまりの難しさにプロでもなかなか弾けないそうです。若いリストが思い切りパガニーニへ敬意をこめて
書いたので難しいの難しくないの・・・・。これ収録してあるCDは確かに殆どないです。
いずれご紹介しますが、我々が、超絶技巧練習曲「ラ・カンパネッラ」と思い込んでいたのは、
「パガニーニによる大練習曲集第3番嬰ト短調ラカンパネラS141-3(1851年)」を、
「アマチュアでも弾けるように易しく書き直した」、
パガニーニによる大練習曲集第3番嬰ト短調ラカンパネラS141-3
と言い、リストが書いた「ら・カンパネラ」の中でも、一番「易しい」のだそうです。
これはいずれお聴かせしますが、今日はリストが書いた、他人から借りたテーマではなく、
リスト自身のインスピレーションで書いた、「超絶技巧練習曲集」全12曲から、
比較的短いのを何曲かお聴き頂きます。
ラザール・ベルマンという、こういう曲の専門職というのは言い過ぎだけど、兎に角、
すごいテクニックです。CDは超絶技巧練習曲 ベルマンです。
◆リスト 「超絶技巧練習曲」より。
早速お聴き頂きます。
超絶技巧練習曲第1番「前奏曲」
No.1 Prelude (Presto)
わずか2分の曲ですが、呆気にとられます。圧倒的なテクニックと音楽があるからだと思います。
超絶技巧練習曲第2番 イ短調
Etude No.2 A Moll Molto Vivace
目が回りそうでしょ?どんなに速くても、一つ一つの音ははっきり分離して独立して聞こえる。
「タッチ」の大切さ、とはこのことです。
超絶技巧練習曲第8番「狩り」
No. 8 in C minor, "Wilde Jagd"
かなり前衛的な一曲です。録音からでも想像が付きますが、このベルマンというピアニスト、
生で聴いたら、フォルティッシモの音量がすさまじいだろうと思います。
ピアノは「打楽器」の一種ですね(打弦楽器と言うべきでしょうが)。
しかし、決して音が濁ったり割れたりしない。弱音では繊細なタッチに変わります。
身体に余計な力が入っていないことが分かります。次で最後です。
超絶技巧練習曲第10番ヘ短調
No. 10 in F minor, "Appassionata"
このラザール・ベルマンというピアニストは、難しいところを弾くと、ますます調子が良くなる。
むしろ、難所をまってました、という印象すら受けます。
リストのピアノ曲というのは、これぐらいのピアニストで聞くと、
その良さが大変、よく分かります。
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