JIROの独断的日記 DiaryINDEX|past|will
◆記事:米経済にかすかな希望の光、緊張は依然強い=大統領(ロイター - 04月11日 12:33) オバマ米大統領は10日、米経済について「かすかな希望の光」が見られると述べる一方で、 ◆コメント:甘いですね。 大統領は、「米国経済は絶望的な状況にある」とは言えないだろうから、 「全米でかすかな希望の光が見られ始めている。」 と言わざるを得ないのかも知れないが、この記事を読む限り、その根拠を明らかにしていない。 こちらが代わりに敢えて、「好材料」を探してあげるならば、 ・商務省が27日発表した2月の米消費支出は前月比プラス0.2%となり2カ月連続で増加した。 ぐらいのものである。 問題の根源、金融危機はまだ全くと言って良いぐらい改善されていない。 米国金融機関全体の不良債権、有価証券その他の評価損を合計すると、1兆ドル以上に達する、 と米国の投資銀行の一つである、ウェスト・ウッド・キャピタルが試算している。金曜日のドル円為替が、 ちょうど1ドル=100円付近で推移していたので、1兆ドルとは100兆円である。 目の眩むほどの額である。 不良債権や評価損を少しでも速く、少しでも大量に処分しないと、金融システムは安定しない。 不良債権を無理矢理処理すれば、今日本でも金融庁が三井住友銀行とりそな銀行などを検査しているが、 (金融庁の金融庁が検査実施中の金融機関 を見ると分かる。)「貸し剥がし」が発生する。 また、「評価損」は株価が戻らなければどうしようもない。 株価はここ数日米国市場につられて、東京も戻しているが、根拠の無いものである。明らかに買われすぎている。 金曜日の米国は「聖金曜日(Good Friday)」(イースター前の金曜日)の祝日で、市場取引が行われなかったが、 週明けからポジション調整で、急落してもおかしくない。 何しろGM(General Motors)に破産法を適用するとかしないとか言っているのだから、 銀行ではないが、もしそうなったら、米国経済全体への影響の大きさは計り知れない。 このように「懸念材料」は山ほど残っていて、「かすかな希望の光」では全然安心できない。 尤も、これだけ世界的にどうしようもない不況に陥っている状態を目の当たりに出来るのは、 確かに「100年に1回」かもしれず、経済史を進行形で観察しているようなものだ、 と開き直って観察することも出来る。但し「明日は我が身」なのが恐ろしいところである。 【読者の皆様にお願い】 是非、エンピツの投票ボタンをクリックして下さい。皆さまの投票の多さが、次の執筆の原動力になります。画面の右下にボタンがあります。よろしく御願いいたします。
2008年04月11日(金) 「大阪府 1100億円収支改善へPT試案 医療費助成を縮小」←小泉の真似か?/大阪センチュリー交響楽団を救え!
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