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JIROの独断的日記
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2009年02月10日(火) 【差替】【音楽】ポール・モーリア、モーツァルト、シューベルト。/【追加】城達也氏ナレーション with Mr.Lonely

◆ポール・モーリア 1968年2月10日「恋は水色」がビルボードで1位。

私ぐらいの年代の方、当時FM東京(現 TokyoFM)の夜12時から、城達也さんのナレーションによる、

「ジェット・ストリーム」を懐かしく思い出すでしょう。今も放送しているようですが、

とにかく、声優・城達也さんの声・ナレーションが感動的に美しかったですね。

オープニングが

遠い地平線が消えて、ふかぶかとした夜の闇に心を休める時、

はるか雲海の上を音もなく流れ去る気流は、たゆみない宇宙の営みを告げています。

満天の星をいただく、はてしない光の海をゆたかに流れゆく風に心を開けば、

きらめく星座の物語も聞こえてくる、夜の静寂の、なんと饒舌なことでしょうか。

光と影の境に消えていったはるかな地平線も瞼に浮かんでまいります。

日本航空があなたにお送りする音楽の定期便ジェットストリーム

皆様の夜間飛行のお供をするパイロットは私、城達也です

エンディングが、
夜間飛行のジェット機の翼に点滅するランプは

遠ざかるにつれ次第に星のまたたきと区別がつかなくなります

お送りしております、この音楽も美しく、あなたの夢に、溶け込んでいきますように

日本航空がお送りした音楽の定期便、ジェットストリーム

夜間飛行のお供をいたしましたパイロットは私、城達也でした

また明日、午前0時にお会いしましょう

文字では伝わらないけど、それは、見事な美声と落ちついた声でしたね。


◆【追加】城達也さんのナレーション(オープニング・エンディング)と、テーマ曲"Mr.Lonely”。

うっかりしましたが、YouTubeで探したら、簡単に見つかりました。少し、音声が悪くて、放送当時の城達也さんの声が

少し粗く聞こえるのが残念ですが。どうぞ、お聴き下さい

(終わりの2行、「日本航空〜」が含まれる部分は著作権の関係か、含まれていませんが)。

ジェットストリーム(夜間飛行)城達也



エンディングです。(やはり、最後の「日本航空」以降は含まれていませんが)

城達也 ジェットストリーム (エンディング)

ナレーションの素晴らしさがお分かり頂けると思います。


◆曲:「恋は水色」「涙のトッカータ」

この番組では、専ら、イージー・リスニングを流していました。

ポール・モーリア、マント・ヴァーニー、レイモン・ルフェーブル、パーシー・フェイスなど、当時人気がありました。

フランスのポール・モーリア(1925〜2006)といえば、「恋は水色」で、他にも色々ありますけど、まずこれが代表曲ですね。

41年前の2月10日、アメリカのビルボードという音楽業界誌のヒットチャートで「恋は水色」が1位になりました。

アメリカのヒットチャートで、フランスの曲が1位になったのは彼が初めてで、しかも歌ではない、インストゥルメンタルが

1位になったのは、当時5年ぶりだ、というので、大変驚かれたそうです。

イージー・リスニングにチェンバロを入れたりしてね。懐かしいですよ。どうぞ


ダウンロード LoveisBlue.mp3 (2502.4K)




調子に乗って、もう1曲だけ。「涙のトッカータ」(意味不明)。


ダウンロード Toccata.mp3 (2534.6K)


このCDは、いくらでも入手可能です。恋はみずいろ~ベスト25 とかね。


たまには、良いかとおもいまして。


◆1785年2月11日。モーツァルト:ピアノ協奏曲 第20番 ニ短調 K.466 初演。

この曲は、以前、第一楽章だけ、内田光子さんの演奏で聴いた頂いたことが有りますが、

224年前の今日(2月11日)に初演されたので、また載せますが、今回はアシュケナージの演奏でお聴き頂きます。

とにかく音の美しさが素晴らしい。アシュケナージは英国のフィルハーモニア管弦楽団と、モーツァルトのピアノ協奏曲全曲を、

弾き振り(ソロと指揮と両方やること。オーケストラに向かう位置にピアノを置き、弾きながら、合間に指揮する)で録音しています。

今日は、第一楽章と第三楽章をお聴き頂きます。


ピアノ協奏曲 第20番 ニ短調 K.466 第一楽章



以前も書きましたけど、この第一楽章でピアノソロが初めて弾くところ、ぞっとするほど美しいと思います。何度聴いても、そう思います。


第三楽章



文句の付けようがない、と思います。


◆シューベルト:歌曲集「美しき水車小屋の娘」より第1曲「さすらい」

1月31日、シューベルトの誕生日に特集(と言うほどでもありませんが)を組んだ時、本当はどうしてもこれをご紹介したかったのです。

シューベルトの歌には「野ばら」とか「ます」のような小品が沢山あって、それはそれで素晴らしいけれども、三大歌曲集というのを書いています。

それは、「美しき水車小屋の娘」「冬の旅」「白鳥の歌」です。この中で「美しき水車小屋の娘」が一番取っつき易いと思います。

これは、全部で20の歌曲の集まりで、全体が一つの物語になっています。話すと長いので、第一曲、さすらい。

年季奉公を終えた若者が親方に別れを告げて、さすらいの旅に出る。その喜びをうたっています。

ドイツ語でDas Wandernとは、英語にすれば"wandering"(さすらい, 放浪)でしょうね。

ちょっと話がそれますが、「美しき水車小屋の娘」ドイツ語ではもっと簡単です。

ドイツ語表示できないので、カタカナで書きますが、「ディ・シェーネ・ミューレリン」ミュールは英語で言ったらmill(水車)ですね。

日本に相当する言葉がないので長くなりますが、「美しき水車小屋の娘」といったら、

「美しき」は「娘」を修飾していると前後から判断するのが日本人には当たり前です。

「美しい水車小屋の」「汚い娘」だとは誰も思わないです。しかし、この前後関係から判断することは、

他の言葉を話す人々からは意外と難しいようです。

雑談はこの辺にします。歌は、メキシコ人のテノールですが、ザルツブルク音楽祭やら、世界の主なオペラハウスで活躍した、

フランシスコ・アライサ(カラヤンが「魔笛」をレコーディングするときに、重要な役に抜擢したほどのひとです)。

オペラだけではなく、このようなドイツ・リートも、宗教曲もこなすようです。伴奏のアーウィン・ゲージは、

世界の名だたるソリストを伴奏してきた、希代の名伴奏者です。CDはこれです

今は中古の高いのしかありませんが、暫く待っていると、たまに安いのがマーケットプレイスに出品されます。

では、どうぞ。「美しき水車小屋の娘」より「さすらい」



「美しき水車小屋の娘」「さすらい」



伸びやかなとても、良い声だと思います。随分古い録音だな。1984年です。

色々並べて統一性が全くなくて、恐縮ですが、どれか気に入っていただければ幸いです。

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