JIROの独断的日記 DiaryINDEX|past|will
◆カール・ベーム(1894〜1981)は最晩年に3回もウィーン・フィルハーモニー管弦楽団と来日して下さいました。 このオーストリアの大指揮者は、世界一のオーケストラ、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団を率いて、最晩年、1975年、77年、80年に、 「日本に恋をしてしまった」 そうです。75年、来日公演を終えてウィーンに戻ってからも、当分の間、日本の聴衆の熱心な音楽の聴き方にすっかり感じ入り、 明日にでもまた日本に行きたい、と言うほどだったそうです。 そのため、わずか二年後、1977年3月、再来日が実現しました。 私は、このときチケットなど買えません(高いし、とにかく瞬間的に完売になるのです)ので、FMの生放送で、これからお聴き頂く、 ベートーベンの交響曲第5番 ハ短調 作品67、「運命」を聴きました。それはもう、ラジオに食いつくようにして聴きました。 「運命」の終楽章は劇的です。ベートーベンの究極の作曲技術が駆使されていますが、彼の音楽に対する火のような情熱が、 胸を打ちます。とにかく聴いて頂きましょう。「運命」では第三楽章と終楽章は続けて演奏されますので、第三楽章の頭から、 聴いて頂きます。三楽章の途中からピアニッシモが続きますが、それは終楽章への高揚への道程です。 ダウンロード BeethovenNo5ThirdFinale.mp3 (15032.8K) 拍手はこの後10分ぐらい続くので、途中で切りました。 「運命」は作品自体があまりにも名曲なので、少々ヘタな演奏でも感動します。 しかし、カール・ベーム、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のこの演奏を聴いている間、 これほど勇壮な音楽なのに、私は知らないうちに涙をこぼしておりました。「あ、俺、泣いている」とびっくりしました。 音楽を聴いてあれほど、ハラハラと涙がこぼれ落ちたのはあれが最初でした。 この演奏は、少々高いけれど、DVDのカール・ベーム ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 1977年日本公演 (他に、「田園」とアンコールの「序曲レオノーレ第3番」が収録されています)で見て、聴いて頂きたいと思います。 以前にもお薦めしましたが、約2年前なので再びお薦めします。 それにしても、人間は、感動すると、何故あれほど涙が出るのでしょう? 度々約束を反故にして申し訳ないけれども、これを聴いた後に、モーツァルト「ジュピター」の終楽章、というのは、 如何にも合わない、というか、ジュピターの終楽章はその楽章だけで大傑作なので、他の曲と一緒に載せない方が 良いと思いました。ご了承ください。明日、載せます。 【読者の皆様にお願い】 是非、エンピツの投票ボタンをクリックして下さい。皆さまの投票の多さが、次の執筆の原動力になります。画面の右下にボタンがあります。よろしく御願いいたします。
2007年08月14日(火) 終戦記念日。安倍首相。「きけ、わだつみのこえ」を読んだことがありますか?
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