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2008年07月20日(日) |
「文化包丁で父親刺す 中3長女を逮捕 埼玉・川口」←メディアの見識 |
◆記事:文化包丁で父親刺す 中3長女を逮捕 埼玉・川口(毎日新聞 2008年7月19日 11時18分)
19日午前3時ごろ、埼玉県川口市戸塚のマンションに住む会社員男性(46)の妻(49)から
「娘が父親を刺した。助けてほしい」と110番があった。県警武南署員が駆け付けると、
寝室で父親が胸などを刺されて倒れていた。父親のベッドの上でうずくまっていた私立中学3年の長女(15)が刺したことを認めたため、
殺人未遂容疑の現行犯で逮捕した。父親は間もなく搬送先の病院で死亡。容疑を殺人に切り替えて調べている。
◆記事2:夕食後にトラブルか=衝動的に父親刺す?−中3少女、供述に揺れ・埼玉県警(7月19日20時30分配信 時事通信)
埼玉県川口市のマンションで、男性会社員(46)が中学3年の長女(15)に殺害された事件で、
長女が衝動的に父親を刺した可能性が高いことが19日、埼玉県警の調べで分かった。
県警は家族での夕食後に、父娘の間に何らかのトラブルが生じたとみて調べている。
調べなどによると、長女は18日、学校を休み、父親と長男(12)の3人で買い物に出掛けていた。
夕方には父親と長女が仲良く一緒にチキンカレーを作り、午後11時ごろまでは特に変わった様子はなかったという。
事件後も長女は放心状態で逃走する様子はなく、凶器の文化包丁も自宅の台所にあったものだった。
このため、県警は18日深夜以降、2人の間にトラブルが起き、長女が衝動的に包丁を持ち出して父親を殺害したとみている。
司法解剖の結果、父親の死因は出血性ショック死だった。
◆コメント:マスコミ各社に問いたい。「だから、どうだって言うのだ。」
今や、親殺し、子殺しは日常茶飯事。 これをいちいち報道する意味があるのか。
報道する意味とは。
1.当該事件を国民が知ることに、如何なるメリットがあるか。
2.当該事件を国民が知らなかったとして、如何なるデメリットがあるか。
を考えることである。
1.に関しては、特段のメリットが有るとは思えない。
「子供による親殺しが続いています。貴方も子供をみだりに叱って、殺されないようにしましょう」
とでもいいたいのか?どうやって「殺されないようにする」んだよ?
子供に殺されるのを予防するために、いつも機嫌を取れ。欲しいモノは買ってやれ、とでもいうのか。
ジャーナリズムとして、何か提言があるなら、書くがいい。
メディアは無責任に事実を伝えているだけだ。 社説など、読む前から分かっている。
「少女の悩みを聞く大人はいなかったのか?」「社会全体で子供を暖かく見つめる風土が無くなりつつある」
そんなことを百万遍書いても、どうせ、またいずれ、親殺しは起きるだろう。
2.に関しては、特に見当たる理由がない。 事件当事者周辺の人々は全国紙が報じなくても事件を知るだろう。
知ったからといって、何をするわけでも無かろう。
それでは、どうして、メディアはこの種の事件を熱心に報道するのか。
派手な事件を報じると、メディア視聴率は上がり、新聞は売り上げ部数が増える。
新聞社や通信社、テレビ局のWebサイトへのアクセスも増える。
つまり、この手の事件を報道して、最もその「恩恵を受け」るのはメディア自身なのである。
日本中の一般国民が、このような事件が起きる都度、知っても仕方がない。
15歳の長女が人生を棒に振ったことがわかるだけだ。
好奇心の対象以外の何物でもない。報道するに値しない。
メディアの見識を疑う。
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