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JIROの独断的日記
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2008年03月18日(火) 「五輪=中国首相『オリンピックを政治問題に絡めるべきでない』」←あんたが言えた義理じゃないだろう。

◆記事1:五輪=中国首相「オリンピックを政治問題に絡めるべきでない」(3月18日16時19分配信 ロイター)

[北京 18日 ロイター] 中国の温家宝・首相は、チベット騒乱鎮圧を受けて北京オリンピックのボイコット論が浮上していることに対し、

オリンピックを政治問題に絡めるべきではないと訴えた。

首相は記者会見で「われわれは、オリンピックの主旨と憲章を尊重しなければならない。

その主旨は、オリンピックを政治問題化してはならないというものだ」と述べた。

ハリウッド俳優で「チベットのための国際キャンペーン」の会長を務めているリチャード・ギア氏は、個人的な見解として、

中国がチベットの混乱を平和的に収拾できなければ、オリンピック参加は「良心に反する」と述べた。


◆記事2:高村外相「五輪ボイコットせず」(3月18日11時14分配信 産経新聞)

高村正彦外相は18日午前の記者会見で、中国・チベット自治区の騒乱事件を理由に日本が今夏の北京五輪をボイコットする可能性について

「ない。北京五輪は成功裏にやってもらいたいと日本政府は考えている」と否定した。

また、中国側がこの問題での国際調査団の受け入れを事実上拒否していることに関し、

高村氏は「なるべくオープンにして中国側の言う通り『中国は乱暴なことはしていない』と国際社会が分かるようにした方がいい」と注文をつけた。


◆コメント:オリンピックは散々政治に利用されてきたのです(それが良いとは言わないが)

中国の温家宝首相の発言は、あきれてものが言えない。ボイコットの声が出ているのは、いうまでも無く、

中国の軍隊がチベットの鎮圧の為に武力を用いていることが原因である。中国は否定しているが、ラサから脱出してきた人の話では、

ラサ市内は「まるで戦場のようだ」という。中国が武力を用いて、チベット族を殺してまで、暴動を鎮圧しようとしていることは明らかである。


温家宝首相の発言で、もうひとつ噴飯ものなのは、「政治とオリンピックは別」という趣旨の発言だが、これも偽善的である。

古くは、1936年のベルリン・オリンピックが、当時権力の座にあったヒトラーとナチス・ドイツの宣伝のために利用されたことは、現代史の常識である。

また、1980年のモスクワ・オリンピック。7月下旬から8月上旬に開催されたことはされたが、多くの国がボイコットした。

それは、前年、1979年12月、旧ソ連がアフガニスタンに侵攻したからである。

1980年1月、当時のカーター米大統領がボイコットを表明し、世界各国も同調するように求めた。

日本は、米国に逆らえないから、2月にあっさりとボイコットを決めたのである。ボイコットした国は50カ国近くに達したが、

その中に中国も含まれていた

だから、温家宝首相の発言は「なにを今更」ということなのである。

日本の高村外相は、「ボイコットしない」と言っているが、もしも、アメリカがボイコットを決めてご覧なさい。

いうことが180度逆を向くであろう。


◆ただね。選手が気の毒なんだよね。

私は、感情的には、最近のギョーザ騒ぎの後の中国のとぼけ方にも腹が立つし、チベット自治区の弾圧に至っては、

あまりの野蛮さ、非人道性が言語道断、という他は無く、こんな国で平和のスポーツの祭典なんて、偽善のかたまりじゃないか、

こんなオリンピック、出ること無い、と思うのである。

しかしながら、一方で、私の歳の人間はモスクワ・オリンピック当時のことを記憶している。

モスクワを目指して4年間、重ねてきたアスリート達の努力が、政府の鶴の一声で水泡に帰したのである。

あの時の、各競技の選手達の悔しがりようといったら・・・。ただ、呆然とするもの。泣きわめく者。がっくりうなだれる者。

正視に耐えがたいほどであったのだ。女子バレーの三屋さんとか、江上さんなんて本当に号泣していたからね。

だから、それを思うと、中国人につけ込まれたくはないが、チベット騒動はは国連決議で平和維持軍でもなんでも送ってとりあえず収めて、

競技だけでもやらしてやりたいな、という気持がある。

どちらにすべきか、自分でも思想を決めかねている。

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