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2008年02月24日(日) |
疲れたときは、私もクラシックを聴く気にならないのです。イージー・リスニング特集 |
◆二日続けて音楽記事にしないようにしているのですが、例外をお許し下さい。
最近、どうも疲れてまして。日曜の夜、エネルギー込めて天下国家を論ずる気になれません。
こういうときには、音楽ですら、クラシックを聴くのは、面倒くさいのです。
私は東京で育ったので、他の地域のことは分かりませんが、私の学生時代、現在のTokyoFM、昔は「FM東京」といいましたが、
平日、月曜から木曜まで、ちょうど夜の12時から「ジェットストリーム」という音楽番組を放送していました。
あれは、全国、どの程度の地域で聴くことが出来たのでしょうか?
故・城達也さんという俳優兼声優さんのこれ以上美しい声は考えられないほどの良く通る柔らかい声をお持ちの方がナレーションを
なさっていました。実に実に見事でした。
「ジェットストリーム」で流していた音楽は、専ら、イージーリスニング、即ち、ポール・モーリア、レイモン・ルフェーブル、マンド・ヴァーニ、
パーシーフェイス等々、当時欧米には、ジャズのビッグ・バンドともことなる、弦楽器とビッグバンドを合わせたようなバンドがいくつもあって、
皆、似たようなレパートリーなんですが、アレンジの違いで特色を出していました。
私は当時、既にクラシック好きでしたが、この「ジェットストリーム」で放送される、静かなイージーリスニングは、とても素直に聴くことができました。
疲れたときには、何となくホッとします。実は私のPCには、そういう曲がかなり保存してあります。
今日は、それらをお聴かせしたいと思います。
◆ポールモーリア
この方はフランス人で確か一昨年の秋に亡くなりました。そのとき追悼記事を書こうとおもっていて、今まで書かずじまいでした。
ポールモーリアといえば、「恋はみずいろ」、と相場が決まっています。どうぞ
ダウンロード LoveisBlue.mp3 (2502.4K)
なんと、イージーリスニングにチェンバロ、オーボエ、ハープを使っています。ブラスセクション、リズムセクションはビッグバンドに近いですが、
何と云っても、弦楽器群の多さが表現力を高めています。ヴァイオリンだけでなく、多分ヴィオラ、そして間違いなくチェロを用いています。
ポールモーリアでもう一曲。フランス語の原題の意味が分からないのですが、日本語では、
「涙のトッカータ」という訳の分からない曲名になっています。題名はともかく、曲は綺麗ですよ。どうぞ
ダウンロード Toccata.mp3 (2534.6K)
いいでしょ?なかなか?これね。こういう風に「うっとりムード」にする弦楽器の使い方があるのですよ。オーケストレーションが。
最初にマント・ヴァーニという人が考えたらしい。遙か昔、NHKの音楽番組で芥川也寸志さんが説明していらっしゃいましたが、
作曲を勉強したことのない私には良く分かりませんでした。
◆ダニエル・リカーリ「ふたりの天使」
ダニエル・リカーリというのは、歌っている女性の名前です。作曲者等、分かりません。が、
皆さん必ず聴いたことがあると思います。どうぞ。
ダウンロード FutarinoTenshi.mp3 (3856.2K)
歌詞のない、スキャットという奴ですが、これ、難しいですよー。ダニエル・リカーリさんってこれしか知りませんけど、
間違いなく、クラシックの声楽の勉強をした人ですね。そうじゃないと、こういう器楽的な細かい音符を正しい音程で歌うことはできません。
但し、余計なことですが、ダニエル・リカーリさん、声は綺麗だし、音程も素晴らしいのですが、声量がない。それでクラシックを諦めたのだと思います。
しかし、この歌、もう40年ぐらい有名ですからね。良かったですね。
◆ニニ・ロッソ:「夜空のトランペット」、「アドロ」
ニニ・ロッソとは、既に故人ですが、何十年も毎年日本に来て、「夜空のトランペット」を吹いていた人ですね。
今はクラシックのプロ・トランペット奏者になった方も、中学生の頃、一度ぐらい、この曲を吹いたことがあるはず。
途中にイタリア語のセリフが入るのがオリジナルです。どうぞ。
ダウンロード YozoranoTrompet.mp3 (2872.1K)
管楽器は、音の最初にタンギング、ということをして音の区切れ目をはっきりさせます。
ニニ・ロッソはそこが、やや強めの「アタック」に近い、微妙なタンギングでして、それが彼のトランペットの特徴になっています。
もう一曲「アドロ」という綺麗な曲。日本の昼メロ(ドラマ)のテーマだか、エンディングに使われたそうです。
ダウンロード Adoro.mp3 (4073.7K)
クラシック・トランペットではやらない、音程をズリ上げたり、下げたりする、「ボルタメント」(というのかなあ・・・)を多用していますね。
如何にも「ニニ・ロッソ」だと思います。
◆最後はアメリカの、パーシーフェイス・オーケストラから、楽しい「ティコ・ティコ」というラテン風の曲
パーシーフェイスというこの楽団のリーダー、作曲家、編曲家、随分と長いこと活躍していました。一世を風靡した、と言っても良い。
彼の代表作は「夏の日の恋」ですが、ここでは、彼の楽団の十八番、ラテン風ナンバー、「ティコ・ティコ」です。
ラテン風、といっても決してうるさくありません。リズムセクションが大活躍です。どうぞ。
ダウンロード TicoTico.mp3 (3403.1K)
楽しいでしょ?こういうのは、理屈抜きに楽しいですよね。私は昔から大好きなんです。
今日は、少しハメを外させて頂きました。悪しからず。それでは。
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