DiaryINDEX|past|will
2007年02月24日(土) |
「心中?急行に母子はねられ死亡…西武新宿線踏切で」←電車の運転士の心のケアはしているのか。 |
◆記事:心中?急行に母子はねられ死亡…西武新宿線踏切で
24日午後11時半ごろ、東京都練馬区関町東の西武新宿線上石神井―武蔵関駅間にある「6号踏切」内の線路上で、
女性と男児が、西武新宿発新所沢行き急行電車(8両編成)にはねられ、2人とも死亡した。
西武鉄道によると、運転士は「2人は電車が現場を通過する直前に踏切に入り、しゃがみ込んだ」と話しているという。
警視庁石神井署は、女性が男児と共に自殺を図った可能性があるとみて、2人の身元の確認を急いでいる。
同署によると、男児は2、3歳くらい。
西武鉄道などによると、踏切は車が通れない歩行者用で、遮断機が下りている状態だった。
同線は約50分間にわたり全線が不通となり、上下線計22本に影響が出た。
(2月25日1時31分配信 読売新聞)
◆コメント「人身事故」のたびに思う。電車の運転士がPTSDになるのでは、とは誰も考えない。
飛び込み自殺が起きると、必ず誰かが「自殺する奴はクズ」だ、とか、
乗客に迷惑をかけるのだから、飛び込み自殺は犯罪だ、という趣旨のブログが出る。
言い古されたことを、書くな、と言いたくなる。
そんなことは、だれでも書ける。
私がいつも気になるのは、人を轢いてしまった電車の運転士さんが、その後PTSDになっていないか、ということである。
PTSDは精神科でも専門分野である。専門医の治療が必要だ。
PTSDは、心的外傷「後」ストレス障害であり、事故直後よりも、
1週間、1か月、3か月も経ってから、突如その時の状況が思い出される「フラッシュバック」が劇的な症状である。
あまりに症状が強いと、電車の運転士さんなら、再び運転できなくなることすらある。
また、それ以外にも、何事もやる気がなくなったり、妙に疲れやすくなる。眠れなくなる。などの、
比較的、外(他人)から分かりにくい症状が慢性化することがある。
ところが、見た目は普通なので、周囲の理解が得られず、「甘えている」などと悪く言われる患者も多い。
地下鉄サリン事件のときなど、それが原因で、会社を辞めざるを得なくなった人が、何人もいる。
これだけ、鉄道の人身事故が多いのだから、鉄道会社は発表しないが、
PTSDに苦しんでいる運転士さんは、かなりの数になるのではないかと思う。
自殺は卑怯だ、とか、電車が遅れて大勢に迷惑がかかる、とか、
世間は分かったようなことを言う(後者はまちがってはいないが)。
しかし、詰まるところ、皆、自分が不便になることが嫌なだけだ。
それまで、安全に電車を運行し、多くの人を運んできた真面目な運転士さんが、
心の傷で苦しんでいるであろうに、誰も気にも留めない。あまりに薄情ではないだろうか。
【読者の皆様にお願い】
駄文をお読みになり、お気に召した場合、エンピツの投票ボタンをクリックしていただけると、幸甚です。
画面の右下にボタンがあります。
よろしく御願いいたします。
2006年02月24日(金) 荒川さんお見事。村主、安藤も讃えたい。 /「誰も寝てはならぬ」のお薦め
2005年02月24日(木) 「約3万年前の細菌が復活 アラスカの永久凍土で発見」 地球温暖化で永久凍土はどんどん、溶けているのです。
2004年02月24日(火) 「ヤフーBB、470万人分情報流出…恐喝未遂で男逮捕」ソフトバンクは事の重大さが分かっていない。
2003年02月24日(月) 小泉政権は、どうして国民に何の説明もせずに、アメリカ支持を表明するんだ?