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JIROの独断的日記
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2007年10月14日(日) 14日はレナード・バーンスタイン(作曲家・指揮者)(1918〜1990) の命日なのです

◆レナード・バーンスタインてのはもの凄い才能の人でした。

バーンスタインは作曲家としては、ミュージカル「ウェスト・サイド・ストーリー」で一躍有名になりました。

日本でもまず、ウェスト・サイド・ストーリーで知られたので、ヨーロッパ好きが多いクラシック愛好家は最初のうち、

彼をあまり重視していなかったようです。しかし、故・岩城宏之さんをはじめ、専門家はそのあまりに高度な作曲技法に驚嘆したそうです。



ウェストサイドも良いんですけど、彼のオペラに「キャンディード」という作品がありまして、その序曲が、なんともまあ、スリリングなので、

それを聴いて頂きます。

キャンディード序曲です。



ダウンロード Candid.mp3 (3834.0K)



指揮者も演奏者も難しそうですね。少なくとも私のような素人目には。

拍子がどんどん変わるでしょう?テンポが速いでしょう。リズムがややこしいでしょう?

一拍振り間違えたり、演奏者は数え間違えたらお仕舞い、のように思われます。

これが入っているCDは、バーンスタイン作品だけだと飽きるかも知れないので、

名序曲集がいいと思います。

バーンスタイン自身が「キャンディード序曲」を振っているだけではなく、他の曲を振っています。

更に、他にも色々な指揮者とオーケストラが、有名曲を演奏してます。全て曲も指揮者もオーケストラも超一流です。

これは楽しいと思いますよ。


◆指揮者としてのバーンスタイン。

バーンスタインは作曲と共に若い頃から指揮をしてました。

ニューヨーク・フィルハーモニックの音楽監督で、その頃小澤さんがNYフィルの副指揮者になり、

バーンスタインに才能を見出されたのが、小澤さんの成功の始まりでした。


バーンスタインは、年齢を重ねるにつれて、一層指揮者としての才能を評価されるようになりました。

モーツァルトやベートーベンやマーラー等々で名演を残しました。

何しろあの誇り高きウィーン・フィルのメンバーが(普通、ヨーロッパ人はアメリカ人をバカにしてるんですが)、

「カラヤンとバーンスタインには、いつでも(指揮をしに)来て欲しい」

と言ったんです。ウィーンフィルに「来て欲しい」と言われる指揮者は、古今東西滅多におりません。

そのバーンスタインとウィーンフィルの演奏で、

モーツァルトの交響曲第41番「ジュピター」から、第四楽章をお聴き下さい。



ダウンロード JupieterFinale.mp3 (10912.1K)



これは、いいですね。何度聴いても音楽の「大きさ」(オーケストラの編成は後世の、例えば、マーラーとかワーグナーとか、ブルックナー

の作品より、遙かに小さいのですよ。そういうことじゃないのです)に感動します。

CDは、モーツァルト:交響曲第40番&41番「ジュピター」です。




ところで、バーンスタインは日本と日本人が大好きでした。日本食も何でも食う。

そういう話は、岩城さんの棒ふりのカフェテラスという本に載ってます。

また、小澤征爾さんが若い頃に書いたボクの音楽武者修行という本も大変面白いのですが、

やはりバーンスタインの話が色々書いてあります。

ニューヨーク・フィルハーモニックが日本に演奏旅行をしたとき。

当然、副指揮者の小澤さんも一緒に「来日」します。見事故郷に錦を飾ったわけですが、

バーンスタインが、それを我が事のように喜んでくれたこと。



また、日本各地で演奏するために移動があるわけですが、あるとき東海(だったと記憶していますが、うろ覚えです)

のある海沿いの宿、バーンスタインの希望で純日本風の旅館に泊まったそうです。部屋から海辺の景色が見えます。

バーンスタインが小澤さんに言った言葉。
「セイジ・・・。お前は幸せな奴だ。こんなに美しい国で育ったなんて・・・。どうしてニューヨークなんかに来たんだ?」

嬉しいですねえ。

バーンスタインに関する話を書きましたが文中ご紹介した、岩城宏之さんと小澤征爾さんの本も

大変面白いと思います。ご一読をお薦めします。

それでは。



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