DiaryINDEX|past|will
2007年10月10日(水) |
東京オリンピックのファンファーレを知っていますか? |
◆東京オリンピックファンファーレです!
これは、私と同年配以上の方なら、殆ど100%御存知でしょう。どうぞ。
ダウンロード TokyoOlympicFanfare.mp3 (580.3K)
はい。東京オリンピックのファンファーレでした。
不思議な音ですね。
移動ドで書くと、
ドーーファーソー♭シドーーー
という東洋的な五音音階で出来ているので、他のどのオリンピックのファンファーレよりも、
独特な、神秘的な響きがするのだとおもいます。
東京オリンピックファンファーレは一般公募され、これは、長野県の今井光也氏の作品です。
今や、オリンピックファンファーレというと、「スターウォーズ」や、「スーパーマン」などの映画音楽で知られる
ジョン・ウィリアムズが作った、ロサンゼルス五輪のファンファーレが、オリンピックファンファーレの代名詞のように
なっています。MP3が見つからないので、MIDIを録音し、MP3で保存したものをお聴き下さい。
本当はファンファーレの後にマーチが続く、演奏時間4分ぐらいの曲ですが、ファンファーレだけ収録しました。
ダウンロード LAOlympic.mp3 (850.2K)
如何にも華やかで、これはこれで良いのですが、こちらの方が音の動きが単純です。
このファンファーレの中心部分は、
「ソーミッミソソミラソファッ・ソーミッミソソミッ」
を3回繰り返すだけです。ま、他人のを悪くいうのは止めましょう。
しかし、私は東京オリンピック開会式当時、まだ四歳だったのですが、この時のために一般家庭に普及したカラーテレビ
(昔は白黒が当たり前だったのですよ)を通してみた、開会式のおぼろげな記憶の中でも、
このファンファーレには、子供心に感動したのを覚えています。
◆当時19歳でファンファーレ隊の一員だった方は、3年前まで現役で吹いておられました。
東京オリンピックファンファーレを吹奏するファンファーレ隊は、陸上自衛隊中央音楽隊員(のみ、かどうかは分かりません)でした。
オリンピックの当時最年少の19歳でファンファーレ隊に選抜された方が、2005年に定年退職なさるので、
最後のコンサート、陸上自衛隊中央音楽隊第60回定期演奏会(2004年9月12日)では、アンコールで、
「東京オリンピックファンファーレ」が、オリンピックの時と同じ正式のフラッグ(トランペットを装飾する「旗」)
を付けて演奏されたそうです。19歳だった少年も40年を経て59歳。最後のステージでファンファーレを高々と
演奏なさったとのことです。さぞや、感無量だったことでしょう。
◆10月10日が「体育の日なのは、東京オリンピックの開会式を記念しているのです。
10月10日は、晴れの特異日(理由は分からないが、統計上、毎年その日に特定の天気になる日)とばかり思っていましたが、
そうではないそうです。
但し、統計とは別に東京オリンピックを見た者の「主観的事実」としては、10月10日は晴れるのです。
2000(平成12)年から、所謂「ハッピーマンデー法」により、体育の日は10月の第二月曜と決まっています。
だから、今年は一昨日、10月8日(月)が「体育の日」でした。どうです?天気悪かったでしょう?
あの・・・。なんの科学的、統計的根拠はありません。あくまで偏見で書いておりますので、真面目に反論しないでね?
◆ブルーインパルスの妙技
私は、自衛隊の海外派遣には反対ですけどね、今日はそういう野暮な話ではありません。
東京オリンピックでは、航空自衛隊のアクロバットチーム、ブルー・インパルス(今でもあります)が、
F-86戦闘機で、空中にオリンピックのマーク、文字通り「五色の五輪」(青・黄・緑・黒・赤)を空中に描いたのです。
そのために、血の滲むような訓練をしたと聞いています(これ、「プロジェクトX」で取りあげて欲しかったです)。
私は、航空機の操縦のことは、全く分かりませんが、この難しさは想像に難くありません。
一機で空中(しかも極めて限られた空間)に正円を描く、というだけでも難しいでしょう。
飛行機の操縦桿と自動車のハンドルは同じ働きをするのではありません。
運転と操縦の違いは、乗り物の動きと操舵が一次関数の関係にあるのが、「運転」。
乗り物の動きが操舵の積分に比例するのが「操縦」。
自動車なら、同じ半径のカーブを曲がり続けるならば、ハンドルを切って、一定の角度で止めておけばよいのです。
飛行機では、「機体の運動は操舵の積分量に比例する」のだそうです。操舵角×時間に比例する。
つまり、左旋回を続けるからと言って、操縦桿を切ったままにしておくと、どんどん機体は急旋回を始めるのです。
従って、円を描くためには、少し舵を切ったら、ニュートラルに戻すか、「あて舵」(車でいうカウンターステア)をして
ちょうどいいのだそうです。
一機の操縦を考えただけでもこれだけ難しい。円を描けなかったら、つまり、線が繋がらなかったら、お仕舞いです。
五機が同じ直径の正円を描き、さらに、オリンピック・マークの形に重なる部分を作らねばなりません。
高度はそれぞれ異なっていたに決まっていますが、それでも下手をすれば空中衝突の危険がある。
祝典が惨劇に変わります。日本の面目がかかっている。もの凄いプレッシャーです。
それを、本番一回で絶対に成功させなければならない。
そして成功したのです。
これこそ、日本人の正確な仕事、質を追及する執念の象徴ともいうべき偉業です。
繰り返しますが、私は日本を戦争が出来る国にすることには、100%反対しますけれども、これは、政治とは関係ない。
東京オリンピック開会式におけるブルーインパルスの妙技は讃えられるべきだと思います。
◆オリンピックマーチを聴きましょう。
それでは、最後に古関裕而作曲、オリンピック・マーチをお聴き下さい。
ちょっと録音が悪いのですが、その方が当時の雰囲気になるかも知れません。
ダウンロード OlympicMarch.mp3 (3708.6K)
なんか、じーんと来ました。
嗚呼、我が祖国、日本。
【読者の皆様にお願い】
駄文をお読みになり、お気に召した場合、エンピツの投票ボタンをクリックしていただけると、幸甚です。
画面の右下にボタンがあります。
よろしく御願いいたします。
2006年10月10日(火) 「政府・自民、北の核実験に懐疑論=外務省首脳『怪しいと思う』」←やっぱり。まだ真実は分からない/バッハ「シチリアーノ」
2005年10月10日(月) オーケストラを聴いてみたら、意外に良かったという嬉しいメールを頂きました。
2004年10月10日(日) 「米と世界より安全に」ブッシュ氏 ←大統領、お戯れを・・・。
2003年10月10日(金) マニフェストと公約の違い マニフェストは明文化された「契約」公約は「本当に実行する気があるかどうか分からない口約束」
2002年10月10日(木) ノーベル賞ダブル受賞が嬉しくてたまらない。