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JIROの独断的日記
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2004年10月10日(日) 「米と世界より安全に」ブッシュ氏 ←大統領、お戯れを・・・。

◆記事:「米と世界より安全に」ブッシュ氏 「イラク戦争は間違い」ケリー氏

【2004米大統領選】直接対決、第2ラウンド

 【ワシントン=気仙英郎】米大統領選の第二回討論会が八日夜(日本時間九日午前)、ミズーリ州セントルイスのワシントン大で行われ、冒頭からイラク問題、テロ対策、雇用問題などで共和党候補のブッシュ大統領、民主党候補のケリー上院議員が激しい論戦を展開した。

討論会後の緊急世論調査では、今回の討論の優劣はほぼ互角の情勢で、十一月二日の投票日までの最終盤の戦いは大接戦のまま推移することになった。 

 討論の最大のテーマは前回同様、今回もイラク問題、テロ対策になった。ケリー氏は、イラクの大量破壊兵器を捜索してきた米調査団が、同兵器がなかったとする報告書を公表したことを受けて、「イラク戦争は間違いだった。世界はもっと危険になった。ブッシュ氏の判断が間違ったからだ」と主張した。
 これに対してブッシュ氏は「われわれが行動を起こしたことで、米国と世界はより安全になった」とイラク戦争の正当性を主張、さらに「ケリー氏はしばしば立場を変えて一貫性がない。どうして戦時に国を指導できるのか」と反論した。


◆コメント:アメリカのせいで、世界は危険になったことは、間違いがないのですよ。大統領。

 ブッシュ大統領は、アメリカが武力行使をしたおかげで世界は、以前よりも安全になったと云っていますが、果たして本当でしょうか?

 私の記憶が正しければ、イラク戦争が始まり、日本が自衛隊をイラクに派遣するまで、東京の地下鉄の車内放送で「ただいま、テロ警戒中です」などという恐ろしい言葉を聞いたことは、絶対にありませんでした。私は40年以上東京にいますが、間違いなく、生まれて初めてです。こんなことは。

 世界からテロは無くなったのでしょうか。過去10日の主なテロ関連記事の見出しだけ、拾ってみました。全部ではありません。本当は、もっとたくさんあるのです。



  • 2004年10月01日 (金)<イラク米軍>ファルージャ空爆、子供ら20人死傷
  • 2004年10月02日 (土)ガザの戦闘継続、7人死亡 自治政府、非常事態を宣言
  • 2004年10月02日 (土)<インド>北東部で連続テロ、44人死亡。分離独立派グループによる同時テロの可能性が高い。停戦合意以後のテロとしては最悪の規模とみられる。
  • 2004年10月03日 (日)インドアッサム州で2日連続爆弾テロ 5人死亡、43人負傷
  • 2004年10月04日 (月)イスラエル軍、ガザ市でハマス幹部狙いミサイル攻撃
  • 2004年10月04日 (月)バグダッドで連続車爆弾テロ、17人死亡−イラク
  • 2004年10月04日 (月)イスラエル軍がガザ北部を攻撃、ラマラでも戦闘1人が死亡、2人が負傷
  • 2004年10月05日 (火)<イラク>爆弾テロ相次ぎ、8人死亡
  • 2004年10月05日 (火)米国、ガザ攻撃中止求める国連決議案に拒否権
  • 2004年10月06日 (水)フセイン元大統領がアルカイダ幹部をかくまった証拠ない=CIA
  • 2004年10月07日 (木)<パキスタン>スンニ派集会で爆弾テロ 38人死亡
  • 2004年10月08日 (金)シナイ半島で連続爆弾テロイスラエル人観光客を中心に35人が死亡、100人以上が負傷



◆わずか1週間で、これだけの↑テロが実行され、今日もまた・・・。


 ◆2004年10月10日 (日)自爆テロで17人死亡 バグダッド警察学校付近

【バグダッド10日共同】イラク首都バグダッド東部にある石油省の近くで10日朝、自動車爆弾による自爆テロがあり、同省報道官によると、17人が死亡した。死者の中に自爆犯が含まれているかどうかは不明。
 現場近くには警察学校と警察の募集採用センターがある。犯人は警察志願者の列を狙ったものの、タイミングを間違えて自爆したとみられる。
 国際テロ組織アルカイダとの関連も指摘されるザルカウィ氏率いる「一神教聖戦団」を名乗る組織が同日、ウェブサイトを通じて犯行声明を出した。
 死者の多くは通行人で、AP通信によると、警察学校の生徒3人と女性教官が含まれているという。イラクでは警官志願者を狙った武装勢力による攻撃が頻発している。
 内務省当局者によると、当初ロケット弾による攻撃との見方もあったが、後に自動車爆弾と判明した。
 一方、バグダッド市内の文化省近くの市場では10日朝、米軍の車列の近くで爆弾が爆発し、米兵1人が負傷した。
(共同通信) - 10月10日20時41分更新



◆もう収拾がつかないのでオランダ軍は来年2月で撤退を決定したというのに・・・日本は増員。

  

イラクの状況は、もはや収拾が付かないですね。

  これだけ、世界各地から軍隊を派遣しても駄目。アメリカがファルージャをいくら空爆したところで、死ぬのは市民ばかりで、肝心のテロリスト、なにより、ウサマビンラディンなんか、全然捕まらない。

 これはかなわん。ということで、今まで自衛隊がサマワでお世話になっていたオランダ軍は、来年2月でイラクから撤退することがほぼ確実だそうです。

 英国のブレア首相も、国民から、しきりに政治責任を追及されていて、ついに先日は文字通り心労がたたったのか、心臓がおかしくなり、何日か入院していましたね。

 全く、とんでもない時に、英国の首相になってしまったものです。多分英国も、早晩、これ以上、アメリカに付き合いきれないといって、軍隊を引き上げる話が出るでしょう。

 ところが、何と我が日本国は、派遣する自衛官の数を1000人にまで、増やすとのことです。



 ◆陸自 サマワ1000人規模に増員 輸送ヘリ配備も検討
  

防衛庁は九日、イラク南部サマワで人道復興支援活動を行っている陸上自衛隊「イラク復興支援群」の態勢を強化するため、派遣枠を千人規模に増員するとともに輸送用ヘリコプターや対迫撃砲レーダーを新たに配備する方向で検討に入った。

  サマワの宿営地周辺の治安維持や空輸部門で自衛隊を支援してきたオランダ軍が来年二月に撤退することが確実視され、人員・装備を見直す必要が出たためだ。

 具体的には、十二月に期限切れとなるイラク復興支援の「基本計画」の延長にあわせて、同計画を変更、隊員の派遣枠を現行の六百人以内から千人程度に拡大し、ヘリコプターと対迫撃砲レーダーを追加配備することを計画に盛り込む方針。




 

どう考えても間抜けです。もしも、ケリーが大統領になったら、いきなり全軍撤退は出来ないだろうが、アメリカ軍の数を減らそうとするでしょう。本当に「軍隊」と名乗って、武器を使用しても全く問題の無い国々が次々と撤退してゆくなかで、どういう状況になったら発砲して良いか、よく分からない、日本の自衛隊だけが、数を増やすというのだから、滑稽です。コメディですよ。

 3日前に書いたとおりサマワのイラク人も自衛隊にはがっかりさせられたといっています。「がっかり」ぐらいならまだしも、他の国の軍隊が減って、日本だけ増やして、しかも、宿営地に引きこもって何もしない。となると、米国を助けた国として、憎悪の対象に成りかねない。


◆ブッシュ・小泉は落とし前つけろ。

 

この日記で何十回書いたか分かりませんが、国際法というルールに照らして考えれば、アメリカが行ったこと、つまりブッシュが武力行使を決定したことも、小泉首相がそれを支持したことも、議論するのもバカバカしいほど、明らかな、違法行為なのです。

 先日のブッシュとケリーのテレビ公開討論第2回目をみていて、ケリーはその点を指摘すればいいのに、と、じれったく感じるのですが、そこが、アメリカの大統領になるに当たって難しいところで、要するに、ノーベル賞受賞者が何十人もいる一方で、字も読めない、全く無教養な奴が大勢いる国ですから、いくら理屈が正しくても、感覚的に訴えなければならないのです。純粋な論理的な討論にならないのでしょう。

 アメリカは、世界で最も、多種多様の大量破壊兵器を所有し、必要とあらば、いつでも使うつもりでいる。間違いなく、世界で最も危険な国家なのですが、その指導者を選ぶ大衆の殆どは、バカで、国際法も何も勉強しようとせず、感覚で大統領を選ぼうとするということが、世界にとって、不幸な現実です。


2003年10月10日(金) マニフェストと公約の違い マニフェストは明文化された「契約」公約は「本当に実行する気があるかどうか分からない口約束」
2002年10月10日(木) ノーベル賞ダブル受賞が嬉しくてたまらない。

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