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JIROの独断的日記
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2007年09月13日(木) 政治家は、思想・政策・政治的行動で評価するべきで、「『おぼっちゃん』だからダメなんだ」は差別というものです。

◆政治家に対する評価は、その政治的行動に対して為されるべきです。

昨日から、普段政治のことなどブログに書かない人まで、安倍首相のことを書いています。

無作為に選んで色々な人の意見を読みました。

当然のことながら、的を射たものから、全然見当外れの頓珍漢なのまで様々です。

一人一人ものの考え方が異なるのは当然ですが、これは、理不尽ではないか、と思われるものがあります。それは、

「所詮、苦労知らずの『おぼっちゃま』に総理は務まらないのさ」

という、論理(?)です。これは、理不尽です。何故かというと、

「おぼっちゃま」に総理が務まるか務まらないかは別として、そもそも、安倍晋三氏が安倍晋太郎氏の息子に生まれ、

豊かな環境で育ったことは、安倍晋三氏が選択したことではない。こういうのを「宿命」といいます。

物質的に豊かな家庭に生まれるのも、極貧の家庭に生まれるのも、自分では選べない「宿命」です。だから、
「おぼっちゃんは、結局、ダメなのさ」

という評価は
「あいつは貧乏人の倅だから、ロクなものじゃない」

という評価と、その差別性に置いて完全に同一です。


◆有権者の政治家に対する評価、選挙での投票は情緒的選択であってはならない。

私は、安倍首相が病気だからといって、突然彼の擁護者、支持者になったのではありません。一般論を書いています。

私は、今までに何度も、主権者である国民が政治家の評価するとき、また、有権者の唯一の政治行動である、選挙における投票は、

情緒的選択であってはならない、と、書きました。

本稿の趣旨はそれらと同じです。


私自身、安倍首相の思想、とりわけ憲法を改正し、日本を戦争が出来る国にしようとしていたことに関しては、

今、この瞬間も、徹頭徹尾反対です。

また、前期国会で、16回もの強行採決を断行したことは、ファシズムと言っても良い、許し難い暴挙だと考えています。

安倍首相がそういうことをしながら、「美しい国」を繰り返す姿勢も全く評価しません。

ですから、私のブログカテゴリーには、「安倍政権批判」という項目が有るぐらいです。



しかしながら、過去ログ(エンピツから数えると、1,500本以上有りますけど・・・)を読んで頂くと分かりますが

安倍首相の思想や全体主義的暴挙は、彼が「おぼっちゃん」で有ることが原因だ、と考えたことも書いたこともありません。


それは、関係ないし、云っても仕方がない(宿命なんだから。今更貧乏人の家に生まれ変われ、とは言えないでしょう?)。

裕福に育った人間への嫉妬心を、彼の行動への批判にすり替えている人が多いのではないでしょうか。

わざと意識しないようにしている、自分の心の暗い部分を冷静に観察するのは、苦しいけれど、やってみるべきです。



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