JIROの独断的日記 DiaryINDEX|past|will
◆週刊現代6月23日号「三鷹の倉庫にあった!社保庁がひた隠す年金台帳一億件」より。 本当は著作権侵害だが、本件の如き公共の福祉に大きく関係する事柄に関しては、著作権よりも、 ◆要点1:今問題となっている5000万件以外に放置された年金記録が「腐るほど」ある。 情報源は社保庁OBとのこと(つまり、内部告発)。 「特例納付をする人は本人の意識が高く、年金の受給手続きを取る際、過去の納付状況について、正確に申告するはず」 だから、役所(社保庁)が、コンピュータの入力対象にしなくても、将来トラブルにならないだろう、という理屈だった(社保庁職員)。 ところが実際は、社保庁の記録管理が杜撰で、特例納付の記録が多数紛失している。 このため、年金を受給したい人が正確に申告しても、照合出来ず、年金を支払えない、と断られるケースが続出している。 社保庁OBによると、特例納付記録をコンピュータに入力しなかった本当の理由は、 「面倒くさかったから」 とのこと。 ◆要点2:社保庁は、なんと「手書き台帳を捨てて良い」という通達を何度も出している 手書き台帳を、職員のミスで捨ててしまった場合ですら、言語道断だが、驚くべき事に、社会保険庁の上から、 「台帳についてはその活用頻度、保管場所等を勘案して、昭和48年1月以降、廃棄して差し支えない」 と書いてあるそうだ。 ◆要点3:その他、コンピュータに入力されていない膨大な件数の納付記録 それが、三鷹の倉庫に保存してある(倉庫の場所を地図で示すと、ここになる)というのが、 本当であるとすれば、週刊現代のスクープなのである。 この放置されている対象者は、 1957年10月1日以前から厚生年金に加入していたが、1957年10月1日時点では、会社を辞めるなどの理由で厚生年金の被保険者では無かった人 である。当時は今よりも一層官僚的形式主義がはびこっていたから、 基準日に厚生年金被保険者ではない人間は、それ以前にいくら掛け金を納付していようが、コンピュータに入力する必要無し、と判断された。 社保庁のコンピュータ入力作業は、この1957年10月からの数年間(第1期)と、1979年から1990年まで(第2期)に分けられる。 先日から、騒がれている「宙に浮いた5000万件」は後者(第2期)に関する話である。 上述の1957年10月1日時点で被保険者で無かったために、入力対象から外れた人々は、第2期では忘れ去られ、入力されなかった。 というわけで、週刊現代の記事が事実とすれば、社保庁のいい加減なデータ管理は、何と半世紀前から始まっていたのである。 その間、国民は、将来は年金があるから大丈夫だ、と信じ切って、年金掛け金を納め続けていた。 ところが、何の記録も残っていなかった、といって国は年金を払わない。 実は、探しようが無いほど膨大な紙の資料が三鷹倉庫に眠っている、ということらしいね。 安倍晋三内閣総理大臣。何が「美しい国」だよ。国家が国民のカネを横領しているのではないか。 どうしてこんな国に「誇りを持つ」ことができるのですか? 血圧に悪いので(冗談ではない。本当の話なのだ)、これにて擱筆する。 それでは。 【読者の皆様にお願い】 駄文をお読みになり、お気に召した場合、エンピツの投票ボタンをクリックしていただけると、幸甚です。 画面の右下にボタンがあります。 よろしく御願いいたします。
2006年06月11日(日) 「私が責任を取る」←「読むクスリ」に載っている恩師の言葉
JIRO
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