JIROの独断的日記 DiaryINDEX|past|will
◆記事:衆議院会議録 6月2日予算委員会、岩國哲人議員の質問と小泉首相の答弁 岩國議員:私は、四年前、客員教授を引き受けております天津の南開大学というところで、教科書のことが問題になりました。靖国のことが問題になりました。私も、行きたくないなという気持ちも心の中にはなかったわけではありません。しかし、行きました。案の定、私の講義が終わってから中国の大学生から質問が出ました、教科書の問題について。私は答えました。日本は常に少数意見というものを尊重する。 ◆コメント:岩國議員の質問は非常に適切だと思います。 この日の予算委員会では、岩國議員の前に民主党の岡田代表が靖国問題で質問しているけれどもこれは、余り感心しない。 第一条(a) 日本国と各連合国との間戦争状態は、第二十三条の定めるところによりこの条約が日本国と当該連合国との間に効力を生ずる日に終了する。 もう、戦争状態は完全に終わりだ。と明記してあります。 但し、それには、条件があって、そのひとつに極東国際軍事裁判(東京裁判)の判決を日本が受け入れること、というのが盛り込まれているのです。 第十一条 日本国は、極東国際軍事裁判所並びに日本国内及び国外の他の連合国戦争犯罪法廷の裁判を受諾し、且つ、日本国で拘禁されている日本国民にこれらの法廷が課した刑を執行するものとする。これらの拘禁されている者を赦免し、減刑し、及び仮出獄させる権限は、各事件について刑を課した一又は二以上の政府の決定及び日本国の勧告に基くの外、行使することができない。極東国際軍事裁判所が刑を宣告した者については、この権限は、裁判所に代表者を出した政府の過半数の決定及び日本国の勧告に基く場合の外、行使することができない。 要するに東京裁判の判決の通りにしなさいよ。と言っているわけですね。 民主党の岡田代表は、日本はこのサンフランシスコ講和条約で極東国際軍事裁判の判決を受け入れることを受諾したのだから、A級戦犯という概念も認めたことになる。そのA級戦犯が合祀されている靖国神社に総理大臣が行くのは間違っている、と主張しています。 私は、それはおかしいと思います。 日本は確かにサンフランシスコ講和条約を承認、批准しました。 しかし、この条約には、A級戦犯という概念は出てこないし、ましてや、戦犯の墓をどこにするか、とか戦犯が合祀されている神社に内閣総理大臣が行ってはいけないという記述は無いのです。 確かに、6月4日に書きましたが、東京裁判で有罪になった25人を「A級戦犯」と呼ぶことは、国内では慣習的に定着しています。 いずれにせよ、「A級戦犯」は、東京裁判とサンフランシスコ講和条約を前提とした概念だということになりましょう。 ところで、中国は連合国では、無いのです。 中国やアジア諸国もA級戦犯が合祀されている靖国神社に日本の内閣総理大臣が参拝することはいけないというけど、そもそも、何ら法的根拠がない。感情論です。 中国は、上に列記した連合国のメンバーに入っていません。 サンフランシスコ講和条約とは無関係なのです。 野党は、与党を常に監視して、批判するのが商売ですが、こういう中国や韓国などの不合理な反日感情を理由するのは、良くないと思います。 ◆中国は日本の「軍国主義化」というけれど、核保有国である中国にそんなことを言う権利は無い。 中国をはじめとする、今の国連安全保障理事会常任理事国は全て核保有国です。 ◆岩國さんが言うように、様々な歴史の記述がある世の中の方が健全だ。 岩國議員は中国の大学に講義に行って、「常に少数意見を認め、そして尊重するという国の方が、本当はしなやかで強い国ではないかと私は思う」と述べた、とのことです。 ◆「日本政府や歴史を歪曲している教科書を認めている」と騒ぐ中国人、韓国人の99.・・・・%は実際にその教科書を読んだことがない。 私は靖国神社より、教科書問題に他国が注文をつけることこそ、内政干渉だとおもいます。 「集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する。」(日本国憲法第21条第1項) からです。 中国や韓国の言い分は、日本の全ての歴史教科書は、「戦時中、日本は、中国人、韓国人を弾圧、虐待、暴行、惨殺し、ことに南京大虐殺では30万人もの中国人を殺した」と「書かなければいけない」ということですよね? そんなことを、日本政府が教科書の出版社に命令することは出来ません。 それは、民主主義の崩壊です。言論、表現の自由という基本的人権を剥奪することになるからです。 ところが、その無茶なことを「やれ」と、中国、韓国は公然と要求するわけです。 中国人も、韓国人も、日本の歴史教科書が「歪んで」いると主張する前にちゃんと調べるべきです。 私の倅は中学生ですが、中学の歴史の教科書(日本書籍)は、別に歪んでないですよ。一部引用します。 1937年7月7日、北京郊外の盧溝橋で日本軍と中国軍との衝突が起こり、宣戦布告もないまま、日本軍は中国との全面戦争を始めた(日中戦争)。 これを書いていない教科書が一つだけあったからといって、日本が軍国主義というのは、やはり、客観的に見て、おかしい。 ◆教科書、実際に読んだことないでしょ? 高校生のお子さんがいる方、または、数年前まで高校生だった若い方を除くと、日本人も高校の歴史教科書を読むことなど、普通できません。 ◆韓国がしつこく日本の謝罪を要求するのは、条約違反だ。 韓国と日本は1965年に日韓基本条約と、同時に、日韓基本条約の関係諸協定,日韓請求権並びに経済協力協定(財産及び請求権に関する問題の解決並びに経済協力に関する日本国と大韓民国との間の協定)を締結しています。 第2条第1項 と、明記されているのです。 言うまでもなく、このとき、既に戦後20年も経っていて、日本が無理矢理韓国にこの協定を調印させたわけではない。 韓国の自由意思に基づき、同意したのです。 ここで、「韓国の請求権は完全に解決された」のですから、この後、いつまでもぐずぐず言うのは条約違反です。 何のために条約を締結したのか分からない。 ◆何時の時代も大衆は不勉強で感情的ですが、 今の時代はこのようにして、法令とか条約を簡単にインターネットで調べることが出来るわけです。
2004年06月11日(金) 「三菱自元社長、部下の進言聞かず」 それでも日本の製造業かっ!
JIRO
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