JIROの独断的日記 DiaryINDEX|past|will
◆記事:ブッシュ米大統領、安倍首相に牛肉問題の解決求める [ワシントン 27日 ロイター] ブッシュ米大統領は、27日開かれた日米首脳会談で安倍首相に対し、 ◆コメント:日本に牛肉を買って欲しければ、黙っていても日本人が買いたくなるような食肉管理体制を作れ。バカ。 何度でも書く。 書かないと、人々の注意を引き留めることが出来ないからである。 自分が書いたことは、自分は覚えていても、他人様は私の書いたものなど、いちいち覚えていられない。 人々に、ある問題の所在を知っていただくためには、繰り返すしかない。 私は、Web日記のエンピツとブログのココログに同じ文章を載せている。 これは、文章を掲載する場所が多いほど、人目に触れやすく、 自分の主張が多くの人に伝えられるだろう、と考えたからである。 エンピツならば、目次のページ、 ココログならトップページ(左下)から、全文検索が可能である。 ココログの検索サービスは最近始めたばかりで、エンピツの方が使いやすい。 検索欄に「BSE」と入力して検索してください。かなりの件数が表示されるが、 アメリカ人の食品衛生の意識が、如何にいい加減か、良く分かるのは、 「米、歩行困難牛20頭を食用に・農務省監査で明らかに 」だろう。 要するに、ものすごく乱暴に言えば、肉食民族であるアメリカ人にとって、 牛肉は、昔の日本人にとっての米のようなものであり(今の子は「コメが日本人の主食だ」という意識が希薄だ)、 食わないではいられない。 食わないではいられないものならば、より一層厳密な管理をするはずだ、というのは、 日本人しか知らない人の発想である。日本人は世界的にみて、相対的にかなりの潔癖性なのである。 欧米人は、イヌの糞が転がっている(英国では、ロンドンでも、騎馬警官や馬車が珍しくないので、馬糞もそこらじゅうにある)ような 道を歩いて、その糞を踏んづけた靴を脱がずにカーペットの家に入り、アメリカ人はさらに、そのカーペットの上に座り込んで、 床に直接に食器を置いてメシを食ったりする。 つまり、その程度の不潔さはごく普通のことである。 渡辺淳一のアホな新刊書に「鈍感力」というのがあるが(ストレス社会を生き抜くにはほどほどに「鈍感」であることが肝要だ と、バカでも書けるような内容の本であり、これを平気で本にする渡辺淳一の「鈍感力」は折り紙付である)、 欧米人の生活全般、食品一般に対する「鈍感力」は日本人からは、耐え難いほどである。 不潔さの許容とBSEを結びつけるのは乱暴に見えるかも知れないが、私には、 日米両国が牛肉の安全性に関して、歯車がかみ合わない根底には、このような「文化的背景」があるように思われる。 彼らは、足もとがふらつく、典型的なBSEの症状が出ている牛ですら、処理施設に回してしまう。 それは、もちろん、輸出用だけではなく、アメリカの国内市場にも流通するのである。 したがって、度々、日本に条件違反の肉を送ってくるのは、レイシズム(人種差別)のゆえばかりではない。 「大方(おおかた)、大丈夫だろう」が欧米人の発想であり、 「万が一、BSEの肉を食ってクロイツフェルト・ヤコブ病に罹ったら大変だ」が日本人の発想である。 今更言うまでもなく、ブッシュ大統領は、 「過去150年間、日米両国は良好な関係を保っている」 という発言(「ブッシュ妄言録」に載っている)に象徴されるように、 そのアホさ加減は「感動的」という形容詞を付けたくなるほどだから、 「文化的背景、民族的気質の相違」など頭に浮かぶ余地が無い、ということを思い出して、 日本人が、如何に食品の安全性に敏感かということから説きはじめ、 日本人にアメリカ産牛肉を買って欲しければ、日本人が黙っていても買いたくなるような肉を作り、管理せよ、と、 交渉に当たるのが、安倍晋三内閣総理大臣の仕事なのである。 これで、安倍首相がホイホイとアメリカの要求を丸呑みにし、7月の参院選で与党が大勝、という結果となったら、 いい加減、愛想が尽き、この日記もそろそろ潮時かな、というほど憂鬱なのが今の気分である。 【読者の皆様にお願い】 駄文をお読みになり、お気に召した場合、エンピツの投票ボタンをクリックしていただけると、幸甚です。 画面の右下にボタンがあります。 よろしく御願いいたします。
2006年04月27日(木) 「自分が感じていることが必ずしも正しく事実をとらえているとはかぎらない」ので、「認知療法」は普通の人にも参考になる
JIRO
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