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2007年02月26日(月) |
「補助翼部品、欠いたまま飛行=海外委託整備でミス続発−日航」←私は随分前に指摘したのですが・・・。 |
◆記事:補助翼部品、欠いたまま飛行=海外委託整備でミス続発−日航
日本航空が中国にある認定整備工場に整備を委託した際、機体の向きを変える補助翼の関連部品を取り付けなかったり、
燃料タンク内にマニュアルを置き忘れたりするミスが起きていたことが24日、分かった。
日航は今月上旬に4300人の人員削減を柱とする経営再建策を打ち出したが、同社の安全対策が再び問われそうだ。
日航などによると、中国・アモイの整備会社「TAECO」で1月17日、ボーイング767型機を整備した際、
補助翼(エルロン)をスムーズに作動させる金属製部品を装着し忘れた。
エルロンは主翼の縁にある可動翼で、旋回に使われるが、日航が2月1日に整備ミスを発見するまで、
同機はこの部品を欠いたまま関西国際−韓国・仁川便として飛行していたという。
(2月25日3時0分配信 時事通信)
◆コメント:だから、中国の整備工場なんか出すのを止めろと書いたのです。
これを書くのは、後付けじゃないです。
航空機のトラブルが一昨年多発していたので、随分何度も書きました。
航空機トラブルがこれほど続いているのに、何故それらの詳報がないのですか?
「日航、今日だけで、機体のトラブル2件」 JALは本当にヤバいのではないか。
飛行中の日航機の座席でボヤ騒ぎ←JALに業務停止命令を発し、隅から隅まで点検するべきだ。
そして、
全日空やJALが機体の整備を中国の工場に委託している、ということを知っていましたか?
他にもありますけど、特に最後のは、ショックでした。
日航や全日空の機体の整備を中国の業者に依頼するとは・・。
しかも、この年は中国で反日デモが起きて領事館の窓ガラスが投石で割れるなど、相当不穏な雰囲気でした。
現実に怖いことがおきていたのです。
、全日空やJALが機体の整備を中国の工場に委託している、ということを知っていましたか?に書きましたが、
その数年前、中国の工場で、誰かが故意に機体のケーブルを切断するという事件があったのです。
◆整備なんて、コスト削減してはいけない部門でしょう。
日航は収益が上がらないので、何とか儲けを上げたいわけですね。
普通、もうかるようにするためには、収入を増やすか、費用を削るか、その両方をやるしかありません。
極めて単純な話です。収入を増やすには航空料金を上げればよさそうですが、そうすると、他社にお客さんを取られる。
飛ばす飛行機の回数を増やすのも一つの手ですが、限度があります。人手も、飛行機の数も限られているのですから。
そこで、コストを減らすことを考える。
最大のコストは人件費、従業員の給料ですが、あまり減らしては従業員の士気に関わる。特に運航乗務員(パイロットです)がやる気をなくして、適当なことをされたら大変です。
そこで、整備にしわ寄せが来たのでしょうが、中国の工場はまずいですよね。
日本人が大嫌いな人たちですから。現実に、以前、故意に機体の一部を破壊した奴がいたのですから。
だから、私は国がそれこそ、公的資金を入れても、国内の腕の良い整備士を確保するべきだ、と書きました。
しかし、相変わらず、やっていたのですねえ・・・。
◆国交省にも監督責任あるぞ。検査に入っているのだから。
2005年にトラブルが続いたときにも国交省は立ち入り検査に入っているのに、
なぜ、中国の工場に機体の整備を任せていることを放置したのでしょうか。
今頃になって、こんな記事が載っています。
◆航空機の海外整備、監督強化へ=専従チーム新設、認定基準見直し−国交省(2月25日3時0分配信 時事通信)
日本航空や全日空が航空機の整備を海外の認定整備工場に委託するケースが増える傾向を受け、国土交通省は24日、
委託先工場に対する監督体制を刷新することを決めた。年内に航空局内に専従の検査官チームを新設し、整備ミスの実態を詳しく調べる。
委託が許される国の認定基準も、引き上げを含めて見直す方針だ。
海外の委託整備をめぐっては、日航が委託した工場で燃料タンク内に整備マニュアルを置き忘れるミスなどが新たに判明。
同省幹部は「重大な関心を持っている」とし、安全確保に向けて監督体制の拡充が不可欠と判断した。
今までなにをしていたのでしょうか。
これは、監督官庁として責任がある、ということは、行政府たる内閣の責任です。
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