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2007年01月20日(土) |
「『納豆ダイエット』は捏造」←私は「民放はやらせだ」と何度も書いています。この会社、2年前に全く同じ事をしている。 |
◆記事:「<あるある大事典>『納豆ダイエット』」はねつ造 関西テレビ(1月20日19時17分配信 毎日新聞)
関西テレビ(大阪市北区)は20日、今月7日にフジテレビ系で全国放送したテレビ番組「発掘!あるある大事典2」で、
事実とは異なる内容が含まれていたと発表した。「納豆を食べるとダイエットができる」との内容だったが、
研究者のコメントや被験者の検査データをねつ造していた。同テレビは社内に調査委員会を設け、
原因の究明を行うとともに過去の放送分についても検証を行い、番組を継続するかどうかを含めて検討する。
また、21日午後9時から放送予定だった同番組は、テーマは納豆ではないが放送を休止し、
後ろの番組の「スタメン」を1時間前倒しし、冒頭で一連の経緯を説明する。
◆コメント:過去に何度も指摘しているが、もう一度。
「ヤラセ」に関しては、これまで何度も書いた。
民放は大抵「ヤラセ」である。、
日テレ視聴率操作
<NHK>番組制作費詐欺で元チーフプロデューサーを再逮捕 民放各局は何かしていなかったかな?
「架空の顧客で売買映像 日テレニュースでやらせ」←何度でもやるところを見ると、「業界の常識」なのでしょうね。
をご参照頂けると有難い。
因みに、今回、問題の捏造番組を作ったのは「日本テレワーク」という番組制作会社だが、
「架空の顧客で売買映像 日テレニュースでやらせ」←何度でもやるところを見ると、「業界の常識」なのでしょうね。
をご覧になるとわかるが、この会社は、ちょうど2年前、2005年1月にも、テレビ東京で同じ事をしている。
何故、こういうことになるのか。
関西テレビは社内に調査委員会を設置して、「やらせ」が起きた原因を調査するそうだが、これは我々しろうと(一般国民)向けのポーズである。
そんなことをしなくても、原因はただ一つ。「どんなことをしてでも、視聴率を取れる番組を作れ」とテレビ局が下請け会社に強要するからである。
何故、私がそんなことを知っているかというと、放送業界の人から聞いたためである。こんなのは常識らしい。
我々、「素人衆」が想像する以上に、民放でテレビ番組の制作に携わる人たちにとって、「視聴率」は至上課題らしい。
最早、内容がどんなに下らなくても良い。嘘でも良い。視聴率をとることが、テレビ局の「目的」なのだ。
「高視聴率」を記録した番組を担当するプロデューサーは出世し、そうでない者は脱落する。
そして、どういう経緯でのことか知らないが、TBSとかフジテレビ等々の番組で、そのテレビ局の社員だけでつくる番組は極めて少なく、
報道でも、ドラマでも、殆ど全ての番組制作を下請け会社、すなわち「番組制作会社」に発注するのである。
◆高視聴率をとり、出世したいテレビ局のプロデューサーは、命ずるだけ。つくるのは制作会社なのだ。
例えばフジテレビを見ると、「制作 共同テレビ」という文字が映る。
「共同テレビジョン」はフジテレビの子会社であり、フジテレビ系列のドラマ、その他殆どの番組を作る。
フジだけではない。全ての民放局はこの形態である。
番組制作会社はこの他、政府のPR番組の制作なども受注するが、主たる顧客はテレビ局であり、
実際に番組を作るのは制作会社なのだが、会社の規模としては、せいぜい数十人の中小企業だから、
「お客様」であるテレビ局の番組製作責任者たるプロデューサーから、「数字(視聴率)を取れる番組」を作れ、
と云われれば、一も二も無く「かしこまりました」と最敬礼し、データを捏造しても何でも良いから数字を稼ごうとするのである。
番組制作の過程において、素人でも知っているとおり、アシスタント・ディレクター(AD)は、実質何でも屋の小間使いで、スタッフや
出演者の弁当の手配までやらされる、もっとも「いじめ抜かれる」立場にある。
過去にヤラセがバレたのは、大抵、ADなどの内部告発が発端である。
何しろ、プロデューサーはテレビ局の椅子に座っているだけで何もしないのに、
数字が良いと手柄を横取りし、数字が悪いと、制作会社に責任をなすりつけ、「何、やってんだよ!」
という態度にでる。制作会社の社員は、最初は我慢しているが、
彼らが徹夜で番組をつくっても、例えばフジ系列ならば、「共同テレビジョン」の社員の給料は、
漢字が読めないフジテレビの女子アナウンサーの半分にもならない。
これは、誇張でも何でもなく、フジの女子アナに漢字の多い台本(バラエティでも台本がある)を渡すと怒られるのだそうだ。
仕方がないから、制作会社の社員や、そこから更に下請けする放送作家が、「ふりがな」を振ってやるのだという。
これでは内部告発したくなるのも、当然だ。
◆ニュースでインタビューを受けているのは、「エキストラ事務所に登録している人」
これは、エキストラ事務所の人に聞いてびっくりしたのだが、
ニュース番組でしばしば、「街の人々の意見」を聞くために「通りがかりの人」にインタビューしている、
一見、普通のサラリーマンや主婦、学生に見えるが、あれは、皆、エキストラ事務所に登録している人たちだそうだ。
云われてみれば、思い当たるフシがある。
テレビに映るということは、強烈な照明を当てられ、カメラが向けられる訳で、慣れていない普通の素人ならば、
それだけで一種のパニックになる。だから、インタビューに答える人が、皆、物慣れた話し方をするのが少し不思議だった。
エキストラに登録するような人ならば、プロのアナウンサーやタレントと同じとまではいかないが、ド素人より慣れている。
◆結論:テレビの公器としての役割よりも、テレビ局員の私欲が優先するからヤラセが起きるのだ。
本件の如き「ヤラセ」が横行するのは、要するにプロデューサーが「数字を稼いで自分が出世すること」を、第一に考えるからだ。
テレビが大衆に与える影響の大きさを考えれば、本来、何を伝えるべきで、何を伝えないべきか、吟味を重ねるべきだが、
「なんでもいいから、数字を取れ」という人間が番組制作の責任者になり、殆どがそういう人間なので、
民放から、ヤラセは今後も無くならないだろうし、
ヤラセではないが、交通事故で10歳の愛娘を亡くした風見しんご氏に、葬儀の後、
「加害者に対するお気持ちは?」などと馬鹿なことを訊く非常識、不見識な「報道」もなくならないだろう。
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