外国為替証拠金取引
JIROの独断的日記
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2005年01月20日(木) 「偽造カード被害(スキミング)防止、金融庁と警察庁が初協議へ。 現時点におけるスキミング対策について。

◆記事1:偽造カード被害防止、金融庁と警察庁が初協議へ

 

 金融庁と警察庁は19日、偽造された銀行のキャッシュカードを使って、現金自動預け払い機(ATM)から現金が引き出される犯罪が急増しているため、被害の拡大防止策を検討する方針を明らかにした。

 21日に実務者レベルで初協議を行い、事件の手口や被害の実態、金融機関側の取り組みなどについて意見交換する。金融庁は2月に、捜査当局の意向を踏まえ、銀行が被害額の一部を負担する自主ルール作りや捜査協力を要請する考えだ。

 金融庁はさらに、銀行にビデオの保存期間の延長を求めるほか、偽造しにくいIC(集積回路)カードの導入や、カードでの引き出し限度額の引き下げなどを要請する方針だ。 偽造カードは、キャッシュカードの磁気テープに入力されている個人情報だけ読み取り、預金者の手元にカードが残るため、預金者が被害に気づくのに時間がかかることが多い。銀行の防犯ビデオの保存期間が1か月程度と短いため、被害が発覚した時点で消去されているケースも多いという。(読売新聞) - 1月20日3時7分更新


◆記事2:大規模カード偽造団摘発へ 被害、全国で10数億円

 

 ゴルフ場の暗証番号付き貴重品ロッカーから銀行のキャッシュカードを盗み、スキミングの手口で偽造カードを作り口座から預金を盗み出す事件が首都圏で相次ぎ、警視庁など捜査当局は、中国人と日本人の大掛かりな偽造グループに対し、19日にも一斉に強制捜査に乗り出す方針を固めた。

 スキミングでの銀行カード偽造をめぐる摘発は全国で初めて。被害は確認されただけで3億円、最終的には10億円以上になるとみられ、犯罪組織がカード社会の弱点を巧妙に突いている実態があらためて明らかとなった。

 強制捜査を受けるのは北関東の名門ゴルフ場など。このゴルフ場では関係者がグループの手引き役として関与した疑いがあり、詳しく事情を聴く。(共同通信) - 1月19日2時15分更新


◆コメント:云うまでもないが、人のカネを盗む奴が一番悪いのである。

 

 振り込め詐欺のニュースが少し影を潜めたと思ったら、今度はスキミングですか。

昨日捕まったのは、中国人だが、日本人にもやっている奴はいるのであろう。

こういう事をする連中というのは、自分で働かないで、人のカネを盗むことに関して、大して罪悪感が無いのであろう。記事2の手口を読むと、あたかも一種の「ゲーム」を楽しんでいるかのように思われる。彼らから見れば、きっと、ロッカーなんかにキャッシュカードを入れておく奴がバカだということになるのだろう。

性犯罪者の性癖は治らないから、住所氏名を公表しようか、という議論が進んでいるが、プロの窃盗犯も何度刑務所に入ろうが、全然懲りないらしいから、性犯罪者の扱いに関する論理を適用して、氏名、顔写真、住所(どこかに定住しているかどうかわからないが)全員公表するべきではなかろうか。


◆誰に責任があるのか。

 

 結論から云えば、窃盗事件なのだから、人の所有する金銭を不法に取得した奴が一番悪いに決まっている。

 ところが、ネット掲示板を読むと、予想したとおり、「簡単にスキミングできるカードを作り、何ら対処せず、しかも、クレジット会社のように損失補償をしない銀行がけしから」ん、という意見が多かった。

確かに銀行は、預金を集まるときだけ、ペコペコするくせに、客が暗証番号を抜かれて、被害にあっても、「損害賠償する法的根拠がない」と木で鼻をくくったようなことを云うのだとすれば、それは怠慢だ。

客から預かった金を守ろうという気持ちがもっと強くなければ困る。銀行という仕事は信用だけで成り立っているからだ。

しかし、銀行だけが悪いと断定するのは、一面的なものの見方だ。

キャッシュカード詐欺、スキミングにもいろいろな手口があるだろうが、こういう手口は、変な言い方をすれば「日進月歩」だろうから、その全てに対抗できるような防衛策を考えろといっても、技術の開発には時間がかかるだろう、と容易に推察できる。

また、防衛策、たとえば、何らかのソフトウェアを考案したとしても、大手銀行は全国に何万台にも及ぶATMを設置(銀行だけでなくコンビニの中にもありますね)しているのだから、その全てにソフトをインストールするにはどうしても物理的な時間がかかる。

新しい手口が発見された瞬間に万全の態勢を取る、ということは、従って、不可能であることが分かる。


◆預金者もカードをロッカーなどに入れてはいけない。

 

 今まで日本ではこういう悪質な犯罪は無かったのだから、初めて被害に遭った人が、無防備であったことを責めるのは酷である。

しかし、「振り込め詐欺(おれおれ詐欺)」と同じように、今や、世間でこれだけ騒がれているのだから、これからは、ゴルフ場でもどこでもロッカーに貴重品を放置しておいて、スキミングに遭ったら、被害者にも油断が遭ったとの責めを免れないだろう。

私は、このたぐいの犯罪など無かった頃から、今に至るまで、外出する際には、財布、カードなどは常に身につけている。ロッカーの鍵などその気になれば簡単に開いてしまう。

 それでも、もっと巧妙な方法で、カードを読み取られているかも知れないから、口座の残高は、頻繁にチェックするべきだ。自分の財産なのだから、それぐらいの気構えで守らなければいけないのではないだろうか?それこそ、「自己責任」である。


◆さしあたって、引き出し限度額指定が可能な銀行を使えば良いのではないか。

 

 先刻、調べたら、メガバンクの中で三井住友銀行は、1日の引き出し限度額が、デフォルト(口座開設時の設定)では300万円だが、今では、0〜300万円の範囲内で、1万円単位で設定できる。ここに詳しい説明が書いてある。

現時点では、これが、一番現実的な対処であると思われる。

 他のメガバンクも可及的速やかに同様の設定を可能ならしめるべきだ。


◆繰り返すが、人の財産権を侵害する奴が、一番悪いに決まっている。

コンピューターウィルスのニュースを読んだ時に、いつも私は感じるのであるが、本当に一番悪い奴は、ウィルスを作ったばらまいて、人が困るのを見て喜ぶ、陰険な野郎なのだ。しかし、世間は、あたかもコンピューターウィルスを自然界のウィルスと混同しているかのようだ。

 とりあえず、感染しないように、とか、感染した場合の対処ばかりを論じ、肝心の犯人を捕まえようとする気持ちが弱すぎる。

スキミングは、要するに泥棒なのだ。

 人が汗水流して働いて稼いだカネを盗み、自分は働かずに遊んで暮らそうという根性の持ち主が一番悪いのであり、彼らを捕まえて、厳罰に処することが一番、重要な課題である。

そこのところを抜かして、いきなり、カネを預かっている銀行の責任に言及するのは、思考の飛躍である。


2004年01月20日(火) 「首相は辞任すべきだ」 先遣隊派遣で民主・菅氏  ←同意する。
2003年01月20日(月) 小泉政権は全部中途半端ですな。

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