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2006年09月03日(日) |
「N響アワー 『N響ほっとコンサート』」をみていたら、泣けてしまいました。 |
◆N響の夏休み恒例、ほっとコンサート
音楽会のシーズンはヨーロッパの慣例に倣って(ならって)正規のコンサートは9月に始まり、翌年6月に終わるのです。
その後は大抵、N響は、普段生のオーケストラを聴く機会が少ない地方に演奏旅行に行きます。
さらに、これはいつから始まった催しかちょっと分からないのですが、8月の上旬、つまり子供たちの夏休みに合わせて、
家族で楽しめる楽しい企画をやります。これが「ほっとコンサート」です。
今年は8月5日に川崎、6日に渋谷のNHKホールで演ったのですが、N響史上初めての試みで、
第一部が吹奏楽、つまり管楽器だけ。第2部が弦楽合奏(アイネ・クライネ・ナハトムジークかなんか)、
最後に管・弦・打楽器が一緒になって、フルオーケストラの曲目を演奏するという形式でした。
◆楽器体験コーナー
画期的だったのは、第一部の吹奏楽が始まる前、一時間ほど、ホールのロビーで、
お客さん(子供も大人も)触ってみたい、吹いてみたい楽器を体験できる「楽器体験コーナー」があったことです。
N響のメンバーが、自分の楽器を子供に貸して、試しに吹いてごらんというわけです。
そうすると、こどもたちは例外なく、目を輝かせるのです。嬉しいよね。初めて本当のオーケストラの楽器を持ったときって。
私はそれを見ていたら、自分が初めてトランペットを買って貰い、手に取ったとき、
あまりの嬉しさに、天にも昇るような心地がしたのをありありと思い出したんです。そうしたら何だか泣けてしまった。
勿論、楽器を落としたら大変ですから、N響のメンバーが傍についていて、楽器の構え方から手取り足取り教えてあげるのですが、
子供というのは元来素直ですから、プロの言う通りにやる。すると、初めてなのに、どの楽器でも結構音が出るのですよ。
勿論音楽に使える音じゃないけど、とりあえずそれは関係ない。
小さい女の子がトロンボーンでいきなり音が出て、プロがびっくりしていましたね。
それから、木管楽器でオーボエというのがありますが、これは最初はなかなか音がでないのですが、
N響に入団して2年ちょっとのオーボエ奏者、池田さんの教え方が上手いのか、やはりいきなり、音が出ていました。
年配の方もいらっしゃいましたね。60代か70代ぐらいの方。楽器を習う暇が無かったのでしょう。でもきっとずっと憧れていたのだと思います。
何種類もの楽器を吹かせて貰って
「全部音が出た、とても嬉しい、またこういう企画をやっていただきたい」とおっしゃっていました。
子供も大人も本当に嬉しそうでした。それを見てこちらまで幸せな気持ちになりました。
勿論、ちょっと音が出たからといって、すぐに上手くなるほど、楽器というものは簡単ではありません。
でもね。特に子供たちは、あの感激を忘れないと思いますよ。そして、子どもの頃に感動を覚えるというのは大変重要なことです。
そういう「感激の原体験」があるとオーケストラや吹奏楽、そして何よりも「音楽」に自然に興味が湧く。
何の先入観もない子供の時だからいいんですね。N響はとても良いことをしたとおもいます。
それにしても、羨ましいなあ。最初の楽器の手ほどきをN響のメンバーから受けるなんて・・・。
私にとっては、夢のような話です。私が子供の頃にもああいう企画があったら、絶対行ったとおもいます。
今日は、音楽もさることながら、あの子供たちや大人たちの何の屈託もない嬉しそうな笑顔を見られただけでも幸せでした。
この企画を考えた方、N響の方々、楽しそうな様子を見せてくれた坊や、お嬢ちゃん、大人のお客さん、皆さん、どうもありがとう。
2005年09月03日(土) 「お前はどこの政党の誰を支持するのだ」とのお訊ねがありましたので(既に書いてるんですが)。
2004年09月03日(金) 「私見では、我々にとって最も不愉快な人種は、相手を見境なく分類して、レッテルを貼る人達である。」(B・ラッセル、英哲学者)
2003年09月03日(水) 頭が良いことは、少しも自慢にならない。
2002年09月03日(火) 大きな古時計