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JIROの独断的日記
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2002年09月03日(火) 大きな古時計

 私は中学生の頃から専らクラシック音楽を聴いてきた。そういうと、人によっては拒絶反応を示す。(気取りやがって・・・)と思うらしい。しかし、人間、気取るためだけにわざわざ嫌いな音楽を何十年も聴きつづける事など出来るものではない。何故かは知らぬが、クラシックが一番自分の心の琴線に触れる事が多いのである。
 しかし、何年かに一度、全然関係ない音楽に惹かれることがある。それはたまたまレコード店で耳にして一遍で気に入ったり、仕事の途中に乗ったタクシーのラジオから流れていたりする。今日、久しぶりにそういう音楽にめぐり合った。平井堅という人は前から名前ぐらいは知っているが、普段歌っている歌は全くといってよいぐらい知らない。耳にした事はあるが興味がわかなかった。しかし、今日、たまたま書店に入ったとき耳にした、彼が歌う「大きな古時計」には一遍で心を打たれた。思わず身体が硬直するほどであった。
 伸びやかな美しい声が、この、「懐かしさ」というものを歌にしたらこうなるしかないのではないか、と思われる曲に大変良く合っている。そして、歌い手がこの歌を心底すきなのだということが伝わってくる。そういう歌い方だ。躊躇無くCDを買い、何度も聴いた。きいているうちに、シューベルトの有名な「悲しくない音楽なんて知らない」という言葉を思い出した。


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